ニューオリンズの〈国立第二次世界大戦博物館〉。
とにかく大きいのである。
飛行機や戦車、船、列車も入っているのだから大きくて当たり前だ。アトラクション的に潜水艦体験ができるオプションもある。
大きな建物が道路を挟んで繋がっているので、道路の上空に渡り廊下もあるのだ。この渡り廊下の名前は、「American Spirit Bridge」なのである。
オプションを付ければ40ドルくらいにになるから、決して安くない。
「第二次世界大戦」に特化した展示ばかりだから、ある「思想」が、明確に伝わってくる。
「アメリカ」という国の現在に至る指針が、再確認される、といってもいい。
それに次第に気づかされていくのである。
アメリカという国がこの戦争をしたということと、この戦争がアメリカという国を再形成したということと、その両方が伝わってくるのだ。そして、後者が、とてつもない重さを持って、迫ってくるのだ。