Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

ヤビツ峠アタック

2008年03月02日 | ロードバイク・クロスバイク
丹沢大山国定公園(ヤビツ峠展望台)

バイクの積算走行距離が6000kmを越える記念すべきランとなるので、今日はいつもと違う目標を決めた。R246をひたすら西に走り伊勢原の板戸を右折、大山を目指そうと思った。上手くいけば大山登山ケーブルにも乗って行楽気分を満喫するつもりだった。いざ走り出すと風もなく日差しも暖か。気分も良く順調にR246の走行となった。伊勢原に入り地図を確認していると、目的の大山の隣にヤビツ峠の文字を見つけてしまう。神奈川在住のバイク乗りは一度はこの洗礼を受けねばならないものらしい。暫く悩んで目標変更、一路ヤビツを目指すことにした。しかし、やはりヤビツは甘くは無かった。鶴巻温泉の看板を過ぎたあたりから246は緩やかな長い登りが続き途中登坂車線まで出現しはじめる。名古木の交差点を右折したところから住宅地は激坂の洗礼。ここまでですでに走行距離は自宅から30kmを越えていた。住宅地を過ぎると道はいよいよ細くなり緩急織り成す峠道が無限と思える距離で続く。何度かバイクを降りて押しながらの歩きも混ぜ、それをして休憩とした。ギアはローに落とし時速10km/h程度でヨタヨタと登っていく。すれ違うバイクは颯爽と高速ダウンヒルを楽しんでいるのが恨めしい。浅間神社の石碑のところで腰を下ろして一休み。ペットボトルの水を飲みボトルが股に当たると妙なシビレが走る。何度か確かめて気づいたのは、なななんとキンタマが痺れを切らしていたのだった。40うん年生きてきて初めての体験だった。面白いのでボトルでベジベジ叩いて貴重な体験を楽しむ。どうせ周りに誰もいないのだ。気を取り直し、もうひと漕ぎしたとこで展望台にたどり着く。期待していたレストランもなく、軽トラの屋台が一台たこやきを売っているだけだった。そういえば昼食もまだとっていない。時間はすでに午後2時をまわっていた。天下のヤビツ峠だからこの先にきっと巨大レストランやみやげ物屋があるに違いない。そこでヤビツせんべいにキーホルダーを買うんだいと決め込み先を急ぐ。展望台を過ぎると道はいよいよ細くなり車の離合も厳しいところが出てくる。果てしない登りをゼイゼイと漕ぎ続ける。先日TVで観たリアカーマンの苦闘が脳裏を過ぎる。あの人の苦労に比べたらこんなの苦労のうちに入らないのだろう。路肩には残雪が残り気温も急激に下がってくるのを感じる。ほんとうにこの先に暖かい巨大レストランはあるのだろうか?展望台から2kmほど登ったところで車を止めて休憩している人を発見。たまらず先の状況を聞いてみる。「この先?何も無いよ。直ぐ先にバス停と水汲み場があるだけ。あとつぶれたような喫茶店が一軒あったねえ。悪いことは言わないから、引き換えしたほうがいいよ。道ももっと狭くなるし雪も多くなるよ」「はい、ありがとうございます」このまま宮が瀬まで抜けようかとも悩んだけれど時間はすでに午後3時となっていた。下手をすれば峠で日没を迎えてしまう。それに朝食のヨーグルト以外、まともなエネルギーを摂取していない。体温も血糖値も下がりハンガーノックも間近のようだ。素直に峠越えは諦めよう。いつか宮が瀬からでも攻めればいい話ではないか。自分に言い聞かせ苦労して登ってきた道を一気に下る。休憩をとったところや苦しかった登り坂がそれこそ走馬灯のように流れ去っていく。坂を高速で下っていくときに受ける冷風は身体から体温を容赦なく奪っていく。R246まで戻ったときはヘトヘトに疲れていた。途中で遅い昼食をとり人心地つけ、ノロノロと帰途を辿る。本日の走行距離89.23km。積算走行距離6039.5km。いつか越えてやるぜヤビツ峠。

本日の最終到達地点
コメント (8)
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