今日は日中に抜け出せず、野中友博さんの葬儀にうかがえなかった。
参加された方から、いいお別れだった、と聞く。
教会での葬儀から移って、火葬となり、それが済んだというときに、その報せを私に届けてくださる方がいた。野中さんはキリスト者だったが、私はその瞬間からしばらく、手を合わせた。
彼はウイスキーが好きで、最後に呑んだときバーボンを飲んでいたけど、それはワイルドターキーだった。私がたまたま呑んでいるこのグラスは、ハーパーのロゴが入っているが。そして中身は、ジェイムソンなのだが。
献杯である。
彼が好きだったというか、常に呑んでいたウイスキーの銘柄は、また別である。
私が彼の柩の傍に置いてきたウイスキーも、祭壇に飾ってあった、という。
そのボトルを無造作に置いたとき、「12年物!」と言った奥さんの美穂子さん、素敵である。さすが野中君の相方である。
ご参列の皆さんはおおいに(!?)献杯されたことと思う。
写メで送っていただいた「教会の式次第」に、
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
と、あった。
「牧師さまの話も終始その話でした」という。
彼は、「非戦を選ぶ演劇人の会」で野中君も中心メンバーとなって円城寺あやさんらと作った、あの憲法の冊子を、左胸の上に抱いて行った、という。
憲法記念日に葬儀という、そういう仕掛けだったのか。
泣かせるなよ。