黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

(円空も通った?)浅原薬師堂の大カヤ

2020-01-18 19:33:29 | 群馬県・東毛

寒い寒い一日です。

雪になりそうな予報です。

気のせいか、椿の開花が遅れているようです。

ロウバイはいつもの年より早いようです。

やっと、椿・有楽(うらく)が咲き出しました。

夕方、都合で、ひめちゃんはひとり散歩になりました。

「ケンくんちに行こう

足取りも軽やかに出掛けました

(続きは明日です)

 

 

群馬県の巨木で榧(かや)を検索したら、隣のみどり市大間々町浅原(あさばら)にもありました

大間々町を国道122号線を北上し、突き当たった福岡大橋で渡良瀬川を渡ります。

すぐに右折して、信号2つ過ごし、すぐの細道を右折します。

あれ、大きな榧だ

本当に右折してすぐです

瑠璃殿とは、薬師堂のことでしょうか?

推定樹齢は約700年とあります

700年前というと、鎌倉時代末期から南北朝時代です。

ずーと人々を見つめ続けてきたんですね

とりあえず、薬師様にお参りです

薬師様はしっかりしまわれていますけど、隣に昔は鮮やかだった彫刻があります。

何の物語でしょう?

人間ではないようにも見えます。

反対側にもう1枚同じような彫刻があります。

 

さて、榧の木とじっくり向かい合います。

さすが樹齢700年の貫禄です

 実が落ちています。

この木は雌木です

まだまだ壮年という感じです

 

榧のパワーをもらったところで、周辺の石造物を確認です。

庚申塔はいくつもありました。

道祖神もあります

細い道ですけど、道祖神があると言うことは、昔は幹線道路だったかもしれません

この付近は、その昔、円空が日光に行く途中通って、2体の円空仏を残していったそうですね。

円空はここを通って日光にいったかのかもしれません

薬師堂の敷地内には、五輪塔もあります 

二十三夜供養塔&三ヶ月不動明王です。

同行者が、ちょっと簡単に拓本をとろうとしたら、肉眼ではよく見えなかった文字が浮かび上がりました

二十三夜の月待ち講では、一般には勢至菩薩を守護神とするそうですけど、ここは不動明王です。

不思議な形、何だろう?

庚申の文字がありました

 

現代の道路は、まっすぐにまっすぐにと作られます。

昔の道は、けっこう曲がりくねってます。

円空が日光に行くとき、この榧の木をみあげたかも知れません

 

それでは、日光方面というか、道なりに東の方に出て、県道に出ようとしました。

ところが少し先は行き止まりになっていて、車は通行不能でした

円空体験はほんの少しの時間でした。

 

なんとかUターンして、元来た道を戻ります。

途中で見下ろした榧の木です。

おかげさまで、全景が撮れました

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白柴タバサちゃんの瀧興寺参拝記(法印のカヤ)

2020-01-17 21:12:46 | 群馬県・旧勢多郡

タバサねーちゃんは、不機嫌でした。

おかあさんは、お出掛けなのに、連れて行ってくれないのです

「また、今度ね」といいながら、ちっとも約束を守ってくれません

「午前中は歯医者さんだから、午後お出掛けしようね

 

午後、ひめちゃんちから10分未満のドライブコースですけど、(桐生市新里町)関の瀧興寺(りゅうこうじ)に行ってきました。

本来の山門ではなく、東の道から駐車場にはいります。

今は無住のようですけど、きれいに整備されています

向拝には立派な竜です

大きな本堂です

 

たしか、大カヤがあったはずだけど?

 

ありました。

本来の山門からは、しっかり見える位置にあります。

新里村時代の文化財の指標があります。

榧(かや)の木・虚空蔵菩薩ともに、桐生市の指定になってます。

でも、桐生市からは一切資金的補助はないと思います

常広寺の弁財天堂は、桐生に合併するとき、桐生市の重要文化財にしてやるけど一切お金は出しませんと言われたそうです

虚空蔵菩薩像は、石造物のはずですけど、まるで衣類を着ているようです

榧(かや)の木は、二股に分かれています

タバサちゃんの足下に何かあります。

榧の実が落ちています。

この木は、雌木だったのです

クンクン、どこのワンコが来たのかな?

タバねーちゃん、耳はほとんど赤柴です

榧(かや)の木を見上げます。

説明板はありませんけど、まあ樹齢300年くらいかな?

