先月、西武百貨店で買い物をしたら、「ピーターラビット展」の招待券をもらった。
去りゆくウサギ年に思いをはせて、というわけではなく、日本語版出版40周年記念なのだそうな。
今日は、たまたま時間があったので、「どうせタダだし」と覗きに行ってみた。
ピーターラビットの作者は、ビアトリクス・ポターという女性である。
子どものころから、あらゆる種類の小動物に興味を持ち、弟と鳥・こうもり・トカゲ・カエル・蛇などを飼っていたという。普通の女の子だったら、卒倒してしまいそうだ。それらを熱心にスケッチすることから、繊細で正確なタッチが生まれたのだろう。
彼女の描く、柔らかな動物たちには、ノスタルジアをかき立てるものがある。自然を愛した絵本作家ならではの作品だ。
1901年に、ポターが原稿を持って出版社を回ったとき、どこからも契約を結んでもらえなかった。結局、彼女は自費出版をしたのだが、翌1902年に、すべてに挿絵に色をつければ出版するという会社が登場する。この出版社の判断は正しい。ポターの作品は、淡い色が特徴である。原色などの強烈な色はなく、見る者を安心させる気がするのだ。
絵本作家として、ポターが本格的に活動しはじめると、海外からも注目されるようになる。
わが国では、1906(明治39)年に、日本農業雑誌に「お伽小説・悪戯な子兎」というタイトルで翻訳化されたのが最初だという。もっとも、当時は著作権という概念がなかったから、ポターに無断で掲載されたようだが……。
驚いたのは、この雑誌がガラスケースに展示されていたことだ。しかも、シワやシミは見当たらず、ツヤツヤとして、まるで新品のようではないか。105年前のものとは思えぬ保存状態のよさに、私は度肝を抜かれた。
その後は、「ピーターウサギ」というタイトルで、翻訳本が出回ることになる。
ピーターウサギだって!!
苦しいタイトルに噴き出しそうになったが、ひとりだったので我慢した。
いっそのこと、ピーターも「ぴゐ太」などと、日本的な名前に変えればよかったのかもしれない。
ピーターウサギのほうも、年代物の絵本や紙芝居などが勢ぞろいし、見ごたえ十分である。よくぞ、ここまで集めたものだと感心するばかりであった。
展示が終わると、お約束のようにショップが待ち受けていた。
私は、英語で書かれた絵本が欲しくなった。
20種類ほどある中から、一番簡単そうなものを選び、お買い物バッグに入れる。
娘がクリアファイルを使うので、これもバッグに加える。
「何ももらえなかった」と夫に泣かれてはかなわないので、バウムクーヘンを与えることにした。
何だかんだで、いつも買いすぎてしまう。招待券をバラまいても、十分お釣りがくるに違いない。
お会計をすると、さらにポストカードとビニールバッグをもらった。
ビアトリクス・ポターは、1866年7月28日に生まれ、1943年12月22日に77歳で亡くなったらしい。
68年前の今日じゃん!
ポターが亡くなっても、彼女の生み出したキャラクターは生きている。
作家冥利につきるとは、このことだろうか。
そんなことを考えながら、私はそっと手を合わせた。
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
去りゆくウサギ年に思いをはせて、というわけではなく、日本語版出版40周年記念なのだそうな。
今日は、たまたま時間があったので、「どうせタダだし」と覗きに行ってみた。
ピーターラビットの作者は、ビアトリクス・ポターという女性である。
子どものころから、あらゆる種類の小動物に興味を持ち、弟と鳥・こうもり・トカゲ・カエル・蛇などを飼っていたという。普通の女の子だったら、卒倒してしまいそうだ。それらを熱心にスケッチすることから、繊細で正確なタッチが生まれたのだろう。
彼女の描く、柔らかな動物たちには、ノスタルジアをかき立てるものがある。自然を愛した絵本作家ならではの作品だ。
1901年に、ポターが原稿を持って出版社を回ったとき、どこからも契約を結んでもらえなかった。結局、彼女は自費出版をしたのだが、翌1902年に、すべてに挿絵に色をつければ出版するという会社が登場する。この出版社の判断は正しい。ポターの作品は、淡い色が特徴である。原色などの強烈な色はなく、見る者を安心させる気がするのだ。
絵本作家として、ポターが本格的に活動しはじめると、海外からも注目されるようになる。
わが国では、1906(明治39)年に、日本農業雑誌に「お伽小説・悪戯な子兎」というタイトルで翻訳化されたのが最初だという。もっとも、当時は著作権という概念がなかったから、ポターに無断で掲載されたようだが……。
驚いたのは、この雑誌がガラスケースに展示されていたことだ。しかも、シワやシミは見当たらず、ツヤツヤとして、まるで新品のようではないか。105年前のものとは思えぬ保存状態のよさに、私は度肝を抜かれた。
その後は、「ピーターウサギ」というタイトルで、翻訳本が出回ることになる。
ピーターウサギだって!!
