昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

酉の市

2018-11-12 20:05:36 | 俳句

人生とは、などと大上段に語るつもりはない。
そもそも自分の来し方は人様に自慢できるようなものではない。
一切皆苦とは仏教の教えだが、まことに生きるということは苦に満ちている。
しかし、そんな人生でもわずかばかりに良いことがとり混ざっている。
その良い事をよすがに、力にして人は生きているといってもよい。
小さな幸せとよく言うが、このことは本当は偉大な力を持っている。

手を引くも子をおぶいたり酉の市   素閑

二の酉に年の巡りの早きかな   素閑

月よりも明るき酉の市の灯や   素閑

酉の市見上げる空に尾翼灯   素閑

あれあそこ社を指すや酉の市   素閑

白々とメトロのホーム酉の市   素閑

熊手提げ蕎麦屋の酒の福笑ひ   素閑

咳き込みてやっと来たるはおかめ市   素閑

望郷の友を連れたるおかめ市   素閑

亡き友の好み通いぬ酉の市  素閑


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