昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

芭蕉忌

2018-11-18 21:03:28 | 俳句

今日、銀座の山野楽器にフルートの調整に行ってきた。
フルートという楽器は、管と歌口以外は、音孔を塞ぐ機械の要素が大部分で、それがまた微妙にできているので、メンテナンスが大変である。
オカブの持っている楽器は、もう完全にオーバーホールに出したほうが良いにもかかわらず、お金がないので、そうもいかない。
そこで山野楽器が主催して、フルート・メーカーが実施する無料調整会にしか出せない。しかし無料である!!!このことはでかい。
そんなこんなで、二十年ほど、凌いでいる。
しかし、話は変わるが、もう50歳台以上のフルーティストは引退するか、新しい楽器に買い替えて、吹き込んで修行をするかしたほうがいい。
フルートの楽器の革新による、演奏の進歩は著しい。
今、大きな面をして我こそはフルーティストでございとほざいている爺、婆は須らく慙死せしめるべきである。
今の若いフルーティストの躍進は目覚ましい。
早く後進に道を譲るべきである。

実習生油の機械翁の忌   素閑

枯れ枝の束を積みたり時雨忌や   素閑

銀行の窓口混みし芭蕉の忌   素閑

偲ぶ人供にいるなき芭蕉の忌   素閑

蕉翁のゆかりの餅ぞ忌をしのぶ   素閑

芭蕉忌や茶渋の染みたる大茶碗   素閑

小柴垣隣の礼に芭蕉の忌   素閑

背の寒き歳となるとぞ芭蕉忌や   素閑

枯れた葉のただはらはらと芭蕉の忌   素閑

世を過ぐる術もなしやと芭蕉の忌   素閑

覚ゆれば世に一人なり芭蕉忌や   素閑

山路来て詩想なき身の蕉翁忌   素閑


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