<先入観は不要>は真理か?
命題:<先入観は不要>は真理か?
解答①―「正しい」
解答②―「間違い」
そもそも「先入観」とは何の事か?
• デジタル大辞泉
前もっていだいている固定的な観念。それによって自由な思考が妨げられる場合にいう。先入見。先入主。「先入観にとらわれる」
• ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
実際の体験に先立って,ある特定の対象に対してもつ主観的価値判断。体験に先立つ歴史的,社会的,宗教的など種々の要素によって形...
• 大辞林 第三版
前もってつくられた固定的な観念。それが自由な思考を妨げるときにいう。思い込み。先入主。先入見。 「 -にとらわれる」
と理解して、上で命題を考えるなら、
解答①―「正しい」を真理とするなら、
「先入観は不要」が真理となり、
それは「先入観は不要」という先入観も不要である、となる。
という事は、
真理である命題そのものが、その命題を否定している事になる。
解答②―「間違い」を真理とするなら、
そもそも「先入観とは固定的観念」であるから、
「不要」だからと言って、そんな簡単に「固定観念」の否定は至難である。
従って「先入観は不要」は真理であっても、その真理の達成は至難である。
ならば、正しい命題しは何か?
それは、己の先入観の自覚であり、その先入観に囚われる事無く、
初体験対象の事実を観察・把握する事である。
もっとも…この己の先入観・固定観の自覚が至難であるのだ…
ならば、この命題は?
そして、真理とは?