これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

「怖い絵展」のかわりに

2017年11月16日 21時48分23秒 | エッセイ
 上野の森美術館で開催中の「怖い絵展」には、いつも長蛇の列ができているような気がする。



 先日、科博で「古代アンデス文明展」を見たあと、ついでに寄ろうと思ったけれど、精養軒のラストオーダーに間に合わないくらい混んでいたからあきらめた。
「やーめた。平日、早く帰れる日に来ればいいじゃん。食べる方が大事よね、やっぱり」
 食い気は強し。
 そして、14日にリベンジしたのだが、平日にもかかわらず「80分待ち」の看板が出ていた。
「ゲッ! 80分も? 会場はメチャクチャ混んでいるんだろうな……」
 私は背が低いので、混雑した会場では、人と人の隙間からのぞきこむようにしないと絵が見えない。首が疲れるし、部分的に見た絵を頭の中でつなぎ合わせる作業をするから、結構みじめだ。
「やめやめ。そこまでして見る必要ないよ」
 実は、「怖い絵展」を予習するため、中野京子さんの解説本を買った。絵の背景や意味などが詳しく書かれており、大変興味深い。しかも、読んだだけなのに、実物を見た気になってしまう魅力もある。
「お茶飲んで、たまには早く帰ろうっと」
 そうそう、私にはやらねばならぬ宿題があった。
 月末に、姉と両親と4人で鎌倉に行く約束をしている。和食のランチを予約しなければいけないではないか。それから、正月休みに金沢に行く計画を立てているが、宿も交通機関も何も手配していない。この浮いた時間を使って、終わらせなければと思った。
 まずはランチ。ネットや情報誌を頼りに、いくつかの店に電話をかけたが、「満席です」の答えばかり。
 しまった、紅葉シーズンの鎌倉を甘く見ていた。でも、もうじき80歳になろうという高齢者に、「予約取れなかったからマックでいい?」などと聞けるはずもなく、数打ちゃ当たる方式で、ひたすらダイヤルしまくった。
 こういうときの私はしつこい。あきらめが悪い。負けられない。意地になる。
 そのうち、「11:30なら空いていますよ」という店に当たり、どうにかこうにか、ランチにありつけそうだと安堵した。
 ウシシ。
 旅行計画は、途中まで進めたところで忙しくなり、「まだ余裕があるから」と後回しにしていた。しかし、もう限界だ。重い腰を上げて、一番近い旅行代理店に向かった。
「デラックスツインは、もういっぱいですが、スタンダードツインなら空いています」
「じゃあそれでお願いします」
「最後の1部屋でした」
「コワッ!」
 40平米のデラックスを逃したのは残念だが、30平米のスタンダードでも楽しめる。予約できただけ、ラッキーだと思うことにしよう。逆に、2泊目の和倉温泉では、露天風呂付の特別室しか空いていないと言われた。予算オーバーとはいえ、デラックスの仇をとることにした。
 イヒヒ。
 おっと、肝心の「怖い絵展」はどうしよう。



 12月に入ると、仕事量がグンと減る。
 ラストチャンスで、もう一度、上野まで行ってみるかな。


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コメント (6)
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