苦しいタイトルに噴き出しそうになったが、ひとりだったので我慢した。
いっそのこと、ピーターも「ぴゐ太」などと、日本的な名前に変えればよかったのかもしれない。
ピーターウサギのほうも、年代物の絵本や紙芝居などが勢ぞろいし、見ごたえ十分である。よくぞ、ここまで集めたものだと感心するばかりであった。
展示が終わると、お約束のようにショップが待ち受けていた。
私は、英語で書かれた絵本が欲しくなった。
20種類ほどある中から、一番簡単そうなものを選び、お買い物バッグに入れる。
娘がクリアファイルを使うので、これもバッグに加える。
「何ももらえなかった」と夫に泣かれてはかなわないので、バウムクーヘンを与えることにした。
何だかんだで、いつも買いすぎてしまう。招待券をバラまいても、十分お釣りがくるに違いない。
お会計をすると、さらにポストカードとビニールバッグをもらった。
ビアトリクス・ポターは、1866年7月28日に生まれ、1943年12月22日に77歳で亡くなったらしい。
68年前の今日じゃん!
ポターが亡くなっても、彼女の生み出したキャラクターは生きている。
作家冥利につきるとは、このことだろうか。
そんなことを考えながら、私はそっと手を合わせた。
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
ただ、本当の大元の原作の絵が好きな人は、時代と共に少しずつ変化させられてしまうキャラには、がっかりするかも知れないね。
あの「ムーミン」のように、原作者の遺族から「日本のムーミンは、原作とはまるでイメージが違う!」と怒りのクレームが入ったりしない事を願いたいところ…。
へー、ムーミンのキャラは、原作に忠実じゃなかったんだ…。
ミッキーマウスなんかも、当初の絵がヘンチクリンに見えるね。
それを洗練されたと見るか、変わってしまったと見るかは本人次第だろうけど。
基本的に展示は好き。
それなりに力を入れて情報収集しているからね。
ただ、そこで得られた知識をすぐ忘れてしまうから、結局は無駄になるんだけど(笑)
さて!俺は何を残そうかな(;O;)
親とも兄弟とも離れて、1匹で暮らすそうです。
一家全滅を防ぐためで、夜に家族が集まって
お乳をもらったり遊んだりするとか。
身近に彼らを見ているからこそ、
素敵な物語が書けるのですね。
偶然にも お誕生日に行くことができ、可愛いお土産も買えて、いい日になりましたね。
得意なかきものは、マ……かな??(笑)
魚津には自然がいっぱいで、昆虫もたくさんいるんだろうね。
小学生のとき、新潟の伯父の家に泊まったことがあるの。
そこにも自然がたくさんあって、昆虫の多さに感動したよ~!
ヘビやムカデには閉口したけど(笑)
ポターは作品に、ムカデを登場させようとしたことがあるんだって。
でも、出版社に止められて実現しなかったそうな…。
ワタクシ、おみやげに弱いんですよ。
記念にと思って、つい余計なものを買ってしまう。
百貨店が招待券をバラまいても、こういう客が多ければ収益アップしますね。
ポターは、ウサギも飼っていたそうです。
2匹いて、ベンジャミンとピーターという名前だったみたいです。
ベンジャミンラビットだったら、ちょっと長いですね(笑)
やはり、ピーターラビットがしっくり来る感じ。
ちなみに、ウチではピーターウサギがはやっています。
私のブログはもう少し休みます~
今日は「行くところ何でもアリ」を読み返していました。
良く出来た本だと思います~(^_-)☆
新聞に投稿したとき若い女性記者から助詞の使い方を指摘されて直しました。
文書構成は褒めていたので、そのあたりを勉強してから再開します~(*^・^*)チュッ♪
わぁ~い、お久しぶりです☆
私にとって、このコメントは、よいクリスマスプレゼントになりました。
本を再読してくださってありがとうございます。
やはり、書かないと上達もしませんよね。
習うより慣れろという通りだと思います。
まずは、ブログ再開おめでとうございます。
私のほうも、楽しみが増えて何より♪
でもピーターウサギだとちょっと印象が変わりますね。次郎とか太郎とかだったらもっと面白かったりして~。
太郎ウサギ、次郎ウサギだと、とたんに泥臭くなりますね。
もっとも、次郎はサルのイメージが強いかも…。
やはり、ピーターでないといけない気がします。
お話そのものはよく知らないのですが、英語の本だから理解できなかったりして(笑)