伊藤博文はふしだらな漁色家として名高い。
というか明治の元勲と呼ばれる連中はみな『酔うては枕す美人の膝 醒めては握る堂々天下の権』
だから、多少なりとも酒色にだらしのないところはあった。
彼等を戊辰の権力闘争に賭けた山師どもと例えることはできる。
しかし彼らがいなければ、日本の近代化の偉業が達成されなかったのも事実だ。
人間完全無欠はいないし、毀誉褒貶があって当然だ。
ただ、一方的な見方だけは良くない。
弔問の客に番茶や卯月曇 素閑
山手線卯月曇の田端かな 素閑
稜線に卯月の曇る氷斧 素閑
田楽の木の芽の卯月曇かな 素閑
興行師不入りの卯月曇かな 素閑
深山の森昏き卯月の曇りかな 素閑
硝子戸の向こうに卯月の曇りかな 素閑
便箋に卯月曇の筆遅し 素閑
師を招じ卯月曇の小宴や 素閑
汚れたるコンクリの壁卯月曇 素閑
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