頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

国連女子差別撤廃委員会の価値観に異議あり

2016-11-28 15:32:52 | メモ帳

今年3月、国連女子差別撤廃委員会は天皇の男系継承を女性差別だと批判し、皇室典範の改正を求めた。この件は日本政府が反発したこともあり、立ち消えとなったが、同委員会が批判する日韓慰安婦問題合意は、再燃するのではないか。その理由は、合意書に調印した朴槿恵大統領の退任は決定的で、野党は慰安婦問題合意に不賛成だから。

それはともかく、こうした経緯を考えると国連女子差別撤廃委員会の問題提起の価値観に疑問が湧く。日本の皇室典範の改正を提言するなら、イスラム教では信者の女性が外出する際に顔を覆わなくてはならないという宗教的風習の撤廃を提言する方が先ではないのか(もちろん、イスラム教信者は猛烈に反対するだろうが…)。

慰安婦問題にしても、韓国政府が日本政府と合意したことを不満とする勢力が国連の力を利用してひっくり返そうとしているだけのことである。慰安婦問題は今や人権問題に名を借りた政治問題と化しており、そこに女子差別撤廃委員会が口を出すのは筋違いである。

しかも、その先導的役割を果たしているのが日本人の林陽子弁護士だとなると、なにか狂っているとしか思えない。弁護士ならそれなりの常識もあるはずで、慰安婦問題の本質も十分理解しているはずだ。

その林陽子氏は2008年に日本の外務省推薦で女子差別撤廃委員会の委員に就任し、2015年に委員の互選で委員長に選出された。委員長ともなれば、出身国の意向にとらわれず、公平な立場に立つのは当然だ。しかし、同委員会の判断は公平かつ公正な立場に立っているとは思えない。

同委員会が筋違いの問題を取り上げたことは、その存在価値に疑問を抱かせる結果を招いた。林氏が国益を損なう行動をしたからということでなく、こうした結果を招いた的外れの行動は糾弾されるべきだ。同氏を委員に推薦した外務省も責任を痛感し、同氏推薦を撤回しなくてはならない。

 


料理を食べ残す韓国人

2016-11-26 12:08:34 | メモ帳

数年前、グアム島のハイアットホテルでの出来事。無料のバフェット朝食会場で、韓国人の若いカップルが二人ともスマホを手にして、無言の食事をしていた。それは誰にも迷惑をかけることではないから、まぁいいとして、食事を終えて立ち去ったあとのテーブルを見て呆れた。これから食べ始めるのかと思えるほどの量を皿の上に残していたからだ。もったいないということよりも、‘自分がどれだけ食べられるのか分からない大馬鹿者’と感じたのである。この出来事については、この‘頑固爺の言いたい放題’でも批判した。

ところが、最近‘なぜ日本のご飯は美味しいのか(韓国人による日韓比較論)’(シンシア・リー著、扶桑社)を読んで、私の批判は的外れだったことを知った。

韓国では、「客が食べきれないほどの量を用意するのが招待主の品格」であって、客もまた「食べ残し」を自分の体面を守るための美徳とする。全部食べないことがカッコいい。(同書)

 これを読んで、以前韓国人に「韓国人の家庭の食事に招待されたら、少しだけ残すのが礼儀だ。きれいに食べきったら、もっとくれと催促していることになる」と教わったことを思い出した。その時は「なるほど、そういう考えもあるのか」と納得した。しかし、「食べ放題」にも同じルールを適用するのはいかがなものか。

家庭ばかりでなく、レストランでも食べ残すことが美徳になる。一般的韓国料理店*では、テーブルに着くやいなや無料サービスのパンチャンと称する、キムチとかもやし炒めとかの小鉢ものを何皿(8~10皿)もテーブルに並べる。一つの小皿を食べきると、またその料理を同じ皿にのせてくれるから、三度目になると申し訳ないと思って食べ残す。これは礼儀というより、自然な流れである。

メインディッシュでも「食べ残す」。割り勘の習慣がなく、目上の人が支払うから、「食べ残す」ことは「腹いっぱい食べました。有難うございました」という意味になり、勘定を負担する側からすれば「たくさん食べさせた」というプライドにつながる。

弊害もあるらしい。それはレストランが客の「食べ残し」を次の客に「再利用」すること。この「再利用」はさすがに韓国食品医薬品安全庁が問題視して摘発しているという。しかし、罰則はないらしく、しかも、勧告程度のことだから、「再利用」はなくならない(同書)。

