けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

BBC×2

2014-02-27 07:08:21 | football


2013/2014 UEFA Champions League Round of 16
Schalke 1-6 Real Madrid C.F.

マドリーのゴール:ベンゼマ、ベイル、クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、ベイル、クリスチアーノ・ロナウド

今の調子なら、ドイツでもなんとかしてくれるはずと信じてはいましたが、まさかここまでやるとは…。BBCがきれいに2回りして、6ゴール。開始直後に攻め込まれたり、モドリッチがマークきつくて大変そうだったり…等はありましたが、それぞれがきちんといつもの仕事をこなして試合を終えました。
って言ってあげたいんですが。あの、最後の失点が惜しい。悔しい。フンテラール、確かにゴラッソでしたけど、打たせないように抑えられなかったかなあ。試合終了間際だっただけに、最後の最後まで守り切ってほしかったと思います。イケルの無失点記録が途切れてしまった…。ついでのようですが、マドリー先制点直後のイケルのセーブ、あれはかなり大きな意味があったというか、マドリーの緊張感を保つ良いプレイだったと思います。イケル、さすが。


試合後のクリスチアーノ・ロナウドのコメントより
「チームは、今シーズン既に良い試合をいくつもしてきた。この試合でそれがまた1つ増えた。シャルケはベストの状態ではなかった。次のステージに近づけたことを、僕たちは喜んでいる。」

BBCのドブレーテ
「僕たち3人全員がとても良い状態でいる。でも、僕たちがゴールをしたからというだけではなくて、イレブン全員が良かったから、イケルから、中盤と守備の皆、全員がそれぞれ良い仕事をした。僕たちが喜んでいるのは、僕たちが非常に良い戦いをしたからだ。」

もっとゴールできた
「相手のGKが素晴らしかった。でも自分の力やチームメイトが助けてくれていたことで、後半に2ゴールできた。」

リーガの罰則
「起きたことは起きたこと、でも3試合ものサスペンションに値しないと思うからフラストレーションがあった、でも今は嬉しいよ。」

ダービーに向けて
「モチベーションが高い、これが一番の言葉だ。僕たちはマドリー、カルデロンで勝ちに行くつもりでいる。」






シャルケ戦、召集選手

2014-02-26 19:12:28 | football



ついにCL再開、マドリーにとっては苦手以上の印象があるドイツで。非常に好調できている現状では、苦手な場所だろうが苦手な相手だろうが勝たなければいけないだろうと思いますし、だからといって気負い過ぎることのないように。とにかく、これまでどおりの戦い方を皆落ち着いてやってほしい。

シャルケ戦、召集選手
GK:イケル、ディエゴ・ロペス、ヘスス
DF:バラン、ペペ、セルヒオ・ラモス、ナチョ、マルセロ、コエントラン、カルバハル、アルベロア
MF:ベイル、シャビ・アロンソ、モドリッチ、カゼミロ、ディ・マリア、イスコ、イジャラ
FW:クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、モラタ、ヘセ

負傷:サミ・ケディラ

ケディラ以外全員召集されて、ドイツへ。前日トレーニングの様子でも、特に問題がありそうな選手もいないので、どの選手も起用できる状態なんだと思います。アンチェロッティの試合前日会見などから、先発はほぼ予想可能。GKはイケル、セントラルがぺぺとラモス、中盤にシャビ・アロンソとモドリッチ、ディ・マリア、ベイルとクリスチアーノ・ロナウドに、ベンゼマ。ベイルかヘセのどちらを起用するか聞かれ、アンチェロッティはベイルの状態が良いと断言しています。両ラテラルのみ、明日になればわかるよ、とまだ不明です。
クリスチアーノがようやく復帰で、久しぶりの「BBC」。3試合休んだ分、仕事はしっかりしてください。

試合は20時45分、日本時間で明日午前4時45分キックオフ。


誕生日おめでとう、ペペ&ヘセ

マドリー3-0エルチェ

2014-02-23 19:59:53 | football

13/14 Liga Espanola 1a division Jornada 25
Real Madrid C.F. 3-0 Elche

マドリーのゴール:イジャラメンディ、ベイル、イスコ
画像

セントラルはバランとペペで予定通りセルヒオ・ラモスは休養、コエントランに違和感があったそうで左右はアルベロアとカルバハル、中盤底にアロンソで、ディ・マリアと、モドリッチの代わりはイジャラ、前の3人はベイル、ヘセ、ベンゼマ。

試合が終わってみれば相手にほとんどシュートも打たせず、3点差での勝利でしたが、アルベロアが「苦労した、苦しい試合だった」という感じのコメントをしていて、そうだったんだなあと。でも確かに試合開始からしばらくは落ち着かないというかスムーズでない感じもして、しかもなかなかゴールにならないし、先制してから2点目までも長くて、ちょっと緊張しながら見守るような時間が長かった試合でした。それでも失点もせず、完璧な試合ではないながらもそれぞれが仕事をして勝ち点3をきちんと積み上げられるのは良いですね。
前半はベンゼマがかなり良い動きをしていて、惜しいシュートを試みたり、絶妙のタイミングでシュートに飛び込んだり、かと思えばサイドからボールを出してやったり、といい感じでした。後半にはすっかり抑えられてしまいましたが。
モドリッチの代わりを務めたイジャラメンディ、パスの選択は堅実に手堅く、というキャラクターのようで、時にはもっとチャレンジしてほしい…と思うこともあるのですが、ゴールが決まってからは少し積極的になった…ような気がしました。とりあえずリーガ初ゴールおめでとう。素直な喜びっぷりがいいです。ベイルは、ゴールシーン以外はやっぱりまだまだだなあ…と思うところもあるんですが、あんなゴラッソを決められるのはやっぱりすごい。まだ慣れてないなあと感じることも多々あるのに、ゴール数(10)アシスト数(10)が相当な数になるというのも、何か持ってるっていうところなのかも。
あと嬉しかったのは、イスコのゴール。というか今日のイスコ全体。最近よくつかわれる「偽9」ではなく、トリボーテの一角か、そのもう少し前目という感じでしたが、ボールを運ぶ&パスを出すタイミングが全体に良くて、カルバハルやモラタへのアシスト未遂が。ゴールも、それほどスピードアップした感じではないながら、カウンター攻撃でうまくボールを運び、パスを出し、再び受けての結果で、シーズン開始当初の好調さが戻ってくるのかな、とこれからが楽しみです。ゴール後に指しゃぶりパフォーマンスをしていたイスコ、最近パートナーが妊娠したというニュースが出てましたので、本当はボールをシャツの下に入れたかったんじゃないかなー(悔しがったエルチェの選手がボール蹴りだしてしまったので)。



アンチェロッティの試合後プレカンより
「彼自身(モラタ)は得点することを考えているが、良いプレーをすることを考えるべき。あの時点で我々は得点を必要としていなかったから、ゴールがなくても問題ない。」
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モラタは、ヘセや他の若手選手たちが活躍していて焦っている部分もあるんだと思いますし、3点リードした後だったので、強引にゴールを狙いに行くのもアリかなあとは思いますが、まあアンチェの言うことも確かにそのとおり。チームのためにというのであれば、最後のチャンスはベイルに渡した方が確実だったし……そんな余裕を持てというのも、なかなか難しいことだとは思いますが。


バランの試合後のコメントより
「膝は腫れていない、状態は良いし、自分のペースは上がってきている。膝を守るために週に1回のペースでプレイしているけど、それを週2回に増やしていくつもりだよ。」


アルベロアの試合後のコメントより
「コエントランにはちょっと違和感があって、リスクを冒さないことになった。重要な試合がまだあるから、僕たち全員が起用できる状態になっている方が良いんだ。」
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こういう客観的な見方ができているのがベテランらしいというか頼もしいです。アルベロアらしい。


カルバハルの試合後のコメントより
「僕はベイルより前にいた。マドレミア、なんてゴラッソだ!って、ボールが過ぎていくのを見ながら言っちゃったよ。ゴラッソ、ミサイルだね。」


一応首位です
最終順位は直接対決の結果が優先されるものの、シーズン途中で勝ち点が並んだ場合は得失点差で順位が決められるんだそうで、バルサがラ・レアルに敗れまして、マドリーは現在(たぶん今節)首位です。




もっとモドリッチ

2014-02-22 13:58:24 | football
エルチェ戦、召集選手
GK:イケル、ディエゴ・ロペス、ヘスス
DF:バラン、ペペ、セルヒオ・ラモス、ナチョ、コエントラン、カルバハル、アルベロア
MF:ベイル、シャビ・アロンソ、カゼミロ、ディ・マリア、イスコ、イジャラ
FW:クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、モラタ、ヘセ、

