苦々しいことというものはあるものだ。
それをしみじみ味わうことも年に何回かはあるものだ。
避けようと思っても避けられない。
人生の性、定めのようなものだ。
致し方ない。
ふて寝して起きぬけに見る朝みどり 素閑
したたりてなおしたたりて新緑や 素閑
祟りなき新緑の神とのにおわす 素閑
山路来て水ともに増す新緑や 素閑
太古より生きた杉の辺みどり増す 素閑
よき人を訪ひかどの新緑や 素閑
高僧も鳥に語らむみどりさえ 素閑
集い来て花はなくともみどりかな 素閑
新緑やともに旅せむ連れのひと 素閑
気疲れのなお積もりけむみどりかな 素閑
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