頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

「親日」の烙印を恐れた韓国の裁判官

2018-10-31 16:25:22 | メモ帳

韓国人の徴用工問題に関する日本の大手新聞の本日の社説は、朝日も含めて、「韓国の裁判所が既に決着している事案を覆したのは理不尽だ」という論調で共通している。与野党も、ノーコメントの共産党を除き、同様だ。珍しく、国論が統一された感がある。

一方、韓国の中央日報は「日本政府は強制動員が不法植民支配から始まったものであり、かつて真の謝罪の姿勢を取らずこの問題を悪化させたという点を再確認しなければならない」と、焦点をずらして、「日本が悪い」と批判している。

日本に移住して、韓国論の著作が多数あるシンシアリー氏も、ブログで似たような趣旨の意見を述べている(10月30日)。

結局、議論はまたもや同じところに向かいます。「併合時代そのものが違法なのか、合法なのか」です。日本が国際司法裁判所にこの件を訴えることになって、韓国側のやり方が国際法違反だと主張する際には、もちろん他にもいろいろと用意すべき資料があるでしょうが、「併合は合法だった」という事実を主張することで、韓国側の主張のほとんどを打ち砕けるのではないでしょうか。

韓国のネットユーザーは、そんな理屈はどうでもよく、裁判所の結論にただただ「マンセー」と欣喜雀躍の様子だ。

https://www.youtube.com/watch?v=hmBPuR14sA8

(前半は飛ばして下さい)

【頑固爺の所感】

文在寅大統領としては、裁判所が原告の訴えを退けてくれる方が有難かったと思うが、裁判官たちがそうしなかったのはなぜか?

裁判官たちは、法理を重視して原告の訴えを退けると、親日という烙印を押され、社会的生命を失う結果になることを恐れたのではないだろうか。

 

 

 

 


洗濯物を干す場所

2018-10-29 14:39:44 | メモ帳

私が通算30年余の米国滞在から帰国した際、今浦島として違和感を持ったことはいろいろあるが、その内から特に欧米人が奇異に感じるであろうことを一つだけ挙げたい。

それは、洗濯物(特に下着)を人目に晒すのが当たり前であること。

欧米のマンションのバルコニーは幅が広く、庭の感覚だが、日本では幅が狭く、物干し場の役目を果たす。また、戸建ての家では、軒下(または二階の物干し台)に洗濯物を干すことが習慣である。この「日本では当たり前」のことが欧米では当たり前ではない。

日本では洗濯機は必需品になったが、乾燥機を備えている家は稀である。一方、米国の高級集合住宅(コンドミニアム)では、必ず専用の室内に洗濯機と乾燥機を置くスペースがある。中級クラスの大型賃貸アパートメントハウスでは、構内に洗濯機と乾燥機を数台ずつ設置してある共用スペースがある。日本でも最近よく見かけるようになったラウンドロマットが、アパートの一角にあると思えばいい。もちろん有料だが、住民は皆そこを利用する。つまり、米国では乾燥機は洗濯機とセットになっているのだ。

日本で乾燥機が普及しないのは住居が狭いためだが、それだけが理由ではあるまい。日本人は下着を人目に晒すことをなんとも思っていないが、欧米人はそうではないことに違いがある。私の感覚では、下着を人に見せることは電車内で化粧することよりも、もっとみっともないことなのだが・・・。

欧米では、通行人からよく見える場所に洗濯物が風にはためいていたら、そこは貧民街である。ところが、日本ではかなりの高級住宅街でも、それはおなじみの光景だから、誤解を招く。

手前味噌だが、拙宅では折り畳み式の物干し台が室内に置いてあり(来客があると片付ける)、バルコニーに洗濯物を干すことはない。家内によれば、埃を避けるためでもあるという。

外国人観光客が増えた今、洗濯物は裏庭か室内に干してもらえないだろうか。

 


