仕事のスケジュール帳への記入で使っている万年ペンのインクが長らく切れていた。手帳への記入はシェーファーのボールペンで代用していた。インクの補充はペン先の洗浄など少し面倒なのだ。作業を怠っていたのは「仕事が忙しかったから」とは言い訳に過ぎない。その気になればなんてことはない作業。しかし心にゆとりがないとそれさえ億劫になりプライオリティーは下がってしまう。あまり放置するとインクも固着してしまうので重い腰をあげる。先ずはぬるま湯での溶解洗浄から。本来こういう作業が楽しいからこそ万年ペンを使っているのだ。タバコは吸わないがきっとパイプも同じに違いない。
ロードなんかに転向したもんだから各々の部品の重さが気になって仕方ない。自転車の世界ではほんの数百グラムの軽量化の為に何万円、否、何十万円もの投資増となることが普通のようだ。もちろん重量以外にも剛性や耐久、ブランド料など様々な要因が絡み合うのはどの世界でも同じではあるが。しかしワシのチャリスタイルはウエストバッグにデジ一眼を放り込み、MAPや携帯電話、土産の饅頭まで携えての走行ばかり。ウエアにしても空気抵抗なんて無視したもの。まああれか、ランナーが荒縄でタイヤを引きずって走っているようなものか。数グラム単位での軽量化を目指しカリカリにタイムを競う世界もあれば、ワシのように遠くへ、高みへと好奇心の赴くまま走る輩がいてもいいだろう。そして何よりの軽量化への課題は自分自身の贅肉に他ならない。