けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

本職

2011-10-31 07:15:00 | football
11/12 Liga Espanola 1a divicion Jornada 11
Real Sociedad 0-1 Real Madrid

マドリーのゴール:イグアイン

GK:イケル
DF:アルベロア、セルヒオ・ラモス、ペペ、コエントラン
MF:シャビ・アロンソ、ラス(69、ケディラ)、エジル(63、カカ)、ディマリア、クリスチアーノ・ロナウド
FW:イグアイン(80、ベンゼマ)

1日たってしまいました。ここのところ外出が多くて、あとから見直していたので……。
日曜の試合でレバンテが今季初の敗戦、現時点で単独首位となりました。もちろん今の時点では何の意味もないですけど、念のため。

少々選手が入れ替わった試合、一番大きいのはマルセロが休養でコエントランが左ラテラルで出たところでしょうか。ケディラの代わりにシャビ・アロンソの相棒がラス、カカが休みでエジルが先発、トップはイグアイン。
で、その久しぶりの先発だったコエントランから、ディフェンスライン裏へ走り抜けるイグアインにスルーパスがぴったり合って、ループシュート、先制。プレシーズン以来、ピボーテに置かれてひたすら走りまくる役目だったのが、本来のポジション(たぶん)である左ラテラルでの仕事。やっぱり本職なんだ、というのが感想でした。中盤で、どこへ走っていくのかわからない運動量、攻撃への関与を見てるのも面白いんですけど、この試合だとそれとはむしろ逆の、堅実な左ラテラル。普段のマルセロの攻撃が破天荒すぎるのかもしれませんけど、コエントランは一定の高さ以上にはほとんど上がらず、その分クリスチアーノの攻撃のサポートとか多彩さはなくなってたかもしれませんが、ディフェンスは確実。ちゃんとアシストもしましたし。モウリーニョは中盤での起用を優先するようなことを以前言っていたような気もしますが、ちゃんと左ラテラルのオプションも有効だ、というのがわかったように思います。ま、本職には違いないんですが。

レアル・ソシエダが、最終ラインを5人しっかり並べて、でもそれで引き下がるのではなく、かなり高い位置できちんとラインを保ってました。得点シーンではうまくその裏を突けたけど、全体にはよくコントロールされていてマドリーのオフサイドも多かったし、中も固いので攻撃は1点のその先には至りませんでした。その分、ピボーテも含めてディフェンスはよくがんばっていたと思います。シャビ・アロンソは本当に「気が効くなあ」というくらい、いってほしいところにいる。ラスも久しぶりだったけどよく動いてチェックにいってましたし、実況にも褒められてましたが、セルヒオ・ラモスのカバーの動きは本当に良かった。
個人的な印象ですが、リーガの他のチームだと、前線には軽い小回りの効く選手もけっこういるんですが、ビルバオとかソシエダ、バスクのチームは、前線も後ろも、身長もあって身体も厚く全体にフィジカルが良い選手が多い。攻守とも手こずったのは、その辺もあるのかな、と思います。マドリーのディフェンスもガタイ良いと思うんですが、いくつか当たって倒れるシーンもあったので。

試合終了後、普段ならホイッスルが鳴るか鳴らないかのうちにベンチを立ち、相手の監督さんと握手をしたらさっと引き上げることが多いモウリーニョが、この試合ではピッチの中まで入っていき、セルヒオ・ラモスやイケルとハグし、選手たちを激励している様子が印象的でした。特に後半は守勢で、スムーズに流れていない場面もあって、良い試合だったとはいえないのかもしれませんが、それでも守りきってフエラで3ポイント持って帰れたこと、そういう試合ができたことは意味があるなあと思います。モウリーニョの行動には、その辺りも出ていたのではないかと。




レアル・ソシエダ戦前

2011-10-29 07:01:37 | football
レアル・ソシエダ戦、召集選手
GK:イケル、アダン、トマス・メヒアス
DF:セルヒオ・ラモス、アルベロア、マルセロ、バラン、ペペ、コエントラン
MF:エジル、ディマリア、シャビ・アロンソ、カジェホン、ラス、ケディラ、カカ、アルティントップ
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン、ベンゼマ

