黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

久留川の亡ぶる時節到来なり(久留川一家評定の事、付けたり、和睦使者の事・その 1)

2024-12-17 15:10:54 | 桐生老談記の世界

寒い朝です。

ひめちゃんは堀之内を西に出て、天神田を歩いてきました。

今日も黄色い帽子の集団(小学生の集団登校)に出くわしましたけど、静かにやり過ごせました

 

2020年2月の黒柴家族です。

小次郎パパも七海ママもまだ元気でした

寒くとも、しっかりお散歩していました

 

この2月は、常広寺のインドツアーに参加してインドに行ってます。

インドの犬は人間の周りで、自由に生活していました。

みんなどうしてるかな

 

 

 

『桐生老談記』 新しい章です。

久留川一家評定の事、付けたり、和睦使者の事・その1

去る程に、久留川の本城には、家人一旗会合して評定初後の所に、高草木合戦の由告げ来たり。

殊に新田、桐生より大軍にて押し来たり。高津戸、塩原のほとりに陣を取る。所々の勢を待ち合わせて、明五日の朝五ツ時、久留川に乱入候由、忽ちに告げ知らせ来たりしかば、

久留川の亡ぶる時節到来なり、たとえば謀事(はかりごと)を万里に廻らしたりといえども、勝つことただ幕の内に入るといえども、かの張良が庭訓を思い思いに尽くされけり。


あらすじです。

そうこうするうちに、黒川の本城(深沢城)では、黒川衆が会合して評定していました。
そんなところに、高草木兵庫之介が合戦したという報告が届きました。
「新田・桐生から大軍が押し寄せてきます。彼らは高津戸・塩原に陣を取りました。あちこちの軍勢を待ち合わせて、明日の朝五ツ時(午前8時)に、黒川に乱入します。」という急ぎの報告があったのです。
「黒川の滅びる時節がやって来たのだなあ。どんなはかりごとを巡らせても、まあときたまちょっと勝利したとしてもと、張良のようにあれやこれやと策略を考えるのでした。



幕の内とは、幕と幕の間で幕が下りている時です。
そんなに長くはないでしょう。
ちょっとは、由良勢に勝つかも知れないということです

朝五ツ時(午前8時)とは、ゆっくりです

「黒川の滅びる時節がやって来たのだなあ」、そんなことはありません。
実際、彼らはその後の存在し続けます

張良は、漢王朝の成立に貢献のあった優れた軍師です。

江戸時代には、庶民も知っていたのです

 

 

初稿  2020.02.04  FC2ブログ「黒柴ひめちゃんの葛塚村だより」

改稿  2024.12.17

 

(つづく)

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