黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

歴史を見つめた榧の木(横室の大かや)

2020-01-07 21:39:00 | 群馬県・旧勢多郡

今朝、ひめちゃんと獅子丸は、諏訪神社の西の方に行ってきました。

諏訪神社には、もう幟(のぼり)は上がっていませんでした。

向こうに真っ白な浅間山が見えます。

浅間の隣に見える榛名山は、冠雪していないようです。

夕方の雨を予想させるような暗い空です。

白い月田小学校がみえます。

山上のほんの目と鼻の先に、月田のパワースポットがあるのです

 

 

昨年の暮れ、初めて妙義山に行きました。

妙義神社や中之嶽神社や補陀寺に詣でました。

道の駅・妙義にも寄りました。

そこに、初めて見る木の実がありました。

榧(かや)の実です

 

榧といえば、秋に訪問した塙保己一(はなわほきいち)生家隣の東方山龍清寺に、大きな榧の木がありました。

木の下に説明板がありました。

300年前に、上野国新田郡笠懸在の不動寺から、修行僧・袋算がやって来た。

彼は修行の旅に出るとき、師匠から榧の実を持たされた。

彼はここを修行の地と定め、榧のみを撒きました。

榧はみるみる大木になり、大量の実を付け、その実は灯油や薬種となり村人を潤しました。

 

「上野国新田郡」は実家のあったところです。

「上野国新田郡笠懸」には、親戚もあります。

この話はとても身近に感じられ、記憶に残りました。


修行僧・袋算が持って行った木の実に、道の駅・妙義で出会ったのです

実際は榧は成長がとても遅いそうです。

今種を撒いても、たぶん生きているうちにその実を見ることは無理でしょう。

さて、でも撒いてみようかな

 

ところで、富士見(旧富士見村、現前橋市富士見町)に日本一のかやの木があるということです。

これは是非行ってみなくては

 

 

ナビの指示ではちょっと迷いましたけど、無事に到着です

大きい

説明板がちゃんと有ります。

富士見かるたもあります。

樹齢1000年以上ですか

とにかく、こんにちは

 

まだ実が付いている

すごい

 

榛名山が見えます。

この1000年、赤城南面ではいろいろなことがありました。

歴史をずーと見つめてきたのですね

 

群馬県の巨木一覧に、行けそうな所に榧(かや)の木が何本かあります。

折を見て行ってみましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新春の葛塚ミニパワースポットめぐり

2020-01-05 21:08:37 | 群馬県・旧勢多郡

ひめちゃんちに、15実生の札がある椿が咲きました

5年もかかって、初めて咲いたのです

もう1本、15実生の札がついて蕾を持っています

いつ咲いてくれるかな?

 

 

 

ひめちゃんと獅子丸ものお散歩コースには、いくつもミニパワースポットがあります。

普段は全く顧みられていないようです。

お正月はどうかな?

お散歩コースにあるミニパワースポットの紹介です

 

2020年1月1日の朝です。

ひめちゃんと獅子丸は、堀之内を北に出て、岩神沼(いわがみぬま)に到着です。

うっすらと氷が張ってます

赤城山は真ん中と一番東の峰が冠雪して雲も懸かっています。

大沼と小沼があるので、雪が降りやすいのかな?

さて、岩神沼は岩神さまの沼でしょう。

 

近くの神様と言ったら、それは高縄の摩崖仏です

神仏習合の時代には、摩崖仏も神様です。

しめ縄をはり、幣(ぬさ)も下げましたけど、大晦日の強風で痛んだようです

でも、阿弥陀三尊、お姿が見えます

足下にも何か居るようです

本年もよろしく、合掌

 

ここにはたくさんの石造物があります。

人々の祈りの場所だったのです。

合掌

庚申塔が多いですけど、宇賀神があります

宇賀神は蛇神・竜神とも言われて、水と関係します。

沼も宇賀神も、稲作には欠かせなかったのです

 

 

1月2日の赤城山です。

横雲の空です。

 

ひめちゃんと獅子丸は、東の牧場の方にいきました。

鏑木川(かぶらぎがわ)にかかる山神橋(さんじんばし)のたもとです。

石宮ながら、山神宮があります

灯籠を奉納したという石碑も転がってます。

かつては、かなりのパワースポットだったのでしょう

合掌

 

道の反対側にはヤギさんです

あけましておめでとう、本年もよろしくね

 

シブヤ沼には、鴨がいます。

元々は灌漑用水として必要だったのでしょう。

ちょっと石造物は見当たりません。

もしかしたら、新しい沼かも?