負傷欠場:シャヒン、カルバーリョ、アルビオル、グラネロ


モウリーニョ
試合前日インタビューからいくつか。
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シャヒンについて
「シャヒンは2日間、チームと一緒にトレーニングした。昨日(木曜)は、スペースを小さくしたピッチで、25分間試合をした。監督の戦力となるために、プレシーズンを続けている。今日は召集にはいらなかったし、この先数試合もそうなるだろう。確かに明日出場したいだろうが、落ち着いていないといけない。彼にはこの先10年はフットボールがあり、我々はリスクを犯すつもりはない。

トルコとプレーオフ
もしトルコがシャヒンを、EUROのプレーオフに招集したら、我々にできることは何もない。「彼は負傷している」などと、我々はウソをつかない。メディカル上、制限するものはない。ただ、昨シーズンの4月からプレイしていないのだ。そのシャヒンに90分間プレイさせるのは危険だ。しかし代表とはそういうのを気にしないものだ。その結果を蒙るのはクラブなのだから。

ラモス、セントラルかラテラルか
セルヒオ・ラモスは、シーズンを通じて良いプレイをしている。ほとんどトレーニングできなかった、初期の頃の問題を除けば。すべての選手たちが同じ方向を向いて、チームとして成長している。アルビオルは今回復しているところで、セルヒオがプレイしているところで見られるだろう。
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シャビ・アロンソ
フエラのレアル・ソシエダ戦、ということはもちろん、シャビ・アロンソ。ディアリオ・バスコのちょっと長いインタビュー。妙に難しい言い回しもあって、いいかげんに流しているところもいくつか……。
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Q:シーズンのピークに到達していますね。
A:僕たちは良い状態だ。いくつもの良い試合をつなげている。勝っているだけではなく、うまく試合をコントロールしているし、それでチームとして成長している。でも今現在ピークに到達しても意味のないことだよ。

Q:あなたの経歴には、まだリーガのタイトルが欠けていますね。今シーズンでしょうか?
A:そう願うよ。それで僕たちがもうちょっとでタイトルコンプリートになるか見ていこう。僕はワールドカップ、EURO、チャンピオンズリーグ、他のカップ戦、スーパーカップとタイトルを獲ってきたけど、リーガだけはまだだから。ラ・レアルでリーガ2位になって、もうちょっとだったんだけど……。

Q:マドリーはかつてないほど良いといわれています。何が向上したのでしょうか?
A:最近の4試合では、僕たちはよりボールをキープしてコントロールしている。以前はたぶん、もっと直接的なやり方で、良いポジショニングやうまくマークをはずす動きがなくても、ゴールを狙いにいっていた。今はもうちょっとボールでプレイするようになっていて、シュートできるようになっていることもわかる。試合をコントロールすることは基本だ。チームをより良く守ることになれば、同様に、攻撃もより良くなるのだから。

Q:既にバルセロナのレベルにまで位置しています…
A:比較の問題ではない。バルサは非常に堅実な基盤があって、僕たちはそこに入っていく。僕たちにも同じように良い基盤がある。昨シーズン、僕たちは3つのコンペティションすべてで彼らと対戦し、今シーズンもそうなるかもしれない。少しずつ、僕たちは自分たちのスタイルを明確にしてきている。スーペルコパでそれを見ることができただろう。バルサと戦い、勝てるところだった。

Q:あなたはチームの中でも、最も出場時間が多い選手の1人です。モウリーニョとはどうやっているのですか?
A:ミステルとは良いコミュニケーションを取っていて、彼は僕に責任を与えてくれる。僕を重要なポジションだと考えているし、僕が経験を積んでいることから、試合を読むやり方や、いろいろな場面で僕たちが必要とすることについて、他の選手たちに伝えてほしいと思っている。