観光客が減った十国峠

2018-10-26 15:37:34 | メモ帳

冠雪した富士山を愛でようと、久々に十国峠へ出かけた。

幸い快晴に恵まれ、十国峠はさぞ賑わっているだろうと思いきや、さほどではなかった。熱海から乗ったタクシーの運転手の話では、三島のスカイウォークに富士山目当ての客を奪われているという。そのためか、以前はレストランがあった2階は閉鎖されて、全体が寂れた観光スポットの印象がある。それでも一階にファストフードの店が2軒あり、飲食にはノープロブレムだが。

       レストハウス前から富士山を望む

気になったのは、箱根の他の観光スポットに較べて、十国峠には外国人観光客が少ないこと。東洋人は見分けがつかないだけかも知れないが、白人の姿はない。なぜだろう?

レストハウスからケーブルカーで登ったところが展望広場で、その一角に「十国」と大書した木製の標識がある。観光客のほとんどが、その標識と富士山をバックに記念写真を撮る。ちなみに、「十国」とは、伊豆・相模・武蔵・上総・下総・安房・甲斐・駿河、信濃・遠江を一望に見渡せるから。

富士山は言うに及ばす、眼下に沼津市街を見下ろし、その先には駿河湾、左側に伊豆の山並み、そして広場の反対側からは、相模湾はもとより房総半島まで見渡せる眺望は抜群である。「十国峠」とは絶妙のネーミングだと今さらながら感心する*

ちなみに、「十国峠」の標識は上述のように、尾根の頂きにある。1956年(昭和31年)に伊豆箱根鉄道がこの場所にケーブルカーを敷設した時、山頂(日金山)にこの標識が設置された。

それから60余年、十国峠は日本有数の観光スポットになった。スカイウォークという競争相手が出来たとはいえ、それは最近の外国人の増加による観光ブームと相殺されるから、観光客が減るのは解せない。ことによると、その英訳の Jukkoku Passに問題があるのではないか。

峠はその一字で「A地点とB地点を結ぶ山道の途中の、登りから降りに変わる地点」を意味し、そのほかの意味はない。しかし、峠に該当する英語のPassにはいろいろな意味があり、その内の一つが「山合いの小道、峠」である。日本語の「峠」は点だが、英語のPassは線であり、その線上に「峠」があるのだ。つまり、「峠」にぴったり該当する英語はないのである。

さらに、峠という単語には日本人の情感に訴える部分があり(例えば、「伊豆の踊子」の舞台となる天城峠)、観光スポットとしてのイメージはいい。しかし、英語の Passには、そういう情感はまったくない。

日本語の「峠」と英語のPass は概念も違えば、言葉の重みも違う。Passと表記したからといって、外国人が「峠」を思い浮かべるわけではないのである。

だから、外国人(特に英語圏の人々)は、Jukkoku Pass と聞いても情感もエキサイトメントも感じず、行ってみようとも思わないのではなかろうか。Jukkoku Passと聞いて、「通行許可証」とか、「ラグビーのパス」を思い浮かべることはないだろうが・・・(笑い)。

冒頭に、十国峠には外国人観光客(特に白人)が少ないことを指摘したが、その解決策は、英文ガイドブックにJukkoku Pass ではなく、Jukkoku Viewpoint と表記し、合わせてJukkokuの由来を説明することではなかろうか。

うがち過ぎの見解かも知れぬが、十国峠が以前の盛況を取り戻すことを願って、屁理屈を述べた次第。

                                   終

(注)十国峠という地名は明治初期の文献に登場するが、その名称が生まれたのがいつの時代なのかは定かではない。

 

 


不思議な沖縄

2018-10-21 11:10:17 | メモ帳

先般の沖縄県知事選挙で不思議に思ったことがある。それは野党が推した玉城デニー候補、与党が推した佐喜真淳候補の両者とも、普天間飛行場返還を争点にしなかったこと。普天間飛行場の危険排除は沖縄県の最重要案件であるはずだが・・・。

