フルートを自分で吹く。
中学生時代から吹いている。
全く、上達しない。
しかし、最近、一縷の要諦がわかってきた。
これも「悟り」かもしれぬ。
フルートは奥が深い楽器である。
決してお嬢様芸のちゃらちゃらした楽器ではない。
達磨忌や鏡のごとき大廊下 素閑
寒くなりそうろうと達磨の忌 素閑
夕暮れの時つぐる鐘達磨の忌 素閑
達磨忌や飛龍頭煮たり臭い込む 素閑
達磨忌のなしのつぶての恋文や 素閑
修行僧大太鼓にて達磨の忌 素閑
達磨忌の板塀曲がり隣家の婦 素閑
大男子達磨の忌日に現れぬ 素閑
早々に下がれる酒席達磨の忌 素閑
野の塔も毀れ朽ち入り達磨の忌 素閑
白隠も知らず秘法の達磨の忌 素閑
月見よとこぼれるひかり達磨の忌 素閑
達磨の忌脚のなきものまるの芋 素閑
達磨の忌正法涅槃妙心や 素閑