サスペンション:モドリッチ
負傷欠場:ケディラ
監督判断:マルセロ

モドリッチが不在のエルチェ戦、調整がマイペース気味だったシャビ・アロンソもラモスもリスト入り、実際に先発でなくても、いつでも出られる状態なら安心です。マルセロが召集から外れていますが、どうみても元気そうなので、おそらく左はコエントラン先発で確定、何かあってもアルベロアもいるしナチョもいるしで、対応できるだろうということでしょうか。
問題のクリスチアーノの召集入り、3試合のサスペンションは多すぎるという抗議をマドリーは続けていたようですが、この抗議が審理されないまま放置され……途中の顛末はよくわからないのですが、スペインのスポーツ関係の審理機構がいろいろ改編されたそうで、新しいスポーツ裁判所が土曜日に発足して、最初に審理されるのがクリスチアーノのケース、ということになるんだそうです。サスペンションが軽減されれば、今夜のエルチェ戦に出場する可能性もあります。休ませておいても良いんじゃないか、という気はしますが。
試合は本日16時とまた早め。日本時間で24時からになります。



モドリッチ、BBCのインタビュー
長いので全部読むつもりはなかったんですが、子供の頃のエピソード等を見て、つい全部……。元が英語なので、英語が得意な方は直接そちらを読まれる方が良いかもしれません。
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2012年8月、トッテナム・ホットスパーからレアル・マドリーに3300万ポンドで移籍したクロアチア人MFは、大金の浪費だと厳しく糾弾される危険の中にいた。
ジョゼ・モウリーニョの下での出場は不定期であり、スペイン紙MARCAの読者による投票で「シーズン最悪の補強」となったように、レアル・マドリーのファンの一部は彼の売却を望んでいた。
カルロ・アンチェロッティの下で替えの効かない存在となっている現在まで話を進めると、気難しいベルナベウのファンは、彼の名前をチャントするようになり ―彼らはモドリッチに、19番の代わりに誉れ高い10番を付けるよう望んでいる― そう求める人々は増えている。長く待ち望んでいたのだろう。
多くの人たち、レアル・マドリーの元スポーツ・ディレクターであるプレドラグ・ミヤトビッチも含め、現在28歳のモドリッチは、クラブにとって最も重要な選手であるクリスチアーノ・ロナウドと同等の存在だと信じている。

「レアル・マドリーを出ようと思ったことはないし、ここに来たのが間違いだったと思ったこともない。」とモドリッチは、乞われることのない自信の表情で、BBC Sportに語った。「レアル・マドリーと契約したのは、僕の夢がかなったということだった。ここにできるだけ長くいたい、もし可能なら、ここで僕のキャリアを終えたい。」
「スペインでの生活を本当に楽しんでいるんだ。マドリードは大きくて美しい街、散歩するのにちょうど良い大きな公園もある。街角や美術館、歴史的なモニュメントもたくさんある。でも、僕は家にいる方が好きな人間で、妻と子供たちと一緒に家で過ごす方が快適に感じられるんだ。一緒に遊んで、アニメを見たり、どこの家族もそうするようにね。」

モドリッチは世間の評判を求めるような人間であったことはない。「あれこれ話すのは好きじゃない、むしろピッチの中で話をする方が好きだ。レアル・マドリーTVを除いたら、今回が一番大きいインタビューになるね。」しかし我々がバルデベバスのトレーニング施設で彼に会った時、彼はこれ以上ないほどリラックスして歓迎してくれた。
ダメージ加工のジーンズを履いた、シャギーヘアで生意気そうな笑顔は、静かだが快活で、プライベートでは温かい、くつろいで気取らない好人物のキャラクターを反映したものだ。温和なギャラクティコ、誠実で知的な性格は、彼が家族や友人、ファンにも同様に愛されるものだ。
しかしその下に潜んでいるものは、まぎれもない不屈さと意思の強さ、勝利を求める凄まじい意欲とがある。こうしたことはすべて、困難と挑戦の人生からきたものだ。

1991年、モドリッチの家族が戦争で荒廃したクロアチアにある自宅から逃れなければならなかったとき、彼はわずか6歳だった。家族は、湾岸の街サダールにある軍所有のホテルに移った。彼の父親は軍隊に加入し、彼の祖父は殺された。金も食物も供給が足りなかった。
地元のフットボール場には手投げ弾が投げ込まれる中、モドリッチはホテルの駐車場でその技術に磨きをかけ、そこから頂点へ向かう彼の旅を始めた。NKサダールに加入し、ボスニアのZrinjski Mostar、クロアチアのInter Zapresic のローン期間を介して、ディナモ・ザグレブへ。

ディナモでの彼の成長は、2008年の1650万ポンドでのトッテナムへの移籍に先んじていた。負傷や彼のフィジカル状態への疑問が、彼が本当に輝きを発し始める前に克服される必要があったが。
「トッテナムには素晴らしい思い出がある。多くの思い、クラブやファンからのたくさんの愛情と共に、素晴らしい4年間を過ごした。トッテナムでのすべての時間を楽しんだよ。でも、前へステップを進める必要を感じるという時が来た、より高いレベルへ行くんだと。」
「移籍するのにちょうど良い時だったと思っている。でも、トッテナムが僕に対してしてくれたことすべてにいつも感謝していくことだろう。あそこで僕はより良い選手になり、彼らが、僕が今いるこのレベルにまで押し上げてくれた。いつでもトッテナムのファンでいるし、できる時はいつでもトッテナムのことをフォローしている。」

モドリッチは丁寧に、彼が若いころの記憶について話し合うのは避けられるかと尋ねてきた。しかし、彼がレアル・マドリーを象徴するものの意味を説明する時に、その感情はまだはっきりそうと分かるものだ。
「こういったスペシャルなクラブのためにプレイする感覚を表すのに最適な言葉は、”ユニーク(他に存在しない、唯一の存在)”だと思う。ここに着いた最初の瞬間、お披露目でベルナベウのトロフィールームを歩き、トロフィーやレアル・マドリーのレジェンドたちの写真を見て、自分がどこへ来たかわかった。」
「自分が来たこの場所をとても名誉に感じている。自分がフットボール選手になった時に夢見たすべてのものは、レアル・マドリーのようなビッグクラブのためにプレイすることだった。レアル・マドリーは、フットボールの歴史上、おそらくもっとも有名で最高のクラブだ。」

プレミアリーグで最高の選手になるには「軽すぎる」だろうと批判されていた5フィート9インチ(175cmくらい)のモドリッチにとって、悪い移籍ではなかった。
「人々は評価をしたがるし、それぞれで結論をつけたがる。他の人が僕について何か言ったことを気にしたことはない。僕には自分の目標がある。僕は自分自身を信じているし、決してそれを止めない。僕は人生で多くの困難を潜り抜けてきた。でも、そういったことはすべて、僕をより強く、より良い人間にしてくれた。」
「そういう批判はすべて、そういった人々に彼らが間違っているんだということを見せるために、人を前に押し出してくれる。たぶん僕は軽すぎるように見えるんだろう。でも僕はメンタル面でもフィジカル面でも、本当に強い人間だ。自分の身体で問題を感じたことはまったくない。」
これは、モドリッチが今シーズンのレアル・マドリーのリーガの試合で、最もタックルをしている選手(56回)であるという事実や、リーガの試合での1試合当たりの平均タックル数2.86回は、ディナモから移籍して以来自己最高の数字だということで説明できるだろう。

そして、改良されているのは彼のタックルだけではない。アンチェロッティがモウリーニョの後を引き継いで以来、モドリッチはシャビ・アロンソ、アンヘル・ディ・マリアと共に恐るべき中盤中央の連携を作り上げ、その過程で数字的に彼の試合のあらゆる面を実質的に向上させた。
最も顕著なのが彼のパスだ。ラ・リーガの試合で、敵陣内でのパス成功数878は、レアル・マドリーで簡単にトップの数字となる(次いで多いのはディ・マリアの650)。
彼のリーガの試合におけるパスの正確率は90%で、ディナモから移籍して以来自己ベスト、そして欧州のトップ5リーグで5アシスト以上をしているミッドフィルダーの中でも最高値だ。モドリッチは既に6アシストをしているが、これもディナモから出て以来の自己最高を既に塗り替えている。

