誇るものも何もない。
誰も何も褒めてくれない。
自業自得だから致し方ない。
身から出た錆である。
しかし何も誇りたくもない。
何も褒められようとも思わない。
偽らざる心境である。
筍や礼を欠かすに詫びもなし 素閑
筍やましらも蓑の雨模様 素閑
鍬取りて筍の泥落しけり 素閑
筍の一つの生きるしるべかな 素閑
村の子のおおひなる筍抱へたり 素閑
筍やさとに帰らぬ覚悟やら 素閑
水神の棲む池へりの筍や 素閑
格子戸の通り筍提げていく 素閑
川乱れ山毀たれて筍や 素閑
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