玉城候補は辺野古飛行場移設に反対した。それはとりもなおさず普天間の継続を意味するが、それには口を閉ざした。

一方、佐喜眞候補は米軍飛行場問題には一切触れなかった。そもそも、2009年に民主党(当時)が政権を奪回した時、当時の鳩山首相は「最低でも県外だ」と言ったが、その後普天間の県外移設は不可能だと悟って、民主党は辺野古移転に舵を切った。玉城候補を応援した「オール沖縄」勢力の中核的存在である立憲民主党の党首である枝野幸男氏は、その民主党政権当時の沖縄問題対策大臣で、辺野古移転を推進していた。「オール沖縄」側にはこうした突っ込み所があるにもかかわらず、佐喜眞候補は飛行場問題から逃げた。これでは選挙戦に勝てるはずがない。

一方、有権者の沖縄県民も何を考えているのか理解し難い。普天間返還を悲願としながら、辺野古移設に反対するのは「沖縄には米軍飛行場はいらない」という意味になるが、本当にそうなのか。もしそうなれば、躍り上がって喜ぶのは中国だということをわかっているのか。

さて、玉城新知事は「国の補助金からの脱却」を選挙の公約としたが、補助金なしでやっていけると本当に思ったのか。外国人観光客増加を叫んだのはいいとして、それだけで国の補助金がいらなくなると考えているのか。もしそうなら、不勉強極まりない。

https://www.youtube.com/watch?v=3gp0JScOP8U

 どう考えても沖縄は理解に苦しむ県である。


戦争を知らぬ世代の方が反日感情が強い理由

2018-10-19 15:20:43 | メモ帳

以前(1990年代まで)よりも最近の方が、韓国人の反日感情が強くなったが、その理由は何か。

韓国側の状況変化を調べて、2006年の親日反民族行為財産調委員会の発足に行きついた。盧武鉉元大統領直轄のこの委員会は、200989日までに親日派の子孫の土地7744千余平方メートル(時価1571億ウォン)を没収したという。

新しい法律を過去に遡って実施することなど先進国ではありえないことだが、法律上の問題点はともかく、この制度は盧武鉉元大統領*2003~2008)が、親日派が多かった政敵に打撃を与えるために実施したものだと言われている。

そして、この法律施行によって、「親日=悪、反日=善」という価値観が確立され、韓国人の思想に多大の影響を与えた。この価値観に影響されたと思われる事件には次のようなものがある。

●ソウルの日本大使館前に慰安婦像が建立された(201112月)。

●李明博元大統領が竹島に上陸した(2012年8月)。

●ソウルの公園で「日本統治時代はよかった」と語った95歳の老人がその場に居合わせた30台の男性に撲殺された。(2013年)

●有名な俳優カン・ドンウォンは曽祖父が親日だったことを謝罪した(2017年3月)

戦争を知らない世代の方が反日感情が強い理由はこれで納得いくが、では解決策は何かと問われれば答えられない。百田茂樹、ケント・ギルバート、シンシアリーなどの各氏の著作の韓国語版を日本の在日コリアン社会で販売することも一案だが、それでは在日コリアンが発狂し、暴動が起きるのではなかろうか(笑い)。

                                                   終

*(注)盧武鉉元大統領は2009年に自殺した。文在寅現大統領はその側近だった。


世界同時株安は一過性か?

2018-10-16 16:55:45 | メモ帳

株式投資の助言を商売にしている企業・グループは無数にあるが、私が注目しているのはいわゆる罫線派である。罫線派とは、投資の判断にはチャートだけ見ていれば十分という説を唱える人々。その筆頭は「ザタイミング」と称するグループだが、最近私が参考にしているのは「ミリオンストック投資顧問」(以下「ミリオン」)の橋本明男氏の“わしの罫線”である。

ちなみに、私は「ミリオン」の助言に3万円(通常は5万円だが、その時は特別価格だった)払って「これから暴騰する銘柄」を教えてもらったことがある。その時は多少利益が出たが、その程度の利益なら私が自分で判断するのと大差ないので、その後は「ミリオン」にゼニを払うことはやめにした。ネット情報でも評判はあまりよくない(儲かった人は黙っているということもある)。それでも、「わしの罫線」は株式市場の大局を判断するにはかなり参考になるので、毎日のコメントは注視している。