「最初は少し困難があった。プレシーズンを完全にできなくて、ロンドンで個人練習をしていた。遅れてここにやってきて、すべてがうまく収まるまでに時間が必要だった。」
「それ(MARCAの調査)は、まったく僕に影響を与えなかった。遅かれ早かれ自分のクオリティを示せるだろう、なぜ僕がここにいるのか、なぜレアル・マドリーが僕を連れてくるのにあれだけの努力をしたのか、その理由を誰に対しても示せるだろうとわかっていたから。」
「僕は、前監督(モウリーニョ)から大きなサポートを受けていた。彼は、僕をここへ連れてくるためにあらゆることをしてくれた、そのことに感謝しているよ。最初は、僕が簡単に慣れられるようにとすごく手助けしてくれた。僕が十分にフィットする頃には、僕はどんどん良くプレイできるようになり始めた。彼の戦術が僕にとって問題になったことはまったくなかった。」

これまでのモドリッチのレアル・マドリーでのキャリアのある瞬間が、何にもまして鳴り響いた時があるとすれば、それは昨シーズンのチャンピオンズリーグ、マンチェスター・ユナイテッド戦でベンチから登場した後に彼が見せたものに間違いない。
「僕が交代で入って、試合を変えた。僕がゴールを決めて、そのあとでもう1つ入り、2-1で勝ったんだ。あれは、僕にとって、レアル・マドリーでの僕のキャリアにとって、ターニングポイントだったよ。あの試合から、なぜ僕がここにいるのかを人々が理解し始めて、レアル・マドリーでの僕のキャリアはそれからずっとうまくいっている。」
「監督(アンチェロッティ)からは、大きな信頼を得ている。初めから、彼は僕から得たいと思っていること、チームにとって僕がどれだけ重要かということをはっきりさせてくれた。それが僕を大いに助けてくれたし、僕はピッチ上で自分のクオリティを示すことができた。」
「昨シーズン、僕は何試合か良い試合ができたけど、僕たちの結果は伴わなかった。それで、人々が僕のパフォーマンスに満足いかなかったのかもしれない。今シーズン、僕は自分の絶頂期にあるし、僕たちも良い結果を得ている。僕たちは3つの栄冠に向かって戦っているし、本当に、本当にうまくいっていると感じている。」

レアル・マドリーはバルセロナ、アトレチコと同勝ち点でリーガのトップにあり、歴史上初めて決勝まで無失点で勝ち進んだチームとして国王杯ではバルセロナと対戦する予定であり、チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメントではシャルケと対戦する。
モドリッチは、チームが3つすべてのトロフィーを勝ち取れるだけのクオリティがあると感じているが、特にチャンピオンズ・リーグに重きを置いている。レアル・マドリーは「ラ・デシマ」、10個目の欧州杯を切望して求めているのだ。そしてモドリッチ自身も、彼のキャリアにおける最初のメジャータイトルを待ちかねている。

ハードワークは止まらない。
「今現在本当にスペシャルな時を過ごしている。でもこれは、もっとやっていきたいという方向に僕を押し出すだけ、リラックスはしない。なぜなら、ここがリラックスすることなどできないクラブだからだ。昨日あったことは、明日のためには働かない。常に自分自身を高めていかなければいけない。ファンもクラブも、とても要求が高いからだ。」
「ここみたいなクラブは他にないと思う。ものすごく多くのものを求め、常に試合において最高であることを強要する。このプレッシャーはとても大きいものだ。でも、僕はプレッシャーが問題になったことはない。プレッシャーが好きだ、プレッシャーは僕をより良い方向に押してくれる。」


ベイルについて
「ギャレスは素晴らしい選手だ。世界最高の選手の1人になるだけの必要なものをすべて持っている。そのレベルに彼が達したら、彼がすべてだ。今、ロナウドが最高の選手だ。彼のレベルに到達するのは本当に大変だろう。でもギャレスはあらゆるクオリティを備えている。強くて、パワフルで、スピードがあって、シュートもすごくうまくなっている。」

リーガのタイトル争いについて
「より多くのチームがタイトル争いにかかわるのは良いことだ。アトレチコ・マドリーは素晴らしいシーズンを送っている。誰もが彼らが落ちることを予想しているけれど、彼らは進み続けている。シーズンの終わりまでまだたくさんの試合があるし、僕たちは今やっているように戦い続けなければいけない。おもしろいことになるだろう。3月がラ・リーガにとって重大な月になると考えている。タイトルをより多くのチームが争うのは、いつでも良いことだよ。」

ラ・リーガかプレミアか
「どちらのリーグも素晴らしい。僕の考えでは、たぶんスペインがよりテクニカルで、プレミアがよりスピードがあり激しいと思う。試合の最初から最後まで、リズムが本当に高くて、アップダウンがあり、とてもスピードがあって激しいフットボールだ。」
「ラ・リーガではよりテクニカル。でも、リーガにはもっとたくさんスペースがあって楽にプレイできるだろう、そういう話をいっぱい聞いてきたけど、そんなことはない。スペースはそんなにないし、特にアウェイで対戦する時は。それに、ラ・リーガで良いプレイをするには、テクニック面だけではなくフィジカル面でも強くなければいけない。簡単なリーグじゃないよ。でも僕にとってはどちらも同じクオリティ、どっちがどっちより良いということは言えないね。」
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おまけ
先日のヘタフェ戦後、モドリッチを祝福する画像をInstagramに載せたアルベロア。
「Great victory this afternoon!!! Very happy for my friend @lukam10!!! What a player!!!!! A seguir así!! Ahora y siempre.. ¡¡¡HALA MADRID!!!
(素晴らしい勝利だったよ! 友人ルカのことが本当に嬉しい! なんて選手なんだ! この調子でいこう、今も、これからも…Hala Madrid!!)」

そこにコメントを書き込んだモドリッチ
「@17arbeloa thank u my friend,it's for u,cause u always pushing me to shoot more..
(ありがとう、君のおかげだよ、いつも君がもっとシュートを打てって僕をプッシュしてくれるからだ)」

アルベロアの返事
「@lukam10 because you are the best! Ok, may be Not in football-tennis eres grande, Lukita!!
(だってお前は最高だから! まあたぶんフットボールテニスではそうじゃないかもな。グランデ、ルカ!)」

ジダン先生の個人レッスン

2014-02-21 07:54:27 | football
国王杯ファイナルの日程
2014年4月16日(水)21時30分 メスタージャ
当初報道されていた予定よりもだいぶ早くなりましたね。両チームともCL準決勝に残ることを想定して、ここまで前倒しにしたようです。CL準決勝に残っている場合、この週末に予定されているリーガ34節、バルサvsアスレチックビルバオ、バジャドリvsマドリーの試合は、第36節と37節の間、5月7日に延期されるそうです。


シャビ・アロンソとセルヒオ・ラモス、トレーニングに復帰
2日続けて全体練習に不参加だった2人が復帰。土曜のエルチェ戦でそれぞれが出場するかどうかはわかりませんが、とりあえず良かった。あと、マドリー公式がリニューアルされて、トレーニング等の画像が大きくなったのが嬉しいです。


