小学生のとき、なぞなぞが流行っていた。
「私のお母さんは、どんな性格でしょう?」
「えー、わかんないよ」
「答えは、『わがまま』です」
「なるほど!」
今日は母の日。私もわがままを言わせてもらおう。
「砂希さん、お花ありがとう」
義母が声をかけてきた。毎年、生協で注文しているギフトフラワーが着いたらしい。
今年はピンク主体の、乙女チックな仕上がりとなっている。
同じ花を、那須の母にも贈った。贈る対象がいることは、子供にとってもありがたいことなのだ。
去年は私も、ピンクとブルーのプリザーブドフラワーをもらった。
しかし、1年経ったら、すっかり色が褪せてしまった……。
決して直射日光に当てたわけではないが、蛍光灯や自然光で、色がなくなっていくらしい。
「うえーん!!」
嘘泣きをしていたら、夫が新しい花を買ってくれた。
今度は赤だ。なるべく光に当てないようにして、美しさをキープしたい。
花より団子とはよく言ったもので、実は食べたいものがあった。
「ねえ、パパ。お○ふじのケーキが食べたいんだけど」
お○ふじというのは、地元の人気店だ。美味しいのだが、交通の便が悪くて、もう何年も食べていない。しかし、夫の顔色は冴えない。
「お○ふじの前を何度も通ったことあるけど、駐車場はいつもいっぱいだし、オバちゃんたちが行列を作っているんだよね……」
「えー、そんなに混んでいるの? でも、あそこのケーキがいいんだよ」
「……俺に並べと!?」
顔をひきつらせながら、夫は気合いを入れて出かけていった。
この間に掃除を終わらせなければ。
「お母さん、ちょっと……」
掃除が終わると、娘のミキがもじもじしながら話しかけてきた。先週、些細なことで口論になり、冷戦状態が続いていたのだが、ようやく降伏する気になったらしい。
「この前は、くだらないことで怒っちゃってゴメンね。反省してるから許して。今日は母の日だから、プレゼントだよ」
学校が終わってから、わざわざ池袋まで出て買ってきてくれたらしい。
ハンカチと
ブラウニーだった。
「ありがとう!」
娘とブラウニーを食べると、元気が出てくる。母の日は和解のきっかけにもなるのだ。
夫と娘に、これだけしてもらったからには、私も何かお返しをせねばならない。
「今日の夕飯は、パエリアにするからね~!」
「マジ? 作れるの?」
作りましたとも!
「うわ、すっごく美味しい♪」
初めてにしては、とても上手にできた。食後は、お○ふじのケーキだ。
私はキャラメルマキアートと、パリブレストにした。
キャラメルマキアートには、小さなマカロンが載っていて、実にキュートだった。
もちろん、味も一級品!
お腹も満たされて、いい母の日になった。
さて、明日からは、わがままを言わないようにしよう。
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「私のお母さんは、どんな性格でしょう?」
「えー、わかんないよ」
「答えは、『わがまま』です」
「なるほど!」
今日は母の日。私もわがままを言わせてもらおう。
「砂希さん、お花ありがとう」
義母が声をかけてきた。毎年、生協で注文しているギフトフラワーが着いたらしい。
今年はピンク主体の、乙女チックな仕上がりとなっている。
同じ花を、那須の母にも贈った。贈る対象がいることは、子供にとってもありがたいことなのだ。
去年は私も、ピンクとブルーのプリザーブドフラワーをもらった。
しかし、1年経ったら、すっかり色が褪せてしまった……。
決して直射日光に当てたわけではないが、蛍光灯や自然光で、色がなくなっていくらしい。
「うえーん!!」
嘘泣きをしていたら、夫が新しい花を買ってくれた。
今度は赤だ。なるべく光に当てないようにして、美しさをキープしたい。
花より団子とはよく言ったもので、実は食べたいものがあった。
「ねえ、パパ。お○ふじのケーキが食べたいんだけど」
お○ふじというのは、地元の人気店だ。美味しいのだが、交通の便が悪くて、もう何年も食べていない。しかし、夫の顔色は冴えない。
「お○ふじの前を何度も通ったことあるけど、駐車場はいつもいっぱいだし、オバちゃんたちが行列を作っているんだよね……」
「えー、そんなに混んでいるの? でも、あそこのケーキがいいんだよ」
「……俺に並べと!?」
顔をひきつらせながら、夫は気合いを入れて出かけていった。
この間に掃除を終わらせなければ。
「お母さん、ちょっと……」
掃除が終わると、娘のミキがもじもじしながら話しかけてきた。先週、些細なことで口論になり、冷戦状態が続いていたのだが、ようやく降伏する気になったらしい。
「この前は、くだらないことで怒っちゃってゴメンね。反省してるから許して。今日は母の日だから、プレゼントだよ」
学校が終わってから、わざわざ池袋まで出て買ってきてくれたらしい。
ハンカチと
ブラウニーだった。
「ありがとう!」
娘とブラウニーを食べると、元気が出てくる。母の日は和解のきっかけにもなるのだ。
夫と娘に、これだけしてもらったからには、私も何かお返しをせねばならない。
「今日の夕飯は、パエリアにするからね~!」
「マジ? 作れるの?」
作りましたとも!
「うわ、すっごく美味しい♪」
初めてにしては、とても上手にできた。食後は、お○ふじのケーキだ。
私はキャラメルマキアートと、パリブレストにした。
キャラメルマキアートには、小さなマカロンが載っていて、実にキュートだった。
もちろん、味も一級品!
お腹も満たされて、いい母の日になった。
さて、明日からは、わがままを言わないようにしよう。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)