さて、1011~12日、NY市場が大暴落したことで、世界中の株式市場が軒並み大暴落となった。では、罫線派はこの大暴落を予知できたか。その時の橋本氏のコメントは次の通り。

【青天の霹靂】

今日までは調整するであろう事は想定されていた事ですが、違ったのは下げ幅です。ニューヨークダウが831ドル下げた事で今日の東京市場は2月暴落の再来を思い浮かべたのか悲観一色。日経平均の下げ幅は1000円を超えました。―(中略)-何とも乱暴な動きをするものです。―(中略)-

日経平均もトピックスも基本的にはまだ上昇トレンドの中で動いておりますから、今日の時点では問題ありませんが、これだけ急落致しますと、相場にヒビが入った事は否定できませんので、修復に何日かはかかります。

この数日前には「今が買い時」と言っていたのだから、さしもの橋本氏もこの大暴落は予知できなかったのである(突発的大暴落はいくらチャートを眺めても、予知できるはずがない。このあたりが罫線派の弱点だと思う)。だから、「晴天の霹靂」と負け惜しみを言っているわけだ。その後、NY市場は持ち直したが、逆に東京市場はまた下げた。その時の橋本氏のコメント(1015日)は次の通り。

【まだ生きている】

先週末、ニューヨーク市場では287ドル高と反発、円ドル相場も112円前後で落ち着いたのですが、―中略― 日経平均は大幅反落です。大引けは 423円安 22271円―中略―

今日の大引けを持ってしても、日経平均、トピックス共に波動は生きております。日経平均は9月の上げを丸々行って来いしてしまいましたし、―中略― そして大引けですが、日経平均で100円安、22170円、トピックスで7ポイント安、1668ポイント、これが出て一気の急反騰となるはずです。もちろん寄付きが安くとも大引けで急反発して来たって構いません。-中略― 明日で底入れでしょう。

要するに、橋本氏は「この数日の暴落は一時的なものであり、上げ基調であることには変わりなく、明日(16日)に底値(下げても22,170円が限度)が出て、それから反騰する」という見通しを述べているのである。

本日(16日)は22,269円を安値として、277円上げて22,549円で終わったから、橋本説によればこれで底入れしたことになり、これから上げに転じるはずだが、果たしてどうなるか。橋本説が本当に的を射ているかどうかはこれからの相場次第である。

正直言って、私は先週末の暴落と15日の423円安にはオタオタしたが、橋本氏のコメントで精神的には救われた。大暴落を予知できなかったとはいえ、「わしの罫線」は私の精神安定剤である(笑い)。

                                                  終

(注)《ザタイミング評判》で検索すると、一番上にこのブログ「頑固爺の言いたい放題」(2014年6月13日)が出てくる。「ザタイミング」は今も健在で、ひと月ほど前も読売新聞に有楽町で開催される「株式投資セミナー」の一面広告が掲載されていた。私も7-8年前、有楽町で開催された同セミナーに参加したことがあり、懐かしく広告を眺めた次第である。

 

 


韓国を嗤い飛ばそう

2018-10-15 13:13:23 | メモ帳

前回は韓国の観艦式における理不尽な仕打ちの話題を取り上げたが、今回はその腹立ちを和らげるために、韓国人をテーマにしたジョークを二つお目にかける。引用源は「世界はジョークで出来ている」(早坂隆著、文春新書 平成18年6月刊)。

(その一)

韓国はなんでも韓国が発祥の地だと主張する。剣道、柔道、相撲、忍術、茶道、華道、盆栽、和歌、寿司、日本酒などなど。そこで、その習癖をテーマにしたジョーク。

世界の製品は七段階より成る

ユダヤ人が発明する。

アメリカ人が製品化する。

イギリス人が投資する。

フランス人がデザインを良くする。

日本人が小型化する。

中国人が海賊版を作る。

韓国人が起源を主張する。

(その2)

なんでも日本人のせいにする習癖から。

レストランでスープにハエが入っていた場合、世界の人々はどうする?

