「鬼が来た!」ちょっといい話二題。

2023-10-24 14:10:26 | 祭り


町内のことしかわからないのですが、とある「鬼」役で出た小鬼さん。
お父さんとお兄ちゃんはすでに経験者で「鬼とは何する役ゾ!」とよく理解されています。
もちろんそのお兄ちゃんだってまだ「鬼役デビュー」をしていない時、
きっと大泣きしていたであろうことは想像の範疇。

「元気に育ってくれよ」という願いを込めた「鬼の存在」であるのが周知の事実。
「鬼面」を付けている限り泣かしてなんぼ…
なかには「今日は何人泣かしたよ」と競う「鬼仲間」もいます。
「鬼面」をとればただの人、大人も子どももそこは同じ。

誰にも「始めて」という日はあるわけで、
「鬼」を経験をするということは、緊張もあれば、楽しくてしようがない子もいたり、
やっと泣かす立場になれたと喜ぶ子もいて、そこはさまざま十人十色。
 「じゃぁね、行ってくるね」(再掲)

  「鬼さん、来ないでっ」(再掲)


とっておき一題。
やっと私も「鬼」になれると勇んででかけ、お父さんやお兄ちゃんのように
沿道でこわばる顔をした子に近づいた!
そしたら、やっぱりその子は泣いた!
そう、それでいいんです。それが役目なのです…

ところが、その初体験「小鬼」さん、
「どうしよう、子どもを泣かしちゃった」と、その場で泣き出しちゃったらしい…
「鬼が泣く??」。
鬼だから泣かしてもいいんだよとか、お面を被っているからいいんだよとか、
何をどう言ってもしばらく収まらなかった涙だったそう。

その後、その子は最後まで頑張りましたけど、
「もう来年から鬼には出ない」とまで思っているらしく、ほかのお役目でいいそうです。

初めて聞いた「小鬼事情」にウルウルしてしまいましたけど、
こんな純で心優しき鬼もいることをお伝えしたかった。


もう一つ。
都会から、両親・祖母に連れられた幼い兄弟の「初体験『鬼』行列見物」。
忍者にはまっているらしく楽しみでしようがないようす。
伊賀忍者の祖先かもしれないのが「役行者」(エンノギョウジャ)で

そのお弟子たちが「小鬼」さん。(こういう例え話はあってもいいと思う)
案の定、最初のうちはまだ安心して見ていたがそのうち、、、
弟は「ひょろつき鬼」で撃沈!お母さんにしがみつく。

兄は平常心を保っているように見え、頑張ってるねと褒めておきました。

それから3日後、お家での出来事で
弟がちょっとワガママを言って、お母さんを困らせていたとか。
「鬼とにらめっこ」しても泣かなかった強情っぱりの兄が、
「そんなこと言ってると『鬼が来るよ!』」と諭して?たそう。

う~ん、そうなんだよね、それそれっと思わず納得して聞いてました。
「やっぱりなぁ〜
 怖かったんよね〜
 教育効果 大!」とバアバの言。


「鬼が泣いた」、「鬼が来るよ」悲喜さまざま。
上野の城下町のお祭り楽しんでいただけたでしょうか。

来年のことを言ったら「鬼が笑う」のですが、
2024年は、10月18日・19日・20日ですよ
お忘れなく。

ではまた

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2 コメント

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鬼さんあるある (青子OB)
2023-10-24 23:42:01
二題とも、いい話。
ありがとうございます。
特に二題目は、鬼さんあるあるですよね。
最初のほうのお話は、なんともほのぼのいいお話だこと。
なんか、絵本の題材にでもなりそうな、、、
優しいお子さんですね。
でも、将来はベテラン鬼になってるのかも😊
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鬼町ならではの (kuro&hana)
2023-10-25 00:36:24
お話かもと思いましたし、親が言うよりきょうだい同士の方が効き目あったかも、って思い出してました。

我が家には、「鬼が怖い」と玄関にまで入って逃げ回った子が、将来イチバン泣かした実績を積んだという歴史があるので、ほんとにこんなに優しい子がいるんだなぁって、書きながらほのぼのしてました。

青子OBさん、いつもありがとう。
返信する

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