 

サマンサ坂(サマンサおばちゃんの魂が天に昇って行ったところ)を通って帰ります。

サマンサ、みんなを見守ってね

ひめちゃんちには、ここもパワースポットです

 

 

堀之内の東北に、獅子丸の元養家が開基したという長安寺がありました。

長安寺跡の艮(うしとら)に、石宮ながら八幡宮があります。

額が残ってます。

かつては、建物があったかもしれません。

幣束が上がっています

静かに頭を垂れます。

 

 

長安寺跡には、後閑(ごか)の五輪塔があります。

いちおう桐生市指定の重要文化財です。

かつては、1.63mあり、室町時代初期の特徴があるそうです。

だれの墓だろう?

まあとにかく合掌

 

すぐそばに石仏群があります。

墳墓の関係のようです。

 

少し離れて、整理された石仏群があります。

こちらは、祈りの石造物です

今年もつつがなきようにお願いします、合掌

 

 

昨日の朝、ひめちゃんと獅子丸は堀之内を西に出て、諏訪神社の向こうの高台を廻ってきました。

 

蕨沢川を渡ると、橋のたもとに、百番供養塔です

あれ、何か上がってる

既製品ながら、お供え餅があがってます。

隣の馬頭観音(?)にも上がってます。

この近くに、霊場を100ヶ所も廻った信心深い人がいたんですね

今年もよろしく、合掌


諏訪神社には、大きな大きな幟(のぼり)です

近隣ではなかなかこんな大きな幟は立たないようです。

拝殿もお正月バージョンになってます。

ひめちゃんが、どうしても行かないというので、ここで参拝です。

今年もよろしくお願いしまーす

 

いつも見慣れた風景ですけど、お正月の顔は違いました

今年一年みんながつつがなく過ごせるように、パワーを分けてくださいね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白柴タバサちゃんの初詣・その4(膳八幡神社)

2020-01-04 22:07:42 | 群馬県・旧勢多郡

タバサねーちゃんは、車でお出かけ大好きです

 

タバサねーちゃんは、ぬいぐるみをくわえて、ウエルカムダンスが得意です。

なぜか獅子丸も、ぬいぐるみをくわえてウエルカムダンスをします

 

タバサねえーちゃんは、夕方は獅子丸とお散歩することが多いです。

図体の大きい生意気な弟ですけど、上手に扱ってます

 

 

近戸神社からの帰りに、膳の八幡神社のそばをと通りました。

ついでだから、寄っちゃいましょう

膳八幡神社は、

鎌倉時代、膳城の守り神として、鶴岡八幡宮から勧請された。祭神は誉田別尊(応神天皇)で、勝利と成功の神様である。現在の本殿は、棟札から延享年間(1744~、徳川吉宗の時代)に建てられた。

ということです。

普段はひっそりと訪れる人もない感じですけど、お正月バージョンになってます


鳥居の横に大きな碑があります。

ところ葛 からめるままに つかみさしぬ 今朝もらひたる 山百合の花

いかにも山百合が自生していそうな雰囲気です

地元膳出身の歌人・須藤泰一郎の歌です。

旧粕川村には、野口雨情のお友達で東寿寺の青柳花明もいます。

旧粕川村には、文学的土壌があったのです

 

鳥居をくぐると、左手に白山神社があります

今回初めて気づきました。

左側にも、赤い屋根の建物があります

稲荷神社です

 

拝殿も開いています。

 

タバサちゃんも一緒に参拝です

「お守りをどうぞ」とあります

心ばかりのお賽銭を入れて、頂戴しまーす

「粕川町膳 八幡神社 御守護」、オリジナルです

 

本殿の後ろに回ってみます。

多くはないけれど、いくつかの石宮があります。

みんな幣束(へいそく)が上ってます

そういえば、昔々実家でもいろいろなところに、幣束を上ていましたっけ

 

本殿は、しっかり覆われいて、様子がわかりません

300年近くたってますから、かなり老朽化しているのかな?

 

ところで、この膳八幡神は戦勝の神様でしたね。

ところが、『桐生老談記』によれば、

さる程に、上州膳の城主因幡守は細川内膳の室の見えなければ、「まさ敷く兄弟の家をゆうゆうと亡ぼされる事、縁者の恥辱なり。妹の敵なれば其の遺恨浅からざる。折を以て、桐生を一矢うらみん。」と、おいおい余韻を催し候。既に出馬と聞こえけり。先手の大将には斉藤右近、鶴谷玄蕃、野村弾正、関口友之助、此の者は若年なれども四人の家老なり。赤石右京、子息喜太郎、青木平蔵、舎弟源太夫、小畑市之介、和田九郎左衛門、五貫主水、熊谷四郎左衛門、長根主殿、村上清輔、樋口治郎右衛門、荒井陣内、工藤内記、金子縫殿、上泉一学、大塚源内、此の二十一騎にて五百騎を添えて、天文十三年七月十三日朝、勢を揃え、諏訪の森に集まり、夫より馬煙を立てて乗り出す。

