田村由美さんは大好きな漫画家のお一人だ。『巴がゆく!』でファンになり、『BASARA』はリアルタイムに楽しませていただいたが、就職やら育児やらですっかり疎遠になっていた。
『ミステリと言う勿れ』が映画化されたことで、今はこの作品を描かれていると知り、読みたくなってオンラインで取り寄せた。

ページを開いたところで違和感に気づく。
「そうか、今まで読んだ作品は、女の子が主役だったからかな」
この久能 整(くのう ととのう)君が、驚異的な記憶力と観察力で、いくつもの事件を解決しちゃうのだからビックリする。特に便利な暮らしに慣れている現代人は、記憶の代わりにデジタルを使った記録ですませ、対面から得られる情報に疎くなっているので、スーパーマンに見えるのかもしれない。
1巻は「ふむふむ、なるほど」と軽く読めた。整君のすごいところは、自分の思考を余すところなく言語化できる能力だ。私も結構勘の働く方だが、どうしてそうなるかを上手く説明できなくて、「何となく」とか「適当に」などとお茶を濁すこともある。整君にはそういうところがなくて、バッサバッサと謎をぶった切って進んでいくところに憧れる。
だが、2巻、3巻と進むにつれ、登場人物が増えて人間関係を理解するのに手間取り始めた。
「ああ、今日はもうやめておこう。頭がついていかない」
整君の理路整然とした謎解きを堪能するには、自分の頭も整理しないといけないのだ。髪型だけ整えたって、頭の中がグチャグチャだと面白さが半減してしまう。いや、髪型だって乱れていると家族に指摘されたのだっけ……。
ひとまず、昼間からスパークリングワインを飲んで、理解力が低下しているときはやめておこう。次は最初に読むであろう5巻を一番上にして、私は全巻を届いたときの段ボールにしまい始めた。続きは、アルコールが入っておらず、頭が働くときに読むことにする。
うれしかったのが、巻末の「たむたむタイム」である。

田村センセイのお人柄なのだろうが、仕事中の裏話などが描かれていて、いつもクスッと笑ってしまう内容になっている。久しぶりに再会して、独身時代に戻った気分になった。読み終わったら娘がこの漫画を読むので、母子2代で楽しませていただこう。
エッセイ・随筆ランキング
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
『ミステリと言う勿れ』が映画化されたことで、今はこの作品を描かれていると知り、読みたくなってオンラインで取り寄せた。

ページを開いたところで違和感に気づく。
「そうか、今まで読んだ作品は、女の子が主役だったからかな」
この久能 整(くのう ととのう)君が、驚異的な記憶力と観察力で、いくつもの事件を解決しちゃうのだからビックリする。特に便利な暮らしに慣れている現代人は、記憶の代わりにデジタルを使った記録ですませ、対面から得られる情報に疎くなっているので、スーパーマンに見えるのかもしれない。
1巻は「ふむふむ、なるほど」と軽く読めた。整君のすごいところは、自分の思考を余すところなく言語化できる能力だ。私も結構勘の働く方だが、どうしてそうなるかを上手く説明できなくて、「何となく」とか「適当に」などとお茶を濁すこともある。整君にはそういうところがなくて、バッサバッサと謎をぶった切って進んでいくところに憧れる。
だが、2巻、3巻と進むにつれ、登場人物が増えて人間関係を理解するのに手間取り始めた。
「ああ、今日はもうやめておこう。頭がついていかない」
整君の理路整然とした謎解きを堪能するには、自分の頭も整理しないといけないのだ。髪型だけ整えたって、頭の中がグチャグチャだと面白さが半減してしまう。いや、髪型だって乱れていると家族に指摘されたのだっけ……。
ひとまず、昼間からスパークリングワインを飲んで、理解力が低下しているときはやめておこう。次は最初に読むであろう5巻を一番上にして、私は全巻を届いたときの段ボールにしまい始めた。続きは、アルコールが入っておらず、頭が働くときに読むことにする。
うれしかったのが、巻末の「たむたむタイム」である。

田村センセイのお人柄なのだろうが、仕事中の裏話などが描かれていて、いつもクスッと笑ってしまう内容になっている。久しぶりに再会して、独身時代に戻った気分になった。読み終わったら娘がこの漫画を読むので、母子2代で楽しませていただこう。

↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)