これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

秩父札所巡り 歩いた距離は?

2018年10月14日 22時05分26秒 | エッセイ
 秩父の札所巡りが、いよいよクライマックスを迎えている。
 同僚で巡礼通の栗本さんが、残った8カ所の札所まで案内してくれるというので、姉と娘も入れた3人で参加した。
 栗本さんは、極力、バスや自転車に頼らない「徒歩巡礼」を推奨している。一番御利益があると言われているからだが、足は疲れるし、真夏日は汗ダラダラで全身あせもだらけになり、涼しくなったらやぶ蚊に何カ所も刺され、やたらと痒い行程でもあった。
 歩き始める前に、白装束の栗本さんに声をかけられた。
「今日こそ、結願(けちがん)ですね」
 結願とは、すべての霊場を回り終えることを指す。苦労すればするほど、札所巡りを終える喜びも大きい。
「まずは、秩父神社に行きましょう」
 ここは、夜祭で名高い神社だけあって、彫刻が美しい。











 そこから、札所の16番、17番、18番、19番、20番、21番へと進んだ。大したアップダウンもなく、札所の間隔が短くて楽チンである。どの札所にも写経を納め、御朱印をいただく。秩父の札所は34カ所だから、34枚の写経をしたというわけか。書いても書いても、字が上達しなかったことが気に食わない。引き続き、練習せよという意味なのかもしれない。いや、絶対そうだ。
 21番札所の次は23番音楽寺に向かった。ここは、少々高台にある。
「せっかくトレッキングシューズで来たんだから、上りがなくちゃ物足りないよ」
 20代の娘は元気よく坂を駆けていったが、私も姉も内心「うへえ~」であった。最後は全部平坦な道だと思ったのに、まったくもって甘かった。23番のあとは22番に行く。こちらの方が西武秩父駅に近いので、地理的な問題を考慮した結果であろう。
 22番札所 童子堂。



 ここで、めでたく結願を迎えた。
「よう頑張られましたな」
 栗本さんが金剛杖を握りながら褒めてくれた。
「やったね」
「おめでとう!」
 姉と娘も、私と一緒に喜んでくれた。身内からのお祝いの言葉は、ちょっぴりこそばゆい。
 さて、では、これまでの8回の巡礼記録を振り返ってみよう。



 歩いた距離は、実に137.6kmであった。調べてみたら、東京駅から新冨士駅までが135kmだった。
 歩数は、225,333歩。毎日一万歩歩いたとしても、22日分である。
 階数に換算すると、391階。サンシャイン60のてっぺんまで6回上る計算となった。
 数値で確認し、ようやく私も「やったやった」と嬉しくなってきた。何とかなるものなのだ。
 その後、栗本さんから、こんな冊子をいただいた。



「次は、四国ですよ」
「えっ、まだあるんですか?」
「歩けるうちに行ってください」
「ひええ」


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (8)
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