イギリス人:シェフに皮肉を言って店を出る。

アメリカ人:訴訟を起こす。

中国人:気にせずにハエも食べる。

日本人:こっそりとハエを出してから、何も言わずにスープを飲む。

韓国人:「日本人が入れた」と騒ぎ出す。

これ以上ジョークをこの本から引用すると、出版社と著者に迷惑がかかるのでやめておく。購入してやってください(笑い)。


支離滅裂になった韓国の観艦式

2018-10-13 14:04:46 | メモ帳

韓国は、最近済州島で開催された観艦式に参加する各国に「国旗と韓国旗を掲げるように」と要請した。日本はこの要請を「旭日旗掲揚を自粛するよう求められた」と解釈し、観艦式参加を見送った。ところが、オーストラリア・カナダ・シンガポール・タイの各国は軍艦旗を掲げて参加した。その理由はなにか? 頑固爺の推測は次のようである。

韓国の要請は、「自国旗と韓国旗を掲げるように」だったが、これら4カ国は重要な点は韓国旗と理解した。つまり「国旗には軍艦旗も含まれ、それ以外に韓国旗も掲揚するように」と受けとめ、「軍艦旗を掲げるな」などという国際慣習から逸脱したことを要請されているとは夢にも思わなかったのではないか。

韓国はこれら諸国が軍艦旗を掲げたことには抗議しなかったが、その理由は、「この要請は日本だけを狙い撃ちしたものなので、他の諸国がどうしようが構わないことであり、そもそもこの要請には強制性はなかった」ということではなかろうか。

参加各国が韓国旗も掲げたかどうかの報道はないが、各国の軍艦が韓国旗を用意してあったかどうか甚だ疑問である。

https://www.youtube.com/watch?v=I8o0mptc6m8

この事件にはもうひとつの問題点があった。それは、文大統領が乗った軍艦が、大昔に韓国が日本との海戦で勝利した時の将軍の旗(つまり反日ツール)も掲げたこと。

https://www.youtube.com/watch?v=M-T-O39miZ8

その旗の意味がどうであれ、「国旗と韓国旗を掲げるように」と各国に要請しながら、韓国自身はその要請に反する行為を行ったのは筋が通らぬ。産経新聞は次のように報じている。

韓国は観艦式で文在寅大統領が演説をした駆逐艦に「抗日」の象徴として英雄視される李氏朝鮮の李舜臣(イ・スンシン)将軍の旗を掲揚した。国旗以外の掲揚自粛を求めた対応と矛盾しているが、岩屋防衛大臣は記者会見で「答えにくい。お察しいただければ」と述べるにとどめた。

さて、軍艦旗問題以外にも、中国は招待されたにもかかわらず参加しなかった、マレーシアはドタキャンした、フィリッピンは遅刻した、などのネガティヴな話題もあり、全体的にこの観艦式は支離滅裂だった感がある。

ところで、この事件に関して、日本のメディアは産経新聞以外あまり報じていない。以前にも書いたことがあるが、日本のメディアは韓国にネガティヴな話題については報道量が少ないように感じる。

さて、なぜ韓国が日章旗でなく旭日旗を目の仇にするのか理由がわからなかったが、ネット情報によれば、2012年に韓国のサッカー選手がたまたま旭日旗を侮辱したのが発端らしい。それ以来、旭日旗が反日ツールとしてもて持て囃されるようになったという。これが事実なら、なんともバカバカしい話である。

 


「コペテン邪馬台国、論理と常識の果てに」書評

2018-10-09 15:51:50 | メモ帳

「魏志倭人伝」にはかなり曖昧もしくは解読不可能な記述がある。そのために邪馬台国がどこにあったかという議論において、まず比定地を決めてから(例えば、畿内とか)、「魏志倭人伝」を自説に都合よく解釈するという思考経路がとられることになる。