ジダン先生の個人レッスン
ASから。
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水曜日、1時間15分のトレーニングが終わった後、ヘセはジダンと共にさらに30分に渡って、ボレーの練習をしていた。ジダンがセンタリングを上げ、ヘセは、彼の副監督がマドリーに「9個目」の欧州杯をもたらしたグラスゴーでのファイナルの動きを真似ようと試みていた。スタッフが2人、この様子をビデオに収めていた。またヘススとディエゴ・ロペスも、トレーニング後に特別練習を行っていた。
アンチェロッティは、ヘセの練習について説明した。「ジダンは選手たちの技術面の仕事をしているんだ。火曜日にはバランとロングキックの練習をしていた。ベンゼマともやっているし、イスコとも……。」 アンチェロッティは、洗練されたジダンの技術を、選手たちの能力向上に生かしているのだ。
ジダンはアンチェロッティの副監督の1人で、もう1人ポール・クレメントがいる。アンチェロッティは、2人の役割は異なるのだと説明した。「クレメントは、より多くの経験を積んでいる。チェルシーのアカデミーにいたからね。彼はトレーニングのメニューを決める。」 ラモスとシャビが不在だったトレーニングでは、このイギリス人コーチがトレーニングを統率する様子が見て取れた。水曜のトレーニングは負荷の高いものだった。ウォーミングアップ後、ミニゲームが行われた。中盤でワンタッチでプレイすること、そしてツータッチでプレイすること。それから守備と攻撃の対戦も。
トーナメント。トレーニングは、5人ずつ4チームに分けられて、トップの強度で戦うトレーニングマッチ。勝利したのは、クリスチアーノ、ペペ、コエントラン、イスコ、パチェコ(カスティージャのGK)のチームだった。彼らの勝利の喜びで、トレーニングは終了した。クリスチアーノは大喜びだった。「このトレーニングは大好きだ! ポルトガル人のチキータカだ!」と彼はマスコミたちに話した。モラタは、良い雰囲気と良い競争が同時に存在し得ることを示し、笑いながらコエントランにチャレンジしていた。「そうしたいなら、カンテラはポルトガル人と闘うよ。」
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同じ内容でABC.es。
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レアル・マドリーのトレーニングが終わる。選手たちはロッカールームへ向かう。しかしまだ終わりではない、選手たちはそれを知っている。ジダンと1人の選手が残る。いつも若い選手だ。アンチェロッティによると、ジダンは毎日若い選手を、それぞれの分野でより良くなるようトレーニングしているのだ。昨日選んだのはヘセ。30分にわたって、ヘセは左右のFKからの両足でのボレーシュートの練習をした。ボールを止めてはいけない。目標はクリスチアーノ・ロナウドと競い合えるように、シュートの王だ。
火曜にはバランが選ばれ、背後からのボールの動かし方を練習した。土曜のエルチェ戦では、セルヒオ・ラモスのカードのリスクを避けるため、バランは先発するかもしれないのだ。
別の日にはイスコが選ばれた。イスコはジズーと共にシュート、マークを外す動き、他にもエリア内での動き方を磨いていた。別の機会ではカゼミロも。彼はパスの精度を上げるためのトレーニングをした。
これが、カルロが監督をする下での、ジダンの特別な責務だ。選手たちと会話し、精神的な面でサポートし(常にベンゼマに自信を注入すること)、そして選手と個別にトレーニングしてそれぞれの能力を上げること。これが若手選手が成果を上げていること(ヘセ、ナチョ、モラタ)、そしてファンが喜びを得られていることの秘密だ。
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最近、アンチェロッティがマスコミ(制限付き)を招いて、普段は非公開のトレーニングを見せたり、懇談会をしたそうで、それでこういった話が出てきたようです。ジダンももちろんですが、他にも素晴らしいOBが数々いるわけですから、臨時講師的に有効活用しても良いのでは。


エルチェ戦で抜けるのは?

2014-02-20 07:23:02 | football

エルチェ戦で抜けるのは?
マドリーは火曜からトレーニングを再開しています。
エルチェ戦でサスペンションが決まっているモドリッチは、火曜は特別に休暇をもらい、水曜から全体練習に合流。同じようにヘタフェ戦でカードをもらって一緒にエルチェ戦を休むつもりだったセルヒオ・ラモスは、結局カードをもらい損ね、エルチェ戦で警告を受けるとその次のアトレチコ戦で出場停止になる危険が。このためエルチェ戦の出場は回避してCL、アトレチコ戦に備える可能性があるようです。ただ、ラモスが火曜と水曜、2日続けてクラブから許可をもらいトレーニングに出ていないのは、週末に休むからというよりは、お祖父さんが亡くなったためなのではないかと思われます。
状態が気になるのはシャビ・アロンソ。トレーニング再開から2日続けて室内調整のみにとどまっているようです。久しぶりにミッドウィークに試合がないのでじっくり調整しているのか、どこか問題があるのか……エルチェ戦に欠場となると、さすがにモドリッチとアロンソ2人ともいないというのは不安になるのですが、でもまあ無理しても仕方ないことですし……。
筋肉の問題でヘタフェ戦の召集から外れたモラタ、風邪だったヘススは、既に火曜から全体練習に合流しています。


好調の理由はロッカールームに
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レアル・マドリーは、幸せな時間を過ごしている。チームは良いプレイをし、ピッチの外でも中でも勝利と喜びを得ている。どちらもほぼ同じ重要さがあるものだ。ロッカールームにある良い雰囲気が、チームがこの時期に見せている良い面を理解する役に立つ。金と同様に、良い雰囲気がタイトルをもたらすわけではないが、それは助けになるものだ。

若手の良い感触が、他の選手たちに波及している
気苦労やストレスのない若い集団は、どんなワークグループをも元気づけるものだ。これがマドリーにも起こっている。ナチョとモラタがいたところに、ヘセの昇格、イスコやイジャラ、カルバハルの加入。彼らの多くが友人同士で、その関係はロッカールームに波及する効果を持っている。冗談が飛び交うのが日課だ。若返りは、差し迫った喚起が必要な部屋に、フレッシュな空気の呼吸をもたらしている。

宿泊施設が、共に過ごすことを後押しする
マドリーの選手たちの新しい家が、共に過ごす時間を増やしている。卓球、F1シミュレーター、ゲーム、バスケットボールの設備などを備えたゲームルームは、選手たちがコンセントレーション、トレーニングの後や食事前などの暇な時間には必要なものだ。賭けをしたり競争したり、ほぼ毎日のように行われる。
(これまでコンセントレーションに利用していた)ミラシエラホテルでは歓談する部屋があるくらいで、食事の後に、散発的にコーヒーテーブルの周りに人が集まる、特に有名な熱狂的マドリーファンのブルーノ(選手たち全員のことを良く知っていて、モウリーニョの時には食事に同席したほど)がいるときくらいのものだった。

…ただ、カルロがそこでコンセントレーションを行うのは、ごくたまにではあるが
モウリーニョ監督時は、コンセントレーションの有無は実質的に交渉不可であったが、アンチェロッティは、試合前夜に選手たちが家族と共に休むことがベストだと考えている。バルデベバスの宿泊施設に入るのは、試合が翌日の早い時間帯の時だけだ。ただ、早朝に戻ってくるとき(集合するとき?)は、多くが自宅で過ごすよりは、それぞれの宿泊部屋で過ごすことを好んでいる。

クリスチアーノとマルセロが再び結びついたこと
人間関係に緊張感がある時は、その集団も影響を受けるものだろう。昨シーズン、切っても切れない関係だったクリスチアーノ・ロナウドとマルセロは、不仲を経験していた。しかしそれは既に忘れ去られたこと。2人の関係は復活した。さらに常に笑いの中心にいるマルセロは、ロッカールームの接着剤の役割を果たしている。

昨シーズン、日々ストレスが影響を見せていた
今シーズンと昨シーズンの間で、カラーがないと選手たちがいう。昨シーズン、ロッカールームは静寂に包まれたオフィスのようなものだった。選手たちとモウリーニョとの関係の摩耗は、結果的にチームのダイナミクスに影響を与えることになった。当時のグループは、今よりも規定されていた。

アンチェロッティとコーチングスタッフたちは家族だと理解している
カルロは、数か月の時間と論争を乗り越えて、評判を得てきている。プレスルームから議論が沸き起こることもない。その正反対で、全く落ち着いている。火の手は、この監督によって消されているか、少なくともコントロールされている。ディエゴ・ロペスとカシージャスの問題、ディ・マリア、エジルの移籍、ベイルの問題、コエントランの問題……すべてはアンチェロッティの丁寧な言葉の中に流れていく。さらにベテランのベッキやマウリが、幸せを見出したロッカールームに、家族のような感触をもたらす手助けをしている。
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ヘセとラウルの道

2014-02-18 19:55:12 | football
スケジュール
L25 エルチェ(C)2月22日(土)16時 
CL シャルケ(F) 2月26日(水)20時45分 
L26 アトレチコ(F)3月2日(日)17時
(インターナショナルマッチデイ)
L27 レバンテ(C)3月9日(日)19時
L28 マラガ(F)3月15日(土)20時
CL シャルケ(C)3月18日(火)20時45分
L29 バルセロナ(C)3月23日(日)21時



ヘセ、ラウルの後を追う
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カナリア諸島出身のヘセは、今シーズン既に8ゴールを挙げ、ラウルが彼のデビューシーズンに記録した10ゴールまであと2つに迫っている。21世紀に入って、3試合連続でゴールしたスペイン人選手としては、ラウルとモリエンテスに続いて3人目。この若いエストレーモ(ウィング)は、W杯をあきらめていない。

1994年、当時のレアル・マドリーの監督であったホルヘ・バルダーノは、ラウルという名前の17歳の少年を初めて召集した。
この若い選手は、白のチームでプレイして成長し、このクラブで彼のキャリアの16シーズンをすごし、白のユニフォームを身に着けて最も多くの試合に出場した選手となった。その数は741。これだけの試合に出場する中で挙げた323ゴールは、レアル・マドリー史上最多でもある。
ラウルが自身の伝説を作り始めてから19年、チャマルティンでは同じようなストーリーが繰り返されるようだ。

