日韓演劇交流センターは、5月11日(土)14時~16時、『韓国における芸術家の現在』と題し、シム・ジャチャン氏の講演会を開催する。場所は早稲田大学6号館3階レクチャールーム。通訳は木村典子さん。私は最近「事後助成」などの新機軸を打ち出す最近の韓国の文化助成の現状をより詳しく知りたいと考えていて、そうした現状を語っていただくのに、各種協会のトップを歴任してきた、今は韓国芸術人福祉財団代表を務めるシムさんが、一番の適任ということになったのだ。なにしろシムさんは韓日演劇交流協議会の元会長で、これまで日韓演劇交流センターとしても個人的にも、ずいぶんお世話になっている。変革の最中であり、いろいろと課題の多い日本の演劇界とそれを取り巻く状況だが、我々にヒントを与えてくれるという意味でも、重要な企画であろう。乞御期待。……「主権回復の日」式典での天皇皇后への「万歳三唱」、菅義偉官房長官は「自然発生したもので、政府として論評するべきではない」と言うが、壇上の安倍首相や麻生副総理も万歳した以上、公式には記録されることだ。これを「前例」にさせないようにしなくてはならない。また、迷彩服を着て戦車に跨り喜んで見せた安倍・石破たちには、憲法66条2項「内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない」を明瞭に認識させねばならない。内閣総理大臣は内閣を代表して自衛隊の最高指揮監督権を有するが、これは自衛隊の指揮系統が政府の決定に従わぬ時のためのブレーキの機能であり、憲法の規定する「文民統制」を守るための仕組みなのである。「戦争ごっこ」は筋が通らない。……米軍のオスプレイの普天間基地への追加配備について、この夏、新たに12機が追加配備される計画が明らかになった。「明らかになった」と記すのも悔しいわけで、なぜこうもなし崩しに、国民の頭越しに、「決まったこと」のように報道されるのだろう。しかも米軍の防衛省への一方的な「通知」を受けてである。……エルサレムの報道機関によれば、アラブ連盟代表団を率いて訪米したカタールのハマド首相が29日、将来のパレスチナ国家の国境画定で「土地交換」を認める発言をし、イスラエルに占領地からの全面撤退を求める従来の姿勢を転換したとみられている、という。イスラエルのリブニ法相も「重要なステップだ」と歓迎していると伝えている。イスラエルに経済封鎖までされているガザ地区、パレスチナの人たちの頭越しに、勝手に何を決めようとしているのだ。……世の中の出鱈目さについて思うことは多々あるが、とにかく日中は目の前のことを追いかける。
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