しかし、なぜ「魏志倭人伝」が編纂されたかという観点―すなわちコペルニクス的発想の転回(これがタイトルにある “コペテン” の意味)―に立てば、「魏志倭人伝」の意味合いが見えてくる。これが「コペテン邪馬台国」(文芸社感刊)の基本的立場である。

その一つが、魏使が帯方郡(朝鮮半島のソウルあたり)から倭国に行く行程に関する記述である。

魏使が倭国に向かう際、一大国(壱岐)を出てから末蘆国(現在の唐津周辺)に上陸し、そこから草が生い茂る道を苦労して検問所がある伊都国(糸島半島周辺)に向かって歩行した、とあるがこれは不自然。陸路よりも海路の方がたやすいし、海流を考えると一層、一大国から直接伊都国に向かう方が容易のはずだ。逆に、倭人が帯方郡に向かう際は、海流の関係で、伊都国から一大国に向かうよりも、末蘆国から出発する方がたやすい。

この部分は著者である村山智浩氏の主張だが、下の地図を見れば、村山氏の意見が正しいことは一目瞭然である。蛇足だが、伊都国(糸島半島)から先の行程は奴国で、現在の福岡周辺。

 

したがって、“この一大国から伊都国にいたる行程部分は、倭人から彼らの行程を聞き、それに基づいて倭国内各国の位置関係を示したものにすぎない”という村山説は卓見だと評価する。

この行程に関する主張は、数々の“コペテン”の一つであり、その全てをここに書くわけにはいかないが、いずれも説得力がある主張である。なかには、部分的に異論がある人もいるだろうが、すくなくとも「魏志倭人伝」は魏にとっての重要関心事項を記述したものである事については異論がないだろう。

換言すれば、「魏志倭人伝」の記述だけから邪馬台国の場所を比定することには無理があるということになる。

ともあれ、本書は従来の「邪馬台国」論の型からはずれたユニークな労作である。そして、知的エンターテインメントとしても一級品である。

 


旭日旗―韓国人の正論

2018-10-07 12:57:38 | メモ帳

旭日旗掲揚を控えるよう韓国に要請されたため、済州島で10日に開催される観艦式に日本の自衛隊は参加しないことを決めた。妥当な判断だと思う。

この問題に対するいろいろな意見がYoutubeで飛び交っているので、ご紹介する。

https://www.youtube.com/watch?v=6UE0dncsWl4

韓国では“勝った!”という意見が大多数らしいが、下記のような正論もある。(朝鮮日報に掲載された読者の声)

日本の海上自衛隊は1953年から旭日旗を自衛隊旗として使用してきたし、1998年と2008年に韓国で行われた国際観艦式にも旭日旗を掲げて参加したという。一貫性もなしに、「韓日関係が悪くなっているし、韓国人の感情を考慮して今回は旭日旗を掲げないでほしい」というのは他国による内政干渉だし、自衛隊幹部の言葉通り非常識で受け入れがたい礼を欠く行為だ。韓国はいつまで日本に対して被害者意識を持ち続けるのだろうか? 日本人の反韓感情を招くような言動は控え、良き隣人として日本と共生することだけが、ごう慢で横柄な中国に対抗して韓国が生き残れる道だ。


スポーツ報道における情報操作

2018-10-06 12:55:02 | メモ帳

テニスの全米オープン・シングルス決勝でセリーナ・ウィリアムスが大坂なおみ選手に負けた時、彼女がラケットをコートに叩きつけて悔しがった場面がTVニュースで映し出された。

アメリカでは競技を問わず、喜怒哀楽を態度に表す選手は人気がある。ミスした時、道具に当たり散らすのも、ある程度まではよしとされる。しかし、セリーナ・Wは観客に不快感を与えるくらいに、ラケットでコートを強く叩いた。折れるのではないか心配したくらいだ。私はその時、「育ちが悪いのが態度に出たな」と感じた。