われわれ日本人からすれば笑い話だ。しかし、「食べ残す」韓国人を大馬鹿者と軽蔑するのは間違いだから、気をつけなくてはならない(笑い)。

*ここにいう韓国料理店には、日本にある店は含まない。

 


笑いものにされる民進党

2016-11-21 14:58:52 | メモ帳

“民進党(笑)。”(赤尾由美著、ワニブックス)はタイトルにあるように、民進党をコケにすることで購買意欲をそそるのが狙いであろう。つい最近、同じ出版社による“野党共闘(泣)。”(安積明子著)という本が刊行されたから‘柳の木の下の二匹目のどじょう’を狙っていることは明らか。両方購入した私は、その戦略にウマウマと乗せられたわけだ(笑い)。

“民進党(笑)。”は対案がないまま、反対ばかりとなえる民進党*を笑いものにしているのだが、その趣旨をTPPを例にとって確認してみたい。

どうせTPPは妥結されてしまうだろうから、今は反対しておいて、「我々は農家の味方です。手は尽くしましたが、自民党の強権政治のせいでTPPは通ってしまいました」というオチを想定しているのかもしれません。

と著者は述べているが、最近の国会論戦の様子を見ていると、その通りになっている。民進党は審議不十分と叫んでいるから、先送りしたいのだろう。その気持ちはわかるが、応援弁士に呼んだ学者(名前は忘れた)が、「TPPにはプラス面とマイナス面がありますから、慎重に討議しなくてはなりません」とは、11月上旬のTVニュースで発言した。そんなことは最初からわかっている。要するに、この発言の趣旨は「先送りしたい」という民進党の意向の代弁である。何カ月も議論してこの発言では、これまでの議論は何だったのか。こんなことを学者に言わせている民進党は、「反対ばかりとなえる」と笑いものにされても当然である。

日本の経済発展は諸外国との経済面での交流によって達成されたものであり、今後もその流れは変わることはない。したがって、TPPは日本にとってチャンスなのであって、当面なすべきことはTPPによって不利益を蒙る分野をいかにして助けるかであることは、学者ならわかっているはず。お粗末な学者もいたものだ。

最近、安倍総理がトランプ氏と会談したとき、民進党の某幹部が「朝貢外交だ」と批判したが、そんな発言をするから“民進党(笑)。”になる。

*(注)蓮舫氏が代表に就任してから、しきりに「提案」と言っているのは、“民進党(笑)。”を読んだ結果かもしれぬ(笑い)。

 

 


「笑笑」礼賛

2016-11-19 17:27:43 | メモ帳

11月某日、熱海駅前の笑笑に入って「なにこれ!」と驚いた。夕方6時前だというのにほとんど満席だったからである。家内とかろうじて最期のテーブルにありついた。

笑笑は私のお気に入りの店だ。家内と私のディナーは、ワインか焼酎を飲みながら酒の肴を何品か食べ、最後に炒飯とか麺類で締めるスタイル。つまり、メインディッシュよりも前菜類に重点を置く。笑笑のメニューはこうした食べ方にピッタリなのである。

カキのアヒージョ(アヒージョはすっかりポピュラーになった)590円、ソーセージのフォンデュ450円、石焼き水餃子480円など、タパス風小皿料理ばかりでなく、居酒屋アイテムも豊富。焼酎のボトル(500 ml) が800円で、二人で飲みきるのに丁度いい。

        ソーセージのフォンデュ                                       かきのアヒージョ

メニューは季節ごとに変わる。新しいメニューブックを繰って、新商品をみつけるのも楽しみの一つだ。よくまぁ毎回これだけ新しい料理を考えるものだと感心する。笑笑本部の開発力の成果である。

笑笑の平均客単価は3千円以下だろう。高級料理店の1万円に匹敵する満足感がある。

 


アメリカでシャブシャブがブレーク

2016-11-10 16:19:19 | メモ帳

アメリカでシャブシャブが寿司・ラーメンに次ぐ日本食の大スターになりつつあるようだ。但し、そのシャブシャブとは、カウンター席で一人用の鍋で食べる形式(このスタイルは1980年ごろから日本にあった)。今回はそのシャブシャブ人気の軌跡を追ってみたいが、まずはこのハイパーリンクを開けて、どんなシャブシャブなのかをまずご覧いただきたい。Shabu Shabu Bar

