今日は私の誕生日である。
ちょっと早起きして、弁当を作りながら優雅にコーヒーなんぞをいれ、ゆったりと支度するつもりだった。
「え、もう5:30? しまった、二度寝したのか」
しかし、予期せぬ寝坊でスタートから狂っていく。
「駅まで走れば間に合う!」
どうにか、いつも通りの電車に乗り、ハーハーゼーゼーしながら職場に向かった。
全っ然、優雅じゃなーい!
しかも、大事な連絡を忘れるミスをしでかした。
「先生、今日は書道の先生いませんでしたよ」
1時間目の終わりに、1年の生徒が、不満そうに職員室まで言いに来た。
「はっ、そうだ。2週間前に、休むって言われたっけ」
何と、その先生から自習課題まで預かっていたのに、すっかり忘れていた。2時間目にあわせて、書道室に駆けていく。
「くそっ、何で4階なんだ~!」
書道室は真っ暗だった。誰もいないのかと思ったら、暗闇の中で生徒が座っていた。
「わ~、まぶしい」
「何で電気を消しているの? 課題をやるから明るくしないと」
生徒は全員そろっていたが、なぜか暗がりが好きらしい。授業の終わりに課題を集めに行ったときも、教室の明かりが消えていた。寝ている生徒はおらず、全員起きて前を向いて座っているのに、変なクラスだ。
そんなこんなで、すっかり疲れてしまった。
「ああ疲れた。今日は早く帰って美味しいものを食べよう」
先日、ライオンズ優勝セールで、スパークリングワイン6本セットも買った。

今日はそのうち、フランス産のこれを開けてみる。

夕食は寿司である。イタリアンレストランに行く手もあったが、最近、急激に弱ってきた義母を世話するため、夫が家にいたいと言ったせいもあるし、私が家でのんびりしたいと思ったせいでもある。

今回のにぎりは、北海道ホタテと

炙りのどぐろ、金目鯛が目玉であろう。
これに、ズワイガニと大トロ、赤貝が加われば言うことなしだ。

「うま~」
夫は4貫も追加していた。

桶の隅には、ガリが山積みにされている。娘が「いらない」と言って、夫に押し付けたからだ。

お腹がすいていたのか、夫は全部平らげていた。何も与えてないようで複雑な気分だ。
「ごちそうさまでした」
今日のケーキはカボチャのモンブラン。

夜の糖質はNGらしいが、今日ばかりは許してもらえるだろう。
「はい、お母さん。プレゼントだよ」
「わーい、ありがとう!」

財布は前から欲しいと思っていた。
カードが24枚も入るところが魅力だ。だからといって、無駄づかいせず倹約を心がけよう。
だいぶ年をくってしまったが、いくつになっても祝福してもらえると嬉しい。
お誕生日、ありがとうございました。

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