京都・旅の雑ノート 鴨川近辺ブラブラ歩き&等間隔カップル「成敗」編

2021年07月14日 | 海外旅行

 前回(→こちら)に続いて、過去の京都観光戦記。

 金閣寺銀閣寺をめぐった後は、のんびりとを散策。

 私は旅行好きなバックパッカーと呼ばれる人種だが、ベタな観光地は大好きである。

 旅行者の中には、ガイドブックに載っているような場所を嫌う人もいるが、私は将棋のプロ棋士である先崎学九段の、


 
 「旅に出たら、思いっきりミーハーするのが楽しい」

 

 という言葉に全面賛成なため、ふつうにガイドブックのルート通りに歩いたりする。

 というと、よく

 

 「そんな、決められたコースだけ歩いて楽しいのか。もっとガイドブックに載ってない自由な旅を味わったらどうか、若者よ」

 

 なんて、古参バックパッカーから説教されたりするが、そこは大丈夫。

 なんといっても、私は重度の方向音痴なので、地図があろうが、ガイドブックがあろうが、スマホの案内があろうが、その通りに歩けることなんて、まずない

 結局、どこかで見知らぬ路地や裏道に入りこんでしまい、

 「強制ガイドブックに載ってない旅」

 これを余儀なくされるので、旅のバリエーションは自然に広がるのだ。

 たとえば、こんな静かな水場があったり。

 

 

 

 水を飲むと、あらゆる中2病が完治するといわれる奇跡の泉

 

 

 ルートに乗りたいのに、気がつけば、はずれてばかり。

 なんだか、自分の人生のようで、少々来し方行く末を考えさせられたりしたものだ。

 その意味では、京都で一番安心できるのは、鴨川沿いの散歩かもしれない。

 これだと道に迷いようもないし、涼しいし、河原町近辺以外は人もいなくて静かだ。

 とくには風情もあって、のんびり歩くのに最適。

 

 

 

 Uボートが静かに潜航していったあと。

 

 

 唯一のネックは、等間隔に並ぶカップル

 あれにイラついて、散歩を楽しめないというモテな……硬派な男子はおられるだろうが、それに関しては、

 

 「無視して無かったことにする」

 「口笛でも鳴らして、からかう」

 「これ見よがしに、ツバでも吐く」

 「男にドロップキックをカマす」

 

 最後のは、つまらないボケだと思われた方は多いかもしれないが、これはヨタでもなんでもなく、友人シンジョウ君が大学生のころ、本当にやっていたこと。

 彼はクリスマスになると、仲間(どんなかはお察しください)と連れ立って難波心斎橋に出かけ、そこでイチャつくカップルたちを、

 

 「成敗!」

 

 と称して、次々と「飛び蹴りの刑」に処していたのだ。

 

 

 『ダイ・ハード』最新作の舞台に選ばれた建物

 

 

 そんなことをしていいのか、ただの犯罪ではないのかと問うならば友は、

 

 「大丈夫、女の子には手を出してないから」

 

 いや、そんなところでフェミニストアピールをされても……と思うわけだが、友によると、

 

 「男同士のキックは、【会話】であって暴力ではない」

 

 との謎理論で押し通していた。

 男子に訊くと、この手の話は枚挙に暇がなく、

 

 「クリスマスに彼女と過ごす友人を後日呼び出し、延々と説教をしていた先輩がいた」

 「抜けがけしてないか、聖夜に友達の家を【見回り】してたヤツいたなあ」

 

 などなど、なにかしら、トホホなエピソードに事欠かない。

 思い出せば、街で見かけたクリスマスツリーに、回し蹴りを喰らわしてた人もいたとか、ホント色々。

 なんか、今思えば、ヒマで元気な若者たちによる

 「クリスマス大喜利

 といった様相を呈していたが、今のヤング諸君にピンとくるかどうか、下人の行方は誰も知らない。

 

 (五条ゲストハウス編に続く→こちら

 

 


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