寿司ブームが起きる前は、日本食レストランのメインはスキヤキとテンプラだった。アメリカ人を日本食レストランに招待してスキヤキを食べさせると、みな「美味しい」とはいうが、「だけどビーフを食べている気がしない」と率直な意見を述べる人も多かった。

ビーフといえば熱々のぶ厚いステーキを食べることで、ビーフの焦げる匂いと、アグッという食感を楽しむことがキモであって、薄切りにした肉を煮て食べるのでは、せっかくのビーフがもったいないという感覚があった。

その後、一世風靡したベニハナのサイコロ・ステーキにしても、彼らの従来からの食習慣の延長線上にある。

ではシャブシャブはどうか。薄切りのビーフを湯通しするという食べ方は、スキヤキのバリエーションであって、「アメリカ人の好みに合わない」というのがアメリカの日本食業界の定説だった。

だから2005年ごろロサンゼルスにオープンしたShabu Shabu Houseにしても、アメリカ人を呼び込めるか自信がなかったので、まず日本人を呼び込み、それを呼び水にして白人客への浸透を図る戦略で、リトルトーキョーという立地を選択したと思う。当時、私はロサンゼルスに在住し、日本食業界の情報誌を発行していたからこの店の動向に関心があり、リトルトーキョーに行くと必ずこの店の客の入り具合をチェックしていた。そこで判明したことは、客のほとんどがベトナム、タイ、フィリッピン、台湾、韓国などの東南アジア系だったこと。大繁盛をいうわけではなかったから、ことによると閉店したかと思っていたが、最近調べたら今なお盛業中であることを知り、ひとごとながら安堵した次第。

それが今やシャブシャブの店は、ロサンゼルス周辺に十数店ある。寿司やラーメンのような調理技術は必要ないから、日本食レストランの開業を志す人にはハードルが低い。また、寿司店が増えすぎたので、競合をできるだけ避けたいという意向も反映している。

 こうした経営側の事情に加えて、寿司・ラーメンで日本食に親しみをもった人たちが、シャブシャブを変わり種の日本食として認識していることも追い風になっているのだろう。興味深いことは、客の大半がアジア系であること。 

ともあれ、このシャブシャブにしても、また焼き肉にしても、薄切りのビーフを食べるという点で ビーフステーキとはまったく楽しみ方が異なる。アジア系中心とはいえ、アメリカ人にビーフの新しい食べ方を提案し受け入れられたという点で画期的なことだと評価する。

 


アメリカの日本食レストラン業界を支える韓国人

2016-11-05 16:07:41 | メモ帳

(今回は私が現役時代の勤務先のOB会報に寄稿したエッセイを転載する。)

日本ではサケやブリを醤油に漬けこんで焼く料理を照り焼きと呼ぶが、米国ではチキンがテリヤキのメイン。その始まりは、1964 年にニューヨクで開催された世界博の日本館の店頭で、焼き鳥を Chicken Teriyaki として提供したこと。鶏肉の脂と醤油が焦げる香ばしい匂につられて、長蛇の列ができ、一気にテリヤキが市民権を得た。

そしてベニハナなどの日本食レストランだけでなく、一般レストランのメニューにもチキンテリヤキが登場するようになった。スーパーマケットでもテリヤキソースが売られ、家庭のバーベキューに使われるから、今やテリヤキという単語を知らないアメリカ人はいない。

その後、吉野家がチキンテリヤキをご飯にせた丼を主力商品にしたファーストド(FF)店をカリフォルニア州で多舗展開したことで、その模倣店が全米特にワシント州(主要都市はアル)に激増。Tokyo Teriyaki、Kyoto Teriyaki、Toshi’s Teriyaki, Ichiro Teriyaki(当時イチローがシアトル・マリナーズで大活躍していた)、Seoul Teriyaki(韓国人経営に違いない)、Kinza Teriyaki(韓国人は濁音が苦手なので、Ginza がKinzaになる)、Samurai Sam’s Teriyakiなどが、2005年当時360店あった。

中でもToshi’s Teriyakiは27店あるから、チェーン店だろうと推測できる。そして、Toshiの名前からして日本人経営と思われる。当時、私はロサンゼルスで日本食業界の情報誌を発行していたので、シアトルに出張したとき、その本部を取材しようとToshi’sの一つに電話して、本部の場所と電話番号を尋ねようと試みた。

“Hello!” (ハロー)

“Yoboseyo!  This is Toshi’s Teriyaki.”(ヨボセヨ、トシズテリヤキです)

ヨボセヨというから韓国人らしい。

“I am editor of a Japanese food trade newspaper. May I speak to the owner?”

