MARCAの見出しが「Un Madrid triste y verde」ってなっていて、悲しくて緑色のマドリーってそのまんまじゃんと思っていたら、verdeには計画などが熟していない、完成していないという意味があるんだそうです。うまいこといったな、MARCA。
12/13 Liga Espanola 1a division Jornada 4
Sevilla 1-0 Real Madrid
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試合開始で即失点、しかもウィークポイントだと言われているセットプレーで。セットプレーが苦手というか、あの瞬間気持ちが切れてたんじゃないだろうか。それでも、失点もまあ仕方ないで切り替えて行けばよかったんですが、結局終始押されっぱなし。マドリーの攻め込まれて後の高速カウンターは武器の一つだと思いますが、あれができるような状況もなかった。うまく守られていたのもあるし、おもりが付いたような今日のマドリーの選手たちでは無理だったのかも。
とにかくまずは、セビージャの戦い方が良く、そしてマドリーがだめだった。マドリーは、中盤も常に劣勢というか先手を打てない状態で、受けにまわる場面ばかり。こぼれ球もなかなか自分たちのものにできなかったり。前半はディ・マリア、エジル、クリスチアーノと前目の選手たちが目立たなかった。シュートチャンス、特に決まりそうなシーンも少なかったと思います。ディ・マリアとエジルは前半で交代になってしまいました。
後半から入った中では、モドリッチが相手に捕まえられず、中盤から前目までいいつなぎができていたと思います。ミドルレンジからのシュートも惜しかったな。良かったポイントがあるのは、このあたりくらい。それでも時間がたつにつれて、チーム全体のモゴモゴした雰囲気に取り込まれていってしまった感じ。モウリーニョの交代作で、点が必要な時に前目の選手を増やしていく(e.g. アルベロアを削ってカジェホンを入れる)のは、劇薬的に効くこともあるけれど、前の選手の責任やチャンスが分散されるだけのような気がして、あまり効果が出てないように思います。中盤を優勢にできるような采配、なかったのかなあ。
ここしばらくフエラのセビージャ戦と言ったら大勝続きだったのですが、今回は実に悲しい結果になってしまいました。もっとも、2強だと言われるようになって、マドリーとバルサが一方的に勝ち点伸ばして突っ走るようになったこの何シーズンより以前は、フエラでやる試合はどこも大変で、引き下がることなくガツガツ向かってくる相手に押されまくる、引き分ける敗れるというのは珍しくなかったわけで……。
ただ、調子が良い中でつまづいているのではなく、なかなか調子もレベルも上がらない、小さなところで気のゆるみがあったり、冷静さを取り戻せないでいたりすること、打開策がない、もしくは打開になってないのが、心配ですねやはり。それでも、とにかく立て直してくれと言う他はないわけで、火曜日はCL、ベルナベウにシティを迎えます。ベルナベウのファンも、これではブーイングのひとつやふたつしたくなるかもしれませんが、ちょっと優しくしてやってほしい……むしろベルナベウでビシビシされた方が気分の転換になるかな。
緑ユニについて
第3ユニお披露目だったのに、さっそくケチがついてしまいました。今後どうするんでしょうか。使うたびに(特にWOWOWの某実況に)初着用の際は敗戦したわけですが野口さん、とか言われてしまう……。
色合いは深みのある緑色で、なかなかシックな感じで良かったと思います。エジルとケディラは特によく似合ってました(ドイツ代表の2ndがこんな感じ?)。でも第3ユニが、相手のユニフォームが第1でも第2でも対応できないような色の時に使うものだとすると、ちょっと意味がないような……。マドリーの1stは真っ白、2ndは紺。これで対応できないユニは、例えば上が白で下が黒のバレンシア。確か昨シーズンのフエラバレンシア戦も、赤だったと思います。でも今シーズンのこの緑色、色味が深くて黒みが過ぎるて、遠目に見たら識別性が落ちるような気が。2ndとあんまり変わらんのではないか、と思ってしまいました。
ま、だからと言ってピスタチオグリーンとか、ピンクとか、オレンジと黄色のグラデーションとか(オレンジ色は好きですが)にされてもな……。
荒れるのもセビージャ戦ならでは
試合冒頭の騒動のシーンで、イグアインのテンションがMaxに。その後もイライラした感じがしてましたね。落ち着けイグアイン。落ち着いたら、入るもんも入るかもしれない。
あの場面、ボディブローを受けてからの報復蹴りでしたが、後からのお咎めとかなければいいなと思います。イグアインを引きずり出したケディラが、イケルに引き渡して「あとよろしくです」な感じはさすが。騒動の場面に突進しようとするラモスを抑えていたのがナバスなのもさすが。
モウリーニョの試合後プレスカンファレンスをASのQ&A記事から
公式日本語版
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Q:前半のチームは良くなかったですが、どのように説明されますか?
A:前半だけ? 君は優しいな。私は、前半から最後の時間まで悪いと思って見ていた。勝利に値したのはセビージャだが、我々がより敗戦にふさわしかった。言うことはほとんどない、これ以上私にはないからだ。セビージャにはおめでとうを。彼らは勝利するためのあらゆることを行ったのだから。そして間違いなく、我々が値するこの酷い試合を我々は手にしたのだ。
Q:クリスチアーノの問題がチームに影響を及ぼしたと思いますか?
A:そうは思わない。この試合は、ヘタフェ戦や勝利したグラナダ戦ともそう変わらないものだと思っている。この2週間のうわさとは関係はないだろう。気持ちの状態の問題だ。私は、2人か3人の頭に、他の選手たちのように考えていないと言うことができる。フットボールに専心し、集中している頭がほとんどないことが優先課題だ。しかし監督は私で、専心していない頭があるなら、それは私の責任だ。
Q:どう改善していくのでしょうか?
A:私は2人の選手を交代したが、本当は7人交代したかったほどだ。フットボールに許されるべき物事のひとつは、もっと交代できるようにということだ。試合を変化させるのに、3回までしか試合を止めることができない。修正方法を見出したが、もっと交代ができればよかった。ただこれは、エジルとディ・マリアが、フル出場した他の選手より悪かったといっているのではない。この試合の好例は、最初に決まった失点だ。セットプレーで、もっと良いプレーができなかった。それぞれの選手が自分のミッションと責任を理解している。我々には描いたものがあり、それに基づいて動いている……そして試合の最初の1分で、コーナーを取られゴールを決められた。これが、集中力も心理的な準備もない私のチームのイメージで、それで苦しむことになる。これをセビージャと比べれば、わかるだろう。セビージャはすべてを持って、完璧なアグレッシブさを持って向かってきて、非常に早いプレイを望んでいた。私のチームは、バルセロナとの試合ならそれができるが、他のチーム相手ではできない。しかし、君たちがタブロイド紙について話すのを望んでいた時に(たぶんクリスチアーノネタの質問のことかと)、私はフットボールについて話すことを望んでいた。なぜなら、今私のチームは存在しないからだ。しかし私は監督で、責任は私のものだ。
Q:すでにバルセロナから8ポイント話されていることを心配していますか?
A:私が心配しているのは自分のチーム。なぜならシーズンが始まって以来、我々はスーペルコパでしかプレイしていないからだ。バレンシア戦でも少しプレイした。しかしヘタフェ戦やセビージャ戦ではまったくない、グラナダ戦でもわずかだ。今現在、私にはチームがないのだ。
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