いけにえという題名がなんとも言えず、心地悪いです。
誰かと言えば、道長の娘・彰子のことですよね。
道長が、権力を維持するために、娘たちを天皇の后とし、娘たちが御子を産み、その御子たちが、天皇となり、外祖父となったと歴史では習いました。
真相はいかに。
長徳(998)年10月
日食と自身が同日、都を襲います。
安倍晴明が帝に、天文密奏をもってきます。
どうやら、帝の心の乱れが、世の乱れとなっていると当時は、思われていたのでしょう。
帝のお心を正しい道へと導くために、道長の娘・彰子を入内させるようにと安倍晴明が言います。
安倍晴明の言うことは、絶対だったのでしょうね。
道長が、望んで、娘を入内させたわけではなかったということでしょうか。
道長は、姉・詮子のアドバイスにより、彰子を入内することを決意。
倫子に相談します。倫子は、大反対。
倫子は、母に相談すると、「入内したら不幸せになるとは限らない。」「何がどうなるかよくわからない。」という答えが返ってきます。
確かに、世の中、万事塞翁が馬ですからね。
道長は、彰子に、入内の話をしますが、「仰せのままに。」しか言いません。
果たして彰子の心中は、いかに。
わかっていて諦めているとしたら、なんとも不憫に思えます。
まひろの膝枕で眠る宣孝。
仲睦まじいのかと思いきや、宣孝の浮気性の虫が騒ぐようです。
といっても、まひろは、わかっていたはずでしょうに。
いざとなると面白くないでしょうね。
帝は譲位をのぞみ、中宮と一緒に暮らしたいと。
そこまでご執心なのは、中宮にそれなりの女性としての魅力があったからでしょう。
長保元(999)年
帝は中宮を内裏に呼び寄せ、中宮は懐妊。
安倍晴明によれば、皇子が生まれると。
道長は、彰子の入内を中宮の出産時期にぶつけることにします。
彰子はいけにえの姫であり、内裏も帝も清めることができると、道長は倫子に言います。
帝も、道長の申し入れに逆らうことはできず。彰子の入内が正式に決まります。
かわいそうなのは、彰子です。本人の意向は全く無視され、周りがすべて決めてしまうという。
はっきり物を言わないのを利用された格好です。
まひろは、宣孝が、自分の送った文を他の人に見せびらかしていることに怒り、これまでに送った文を返すようにと。
二人の仲は、こじれてしまいます。
心配したいとが、「殿様にも、逃げ場をつくって差し上げないと。」「夫婦とは、想いをいただくばかり、己を貫くばかりでは、誰とも寄り添えません。」
そうだと思います。
自分の気持ちを通すばかりではダメだと思います。少しずつお互いに歩み寄っていく気持ちが大事だと思います。
まひろは、宣孝からの文をみて、石山寺にいくことにします。
石山寺に、道長が現れます。
続きが気になります。