富山の友人は、懇意にしている味噌屋さんが上京するたび、お知らせメールをくれる。
「渋谷のヒカリエっていうところで、飲む糀を販売するそうです。よかったら行ってあげてください」
飲む糀は聞いたことがある。ちょうど、その日は昼まで仕事だったので、終わってからブラリと寄り道しようと思った。
「場所は地下二階。彼はイケメンです」
おお、イケメン!
ならば、すぐにわかるに違いない。髪を整え、化粧を直し、服装をチェックしてから職場を出た。イケメンに会うのに、変な格好をしていては申し訳ない。初対面の挨拶も、頭の中でちゃっかり練習しておく。抜かりはない。
2時頃、渋谷に到着した。あいにくの雨であったが、ヒカリエには人があふれている。牛歩状態の人ごみにイライラしながら、あとをついて地下二階へと下った。
「いらっしゃいませ~」
ここはスイーツの売り場らしい。女性ばかりのスタッフで埋め尽くされ、男性の姿はない。ようやく男性を見つけたが、イケメンではなかった。一体どこにいるのか。
ぐるっと一周したあと、お目当ての「飲む糀」を見つけた。エスカレーターの近くだった。
商品の共同開発者と名乗る女性に、ご本人の所在を聞いてみる。
「お昼頃、富山から到着されて、今は休憩中です」
ガーン!!
休憩は想定外だった。完璧なつもりでいても、どこかで抜かるものだ。私らしいというか、何というか。
カウンターの内側から、明るい髪のギャルが、「よろしかったらどうぞ」と試飲用のカップを勧めてくれた。礼を言って受け取ると、あずきバーが溶けたような色の液体が見える。しるこの味を想像したが、その実体は、濃厚な甘酒であった。ギャルは、人工的なまつ毛を上下させ、笑顔で話を続けた。
「私は温めた豆乳に入れて飲んでいます。おつうじがよくなるし、美味しいですよ」
なぜ豆乳なのか、深追いはしない。これは、なかなかよさそうだ。
「そうですか。じゃあ、1本いただきます」
480ml入りで、税込892円なり。
「ご一緒に、ガイドブックを入れておきますね」
Guidebookと書かれた小さな冊子を読むと、甘酒にはビタミンB群、9種類の必須アミノ酸、ブドウ糖、ミネラル、食物繊維、乳酸菌、オリゴ糖など、豊富な成分が含まれているため、「飲む点滴」と呼ばれているらしい。無添加で、ノンシュガー、ノンアルコールとのことだ。
ふと、体調不良で、料理以外の砂糖摂取を禁じられているブロ友さんが浮かんできた。彼女も、これならOKなのでは?
フタを開け、器に注いでみる。まずはストレートで。
凍らせて、甘酒ジェラートにすることもできる。
冷凍庫に入れて、1時間後に食べたら、シャリシャリした歯ざわりが楽しめた。しかし寒くなったので、残りを再び冷凍庫に戻した。3時間以上経ってから食べてみたら、カッチカチに固まってしまった。
また抜かったか……。
あとは、ギャルお勧めの「豆乳割り」である。うちには豆乳がないので、「牛乳割り」にして飲んでみた。
レンジでチンした牛乳と、同量の甘酒を加えれば、糀オレの出来上がり。
これはヒット。甘酒がサラッとするし、牛乳本来の甘味とマッチして、とても飲みやすい。
残りは、全部糀オレにしようかな~♪
最後は、抜からなくてよかった。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「渋谷のヒカリエっていうところで、飲む糀を販売するそうです。よかったら行ってあげてください」
飲む糀は聞いたことがある。ちょうど、その日は昼まで仕事だったので、終わってからブラリと寄り道しようと思った。
「場所は地下二階。彼はイケメンです」
おお、イケメン!
ならば、すぐにわかるに違いない。髪を整え、化粧を直し、服装をチェックしてから職場を出た。イケメンに会うのに、変な格好をしていては申し訳ない。初対面の挨拶も、頭の中でちゃっかり練習しておく。抜かりはない。
2時頃、渋谷に到着した。あいにくの雨であったが、ヒカリエには人があふれている。牛歩状態の人ごみにイライラしながら、あとをついて地下二階へと下った。
「いらっしゃいませ~」
ここはスイーツの売り場らしい。女性ばかりのスタッフで埋め尽くされ、男性の姿はない。ようやく男性を見つけたが、イケメンではなかった。一体どこにいるのか。
ぐるっと一周したあと、お目当ての「飲む糀」を見つけた。エスカレーターの近くだった。
商品の共同開発者と名乗る女性に、ご本人の所在を聞いてみる。
「お昼頃、富山から到着されて、今は休憩中です」
ガーン!!
休憩は想定外だった。完璧なつもりでいても、どこかで抜かるものだ。私らしいというか、何というか。
カウンターの内側から、明るい髪のギャルが、「よろしかったらどうぞ」と試飲用のカップを勧めてくれた。礼を言って受け取ると、あずきバーが溶けたような色の液体が見える。しるこの味を想像したが、その実体は、濃厚な甘酒であった。ギャルは、人工的なまつ毛を上下させ、笑顔で話を続けた。
「私は温めた豆乳に入れて飲んでいます。おつうじがよくなるし、美味しいですよ」
なぜ豆乳なのか、深追いはしない。これは、なかなかよさそうだ。
「そうですか。じゃあ、1本いただきます」
480ml入りで、税込892円なり。
「ご一緒に、ガイドブックを入れておきますね」
Guidebookと書かれた小さな冊子を読むと、甘酒にはビタミンB群、9種類の必須アミノ酸、ブドウ糖、ミネラル、食物繊維、乳酸菌、オリゴ糖など、豊富な成分が含まれているため、「飲む点滴」と呼ばれているらしい。無添加で、ノンシュガー、ノンアルコールとのことだ。
ふと、体調不良で、料理以外の砂糖摂取を禁じられているブロ友さんが浮かんできた。彼女も、これならOKなのでは?
フタを開け、器に注いでみる。まずはストレートで。
凍らせて、甘酒ジェラートにすることもできる。
冷凍庫に入れて、1時間後に食べたら、シャリシャリした歯ざわりが楽しめた。しかし寒くなったので、残りを再び冷凍庫に戻した。3時間以上経ってから食べてみたら、カッチカチに固まってしまった。
また抜かったか……。
あとは、ギャルお勧めの「豆乳割り」である。うちには豆乳がないので、「牛乳割り」にして飲んでみた。
レンジでチンした牛乳と、同量の甘酒を加えれば、糀オレの出来上がり。
これはヒット。甘酒がサラッとするし、牛乳本来の甘味とマッチして、とても飲みやすい。
残りは、全部糀オレにしようかな~♪
最後は、抜からなくてよかった。
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