2011年、ジョゼ・モウリーニョは公式戦で、この上なく若い1人の選手、ヘセ・ロドリゲスを公式戦でデビューさせた。ラウルとは異なり、ヘセはトップチームに定着できるだけの信頼を監督からはほとんど得られなかった。
モウリーニョの下でチャンスを得られない中、ヘセは昨シーズン、レアル・マドリー・カスティージャでのお手本となった。2部リーグで挙げた22ゴールは、エミリオ・ブトラゲーニョを上回るカスティージャ史上のシーズン最多ゴール数というだけでなく、マドリーのトップチームでのポジションも射止めることになった。
1994/1995シーズン、若きラウルはトップチームに割って入ったが、当時の競争を思い出す人はほとんどいない。サモラーノ、アマビスカ、ルイス・エンリケ、エミリオ・ブトラゲーニョといった選手たちが前線のポジションを争ったが、一方でラウルは30試合に出場した。その1分1分が彼にとって大きな価値あるものとなった。
同じことがヘセにも起きているようだ。クリスチアーノ・ロナウド、ディ・マリア、イスコ、ベンゼマといった選手たちに、直前でベイルが加入し、さらにはモラタの貢献もあった。こうした要因すべてを考えると、ヘセがチャマルティンの攻撃エリアで出場時間を得るのは不可能にも思えた。しかし、ヘセにとって不可能なことは何もない。

2013年8月22日、ラウルとヘセの道筋は、どちらにとっても忘れられない夜に交差した。
その日ベルナベウは、16年に渡って彼らの最大のアイドルであったラウル・ゴンサレス・ブランコへのトリビュートを待ちきれずにいた。マドリーのファンたちの愛情を受けて、ラウルは、45分間プレイするために白いユニフォームを身に着け、マドリーでの最後のゴールを記録した。後半、ラウルは現在の所属チーム、アル・サッドのユニフォームに着替え、ヘセもピッチに入った。この45分間はヘセにとって、彼のアイドルが見守る前で、またサンチアゴ・ベルナベウのサポートを受けて、2ゴールを決めるのに十分な時間だった。
このトリビュートの締めくくりに、ラウルはヘセを「レアル・マドリーの未来だ」と表現した。ヘセは、彼のアイドルについて話をする際、その感嘆の気持ちを隠さなかった。「ラウルは僕たち皆、カンテラの奴らにとってのお手本なんだ。彼があらゆる点で戦ってきたというなら、僕もそうできないなんてことがある?」
ヘセはポジションのために戦い、それを手に入れつつあるようだ。騒ぎ立てることもなく、出場した時間を有効に利用して、ヘセはリーガの出場450分間で5ゴールを挙げている。これは同出場時間で3ゴールを挙げた当時のラウルの記録を上回るものだ。

ヘセの成長は、彼自身を歴史の中に取り込んでいる。ヘセは、フェルナンド・モリエンテスとラウルに続いて、21世紀にレアル・マドリーで、3試合連続でゴールを決めた3人目のスペイン人選手となった。これは、この若きデランテーロが、レアル・マドリーの一つの時代を刻むことを運命づけられていることが明らかなようにも見えるし、またスペイン代表でも同じことだろう。代表は、「ワールドカップに出場することは不可能ではない」と信じるヘセを恐れさせるものではない。
まだ残っているのは、レアル・マドリーの20番がその大志によって、ラウルが最初のシーズンに決めた10得点を上回ることができるかということ。そして……彼のアイドルがそうだったように、21歳でワールドカップにデビューするということももちろんあるだろう。不可能なことはなにもない、ましてやヘセ・ロドリゲスには。
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マドリーにシュートを打つのは難しい
ASより、マドリーご贔屓な雰囲気もありますが、ディフェンスがよくなっていますよ、という記事。
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マドリーの守備の数字はスペクタクルなものとなっている。1月を無失点で終え、2月はここまで3失点、そのうち2失点はビジャレアルの素晴らしいアクションによるものだ。マドリーが打たれた1試合あたりのシュート数の平均は、1月が1.5本、2月が2.3本。つまり2014年の平均は1.8本だ。9月には平均7.7本、10月には平均5本だったが、11月、シャビ・アロンソがチームに復帰して以来、アンチェロッティの4-3-3における「7枚の壁」に支えられ、セキュリティは向上している。
11月3日のラージョ戦(2-3で勝利)以降、マドリーの月ごとの失点は6、4、0、3。こうした数字がある一方で、9月、10月はそれぞれ8失点ずつを喫していた。ディエゴ・ロペスとカシージャスは、対戦相手が簡単にはシュートを打てないため、現在ほとんど仕事がない。9月には、ベティスが11本、グラナダが9本、ビジャレアルが19本のシュートを打っていた。一巡後の後半戦では、ベティスが1本、グラナダが2本、ビジャレアルが3本だ。

ペペとラモス。中盤とディフェンスのボール回収の仕事は一分の隙もない。モドリッチ、ディ・マリア、そしてシャビが、ラモスとペペの仕事を容易にしている。この2人のセントラルは現在フルパフォーマンスを見せている。ラモスはパワフルでかつ安定しているし、30歳のペペは、ヘタフェ戦で見られたように非常にスピードがあり、ゴールされるところで素晴らしいスプリントを見せ、ミスを帳消しにした。マドリーは安全で守られていると感じることだろう。

アンチェロッティの4-3-3の機能
この安定の基本になるのは7人が作る2つのライン、それが下がってくるベイルを吸収してモドリッチがよりインサイドでプレイするのを助け、またシャビ・アロンソがセントラルのエスコートを務める。
このモデルは守備的に見えるが、融通性があり、相手ペナルティエリアに向かうスピーディで効果的な展開を可能にしている。マドリーは、シャビ・アロンソを中心点として、ライン間に距離を取りすぎることなくバランスを保ち、サイドで、前から後ろまで大きく動けるようにしている。この点で顕著なのがディ・マリアと、結局のところモドリッチのオーガナイズ能力ということになる。
この4-3-3で、アンチェロッティは強固で団結したチームを見出しており、相手が得点のチャンスを作り出すのは非常に難しい。この方策が始まったのは11月、シャビが先発に復帰してからのこと。シーズンの重要な時期が訪れる今まさに、ディフェンス面で万全のパフォーマンスが見られている。
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Getafe 0-3 Real Madrid

2014-02-17 07:29:48 | football

2013/2014 Liga Espanola 1a division Jornada 24
Getafe 0-3 Real Madrid C.F.

マドリーのゴール:ヘセ、ベンゼマ、モドリッチ
画像

得点差はつきましたが、けっこう攻め込まれて水際でラモスやぺぺが跳ね返していたり厳しい時間帯もあったと思いますが、ヘセの先制点で楽な感じになったのと、良いタイミングで追加点があったのと(ヘタフェにもチャンスを作られている中でのベンゼマのゴールも大きかった)、ディフェンスがよく粘っていたのと。絶好調でなくても、そこそこ安定して試合を進められているのが良かったです。
モドリッチのゴールが久しぶりに見られたのも嬉しい……横っ飛びボールキャッチに行くとは思いませんでしたが。あれ赤になってたらどうするんだ…。




ヘタフェ戦、召集選手

2014-02-16 13:39:51 | football
ヘタフェ戦、召集選手
GK:イケル、ディエゴ・ロペス、パチェコ
DF:バラン、ペペ、セルヒオ・ラモス、コエントラン、マルセロ、カルバハル、アルベロア、ナチョ
MF:ベイル、シャビ・アロンソ、カゼミロ、モドリッチ、ディ・マリア、イスコ、イジャラ
FW:ベンゼマ、ヘセ

サスペンション:クリスチアーノ・ロナウド
長期欠場:ケディラ
負傷欠場:モラタ
体調不良:ヘスス

クリスチアーノ・ロナウド不在の2試合目。ロナウド以外に目立つ離脱選手はモラタとヘスス。モラタは左脚筋肉の拘縮で金曜、土曜と2日続けて室内トレーニングのみで、召集外となりました。ヘススは風邪(胃腸炎)からの回復中、だそうです。
土曜のトレーニングではカルバハルも別メニュー調整(ただしピッチ上)で、召集リストには入りましたが、アンチェロッティ曰く「カルバハルはアトレチコ戦の終わりに良い状態ではなかった、経過を見て明日決める」とのことで、右ラテラルはどちらになるかは不明。左のマルセロとコエントラン、どちらかは出てくるだろうと思います。セントラルは、ひとつ前の記事にある通りで、アンチェロッティはヘタフェ戦でバランをベンチに置くことを既に明言。このあと1週間休みになりますし、ペペ&ラモスで行くことになるのかな。