 

膳因幡守は、妹夫婦の敵を討つために、天文13年(1544)7月13日朝、軍勢を揃えて、諏訪の森に集まって、そこから馬煙を立てて乗り出したのです

軍記物であり、真実かどうかは別問題としても、不可解です

膳城の守りの戦勝の神がそばにいるのに、山上の諏訪の森に集結して出陣したのです

 

さてさて、おうちに帰ってお昼にしましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白柴タバサちゃんの初詣・その 3 (こんな庚申塔見たことない)

2020-01-03 21:11:04 | 群馬県・旧勢多郡

一緒に生まれたきょうだい・ねねと小太郎が養子に行ってしばらくしたころの、タバサ&ののこ&七海ママです。

生後半年、ちょっと関係が微妙になってきたようです。

いろいろなことがありました

 

 

 

近戸神社・後編です

 

古い狛犬の奥に進みます。

石造六地蔵殿とあります。

説明板の後ろにあります。

あれ、六地蔵のお顔がない

明治の廃仏希釈の時、削られてしまったのでしょう

赤城塔もあります

 

何かの台座でしょうか?

仏様が彫られています。

 

道の向こうに何かあります。

光善寺石造物群、蚕影山神社跡とあります。

光善寺って、お寺があったんですか

でも近くに石造物群はありません。

ここはどうも、個人のお宅のようなので、これ以上奥には行けません。

 

あ、東の方の少し離れた所に、いっぱい石造物があります

ずいぶんとたくさん、それも様々な形をしています

全く異なる面持ちの青面金剛があります

3猿がしっかり刻まれています

若くりりしい青面金剛に、タバサちゃんもご挨拶です

あたちは、さっきの若そうな方がいいわ

一番左は、不動明王?

 

あれ、変なものがある

庚申塔だ

左右に2猿だ

左は、「見ざる」か、「聞かざる」?

右は、「聞かざる」か、「言わざる」?

こんな庚申塔は初めてみます

 

神仏習合の時代には、近戸神社の隣に光善寺というお寺があったのですね

だから、神社の境内に赤城塔や六地蔵石殿が残っているのです。

 

タバサちゃん、よい子で近戸神社に参拝できました

さあ、みんなが待ってるから帰りましょう

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白柴タバサちゃんの初詣・その 2(月田近戸神社・前編)

2020-01-02 20:57:06 | 群馬県・旧勢多郡

タバサねーちゃんは、2008年の夏に生まれました。

あどけない写真が残ってます

一緒にいるのは、たぶん小太郎です。

同腹のきょうだいは、3名でした。

タバサ、ねね、小太郎の3名です。

小太郎くん、元気にしてますか?

ねねちゃん、天国で元気にしてますか?

ねねのことは、また後日に。

 

 

壇塚古墳を後に、月田(つきだ)の近戸神社(ちかどじんじゃ)を目指します。

ほどなく到着です。

遠くに雪をかぶった山が見えます。

赤城山の一番東の峰です。

あそこから、粕川村の村名の由来になった粕川が流れ出しているのです

 

さあ、拝殿で参拝です

あれ、拝殿の扉が開いてる

2例2拍1礼で、今年の平安を祈ります

 

天井絵がある

まあ、絵画というより、家紋の様ですけど。

 

よくみると、拝殿はかなりこった造りです

 

拝殿の脇を、奥の方に行ってみます。

 

野口雨情(のぐちうじょう)の童謡碑があります。

近戸ののんのさま ささらすき ささらはうたすき 笛がすき


わー、本人の筆跡だ

この前来た時は何の感動もありませんでしたけど、今回は感動です

去年の夏、近くの東寿寺で、本人の短冊を見せてもらったのです

境内にも歌碑がありました。

かつてのご住職のお友達ということでした。

同じ筆跡です

 

 

そばに古い狛犬の説明板があります。

「県内でもっとも古い石造狛犬」とあります

こんにちは

お久しぶり

この前も、白柴タバサちゃんの近戸神社参拝記でした

ちょっと痛々しいかな

あたちも、はいポーズですのはずでしたけど、ちょっと横向いてしまいました。

 

だれか、目の中に石を入れた

左右でシッポが違います

500から600年、この地域を見守ってきたんですね

そして、今も陰ながら地域を見守っているんですね

ガラスケースにしまわれず、人々と触れ合える状態なのは、本当に良かった


 (つづく)

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする