これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

カニ苦リームコロッケ

2010年12月05日 20時35分57秒 | エッセイ
 私は、ことのほか、カニクリームコロッケが好きだ。
 コーンやエビではなく、カニに強い愛情をおぼえる。
 ただし、自分で作ったことはない。料理は苦手だから、最初から「無理そう」と諦めていた。
 ところが、先日、20代女性のマイミクさんが、お手製のカニクリームコロッケをアップしていたので、大いに刺激を受けた。

 なんて美味しそうなの!? 私にも作れそう!!

 早速、ネットでレシピを検索すると、電子レンジでホワイトソースを作る方法がある。簡単で私向きだと判断し、サイトを印刷した。
 ボウルにバターと小麦粉を入れたらレンジでチン、牛乳を入れて混ぜたらチン、もう一度混ぜてチン、というあっぱれなお手軽さである。あとは、玉ねぎとカニ缶を炒め、ホワイトソースに加えてからバットに移し、冷蔵庫で冷やせばよい。
 しかし、バットの中のホワイトソースがゆるい。シチューよりもやや固めという程度の仕上がりが気になった。
 だが、おやつのプリンを早く食べたかったので、「冷めれば、きっと固まるんだろう」と楽観的に考えた。



 プリンのあとは、他のおかずを作ろう。そのあと冷蔵庫で固めたホワイトソースを成形し、衣をつけて揚げれば出来上がりだ。

 2時間後、バットを取り出してみたが、期待していた変化はない。


 
 相変わらずの液体が冷たくなっただけだ。液体では、衣をつけて揚げるという作業が出来ない。ようやく私は「こりゃヤバい」と焦りはじめた。
 窮地に陥ると、いいアイデアがひらめくこともある。

 そうだ、凍らせてみたらどうかしら。

 時間はすでに午後6時半を回っている。カチカチになるまで凍らせることはできないが、衣を付けて揚げられる程度まで、冷凍庫に入れておくことにした。
 30分も経てば、かなり固まってくる。ためしに、1個、取り出して、小麦粉をまぶした。
 小麦粉はどうにかつけられたが、常温の溶き卵で崩れてしまう。「ひえええ」とパン粉の山に突っ込み、サラダ油にぶち込んだ。
 結果は見事な失敗である。



 ソースが全部流れ出てしまい、コロッケどころか、かき揚げの出来上がりだ……。
 私は天を仰いだ。
 結局、散々家族を待たせた挙句、これが夕食のメインディッシュである。



 千切りキャベツとプチトマトだけではどうしようもない。
 買い置きの塩鮭を焼き、皿の空間にすべり込ませた。

 キーッ、悔しい!!

 翌日、残ったホワイトソースにマカロニとタラバガニを加え、カニグラタンに変身させた。マッシュルームがあれば、なおよかったかもしれない。



 グレードアップするため、オマール海老のスープも添える。



 カニクリームコロッケは大失敗だったが、カニグラタンは美味しくできたので、少しは気が晴れた。
 タラバガニが、まだ半分ほど余っている。
 今回の敗因は、加熱が足りなかったため、ソースが固まらなかったからだろう。じっくり熱して水気を飛ばせば、上手くできるような気がする。
 カニクリームコロッケへの愛情、というより、もはや執着だ。

 今度は絶対成功させまーす!!




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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (18)
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