昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

待宵

2017-10-03 17:10:07 | 俳句

この前パリに行ったのは何年前だったか?
そんな事も忘れるほど、海外とは縁遠くなった。
以前は、仕事で年に2~3回ヨーロッパに出かけていたのだが、今や、代理店の契約など、日本から出張して直談判しなくとも、メールと電話で交渉して、電子サインの契約書であっけなく締結できる。
今後は、ご褒美的な役得の海外出張は除いて、企業の海外出張は減るのではないかと思う。
それは、さて置いて、ヨーロッパには死ぬ前にもう一度行ってみたい。
しかし、もう長距離便の海外旅行は体力的に保たないこともわかっている。
寂しい限りのことではある。

待宵の隠る我が身の親不孝   素閑


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蛇笏忌

2017-10-03 09:19:18 | 俳句

今思うと、若いうちにもっと放蕩しておけばよかったと思う。
放蕩と言っても花魁買いのようなものではない。
自分の好きなことを悔いのないところまで思いっきりやって、青春の日々を過ごしておけばよかったと思う。
オカブの若い頃は大人し過ぎた。
特に、学生時代、山登りのような地味でありながら、上下関係の厳しい社会に身を置いたために、羽目を外すことができなかった。
結局、山登りも、学業も、そしてもちろん放蕩も中途半端に終わった。
井上靖は京大に入って後、ほとんど学校には出ず、おでん屋で酒ばかり飲んでいたという。
これも一つの放蕩だろう。
放蕩をし尽くした後は、結構それが愚かしくて、まともな社会人生活を送っていたかもしれない。
仮に、そうではなくても、今のように野垂れ死に必定の運命になるなら、大した違いはない。
そういう意味で、女の子とはいえ、エルさんにはもっと破天荒な人生を歩んでほしかった。
彼女は今、地道に小学校教師としてのキャリアを積んでいる。
何が楽しいのだろう?
まぁ、それも人生と言えば人生だし、親が干渉すべきことではないが・・・

星の闇虚空に爪掻く蛇笏の忌   素閑


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