フエラのヘタフェ戦、試合は本日17時キックオフ、日本時間で25時(17日午前1時)。


ミニクラシコ勝利
カスティージャは16日、エスタディオ・ディ・ステファノでバルセロナBと対戦し、3-1で勝利(最後は2人退場して9人vs11人でしたが)。フロレンティーノ・ペレスを始め、アンチェロッティも、またシャビ・アロンソ、ナチョ、カルバハルも試合観戦に訪れていました。




2月前半の山を終えて

2014-02-15 11:24:34 | football
好調の1月を経て、2月前半の難しい相手連戦(ビルバオ-アトレチコ-ビジャレアル-アトレチコ)を3勝1分で乗り切れたのは、チームの形ができて機能していること、コアの選手たちの安定感、その上で多少選手が入れ替わっても問題ないこと、ヘセ!と、いろいろ好材料があったからだと思います。勝ち点は極力落とせないリーガで今節はフエラのヘタフェ戦(苦労した記憶が多々…)、間もなくCL決勝トーナメントも再開、これからもシーズンが終わるまでいろいろな山があると思いますが、この良い感触をずっと続けて行ってほしいです。


バラン、テストをパスする
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バランは、完全にノーマルな状態に向けて、その第一歩を踏み出した。ビセンテ・カルデロンでの試合に出場した後、彼の膝は、翌朝のテストをパスした。関節が良い状態で翌朝を迎えたことは、彼にとってもアンチェロッティにとってもグッドニュースであり、これで監督は、バランをレギュラーのコマとして起用することを考えられるようになる。
バランは、痛みもなく試合を終えても、翌朝には膝が腫れているという不快な驚きを経験し、それでブレーキをかけることを余儀なくされていた。
しかし今回は膝が腫れているということはなかった。むしろバラン自身の感触は良く、終わりの見えなかった負傷からの決別を感じさせるものだった。さらにバラン自身、火曜の夜の試合ではすべてがうまくいっているようであることを見せていた。彼の言葉は落ち着いていた。自信があり、強さを感じていた。
バランの試練は、昨年の5月11日に、コルネジャで始まった(エスパニョール戦)。そこで右膝の半月板を負傷した。手術を受けたが、回復は完璧なものとはならなかった。フットボールをするのにフィットするところまで戻るのは難しく、試合に復帰した際には別の問題が発覚した。膝が腫れ、2試合続けてプレイすることができなくなっていたのだ。
彼のコンディションではプレイを止めることになり、マドリー内では用心する状態が続いていた。まだ20歳のバランは、数か月にわたって、膝が完全な状態に戻るまで我慢しなければいけなかった。彼の膝に対して、アンチェロッティの言葉を借りれば「乾く」ように、保守的な対応が行われた。腫れが収まると、トレーニングの負荷を増やし、全体練習に復帰した。
しかし彼にはまだ、通常の状態に戻れたかを確認する最後のテストがあった。それが昨日(水曜)のこと。バランは火曜日に良い感触でプレイし、それが昨日のテストで証明された。これは、彼自身にとってもマドリーにとっても、この数か月での最高のニュースだった。
これでバランはアンチェロッティにとって起用可能な選手となり、日々のトレーニングで完璧な回復に近づけていく。未来が薄れる、何か月にもわたる苦難の日々があった。バランは昨日よりも健康な状態だ。そして明日はもっとそうなる。フットボールにとってのグッドニュース、そして彼の将来にとっても。
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木曜のトレーニングでは、バランは調整のため室内メニューでしたが、金曜は全体練習を実施することができました。記事の内容は楽観的ですが、まだしばらくは様子を見ていくことになると思います。それでも復帰、90分コンプリートで、全体練習にも戻れているのは良い兆候なのでは、と思っています。アンチェロッティは、徐々に起用し慣らすことを考えているようで、今週末のヘタフェ戦ではプレイさせず、次の土曜(22日16時)のエルチェ戦で再びということになりそうです。



アンヘル・ディ・マリア:2月14日聖バレンタインデー、26歳の誕生日



どなたかがまとめてくれた、ディ・マリアのラボーナアシスト。見事なまでにきれいに決まるもんですね。この間のビジャレアル戦でも、ラボーナでクロス?シュートを打ってました。ディ・マリアのラボーナは、何か「最終兵器!」とかそういう特別なものではなく、たまたまそっちの方が都合がいいからそうしてるだけ、という感じなのが好きです。


セルヒオ・ラモスからバレンタインデーのご挨拶


国王杯ファイナル
バルセロナとの対戦が決定。日程や場所はまだ決まっておらず、来週木曜にマドリーとバルサの間で話し合われ、3月上旬に公式に発表されるそうです。
ただし会場は、実績もありキャパシティも十分な中立地ということで、メスタージャでほぼ合意のようです。難しいのが日程で、当初の予定では4月19日(土)。ただし、翌週のミッドウィークがCL準決勝、両チームとも勝ち上がっている可能性を考慮して、17日木曜(現地は休日)、18日金曜の夜、という案も出ているそうです。

ファイナルへ

2014-02-12 22:52:01 | football

13/14 Copa del Rey Semifinal (Vuelta)
Atletico Madrid 0-2 Real Madrid C.F.

マドリーのゴール:クリスチアーノ・ロナウド×2(PK)

華々しく力を見せつけた試合とかそういうのではなかったかもしれませんが、敵地で勝利、しかも国王杯での完封試合継続、ぺぺやディ・マリア、ベンゼマも完全休養で、カードトラブルが不安なセルヒオ・ラモスも後半は退き、他の累積リーチの選手も誰もサスペンションにならず、バランの試運転、イスコの久々フル出場、ナチョも出場できて、大きな怪我人もなく、マルセロとコエントランも大きな問題はない……十分にミッション達成と言っていいのではないかと思います。というか何よりも、国王杯ファイナル進出。十分です。

イスコが久しぶりに先発フル出場、いわゆる「偽9番」という位置づけだったと思いますが、あまり中央とかそういう決め事もないようで、クリスチアーノと入れ替わって左サイドに張っていたり、だいぶ下がってきていたりと、この辺の約束事はわかりませんが臨機応変だったのかな。シンプルにパスを回す癖がついてきているチーム内にあって、イスコはどうしても自分でボールを運ぼうとして奪われてしまう印象も強い性か、持ち過ぎ感があるのですが、特に後半はシンプルにボールを回すこともできていたりで、ここはイスコ自身が変わろうとしているところなのかな、なんて思いながら見ていました。ドリブルでボールキープできるのは長所だと思うので、まったく封印してしまう必要はないだろうとは思うのですが、モドリッチみたいに自分でボールも運べるが、パスを出すべき時にはあっさりボールを手放す、そういった思い切りというか状況判断みたいなものが、もう少しイスコにもあるとマドリーでより生きるのかな、と思ってみたり。
「無失点試合を継続した」と簡単な1フレーズで済んでしまいますが、この試合ではポストが跳ね返したものもあり、またサン・イケルの気合の入ったクリアもあり。運と、いつでも最大限の集中力を見せるGKと、誰が出ても堅実さを見せ続けているディフェンス陣と。簡単にできることではないんですよね。
それから、バラン本格的な実戦復帰おめでとう。少しミスやぎこちない動きもありましたが、これは少しずつ戻していくしかない。もうこれ以上のバッドラックがないように願っています。


ラファエル・バラン、試合後のインタビュー
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(3か月ぶりのフル出場)「嬉しいよ、ピッチからこんなにも長い時間離れて過ごすのは、いつでも辛いことだからね。一生懸命トレーニングして、戻って来たよ。」

(手術の過ち)「良いものだったんだよ。何があったかというと、僕が2試合続けてプレイしたら膝が腫れてしまったということ。腫れが引かなくて、そこでした決断は、1か月何もしないようにするということだった。僕はもう回復したよ。この試合が終わって、もう腫れが出たりしないようなら、僕は2試合続けてプレイできるはずだ。」

