父の三回忌。
墓は県北だが、仏壇は牛窓にある。
オリーブ園から桜と瀬戸内海を見渡す。
ここにも、桜の季節には、なかなか来られない。
桜は、咲いたときに、ああ、ここに桜があったんだ、と、意識させられることが多い。
そのときそこにいなければ、気づかない。
私たちの時間は、巡り合わせの中にある。
父の三回忌。
墓は県北だが、仏壇は牛窓にある。
オリーブ園から桜と瀬戸内海を見渡す。
ここにも、桜の季節には、なかなか来られない。
桜は、咲いたときに、ああ、ここに桜があったんだ、と、意識させられることが多い。
そのときそこにいなければ、気づかない。
私たちの時間は、巡り合わせの中にある。
もちろん、父の不在を感じる。
三回忌の後は七回忌。
しばらくは、ほっとできますね、と、どなたかがおっしゃる。
思いがけない方の、予想外のお言葉も、あり。
「坂手」と名のつく一族は、全国に二千人ほどだが、先は、どうなるのか。
未来は、まったく見えない。