これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

夏の「ひとつ鍋」

2020年08月23日 06時00分04秒 | エッセイ
 わが勤務校の夏休みは、今年に限って、8月8日(土)から8月23日(日)までの16日間であった。
 つまり、今日で短い夏休みが終わるというわけだ。この間、平日は勤務日なので、3日ほどは夏休みをいただいたが、猛暑で体の消耗が激しく、休んだという実感がない。
 条件はどの職員も同じとはいえ、さっそうと遊びに出かける人もいる。この元気はどこから出てくるのやら。
「○○に行ってきました。おみやげどうぞ」
「××のおみやげです。リフレッシュしてきました」
 いろいろといただきものをしたが、もっぱら家で新作料理に励んでいたので、お返しするものが何もない。
 こうなったら、頼みの綱はオンラインショップだ。
「六花亭にしようっと」
 雄大で涼しい北海道に思いを馳せると、心に爽やかな風が吹いてくる。お菓子だけでも、そこから取り寄せたい。
「でも、チョコはダメだよね」
 東京の残暑は厳しい。半袖で過ごす期間は、溶けてしまうからチョコレート菓子は危険だ。
 ストロベリーチョコ(ミルク)は私のイチオシだけど、冬になるまで待とう。



 要冷蔵のマルセイバターサンドや、25度以下で保管の霜だたみも避けたほうがよいだろう。
「となると、和菓子かな。ああ、最中があったっけ」
 最中の名を「ひとつ鍋」という。以前に、お試しで6個入りを買ったら、可愛くて美味しかった。



「えーと、職員が57人だから、24個入りの方がいいのかな」



 しかし、金額を個数で割り算して驚く。24個入りよりも6個入りの方が、単価が安いのだ。何で??
「よくわかんないけど、6個入りを10箱。当然でしょ」
 職場に届くようにしておけば、家から運ぶ手間もかからず便利だ。
 5日ほどで無事に到着し、机の上に配って回る。常温保存のできるものは扱いが楽でいい。もちろん、私の分もあるから、さっそく開けて食べた。



 グツグツと沸騰したキムチ鍋を思い出し、「どこが涼し気なんじゃい」と気づく。我ながら間抜けなヤツである……。
 ちなみに、鍋の中には餡と牛皮が入っていて、こんな感じになっている。



「わあ、おやつだ! いただきまーす」
 出勤していた職員が最中に気づき、無邪気に食べ始めた。肩の荷が下りた気がして、私もちょっとホッとする。オンラインショップは偉大だ。
「私は冷蔵庫で冷やしてからいただくわぁ」
 そうそう、その手があった。
 夏は冷たい「ひとつ鍋」♪ あ~、こりゃこりゃ。


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コメント (10)
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