(警戒)「長期離脱していたのは本当のこと、でも自分自身とメディコたちを信頼している。間もなくトップのレベルに戻せるよ。」

(再手術の可能性)「その選択肢もあった。でも僕たちは休養を選択し、膝がそれに応えてくれた。」

(試合)「僕たちはとても良い結果を出した。第2戦よりも第1戦の方が大変だったはずだ。僕たちはここで早い時間にゴールを挙げ、試合を決定づけた。」

(失点を許さないまま試合周長)「この記録はチームが良く守っていること、本当に一体となっていることの証拠だ。」
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そろそろいい加減にしろと言いたい
なぜか最近WOWOWのマドリーの試合は、柄沢アナの実況北澤氏解説が多いんですが、お二方とも露骨にマドリーをお好きでないようで、っていうかお嫌いなようで。毎回、露骨に嫌ってんなあとしみじみ腹を立てながら副音声に変える、というのを繰り返しています。この試合の中でも、1stレグの話をいつまでも引っ張ってアルベロアやディ・マリアを貶し続けたり(ディエゴコスタのカードトラブルがマドリーの陰謀によるとお考えのようですが、そもそもコエントランやぺぺやマドリーの選手に絡んでいたディエゴコスタも人のせいにばかりできないだろう)、マドリーがゴールするとどんどんテンションが下がって声が暗くなっていったり(これはまあ気持ちいいんですが)、そのうちろくに実況解説すらしなくなったり……もう辞めればいいのに。ご贔屓のチームの実況解説限定でどうぞお好きなだけなさってください。だいたい、安くない有料チャンネル料金支払ってんのに、なんで嫌な思いまでして実況解説聞かなきゃいけなかったり、副音声で我慢しなきゃいけなかったりするんだか……どうせなら副音声スペイン語にしてくれないかなー。雑なところもあるけど、盛り上がるんですよね、スペイン語現地実況。


トマス・メヒアス、ミドルスブラへ
今期カスティージャに籍を置きながら、ほとんど試合出場の機会がない(はず)のトマス・メヒアスは、カランカが監督を務めるイングランドチャンピオンシップのミドルスブラへローン移籍。

国王杯アトレチコ戦(vuelta)、召集選手

2014-02-10 23:10:30 | football
国王杯、アトレチコ戦(vuelta)召集選手
GK:イケル、ディエゴ・ロペス、ヘスス
DF:セルヒオ・ラモス、ぺぺ、バラン、アルベロア、カルバハル、コエントラン、マルセロ、ナチョ
MF:シャビ・アロンソ、イジャラ、イスコ、ベイル、カゼミロ、モドリッチ、ディ・マリア
FW:クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、モラタ、ヘセ

リーガビジャレアル戦で負傷退場した(と思われた)マルセロもコエントランも、今日は全体練習を行うことができ、そのまま召集リスト入り。前試合で、「違和感」や「警戒のため」で安全策を取っていたからこそ、マルセロもコエントランも、すぐに召集に入れるほどに回復できたと言うこともできるかもしれません。とはいえ、まだ万全かどうかは不明、召集されたからには出場はできますが、もし少しでも不安があるなら、無理はしないでほしいと思います。


試合前日、アンチェロッティのプレカンから抜き書き

マルセロとコエントランについて
「どちらも起用できるが、まだ明日の先発ラインナップは考えていない。明日になればわかることだが、しかし全員が起用可能だ。」

セントラルのぺぺとラモス、先発か、警告を警戒するか
「問題はない。唯一決まっているのは、バランを起用するだろうということ、それで2人のどちらかは休養するということ。バランには出場時間が必要だ。」


おめでとう1:おめでとうベンゼマ
2月5日に、パートナーとの間に女の子が生まれたそうで、遂にベンゼマもパパに。アルベロア、シャビ・アロンソ、イケルと続くマドリーベビーブームに乗っているところです(もうすぐ、ラモスのところ、ペペのところにも出産予定が)。
ということで、最近のベンゼマの好調の理由がうかがい知れるというものです。


おめでとう2:クリスチアーノ・ロナウド誕生日パーティ
日曜の夜に行われたそうで、ラモス、ディエゴ・ロペス、モドリッチ、ベイル、ペペ、コエントランなどが参加したとのこと。



おめでとう3:マドリーバスケットボールチーム
9日、バスケットボールの国王杯ファイナルがマラガで行われ、ファイナルに到達したマドリーはバルセロナと対戦、77-76でマドリーが勝利をおさめ、国王杯を手にしました。おめでとう!

BBJ

2014-02-09 21:13:49 | football
マルセロとコエントラン
試合感想の前に。
ビジャレアル戦前半15分頃の接触プレイの後、背中・腰付近に違和感を訴えたマルセロは、前半18分で離脱。代わってコエントランが左ラテラルにIN。ところが、十分なウォーミングアップをしないまま試合に飛び込んでいったコエントランは、ハムストリングに張りを感じたそうで、前半でお役御免に。後半からはアルベロアが左ラテラルへ……。

というのが、試合中の顛末。試合後のニュアンスでは、コエントランは大事を取った印象でしたし、マルセロも試合後のTwitterで「危ないと思ったから」とコメント、こちらも大事を取った印象。さらに幸いなことに、今日(日曜)のトレーニングで、試合出場のなかった&先発しなかった&出場時間の短かった選手たちのグループによる全体練習に、マルセロの姿があります。大きな問題ではなさそうで、安心。
まあでも後半頭にアルベロアが出てきたのを見た瞬間、なんでまた左ラテラルは同じタイミングでいなくなるのか(しかもだいたいコエントランがマルセロの後を追って怪我をする)……と思ったのも事実。








満足げなベンゼマ


13/14 Liga Espanola 1a division Jornada 23
Real Madrid C.F. 4-2 Villarreal

マドリーのゴール:ベイル、ベンゼマ×2、ヘセ
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だいぶ遅れてしまいましたが、試合雑感。

CR不在ということで、前線はベイルが右、ヘセが左、トップにベンゼマ。シャビ・アロンソは休養でベンチスタート、ピボーテはイジャラとモドリッチ、ディ・マリア。ラテラルはカルバハルにマルセロ。
最近の先発はほぼ固定が続いていたせいか、最初は全体に少し重そうな感じがあったり、好調だったヘセも左ではやりにくそうというか、あまりボールに触れていない感じもしました……が、順調にゴールが決まって、試合も次第にマドリーがコントロールしていった感じがしました。
とにかく、先制点が早く決まったこと、しかも復帰したベイルというのがチームの勢いとしても良かった。相手のミスからでしたが、力任せではなくループで入れる落ち着きがいいですね。そのベイルは2点目のベンゼマのゴールもアシスト。
ただ、ベイルが良かった感じは時間と共に薄れていったような…どうしてもまだ、選択肢が単純というか幅が狭く感じてしまいます。特に、ベイルが右サイド高い位置でボールを持った時、その周りを一生懸命カルバハルが動いたり縦に抜いていったりしても、中にボールを折り返す選択しかしてなくて、これがもったいないなーと。クロスの良いカルバハルにはたいて、自分が斜めにエリアに突っ込んでいけば、ゴールチャンスも増えるだろうし…もっと幅広く誰とでも連携が上がっていけばいいなあと感じました。
順調かと思ってたところ、前半終了間際に失点。なかなかのゴラッソでこれは相手も上手かったんですが、ただ、ここをほぼノープレッシャーで簡単に走りこまれてしまったような、ふわふわっとスペースが空いた、なんというか集中力がほんの一瞬落ちたというか……。
ビジャレアル相手に1点差となると、これはかなり怖いんですが、そこでヘセのゴール。今日はイマイチな感じもありましたが、必要な瞬間に仕事ができるところがさすがというか、今まさに流れに乗ってるというか。ディ・マリアがベンゼマとのワンツーから通してくれたスルーパスを、アウトサイドでコロコロコロっと…上手い。試合がリードしていったせいもあるかもしれませんが、左が(マルセロ→コエントラン→)アルベロアになって、わりとこの2人の協力関係は良い感じでした。有効というのではないけど、落ちつけている感じが。
最後の交代カードはシャビ・アロンソで、結局この試合では守備方面にしかカード使いませんでしたが、でも最後の締めがシャビアロンソなのは、まあそうだろうなあと。イジャラも良くやっていましたが、やっぱりアロンソが揃うと落ち着く…。
FKからゴラッソを叩き込まれてしまいましたが、マドリーの4点目もゴラッソ。守備のエリアでボールを奪ったラモスが怒涛の攻め上がり、呼応したベンゼマ→ヘセとつないで、行先を邪魔されつつもエリア前に到達したベンゼマが、地を這う鋭いシュート、ゴラッソ! 久しぶりにカウンターらしいカウンターが決まりました。常にカウンターをするわけではないけど、これ、普段ももうちょっと決まると良いなあ。あと、疲れてたんだとは思いますが、カウンター始まった瞬間にジョグしていて加わる気配がなかったベイルは残念…次は一緒に走ってきてください。
1点差に詰め寄られるたびに、ひやっとした気分になりましたが、その後もゴールを重ね、上位チーム相手に良い形で終わることができたのは良かったです。怪我人は気になりますが、それほど重症というかんじもしないですし(コエントランも違和感があったなりに前半はコンプリートできたわけで)、このまま国王杯の勝ち抜きを決めて、次のリーガの試合、そしてCLの準備へといってほしいです。