(私は日本食業界紙の編集者です。お店のオーナーをお願いします)

“I’m owner. What can I do for you?”

(私がオーナーだけど、どんなご用ですか?)

韓国人男性がオーナーということは、この店はToshi’sのフランチャイズなのか?

“We are conducting market research of Japanese restaurants…”

(私どもは日本食レストランの市場調査をやっておりまして…)

言い終わらぬ内にさえぎられた。

“This is a Korean restaurant, not Japanese.”

(当店は韓国レストランです。日本食ではないけど)

えっ、チキンテリヤキをメインにしながら韓国料理? 電話帳ではJapanese のカテゴリーに掲載されているのに! ともかく本部の電話番号を聞かなくては。

“OK. I want to interview somebody of your headquarter. Will you tell me phone number of your headquarter?”

(わかりました。では貴店の本部を取材したいので、本部の電話番号を教えていただけませんか)

“I don’t understand what you say. What do you mean by headquarter?”

(貴方の言っていることがわからない。本部ってどういうこと?)

本部の意味がわからない? ではこの男性が27店全部のオーナーなのか。それならまず社員が電話に出るはずだが。質問を変えよう。

“How many restaurants do you have?”

(失礼ですが、貴方は何店舗経営していらっしゃいますか?)

“One. Why do you ask that?”

(1店だ。なぜそんなことを聞くのか?)

“Never mind. Thank you, anyway. Good Bye.”

(失礼しました。とにかく、ありがとうございました)

27店あるToshi’s の1店がこの店なら、ほかの26店が正規のチェーン店で、この店はその模倣店なのか。それとも、27店がそれぞれ勝手にToshi’sを名乗っているのか。まぁ、どうでもいいことだから、Toshi’sの本部取材は断念した。その後に取材に訪れた食品問屋で聞くと、シアトル周辺のテリヤキチキンのFF店はほとんどが韓国人経営ということだった。

全米の日本食レストランの経営者(出資者)を人種別に分類した統計資料はない。しかし、問屋筋からの情報を総合すると、日本食レストラン全体の7割ぐらいは中国人、韓国人、タイ人などのアジア系で、日本人・日系人が1割、白人が1割、残りはラテン系等という構成である。そして、アジア系の半分くらいは韓国人らしい。

本国の不況に押し出されるように米国に移住して、手っ取り早く収入が得られるレストラン業に参入するが、小資本で始めるからどうしても小規模店にならざるをえない。そして、韓国料理では客が集まらず、人気がある日本食レストランを開業するというわけだ。そして、テリヤキは今や日本料理というより、インターナショナル料理に昇格したということなんだろう。

ともあれ、米国の日本食ブームのかなりの部分を韓国人が支えている。そこで気になるのが全米各地にある慰安婦像だ。在米コリアンが本国の支持団体と連携して建立しているのだが、その人たちの中には日本食レストランを営む人も多い。反日運動は商売とは別ということか(笑い)。

【写真説明】

Samurai Sam’sは白人経営の店。韓国人経営の店はこんなに垢抜けしていない(笑い)。

 


憲法前文の改正

2016-11-03 11:33:30 | メモ帳

本日は憲法発布記念日なので、憲法改正について論じたい。

日本国憲法が発布されて70年。そこかしこに現実とそぐわない箇所が目立つようになったことは、万人の認めるところ。どこをどのように改正するかについてはいろいろな議論があるが、私がもっとも改正すべきだと考えている箇所は、前文のうちの次の部分である。

日本国民は...平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

グリーンの部分は戦争放棄の大前提となっているが、“諸国民の公正と信義”はいまやお伽噺のようなもの。こんな理想主義的性善説に立っていたら、国の安全保障はありえない。

だからといってこの部分を改正するといえば、いちゃもんつけてくる国があるから、政治家も憲法学者も口を閉ざしている。したがって、この箇所を削除または改正するのではなく、まったく新しい条文と入れ替えるしか手がないだろう。