Q:休養のためにアノエタでプレイしないかもしれない…
A:僕に休養は必要ない。アノエタでの試合なら、なおさらだ。

Q:まもなくあなたは30歳になります。過去のことを振り返ったり、ラ・レアルでの最初の頃を思い出したりすると、どう感じますか?
A:ノスタルジーを感じるし、過ぎたことは良いものだね。どの試合でもすごくテンションが高かった。今のレアル・マドリーでやてちるようにね。その頃、僕たちはいつも何かと戦っていたからだ。下がっても上がっても良かったし、あるシーズンにはほとんどリーガを勝ち取りそうなところまでいった(02/03シーズン、優勝したマドリーと1ポイント差で2位に)。僕に多くのものを楽にやらせてくれるようなチームに入るという幸運があった。それで僕はチームにとても良く馴染み、フットボール選手として成長し始めたんだ。アランサバルやイディアケス、デ・ペドロを思い出すよ…彼らが僕に、この仕事を教えてくれたんだ。若い選手たちにとって、プリメーラでどうやって戦うか、クラブの価値を同伝えるかを知っている味方のベテラン選手たちと知り合うことは、とても重要なことだ。今は、イジャラメンディ、イニゴ・マルティネス、グリーズマンといった選手たちには、アランブル、シャビ・プリエト、ジョレンテといった良いお手本があるよ。

Q:まだヒゲのなかった頃のシャビについては何を思い出しますか?
A:一番大切なことだね。正しいことをしようとすること、戦う遺伝子、良いプロフェッショナルになること、ごまかしはしないこと、トレーニングには忠実であること、良き個人になる前に良き集団にいること……。僕の目標は個人で輝くことではなく、自分がいなければならない側の人間として成長することだ。その頃の環境は自分にとって良いものに働く、嬉しいものだった。自分自身で満足しているよ。

Q:あなたにとって時は早く過ぎるものでしょうか?
A:振り返ると、自分で自分に言うんだ。「でも、ラ・レアルでデビューしてから12年が経ったんだぞ!」って。どの時期でも、僕は全力でやってきたし、たぶん今シーズンについても早く過ぎていくんだろうね。

Q:ここ何年かの中で、シナリオを変えられるとしたらどの部分でしょうか?
A:ほとんどないよ。僕は、すごく幸運に恵まれてやってこられたと思う。でももちろん、2003年にラ・レアルでリーガに勝てていれば。僕たちはミラクルを掴むところまであと少しだったし、それがいつでも爪に刺さった棘になっていくことだろう。何かとても大きなね……。過去の80年のリーガに匹敵するものではあるけれど、でも21世紀にタイトルを目指して戦うことは、その頃よりは難しいものだと思う。

Q:これからあとどれくらいの期間、フットボールをやっていくでしょうか?
A:わからないよ。なにかの考えを持っていても、ある時すべてが問題となってしまう。僕はレアル・マドリーとの間に、今シーズンと、もう2年の契約がある。ここで32歳で終わって、それからどうなっていくか見ていこう。同じように割れているのが、パドル・テニスにも入れ込んでいくはずだ、ということ。これからの数年で、僕が大きなタイトルを手に入れられるか見ていこう。それはリーガのも、もちろんだね。

Q:グアルディオラはあなたのポジションでプレイしていました。そして今あなたがそこでプレイしています。あなた自身が将来ベンチにはいることは考えていますか?
A:時期によるだろうね。時々、僕は試してみたいと思うことがある。僕は非常によく準備ができた監督たちと一緒に仕事をする幸運があって、自分でやってみたいと思うようなことを見たり経験したりできた。ピッチにいる選手たちがどう感じるかもわかるし、監督になったら助けになるだろうフットボールの見方も持っている。その一方で、監督になるのには重要な家で過ごしてきて、その立ち位置に大きな敬意を持っている。戦術的な知識だけではない。多くの物事をどうコントロールしていくかも知らなければいけないことだ。第一には、よく準備をしなければならないだろうということ。フットボールをするのとは別の道を探さなければ成らないこと、それについて考える時には、何が起こるか見ていくよ。

Q:ラ・レアルの何人もの選手たちが、既に監督のコースを始めていますが…
A:そして、ここの仲間たちも何人か、スポーツ・ディレクターのコースを取っている。それに、シャビ・プリエトやミケル・エチャッリ、スビエタもね。今の時点で、僕はプレイすることと家族のことに集中するので十分だよ。

