昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

冬隣

2018-11-05 18:30:05 | 俳句

酒を控えている。
旅と酒の俳人(笑)としては、忸怩たるものがある。
しかし、体調がすぐれないのと喘息が治らないので仕方がない。
俳人というものは人格破綻者が少なくない。
山頭火、放哉などは社会のどこに出しても鼻つまみ者だったろう。
彼らがその困難の逃避先としたのは酒である。
俳人に限らず文士には酒に耽溺したものが少なくない。
早く体調を直し、浴びるほど呑んでみたいものである。

薄日射す蘆花の書斎に冬近し   素閑

こごまりて陽の色の濃し冬隣り   素閑

冬隣り鬢の薄毛に風吹けり   素閑

寿げる大社の婚礼冬近し   素閑

ちんまりと集まる邑楽冬隣り   素閑

この子にも嫁ぐ日のあり冬近し   素閑

釜の底錆の目立ちぬ冬近し   素閑

つち堀りの間近に聞こゆ冬近し   素閑

赤閻魔埃をかぶりて冬隣り   素閑


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