今日がお休みでよかった、そんな立て続け3試合でした。
F.A. Barclays Premiership Week20
Liverpool 2-1 Everton
リバプールの得点:ジェラード(27)、ルイス・ガルシア(32)
エバートン:ケイヒル(82)
試合開始からガンガン攻めていくリバプール。あの絶望的にパスの繋がらないリバプールではなく、素早くパスを回して攻め立てるリバプール。1点目はジェラードのFK、2点目は少し下がり目の位置からのモリエンテスのボレーシュート、のはじかれたところをルイス・ガルシアが頭で。あの瞬間バロシュが前でモリエンテスが後ろで、ちょっとモナコ時代のジュリとの関係を思い出しました。リバプールは本当にいい感じで、こういうリバプールなら大好き、と思っていましたら……
こんなに怪我人がバタバタと出る試合、初めてかもしれません。ウォーノック(足首、2週間)、ハマン(膝、3週間)、モリエンテス(太腿の肉離れ、3週間)、ルイス・ガルシア(足首、2週間)。前半だけで4人も。試合後にはリーセまで(足首、2週間)。ウォーノックとルイス・ガルシアは接触プレイが原因、ハマンとモリエンテスはいわゆる自爆のようです。モリエンテスにバツが出た直後に痛んだルイス・ガルシアを交代してやることはもうできず、ルイス・ガルシアは残り45分以上をピッチ上で過ごす羽目になりました。
解説の粕谷氏も言っていましたが、確かにここまでの怪我人の多さ、しかも筋肉系の大怪我が多いのは、やはりメディコの問題なんでしょう。おかしいもの。例えばマドリーでは?って考えると、試合中に筋肉を痛めたのはロナウドくらいしか思いつかない(それも昨シーズン)。オフィシャルの今日の練習記事に、例えば「ラウルは軽い筋肉のひきつり、ジムでフィジコと別メニュー」なんてのがときどき載りますが、「軽いひきつり」に気がついて選手の運動をセーブできていれば、大怪我は防げる。それを見つけられないでいると…。リバプール、お願いだからちょっとメディカルスタッフの質を見直してください。本当におかしいって。
それから…相手を壊す目的のタックルは最低。格闘技のよう、なんていったら格闘技に失礼なくらいルールも何もない暴れっぷりだったエバートンの選手たちもだし、ミラン・バロシュ、もちろん君も。報復だろうとなんだろうとチームの仲間がやられてようと、同じプロフェッショナルの選手を意図的に傷つけようとする行為は嫌い。それはいわゆるプレミアの激しさとは違う。
だいたいねえ、もうルイス・ガルシアがほとんど動けなくてチームとしては実質1人少ない状況で、しかも2つも1対1のチャンスを大ハズシしといて、そのうえ退場しますかミラン・バロシュ。もう、本当に若い、ワカゾーすぎるぞミラン・バロシュ。リーグ戦では3試合の有給休暇が見込まれているそうですが、その分、というかその倍分くらいCLで働きなさい。望みどおりユーベと当たれたんだし。
でもこの試合でリバプール、かなり好き度が増しました。最後なんてちょっと泣きそうになった。若いところもあるけどいいチームだ。ヌニェスもこんな良い選手だったかなあ。マドリーのカンテラからまがりなりにもトップチームデビューまで持っていっただけあって、力はあるのかな。ちょっと感心した。移籍当初はヘロヘロだったペジェも、昨夜は頼もしかった。キャラガー大好き(気に入ったらしい)。それからジェラードは絶対に渡さない。
Liga Espanola 1a DIVISION Jornada 29
Real Madrid C.F. 1-0 Malaga Club de Futbol S.A.D.
マドリーの得点:ロベルト・カルロス(60)
ロベルト・カルロスのミドルレンジからのズドン!が決勝点になりました。
予想した通り、ベルナベウは拍手とブーイングの嵐で選手たちを迎えました。一挙手一投足が批判の対象になり、ミスは即座に360度からのブーイングを受ける。選手、緊張してましたね。変なパスミスが出たり、普段ならチャレンジする場面やスルーパスを出すような場面でも、腰が引けているかのように慎重に慎重に。なかなか点が決まらなかったのはそのせいかもしれない。ラウルのスルーパスに合わせて上手く飛び出したのに、結局決められなかったロナウド。夢中でシュートを打ち、力が入りすぎたのか足を滑らせて宇宙開発になってしまったベッカムも。とにかくみんな必死で勝ち点3だけを求めにいった試合、そんな印象でした。
でも必死なマドリーってのも好きです。たまにはこんな姿勢を見せられるのも悪くはない…けどスペクタクルには欠けるのね~。ジダンはクラシコ直前試合で有給休暇を消化、クラシコには綺麗な身体で(しかも休養充分で)臨めます。あと、途中交代で入ってきたセラーデス、良かった。
Ligue 1 30eme journee
AS MONACO F.C. 2-1 OLYMPIQUE MARSEILLE
モニャコの得点:マイコン(24)、アデバイヨル(42)
マルセイェの得点:メイテ(55)
勝ったー、勝ちました。久しぶりに勝ちました。いつぶりだろう、覚えてないけど久しぶりなのは間違いない。得点はプラシルのFKから最後マイコンが頭で、2点目はベルナルディからのパスをマルセイユのいい加減なラインを破って飛び出したアデバイヨルが長~い脚をたたんで至近距離から叩き込み。
前半は良かったです。左サイドの攻撃がいい。エブラも良かったし、プラシルとチェバントンのコンビネーションがけっこう合っていたのがちょっと嬉しい。チェバにもゴール決めさせてやりたかった。でもいい表情をしていたのでそのうち決まるでしょう。前線も中盤も守備も、プレスしまくりでがんばってました。ジコスとベルナルディ、確かにチームの心臓ですがこの2人キレやすい。頼むから2人揃ってキレないでください。心臓がキレてたらチームが死んじゃいます。
後半は疲れたのもあり、またマルセイユが選手交代をしてきたこともあってやや守勢に。前半飛ばしまくったプラシルは本当に飛ばしすぎたらしくおとなしくなってしまいました(ダバディさん、「若いネドベド」はちょっと褒めすぎ…)。苦しい時間帯もあったけれど、上手く守りきった印象があります。これで、今節引き分けたリールを抜き、3位に浮上。2位のマルセイユとは1ポイント差。
ということでもしかしたらモリエンテスがリバプールに移籍してから3戦全勝は初めて?かもしれない幸せな休日でした。調子にのって書きすぎましたが。