さて、中国オープンのシングルス準々決勝で大坂選手が中国選手と対戦した時、最初の間はいつもの調子が出ず第一セットを失ったが、その時彼女はラケットをコートに叩きつけた。一度ならず、二度までも。中国人観衆はそのシーンに不快感を抱いたと思う。または、「われわれと同じだ」と親近感を持ったか(笑い)。彼女はなんとか勝ち残ったが、私は「なんだ、彼女もセリーナ並みか」と感じた。

ところが、そのラケットをコートに叩きつけた場面は次のTVニュースでは消えていた。局側が「これはまずい」と気を利かせたのだろう。スポーツ新聞を見たら、「泣きながらプレーした」とあるが、ラケットを叩きつけた件は書いてない。大手新聞も同様だ。

ネガティヴな部分は報じたくない気持ちはわかるが、これは情報の歪曲である。セリーナ・Wの時は、そのまま画面に映したのだから、公平性に欠ける。ありのままに報道するのがマスコミの役割ではなかろうか。

 

 


「下町ロケット」:苦情と書評

2018-10-03 12:52:08 | メモ帳

去る7月、新刊書「下町ロケット、ガウディ計画」と「下町ロケット、ゴースト」2点の新聞広告を見た。著者は池井戸潤で、10数年前の半沢直樹シリーズ以来、私はこの著者の作品は欠かさず読んでいる。

その時はほかに読む本があったので、書店に行ったのは8月末。この2点は書店の入り口のそばの目立つ場所に並んで陳列してあったから、ベストセラーなんだろう。それでも、なぜ「ガウディ計画」が文庫本で、「ゴースト」が単行本なのかに疑問を覚えたが、深く考えずに2点とも買い求めた。

帰宅して文庫本の「ガウディ計画」から読み始めたが、しばらくしてこの作品は以前に読んだことがあるのに気づいた。調べてみると、「ガウディ計画」は201511月に「下町ロケット2 ガウディ計画」というタイトルで単行本として発行されているから、私はその時に読んだのだろう。読了後、すぐさま古本屋に直行し、拙宅の書棚になかったから読んだことをすっかり忘れていたらしい。

文庫本の帯封を見ると、“あの感動が再び!!”と書いてあるが、これは“単行本を買った人は、この文庫版をまた買って感動せよ” という意味なのだろうか。しかし、そう気づいたのは読み終わってから。出版社の小学館は、こんな曖昧なキャッチコピーでそそっかしい人間を騙そうとせず、“これは以前発行した単行本の文庫化ですよ”としっかり告知するべきだったのではないか。それにしても、同じストーリーの本を買ってしまったのは、うかつだっ

さて、「下町ロケット」シリーズは東京の大田区にある町工場を舞台にしたビジネス小説である。第一作の「下町ロケット」は、宇宙ロケットのエンジンに使われるバルブをテーマにしており、第二作の「下町ロケット、ガウディ計画」はその技術が心臓の人工弁として活用される話、第三作の「下町ロケット、ゴースト」は同じ技術が車のトランスミッションに活用される話である。同じ登場人物のシリーズを統一テーマでまとめた著者の構想力に脱帽した。

池井戸潤は元銀行マンだから、銀行を舞台にした半沢直樹シリーズはお手のものだったろう。しかし、その後発表された「空飛ぶタイヤ」やこの「下町ロケット」シリーズはストーリー自体のサスペンス性もさることながら、まったく違う分野を題材にしており、技術面や特許制度に関する造詣が深くないと書けない。著者はよほど勉強したのだろう。

ところで、「下町ロケット」シリーズの第四作「ヤタガラス」が近々発売になるらしい(または、もう発売になったかな)。楽しみである。それにしても、第三作と第四作の間に2ヶ月しか経っていない。そんな短期間に新しい作品を書き上げられるものだろうか? まさかこの第四作は、旧作単行本の文庫化または文庫本の単行本化ではないだろうねぇ。(笑い)

