一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1808- 迎え火・送り火

2018-08-14 | 生け花
 私たち夫婦の実家の墓は 関東にあり、それそれの兄弟がお墓を守ってくれています。
若いころは、法事で帰省したり諸用で上京する折 墓参りをしても 中々お盆のお墓参りはしないで過ごしてきました。
 我が家の遺影の前の、お水・線香は欠かしたことはありませんが 気が付いて見ると遺影の6人 ( 父二人、母二人、兄と姉 ) は私達や、妹が神戸に居を移している事を知らない・・と言う事に思い当たりました。
 今年のお盆は、夫と妹の三人で細やかな迎え火、送り火をして6人の魂を神戸にも 訪問して貰う事にしました。

 これも自分自身が、亡き人たちの年齢に近づいたり 越えてしまったからかも知りません。迎え火の後、冷たい西瓜や父の好物であった イチジクを食べながら 亡き人たちの思い出を談笑しました。
 お迎えの「胡瓜の馬」と 送りの「那須の牛」は6人が乗れる程の 長いものにしました。

 花材 ・高野まき ・菊 ・リンドウ
 花器 ・アンティーク 塗杯洗





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1808- 祭囃子

2018-08-12 | 生け花
 8月も中旬になり、あちらこちらで夏祭りが開かれています。私の住む、この島でも恒例の夏祭りが催されました。
近くのマンションに住む、妹の自治会でも祭りに売店を出すとの事で いなり寿司を買う目的もあり 出かけました。

 回廊に囲まれた市民広場は、すでに多くの人々で賑わっていて どの売店も沢山のお客さんでした。その一角の、妹たちの売店もいなり寿司が積まれてて妹もニコニコと売りさばいていました。
 夕暮れが迫る、海風の涼しい木陰で 行きかう人や浴衣を着せてもらって 嬉しそうにはしゃぐ子供たちを眺めながら 夫としっとりと味の染みた いなり寿司を食べました。

 祭りのメインイベントは市消防隊のブラスバンドが、明るく楽しいディズニー・ナンバーなどを演奏し 地元のアイドル・グループの歌とダンスが櫓の上で披露され 祭りを盛り上げていました。
 今年は暑さで、少し疲れ気味の私は盆踊りの曲を聴くだけで帰ることにしました。

 それにしても、笛や太鼓の祭囃子の聴かれない 夏祭りは 寂しい気がします。

 花材 ・ほうずき ・オレンジ色スカシユリ ・鉄砲ユリ ・高野まき
 花器 ・白色花瓶





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1808- 五目 寿司

2018-08-11 | 生け花
 気温は一時期に比べ、少し下がってきたものの湿度が高く 不快指数は高いままのこの頃です。
何か食欲をそそる夕食を・・と思い 五目寿司を作りました。かって母が作っていた様に、具材の中にチリメン雑魚を入れ コクのあるお寿司が出来ました。

 子供の頃、大家族だった我が家では 大きな半切りに 炊きあがったご飯が移され 寿司酢を振る 母の横でうちわで手早く冷ますのが 私の仕事でした。
「こうやると美味しい寿司米を作るコツ」と言う母の言葉で 必死で風を送っていました。見る見るうちに、お米が艶々と光って 美味しい寿司米が出来上がっていました。

 到来物の美味しい冷酒を、少々頂きながらの妹を混えた夕食は 海からの夜風も涼しく感じられました。

 花材 ・ニューサイラン ・小菊 ・りんどう
 花器 ・塗 脚付き花器



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1808- 虹いろの千羽鶴

2018-08-09 | 生け花
 広島に続いて、長崎も原爆の日が 73回を迎えました。
会場に流れる長崎の女子高生の「千羽鶴」の鎮魂歌が 夏空に響いてこの若い世代の女子高生や甲子園で白球を追っている少年たちの未来に 再び悲劇が起こらないことを祈らずにはいられませんでした。

 花材 ・小菊 ・リンドウ ・白菊 ・高野槇
 花器 ・津軽ビードロ花器

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1808- 立 秋

2018-08-07 | 生け花
 相変わらず、高温注意報が各地に出たままの 暦の上での立秋を迎えました。
繊細なパニカムの穂に、せめて小さな秋の気配を想像しましょう。

 花材 ・パニカム ・オリエンタルリリー ・瑠璃玉アザミ 
 花器 ・黒竹 掛け花器



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