ウイルスバスターの契約をすると、端末を3台まで保護できる。
これまでパソコン2台に使っていたが、残りの1台分をスマホにしようと思いついた。
「あれっ、パスワードを入力してくださいだって。何だっけ」
IDやパスワードはしっかり記録している方だ。探せば見つかると軽く考えていたが、それらしいものはどこにも見当たらない。
「おかしいな。でも、アカウントがあるから、前に設定したはずだよね」
正直いっておぼえていない。シリアル番号等が書かれた書面を確認すると、契約したのは2012年らしい。
「10年前のことなんか、思い出せないよ」
となると、「パスワードを忘れた方」という箇所をクリックして、リセットするしかない。登録アドレスに変更URLが届く仕組みになっているのだが、いつまで待ってもメールが来ない。
「あっ、古いアドレスのままになってた!」
パスワードを忘れ、アドレスも使えないのではお手上げだ。問い合わせ先に電話を掛けようとしたら、21時以降は時間外になっていた。もはや打つ手はない。
「しょうがないなぁ。明日まで待つか」
でも、ちょっと恥ずかしい。「アドレス変更の手続きをし忘れて、パスワードもおぼえていません。どうすればいいですか」などと、トロい質問をするのだから。
「このババア、どうしようもねえな」と思われるのはシャクだ。気持ちだけでも、10年前にタイムスリップして、パスワードを探してみよう。
2012年。たしか、ヤ〇ダ電機でパソコンを買い、セッティングやプリンタの接続等をやってもらったのだっけ。そのとき、ウイルスバスターもインストールしてくれたはずだ。人任せにしているから、当事者意識が足りなくて、パスワード記憶喪失になったのだろう。
当時の手帳を引っ張り出してみたが、やはり何の記録もなかった。屋根裏の収納庫には、パソコンの外箱がそのままになっている。中を覗いてみても、パスワードに関連したメモなどは残っていない。
しょうがない。のろまで迂闊なオバさんとして電話を掛け、助けてもらうしかなさそうだ。
そのとき、小物入れの引き出しに、捨てるに捨てられない封筒があったことを思い出した。裏面に、何かのパスワードらしきものが書かれていたのではなかったか。
「ひょっとして、ひょっとする?」
10年経つと、封筒だって、こんなに劣化する。
この裏側に、アルファベットと数字が組み合わされた文字列が書かれているのだ。一度も使ったためしがなかったけれど、捨ててはいけない気がして、ずっと引き出しにしまったままだった。
ウイルスバスターを立ち上げ、文字列を入力し、ログインを試みる。マウスポインタがグルグルと渦巻き、少しの間考えているようだった。3秒後には認証され、無事にログインできたのには驚いた。
「やったぁ!」
思わず、こぶしを上げてガッツポーズをとる。
記憶、まだまだイケるかも?
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
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「おかしいな。でも、アカウントがあるから、前に設定したはずだよね」
正直いっておぼえていない。シリアル番号等が書かれた書面を確認すると、契約したのは2012年らしい。
「10年前のことなんか、思い出せないよ」
となると、「パスワードを忘れた方」という箇所をクリックして、リセットするしかない。登録アドレスに変更URLが届く仕組みになっているのだが、いつまで待ってもメールが来ない。
「あっ、古いアドレスのままになってた!」
パスワードを忘れ、アドレスも使えないのではお手上げだ。問い合わせ先に電話を掛けようとしたら、21時以降は時間外になっていた。もはや打つ手はない。
「しょうがないなぁ。明日まで待つか」
でも、ちょっと恥ずかしい。「アドレス変更の手続きをし忘れて、パスワードもおぼえていません。どうすればいいですか」などと、トロい質問をするのだから。
「このババア、どうしようもねえな」と思われるのはシャクだ。気持ちだけでも、10年前にタイムスリップして、パスワードを探してみよう。
2012年。たしか、ヤ〇ダ電機でパソコンを買い、セッティングやプリンタの接続等をやってもらったのだっけ。そのとき、ウイルスバスターもインストールしてくれたはずだ。人任せにしているから、当事者意識が足りなくて、パスワード記憶喪失になったのだろう。
当時の手帳を引っ張り出してみたが、やはり何の記録もなかった。屋根裏の収納庫には、パソコンの外箱がそのままになっている。中を覗いてみても、パスワードに関連したメモなどは残っていない。
しょうがない。のろまで迂闊なオバさんとして電話を掛け、助けてもらうしかなさそうだ。
そのとき、小物入れの引き出しに、捨てるに捨てられない封筒があったことを思い出した。裏面に、何かのパスワードらしきものが書かれていたのではなかったか。
「ひょっとして、ひょっとする?」
10年経つと、封筒だって、こんなに劣化する。
この裏側に、アルファベットと数字が組み合わされた文字列が書かれているのだ。一度も使ったためしがなかったけれど、捨ててはいけない気がして、ずっと引き出しにしまったままだった。
ウイルスバスターを立ち上げ、文字列を入力し、ログインを試みる。マウスポインタがグルグルと渦巻き、少しの間考えているようだった。3秒後には認証され、無事にログインできたのには驚いた。
「やったぁ!」
思わず、こぶしを上げてガッツポーズをとる。
記憶、まだまだイケるかも?
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