モドリッチ、試合後のコメント
「この勝利はとても重要なもの。なぜなら、非常に難しい相手との対戦だったし、僕たちはアトレチコ戦でフィジカルもメンタルも全力を尽くした後の試合だったから。この3ポイントはとても大切だ。」
「ベルナベウが僕の名前をコールしてくれたのは素晴らしいことだ。ものすごく有難いことだ。僕は良い状態にいるし、チームも同じ。それが大切だ。とても誇らしいし、ファンの皆に感謝しているよ。」
(国王杯)「1stレグで素晴らしい試合をしたとしても、自己満足になってはいけない。勝ち抜きは決まっていないし、0-0の状態のような気持ちで、ビセンテ・カルデロンでは戦わなければいけない。この勝ち抜けを決定づけるゴールが僕たちには必要だ。」
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少し疲労があるようにも感じるところはありつつ、結局いつものように中盤を支配、ボールをキープしパスを出し……。後半に、サイドに寄ったところで相手3人ほどに囲まれつつもボールをキープして味方に渡したシーンで、ベルナベウからモドリッチの名前を呼ぶ大合唱が起こり、CKを蹴りに行くと付近のお客さんが立ち上がって拍手。本当に良い状態でいてくれて、ベルナベウの反応もポジティブに盛り上がって、嬉しいです。

ビジャレアル戦、召集選手

2014-02-08 11:11:10 | football
ビジャレアル戦、召集選手
GK:イケル、ディエゴ・ロペス、ヘスス
DF:ペペ、セルヒオ・ラモス、バラン、マルセロ、コエントラン、カルバハル、アルベロア、ナチョ
MF:ベイル、シャビ・アロンソ、モドリッチ、ディ・マリア、イスコ、イジャラ
FW:ベンゼマ、ヘセ、モラタ

負傷欠場:ケディラ
コンディション不良?:カゼミロ
サスペンション:クリスチアーノ・ロナウド

クリスチアーノ不在の1試合目。どこが相手なら楽だとか考えちゃいけないんですが(気を抜くとすぐやられる体質だし)、前半戦は引き分けた相手で現在5位。アトレチコとのポイント差が3、バルサとは並んだ現状では、やはり絶対にリーガでポイントは落とせない。重要な試合です。
ベイルは、水曜の試合も外れていましたが、現時点で問題はないようです。万全を期したといった方が良いのかも。ビジャレアル戦は先発の可能性が高いようです。クリスチアーノがいないので、現在絶好調のヘセも、引き続き先発になるのでは…期待。
試合は本日20時、サンチアゴ・ベルナベウにて。


3試合
クリスチアーノへのサスペンション3試合は結局そのままのようです。その一方で、主審のアイサ・ガメスは1か月の職務停止で今シーズンはもうマドリーの試合で笛を吹かないという処分が下りる…とかいう記事も見かけたんですが、それって主審の判断なりその後の処理の何かが問題視されたからなんでは…? でも、3試合の停止は変わらない。
さらにマドリーが訴えを起こすかどうかはわかりませんが、上訴すると処分の適用試合が変わる可能性があるようで、その場合リーガのアトレチコ戦に出られなくなることもあり得るので、これ以上の動きはないだろうという記事も。



マルセロ
「「今日みんなが僕に送ってくれたサポートに感謝したい。こういうことが起こるのは初めてではないけれど、僕たちはどんな人種差別に対しても、より強くあることを約束できるよ。これが僕にも、僕の家族にも何も影響を及ぼすことはない。」

問題行為があったのは、国王杯の試合後。出場しなかったマドリーの選手たちが、軽く身体をほぐすためベルナベウのピッチに現れたところ、セキュリティの問題で座席に留め置かれていたアトレチコのウルトラスから、マルセロやマルセロの家族(愛息エンツォくんに向けたものも)に対して、人種差別、侮辱的なチャントがあったとのこと。


先勝

2014-02-06 07:09:30 | football






Copa del Rey Semifinal (Ida)
Real Madrid C.F. 3-0 Atletico Madrid

マドリーのゴール:(ペペではなく)インスア(p.p.)、ヘセ、(ディ・マリアではなく)ミランダ(p.p.)
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ジエゴ・コスタにカードが出た後の、ペペの笑顔が頭をちらついて離れません。

デルビーらしくかなりアグレッシブでしたが、マドリーとしては、完勝というか、とても良い試合をしたと思います。というか、今シーズンは上位チームに苦戦してたし、試合前はこんな点差で終わるとは思わなかった…。
全体をとおして、ほぼマドリーの思い通りに試合を運べていたんじゃないかと思います。よくボールを動かして、大きなサイドチェンジやディフェンスまで戻したりする動きも含めて、単調にならずに自分たちのボールにできていた。チャンス自体はそうそう多くなかったとしても、ミドルレンジからのシュートあり、左右からの崩しあり(特に左)で、相手を押し込めてもいたし。この間のビルバオ戦の方がきつかった…。
ディフェンス陣は、ジエゴ・コスタとのやり合いばかり取り上げられてましたが、改めて、ディフェンスが強くなったというか、堅くなったんだなあ…と思いました。監督とかの言う、インテンシティってやつでしょうか。気を抜かない、行くべきところはキツく行く、モドリッチ、ディ・マリアの運動量や前からでもボールを奪ってくれる能力、シャビ・アロンソがどこでも助けてくれる、クリスチアーノも最近は守備のチェックに入ったりしているし、シュートを打たれるチャンスは少なくても、GKもいつも集中している。もちろん常に安心感なんてものはないんですが、本当に良くなってるんだなあと感じました。
ディフェンスの仕事も良かったんですが、今日はモドリッチ、ディ・マリア、そしてヘセ。モドリッチは相変わらず、エリアの外からシュートを狙うのも効果的だし、ボールを奪うのも、するするっとボールを運んでくれるのも、捕まえづらくて相手は本当に嫌だと思います。あと、あのセットプレーの守備のシーン、よく跳ね返してくれたなあ。同じく相手にとって厄介だったのは、ディ・マリアも。ぬるぬるすり抜けてく感じのドリブル、しかも今日のあのヘセのゴールへの股抜きスルーパス、すごかった。で、それをちゃんと逃さないヘセも。落ち着いていて、簡単なようにでもしっかり押し込んでくる感じがラウルっぽい。ベンゼマが存在感を出せず、クリスチアーノのゴールペースが落ちている中、やるべき仕事をきちんとできているのは頼もしいです。ディ・マリア、ヘセへの交代時のスタンディングオベーションが嬉しかった。


ディ・マリア、試合終了直後のコメント

「ファンの皆からの拍手を受けたことが本当にうれしい。このユニフォームのために僕が貢献できるすべてを見せたし、最後までそうやっていくつもりだよ。」

(アトレチコに勝つための戦術)「トレーニングでやったことを、したんだ。プレスアップして、100%でプレイすること。彼らが強烈にプレイしてくることはわかっていたし、だから彼らと同じか、その倍くらい僕たちもやらなければいけない。」

「まだ第2戦がある。勝ち抜くためには、ビセンテカルデロンでも、良い仕事をしなければいけない。」

(ヘセ)「ゴールを上げ続けて、素晴らしい仕事をし続けている。彼は素晴らしい、偉大な選手になるはずだ。」

(クリスチアーノへの処罰)「僕が係る問題ではない。彼に何も問題はない、彼が原因でないと僕たちはわかっている。」
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ベルナベウでの扱いは浮き沈みが激しい感じのするディ・マリアですが、今の仕事ぶり、献身ぶりには、当然ベルナベウからは喝采が送られる。良かったです。
あとは、第2戦。いまリーガで首位に立っているチームを相手にしているということを忘れずに、イケルの無失点記録を伸ばすつもりで、来週も戦ってほしいです。


クリスチアーノへの処罰
現時点では3試合、リーガのビジャレアル戦、エルチェ戦、ヘタフェ戦への適用となります。試合内での暴力行為に加え、ピッチを出る時に頬を叩いた、侮辱に当たるジェスチャーが問題視されたようです。
ただこのジェスチャーについて、主審は「第4審に向けて侮辱のジェスチャーをした」と報告したそうですが、クアトロが流した映像では、第4審の位置とクリスチアーノの向いている方向や距離から、こじつけすぎている印象があります。また、当初グルペギとの間の問題でクリスチアーノを退場させた、という報告も、マドリーが抗議を行ったのちに、イトゥラスペとの間の問題での退場だった、と後付けで訂正されていて、個人的にはかなり不信感があります。
詳しく読んでいませんが、マドリーはかなりきっちり公式文書を作って、上訴しているようです。