これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

受験生を持つ親の心がまえ

2014年05月01日 20時42分43秒 | エッセイ
 早いもので、この春から娘のミキが高校3年生になった。
「今年はいよいよ、受験という大イベントがあります。本校としては、お父様、お母様としっかり協力して、一人でも多くの生徒が第一志望の大学に合格できるよう指導していきます」
 先月、娘の高校で実施された保護者会に行ってきた。まずは、校長、学年主任の順番で、受験に対する説明がある。続いて、進路指導部長の話が始まったが、これがなかなか興味深かった。
「昨年の進路実績をご説明いたします。国公立クラスには1人、早慶上理クラスは3人、GMARCHは42人……」
 早慶に加えて、上智、東京理科は私学の難関である。GMARCHとは、学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政といった大学グループを指すが、統一入試内併願を導入した法政が人気を上げた反面、都心回帰しない中央文系は、法科の名門であるにも関わらず、この10年間でかなり偏差値を落としたそうだ。
 この下には「日東駒専」(日本、東洋、駒澤、専修)、「大東亜帝国」(大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘)といった大学が続く。
「先日、志望校調査を実施したところ、模試の平均点は過去5年間で一番よかったのに、GMARCH以上の希望者が少なかったので、もっと上を目指してほしいと感じました」
 ちなみに、一番人気は日本大学だったとか。受験生の安全志向は、受験料の節約や浪人の回避が背景にあるのかもしれない。
 進路指導部長は、校内での指導スケジュールを詳しく説明したあと、「受験生を持つ親の心がまえ」で締めくくった。
「受験生を持つ保護者の方は、ぜひ『かきくけこ』を心がけてください」
「か」、過去にとらわれない。
「き」、キレない。
「く」、比べない。
「け」、健康管理に気をつける。
「こ」、困ったら相談する。
 キレない、のところでドッと笑いが起きた。子どもがストレスを抱えているのだから、親がキレては元も子もない。また、子の健康管理は親の仕事という点には、大いに共感した。
 違和感をおぼえたのは、「困ったら相談する」のくだりだ。少々こじつけ感があり、もっと別の言葉に置き換えられないかと考えてみた。

 こきおろさない。

 いや、子をこきおろす親など、私くらいかもしれないから、これはあてはまらないだろう。

 こだわらない。

 うん、これがいいような気がする。〇〇大学じゃなくちゃ、とか、〇〇レベルじゃなくちゃ、といった親のこだわりは捨てるべきだ。
 もうひとつ、浮かんできたワードがあった。

 怖い顔をしない。

 子どもが思うように動かなくても、鬼のような形相はせず、笑顔で温かく見守らねば。
 といっても、何をしても怒らないほうが、怖かったりして……。


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コメント (14)
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