娘のお弁当には、ふりかけが欠かせない。女の子は、友達からのチェックが厳しいので、おかずに相当気をつかう分、ご飯が適当になる。お弁当箱に白飯を詰め、セルフサービスでふりかけをかけるだけだ。
一度、ふりかけを入れ忘れたことがあったが、おそらく、目を吊り上げて食べたものと思われる。たまには、炊き込みご飯やいなり寿司など、手の込んだものにしてやりたいけれど、いかんせん時間がない。
先週、頼みのふりかけが、残り少ないことに気づいた。
あと3袋。
娘は高校生だが、「おとなのふりかけ」を持っていく。その1とその2があり、種類豊富で味もいいからだ。振り返ってみれば、4月から毎日「おとなのふりかけ」を持たせている。さすがに飽きると思い、別のふりかけを探しにスーパーまで出かけた。
ふりかけは、乾物コーナーにある。
最初に見えたのは、「アンパンマンふりかけ」であった。小学生ならいざ知らず、高校生にこのキャラクターはないだろう。
パス。
隣に並んでいる「プリキュア」「仮面ライダーウィザード」もパス。
「のりたま&バラエティー」も悪くはないが、変化に乏しいところがマイナスだ。
パス。
結局、「おとなのふりかけ」に戻るしかないじゃん、と諦めかけたときだ。ひとつ上の棚に、こんなふりかけが見つかった。
リラックマ~!!
女子高生にはピッタリのキャラクターではないか。頭上に高く手を上げ、拍手したい気持ちになった。ついでに、ジャンプして、足の裏でも拍手したい衝動に駆られたが、人目があるので我慢した。
「ありがとうございました~」
自宅で袋を開けてみると、パッケージの愛らしさに感動する。
たまご・さけ・やさい・おかかの4種類しかないとはいえ、小袋の絵が一つひとつ違っているので、もっと多くの味があるような錯覚をする。
さらに感動したのは、中にシールが入っていたことだ。
きゃわゆーい♪
すっかり夢中になり、一人で盛り上がる。
「明日のお弁当は、このふりかけにしようっと」
サプライズを狙い、リラックマを隠した。いつものようにお弁当の包みを開け、こんなにラブリーな袋が出てきたら、大喜びするに違いない。娘の様子を想像し、「ふっふっふ」と含み笑いをしながらお弁当を作った。
「ただいま~」
娘が帰ってきた。バッグから、空の水筒とお弁当箱を出し、一日の出来事を話し始める。
しかし、リラックマは出てこない。しびれを切らし、自分から聞いてみた。
「リラックマふりかけはどうだった?」
「ああ、あれね。普通~」
おや? 意外なことに、歓迎モードではない。ウケると思ったのだが……。
私は、おそるおそる核心に触れる質問をした。
「……もしかして、おとなのふりかけのほうが美味しかった?」
「そりゃそうでしょう。まあ、たまにはリラックマでもいいよ」
なんと~!!
女子高生が、キャラクターふりかけを好むなど、私の勝手な思い込みだったらしい。
これって、オヤジ女子高生!?
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
一度、ふりかけを入れ忘れたことがあったが、おそらく、目を吊り上げて食べたものと思われる。たまには、炊き込みご飯やいなり寿司など、手の込んだものにしてやりたいけれど、いかんせん時間がない。
先週、頼みのふりかけが、残り少ないことに気づいた。
あと3袋。
娘は高校生だが、「おとなのふりかけ」を持っていく。その1とその2があり、種類豊富で味もいいからだ。振り返ってみれば、4月から毎日「おとなのふりかけ」を持たせている。さすがに飽きると思い、別のふりかけを探しにスーパーまで出かけた。
ふりかけは、乾物コーナーにある。
最初に見えたのは、「アンパンマンふりかけ」であった。小学生ならいざ知らず、高校生にこのキャラクターはないだろう。
パス。
隣に並んでいる「プリキュア」「仮面ライダーウィザード」もパス。
「のりたま&バラエティー」も悪くはないが、変化に乏しいところがマイナスだ。
パス。
結局、「おとなのふりかけ」に戻るしかないじゃん、と諦めかけたときだ。ひとつ上の棚に、こんなふりかけが見つかった。
リラックマ~!!
女子高生にはピッタリのキャラクターではないか。頭上に高く手を上げ、拍手したい気持ちになった。ついでに、ジャンプして、足の裏でも拍手したい衝動に駆られたが、人目があるので我慢した。
「ありがとうございました~」
自宅で袋を開けてみると、パッケージの愛らしさに感動する。
たまご・さけ・やさい・おかかの4種類しかないとはいえ、小袋の絵が一つひとつ違っているので、もっと多くの味があるような錯覚をする。
さらに感動したのは、中にシールが入っていたことだ。
きゃわゆーい♪
すっかり夢中になり、一人で盛り上がる。
「明日のお弁当は、このふりかけにしようっと」
サプライズを狙い、リラックマを隠した。いつものようにお弁当の包みを開け、こんなにラブリーな袋が出てきたら、大喜びするに違いない。娘の様子を想像し、「ふっふっふ」と含み笑いをしながらお弁当を作った。
「ただいま~」
娘が帰ってきた。バッグから、空の水筒とお弁当箱を出し、一日の出来事を話し始める。
しかし、リラックマは出てこない。しびれを切らし、自分から聞いてみた。
「リラックマふりかけはどうだった?」
「ああ、あれね。普通~」
おや? 意外なことに、歓迎モードではない。ウケると思ったのだが……。
私は、おそるおそる核心に触れる質問をした。
「……もしかして、おとなのふりかけのほうが美味しかった?」
「そりゃそうでしょう。まあ、たまにはリラックマでもいいよ」
なんと~!!
女子高生が、キャラクターふりかけを好むなど、私の勝手な思い込みだったらしい。
これって、オヤジ女子高生!?
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