 


箱根バスシステムの問題点

2018-10-01 11:47:07 | メモ帳

10年ぶりで連れ合いと箱根に行った。外国人観光客が増えたことは承知していたが、今更ながらその現場を実感し、日本人として感激した。

観光客激増を示すいい例が大涌谷名物の黒玉子。これは地熱で茹でた鶏卵で、確かに美味しい(ような気がする)が、それがバカ売れ。10年前はいつでもすぐ買えたが、今回は「売り切れ。次の茹で上がりは〇時〇分です」という表示があり、その時間に行ってみるとなんと百人ほどの行列が!! 

大繁盛であることにはご同慶だが、5個入り500円の袋しかないのはいかがなものか。コレステロールを気にする人もいるだろうし、3個入りも用意いたらどうか。それが“おもてなし”ではなかろうか。

さて、外国人が路線バスの利用の際にトラブルに見舞われている。

(1)   二社ある箱根路線バス

バス料金は下車する時に、車内のパネルに表示される料金を現金で支払えばいいのだが、その時マゴマゴすると後に続いて下車する人を待たせることになる。それでは申し訳ないので、われわれは宿で販売されている乗車券を買った。

その時初めて知ったのだが、箱根一円で運行しているバス会社には伊豆箱根バスと箱根登山バスの二社があり、時刻表を見てどちらのバスにするか決めなくてはならない。われわれにはそれで問題なかったが、箱根町発湯本-小田原行のバスに途中から乗ろうとしていた東洋人のカップルには厄介なことになった。

そのカップルが手にしている乗車券を見て、運転手は乗車を拒否した。多分、そのバスとは違うバス会社の乗車券だったのだろう。あらかじめホテルで乗車券を購入したことが裏目にでたのである。運転手の処置は正しいが、雨の中に取り残されたカップルとしては釈然としなかっただろう。ことによると、なぜ乗車拒否されたのか、わけがわからなかったかもしれぬ。* 

そこで提案。

バス会社2社は合同プール勘定を設け、同一乗車券を販売する。2社はそれぞれが回収した乗車券をプール勘定に提出する。それでは乗車区間つまり単価がわからないという難点があるが、過去の統計データに基づく平均単価を算出し、それに基づいて清算すればいいのではないか。

この問題はバス会社に任せず、箱根町の観光課が仲介してプロジェクトをまとめることが必要だろう。

(2)   料金の支払い

箱根町発小田原行のバスでの出来事。途中から大きな荷物を持った白人カップルが乗ってきて、たまたま私の隣に男性が座った。私が英語で話しかけ終点の小田原に着くまで会話が弾んだが、その男性(オーストラリア人)の最大関心事はバス料金の支払い方法だった。

そこで、「下車する時にパネルに表示される丁度の金額を支払えばいいが、それにはコインが必要になる。千円札をマシンに挿入し出てくるコインから料金丁度の金額を用意すればいい」と英語で説明したが、手順が複雑だから多分わからなかっただろう。おまけに、両替されたコインをどう組み合わせればいいのか、外国人がとっさにわかるはずがない。

結局、その男性は終点の小田原で両替したあと運転手にコインを渡して選ばせ事なきをえたが、外国人がみなそれでは運転手に負担がかかる。料金支払いに時間がかかればバスの運行予定時間に影響がでる。

これは箱根だけのことではなく、日本全国共通の問題だ。路線バスに乗ったときの料金支払い方法を説明するビデオを外国語で作り、ネットで見れるようにするとともに、ホテルでそのビデオを見せてよく説明すべきである。とはいっても、日本政府(国土交通省か)に任せておいては、1年ぐらいかかるのではないか。それまでは観光地の各自治体が応急処置を講じる必要がある。

                                           終

 

(注)バス、登山電車、ケーブルカー、ロープウエイ、遊覧船などどれにでも乗れるフリーパスがあるが、その女性が手にしていたのはこのフリーパスではなかった。