施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。
ということで、
「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」
との企画。1回目の前回に続いて今回も2巻の第2回。
■『少女地獄』夢野久作(未読)
『ドグラ・マグラ』と同じ理由で手が出ず。タイトルは素晴らしい。
■『黙示録3174年』ウォルター・M・ミラー・ジュニア(未読)
未読です。
■『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス(読了)
「地上げで地球滅亡」というオープニングにシビれる。
■『松岡正剛千夜千冊』松岡正剛(未読)
すいません。著者のこと知りませんでした。
■『星の王子さま』サン・テグジュペリ(読了)
語るのが少々めんどくさい作品。なぜなら、この小説を愛する人は「全員神林しおり」だから。
ちなみに、リリカルなイメージのあるサン・テグジュペリだが、『人間の土地』とか読むと、この人の本質はそこではなく
「硬質な文体で説教くさい人」。
宮崎駿が好きというのも理解できる。同じタイプだから。
■『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル(読了)
ホームズはバカミスだよね。大好き。
■『注釈版 シャーロック・ホームズ全集』小池滋(未読)
小池滋さんは『ロンドン』など、イギリス歴史ものもおすすめ。
チャールズ・ディケンズの子ども時代の苦労と、その復讐方法に文豪には悪いけど笑っちゃったよ。
■『オシムの言葉』木村元彦(読了)
ユーゴ紛争については、ややこしいところも多いけど、これと高木徹『戦争広告代理店』から入るといいと思う。
■『屍者の帝国』伊藤計劃&円城塔(未読)
伊藤計劃はいいけど、円城塔は苦手。『ゴジラSP』は大傑作。
■『深夜特急』沢木耕太郎(読了)
読書人生オールタイムベスト候補。
沢木さんって、「カッコイイ」と「痛い」の境界線上に立っていて、「カッコイイ」側に振れている人という印象。
多くの「沢木耕太郎」あこがれな作家やライターは「痛い」に振れている人が散見されて、読んでてトホホな気分になることも。
あと学生のころ宴会芸で
「深夜特急を桂ざこば風に朗読する」
というのをやったら、沢木ファンであろう女学生に、
「アナタが沢木耕太郎を嫌いなことがよくわかりました。才能に嫉妬してるんですか?」
とか言われて、
「ドアホ! んなわけないやろ! オレは沢木作品全部読んでるどころか、『深夜特急』は50回以上読み直してるんや! この芸も暗唱できるくらい読んでるからできるわけで、オドレみたいな文学かぶれの小娘に、そんなん言われとうないわ!」
……とは、もちろん言いませんでした。エライぞ、男の子。
■『失われた時を求めて』マルセル・プルースト(未読)
読んでるわけがない。
■『さまぁ~ずの悲しいダジャレ』さまぁ~ず(未読)
この回のオチはまったく感動的だ。神林の言う通り!
■『華氏451度』レイ・ブラッドベリ(読了)
おもしろいけど、「本ってステキ!」系作品は苦手です。
■『WORLD WAR Z』マックス・ブルックス(未読)
映画はバカバカしくて好き。
■『高い城の男』フィリップ・K・ディック(読了)
ディックは得意な方ではないけど、これはおもしろかった。
■『ヴァリス』フィリップ・K・ディック(読了)
ディックがラリラリで書いたそうだけど、「気ちがいなのにおもしろい」という不思議な小説。
■『虐殺機関』伊藤計劃(読了)
もっと生きていてほしかった……。
■『WATCHMEN』アラン・ムーア(未読)
アメコミは全然知らないなあ。
■『ノーストリリア』コードウェイナー・スミス(未読)
『新世紀エヴァンゲリオン』がブームのとき有名になった作家。読んでないけど。
■『オルタード・カーボン』リチャード・モーガン(未読)
全然知らない作家。不勉強ですね。
■『冷血』トルーマン・カポーティ(未読)
50ページくらいで挫折。評価の高い作品を読み切れなかったって、ものすごく言うのが恥ずかしいねえ。
■『69 sixty nine』村上龍(未読)
村上龍ファンの友人が多いんだけど、自分はそうでない。
■『伝奇集』ボルヘス(読了)
ラテンアメリカ文学は大好きだけど、なぜかボルヘスだけはダメ。
■『容疑者Xの献身』東野圭吾(読了)
傑作だけど、ただでさえ根性の悪かった著者の性格が、直木賞受賞で拍車がかかった。
■『モルグ街の殺人事件』ポー(読了)
ポーはミステリの祖であり、バカミスの祖でもあるという偉大な人。
■『アクロイド殺し』アガサ・クリスティー(読了)
途中で犯人がわかって、すごくガッカリした作品。
ミステリを読んで「犯人当て」をする人の気持ちがわからない。ビックリしたいじゃん。
■『ラヴクラフト全集』ラヴクラフト(未読)
学生のとき手に取って読みにくかったので、「いつか読まないとなー」と言ってるうちに今に至る。
■『真昼の暗黒』アーサー・ケストラー(未読)
未読。なんか、日本と因縁がある人らしい。
■『ムーン・パレス』ポール・オースター(未読)
柴田元幸先生のファンだけど、意外と訳書は読んでない。
アメリカ文学が苦手なのかな? ミステリは死ぬほど読んでるのにねえ。
■『第四解剖室』スティーブン・キング(未読)
キングは意外とハマらなかったが、『キャリー』読んで目覚めた。現在、読み直し中。
■『ザ・ロード』コーマック・マッカーシー(読了)
世界の終りはやはり、悪いモヒカンと改造バイクが出ないとねえ。小説自体はさすがの名作。
■『嫌われる勇気 自己啓発の源流〈アドラー〉の教え』(未読)
アイリーンの教えだったら読みたいかも。
(続く)