大統領バイデン氏と某岸田総理の会談が終わったという。
岸田氏は国賓待遇。バイデン曰く、岸田総理には「大胆な指導力」があるそうだ。
報道が「?」なく伝えるのにもうんざりするが、安倍政権以来の閣議決定どころか、それ以上に、独断で、勝手に何を喋っちゃってくれているんだ、岸田某は。
アメリカに擦り寄る以外に生存できないと考える現政権がこの国を確実に「戦争のできる国」にしようとしている。安全保障の合意事項、米軍と自衛隊の共同を今以上に「合法」化しようとしている。
「グローバル・パートナー」と言っても対等なはずはない。「日米関係は前例のない高みに到達し強固になる」とは、日本がよりいっそうアメリカの配下になっていくということだけだ。
「自国第一主義」は、バイデンもトランプも同じだ。岸田は、バイデンに媚びを売って、この国の人々の「命」を差し出したのだ。「ミサイルの共同生産」?! アメリカが「尖閣諸島を守る」? 何が「アジア版NATO」だ。この国が自分から「平和憲法」を、ないことにしてしまうのか。許されないことだ。
もう誰も反対しないのか。
何ごとも閣議決定で決めてしまう安倍政権のやり方に反発し、私は会長の時代に、劇作家協会としても表現の自由に抵触する事態に対して多くの反対声明を出すよう提言し、じっさいに、出した。当時からそれを冷ややかに否定する人たちがいた。「政治的な組織にいると思われると仕事がなくなる」と宣う者もいた。今はもうほとんどの団体が反対の声明を出そうとしない。表現者が「戦争のできる国」にしない意志を共有できなければ、いざというときに反対などできるわけもない。というか、今がそのときではないのか。
写真は、嘘ばかりつかれて「何でもあり」にされようとしている、石垣島の自衛隊駐屯地。今年一月。
現在上映中の三上智恵監督の『戦雲』は、必見です。自衛隊配備の実情を描いています。