 

桐生市のHPに、市指定天然記念物として、「瀧興寺の法印のカヤ」がありました。

寺へ入って参道をゆくとまもなく西側に大きな榧があります。目通りは3.8メートル、根廻りは3.8メートルで、樹高は約20メートルもあります。第12世尊盛和尚が、経文100部を読誦していたとき、花瓶のカヤから根が生えてきました。尊盛和尚はさっそくこのカヤを境内に植えました。それは、安永元年(1772)3月21日のことでした。その後、カヤはすくすくと生長しました。そして、そのカヤはいつの頃からか「法印のカヤ」と言われるようになったと伝えられます。

そうすると、樹齢は約250年です。

 

 

本来の参道から、境内に入り直しです。

確かに西側に大きな榧の木が見えます

 

境内の入り口に、瀧沢不動尊からの道程の終点を示す76丁抗があります。

桐生市のHPによれば、

その大滝のふもとの堂宇は天明2年(1782)の火災で焼けてしまいました。尊盛和尚はその再建に努力し、記念として不動尊から瀧興寺までの道程に丁抗(1丁は約109メートル)を設置しました。

(尊盛和尚は)やがて瀧興寺は第13世の尊英にゆずり、自らは不動尊の別当(お守りする)になったと伝えられています。

 

瀧沢不動尊ですか

粕川の上流の秘境ですよね

これと同じような丁抗を、関の摩崖仏でみました。

どこからの距離なのかやっとわかりました


参道を入ります。

鐘楼堂の脇に、ちょっと痛々しい石造物です


本堂の脇には、赤い帽子がかわいい新しいお地蔵様です


本堂裏の高台には観音様です。

階段ではなく、本堂裏の坂道から参拝します。

あたちも参拝です

きょうのお出掛け、満足満足

まそのうちに、お出掛けしようね


 

 

 

 

 

 

 

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令和2年の竜・初公開(常広寺龍神堂)

2020-01-16 21:07:57 | 竜骨伝記

夕方、ひめちゃんは小次郎パパと、東の牧場の方に行ってきました。

ヤギさんが、道の近くにつながれていました。

 

ひめちゃんは、今日はヤギさんに、あんまり関心が無いようです。

パパもあまり気にしていません。

バイバイ、またね

すぐ後ろには、深い鏑木川が流れています。

ヤギさん、穏やかな日々のようです

ひめちゃんとパパは、サマンサ坂を通って帰ります。

 

 

 

元・獅子丸家(獅子丸が7年間養子にいっていた家)は、400年前に山上の常広寺を開基しました。

その常広寺には、田中藤左衛門が持ってきた竜骨がありました。

でも、その竜骨は、大正12年1月1日に、常広寺とともに焼けてしまいました。

焼け跡から拾い集められた竜骨は桐の箱に収められ、再建された本堂にずーと安置されていました。

近年、龍神堂が建てられ、今はそちらに安置されています。

何故か、八角のお堂です。

 

この龍神堂には、毎年わら細工の竜が奉納されています。

ある檀家さんが、毎年暮れに新しい竜を持ってきて、古い方は下げていくそうです。

 

昨年の暮れに奉納された、新しい竜です

すごいですね、竜です

ワラでここまで表現できるんだ

この天井につるすタイプは、今回初めて奉納されたそうです

 

もう一体、従来タイプが奉納されています

今までは、このタイプ一体だけでした。

竜骨がどこにあるかと言えば、あの幣束の奥かな?

毎年微妙に違うそうです。

 

ちなみに、昨年の竜です。

少し違います

 

常広寺龍神堂は、毎月18日(8月だけ8日)が縁日だそうです

龍神様は、お酒と卵とお餅が大好きだそうです

あれ、御利益は聞いてません

 

 

 

 

 

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花はなけれど東国花の寺・石井山珊瑚寺

2020-01-15 21:00:22 | 群馬県・旧勢多郡

雨上がりの冷たい朝でしたけど、昼前には晴れました

ひめちゃんと獅子丸は、七海ママのちい散歩に付き合います。

 

全員前を向いている写真は、なかなかありません。

みんな「まろ眉」の形が違います

親子・きょうだいなのに、ちがうんだ

ひめちゃんと獅子丸も、ちょっと見は似ているようです。

今朝の散歩で、道路工事のおじさんに「きょうだいですか?」と聞かれました

 

 

珊瑚寺つづきです。

板碑に惹かれて行ってみます。

幣束が上がっています。

もちろんパワースポットです

埼玉で見たのにひけを取らない、りっぱな板碑です

おや、不可解なものがあります

源頼朝の墓、梶原景時父子の墓です

どうして、ここに?

さっきの地蔵堂は、梶原景時の娘の創建とありましたけど。

 

説明板を確認です。

源頼朝や梶原景時より、少し時代が下がるようです。

 

さっきの、鏡池を上から見下ろします。

如意輪観音が不思議な配置です

 

隣に鳥居があります。

稲荷大明神、稲荷神社です。

急な坂を登って、参拝です

 

さて、この先はなさそうなので、本堂の方に戻ります。

残念ながら、ご本尊のお姿を拝めませんけど、とにかく合掌

ここに、珊瑚寺のパンフレット&境内の案内図&東国花の寺の案内が、置いてありました。

珊瑚寺のパンフレットに、正治年間になって、景時の女であった女性が「勝道上人開山の寺で、景時父子、頼朝の霊を供養せよ」という言い伝えに従い当寺にたどり着き、二人の霊を祀ったとあります。

でも、「なぜ」は残る話です。

 

珊瑚寺七不思議というけど、いくつ廻ったのかな?

