味噌汁というものをあまり飲まなくなった。
もともと現代の食卓では、味噌汁というものはあまり珍重されるものではない。
別になくても飯は食える。
取り分け、オカブ家のように、かーたんがおさんどんをできなくなり、スーパーの出来和えのお惣菜に頼るような食生活では味噌汁は余計だ。
しかし、昔は、飯のおかずは味噌汁のみといった時代があった。
だから本来味噌汁は食卓の主役なのである。
現代のすり味噌では、ただ具を煮て出汁を入れて味噌を入れてそれで出来上がりである。
三河の八丁味噌のように、味噌を摺って濾して、さらに凝る方によれば出汁の鰹節を鉋で削って酒に浸けてなどといった手間は省けるというものだ。
ただ、そのイージーな味噌汁を作るのさえ面倒くさいのだが、一年奮起、オカブが台所に立って豆腐汁くらい作ってみるか?
今日は非常に暖かい立冬である。
下は昨日、食べたランチの大庄水産の刺身定食とビール。仕事中。
いつか酒は絶ったと本ブログに書いたが、それは原則論であるということを読者に知ってほしい。
この店は昼は非常にCPが良い。夜はそうでもない。
夢路より醒めて今朝は冬なりき 素閑
あかあかとまた弱き陽や冬に入る 素閑
嬉しくも明るき冬のおとずれや 素閑
黒木満つ山根の腹や冬の来ぬ 素閑
窯場にて素焼きの皿や今朝の冬 素閑
どぶろくを含みて知る今日は冬 素閑
芝焼きて冬に入る日に田の煙 素閑
冬に入る抱かれる赤子の毛編み袖 素閑
不動佛けふは優しき冬入る日 素閑
冬入る日鳩のつがいややっと来ぬ 素閑
一夜寝て起きればこの世冬に入る 素閑
冬に入る西の東の藪枯れて 素閑