乳房の銀杏、穴薬師、赤面観音、鏡池、4ヶ所です。

涙の梅と不動の滝は、見落としてきました

捲土重来を期しましょう。

臥牛石は駐車場の近くです。

寄って行きましょう。

 

庫裏に寄って御朱印をお願いします。

おや、よく見かける像ですけど、ネズミ付きは初めてです

御朱印は2種類ということで、両方お願いします。

東国花の寺で、特に桜がきれいということです

 

本堂前の山門を出て、地蔵堂の参道にもどります。

しばらく下ると、富士見カルタがあります。

心字池にかかる赤い橋がみえます。

 

前の道は、国道353号線です。

国道の向こうに、榛名山がみえます。

 

国道に出て、本堂への参道に回り込みます。

左に、七不思議の一つ、臥牛石(がぎゅうせき)があります。

人々がこの石に願いごとをすると、石が牛に姿を変え、その人に代わり信州善光寺にお参りをしたと伝えられています。


心字池の淵を通って駐車場に戻ります。

歌になる風景です

珊瑚寺七不思議は、2つ見落としました

でも、花の季節、特に桜の季節に、また来ましょう

花はなけれど、花の咲いている季節にまた来たくなる、東国花の寺札所・珊瑚寺です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本人最後の台南市長と梶原景時の娘(石井山珊瑚寺)

2020-01-14 20:11:48 | 群馬県・旧勢多郡

最近ひめちゃんは、朝は獅子丸と、夕方は小次郎パパとお散歩しています。

昨日の夕方、堀之内を西に出て、諏訪神社の向こうの高台に行ってきました。

 

帰り道、おじさんとおばさんの二人づれが、甲斐犬ミックスのような犬がやって来ます。

どうも凶暴犬のようです

必死で押さえようとしています。

「こんにちは。」

挨拶も返ってきません

ひめちゃんとパパは、静かにやり過ごしました

少しすると、また、おばさんと甲斐犬ミックスのような犬がやって来ます

「こんにちは。」

「黒柴かい?いいねえ

「ありがとうございます。パパと娘です

「そうかい、うちでうまれたんだね。いいねえ

「バイバイ、またね

ひめちゃんとパパと甲斐犬ミックスくんは、静かにすれ違いました

人生いろいろ、飼い主もいろいろ、犬もいろいろです

 

 

「珊瑚寺」つづきです

地蔵堂への参道を進みます。

 

あれ、誰でしょう?

富士見(旧勢多郡富士見村)出身の、「日本人最後の台南市長・羽鳥又男」って、誰だ?

台南市長時代の功績によって、今でも台湾の人々から愛されている人だそうです

そして、この胸像は台湾の実業家から送られたものだそうです

そうだったのですか

 

そばの鼎(かなえ?)も台湾産かな。

参道を振り返ります。

龍のデザインです

富士見に、今でも台湾で敬愛される人がいたのですね

 

さて、いよいよ地蔵堂です。

品良くまとまってます

説明板があります。

ええ、梶原景時の娘

どうして、彼女は上野の奥地にまでやって来たのでしょう?

鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝が亡くなったのは、正治元年(1199)正月です。

その1年後、梶原景時も失脚、一族もろとも討ち死にします。

北条氏の有力御家人排除のはじめの事件といいます。

上野の守護は、梶原景時糾弾した御家人の一人、安達氏です。

彼女を庇護するはずはないのですけど。


でも、明るくきれいなお堂です

あれ、狛犬もいます

小窓から、ちょっと失礼します。

縁日には、あの扉が開かれてお姿が拝めるのでしょう。

境内案内板には子育地蔵尊とあります。

梶原景時の娘がここにやって来て地蔵堂を創建し、それがやがて子育地蔵になるまで、どんな物語があったのでしょう?


地蔵堂向かって左に穴薬師があります。

ここにも、生花が上がってます

いままでずーと生花が上がってました

冬の花の少ない時期に、これだけ生花をあげるのは容易なことではないでしょう。

珊瑚寺の七不思議の一つですね。

弘法大師の作ですか

他所に移されても、その夜のウチに必ずこの穴に戻ってしまうんですか

 

地蔵堂を向かって左から一回りします。

側面のぬかりなく、きれいに彩色されています。

 

一回りして、池が目に入りました。

如意輪観音が、3名様です。

珊瑚寺の七不思議、鏡池と赤面観音です。

池の中の観音様が、赤面観音ですね。

池の中に入って、お顔に水をかけるのかな?

 

池の上の方に、板碑が見えます

板碑は群馬には少ないといいますけど、立派な板碑です

 

 

(つづく)

 

 

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