Q:誰かレアリスタと試合について話す機会はありましたか?
A:いや、まだだ。でもシャビ・プリエトやアランブルとか誰かとは、きっとそうするよ。

Q:ご存知だと思いますが、「Tambor de Oro(金の太鼓。サンセバスチャンでその年最も活躍した人に贈られる。W杯後に受賞)」はラ・レアル相手にゴールは決めることができませんが…
A:もらった時にはそんなこと言われなかったよ(笑)。いずれにしても、ゴールを決めるには、すごく何か奇妙なことが起こるはずだろう。僕は事実、すごいゴレアドールというのではないから。そのことについては考えない方がいい。もし触るなら、触るよ。

Q:(ゴールしたら)喜びますか?
A:しないだろうな。ラ・レアルではすごくたくさんのことを経験してきたから…。

Q:今シーズンのチュリ・ウルディンのリーグスタートをどう見ますか?
A:悪いプレイはしてない。でも、結果が良いものになっていない。レバンテ戦やマジョルカ戦では、シュートが5回もポストを叩いて、勝点を積み上げられなかったのは信じられなかったよ。今回の試合は僕はすごく警戒しているし、チームメイトたちにももう、アノエタではラ・レアルはマドリーに対して、いつも力を発揮して来るんだと警告した。伝統的に、サンセバスチャンは、レアル・マドリーにとって簡単なものとは決してならないんだ。昨シーズンは、成功もできなくて、勝利に値しなかった。

Q:イニゴ・マルティネスとイジャラメンディには何かありますか?イニゴがアスレチック戦で決めたゴールは、観客の賞賛を浴びました。
A:僕も、自分にとってアノエタ史上最高のゴールだと言ったよ。僕はあの手のゴールには特別に弱いし、彼がアスレチック戦で決めたものほど素晴らしいのは経験したことがないよ。すごく彼に魅了されて、それでツイッターでコメントを書いたんだ。イングランドでは、自分でもあの距離からのゴールを何度か決めたけど、リーガではないんだ。
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あと、もう5、6個Q&Aが残ってるんですが、どうしても時間がないのでここでストップ。すみません…。


ひとこと
寒くなったので、選手たちの移動用ウェアに、セーターがプラスされました。本質に関わらないことなのでどうでもいいんですが、今シーズン、スーツ作ってないよなー…。


2つの戦い方

2011-10-28 04:20:19 | football
大所帯
次の試合、フエラのレアル・ソシエダ戦は土曜日22時キックオフだそうで、ビジャレアル戦翌日の木曜も、休みなくトレーニングです。ピッチに出てこられたトップチームの選手が22人に、カンテラから12人が呼ばれて、34人の大所帯に。トップチームでは、カルバーリョだけが室内での調整で表に出てこられず。
大きなニュースとしては、ラスが全体練習に合流できたことでしょうか。アルビオルやシャヒン、グラネロも、全体練習は問題なくできたようです。


今、僕たちはボールを持っている(El Paisより)
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マドリーのコーチ陣や選手たちは、カウンターよりもポゼッションで、より成果を得ている

マドリーは、その戦術を変えてきている。1ヶ月前の試合までは、抜け目なく、注意深く、自チーム側のピッチに立って、クリスチアーノ・ロナウドがカウンターアタックのために走れるよう、向こうの陣内にスペースを作るようにして、試合をしていた。今は、スペースを侵攻し、相手を手詰まりにさせ、よりボールを持つようになっている。ビジャレアルは、リヨンやマラガと同様、この新しい戦術の犠牲になった。昨夜、マドリディスタのアシスタントコーチであるアイトール・カランカが言ったように。「我々は、こうして戦うことで成果を得ることを理解している。」
セルヒオ・ラモス、シャビ・アロンソ、そしてカカが、このプレッシャーをかけ、ボールの出所となる作戦のスタート地点であり、この新しい戦術のカギとなっている。試合後ピッチを去る際にアロンソは、試合の印象をこう話した。「今、僕たちは、どうすれば試合のリズムをうまく読めるかがわかっている。前半に僕たちが成し遂げたことは、あらかじめ考えてあったことだ。その考えでは、後半に使う力を節約すること。幸いなことに、ここのところの試合で、僕たちは早い時間に得点できるようになっている。これが物事をうまく進めることになっている。高い位置からのプレッシングは、僕たちの仕事を容易にしている。こうやって、僕たちはボールキープの時間を増やし、試合をうまくコントロールしている。」
「僕たちは全力で試合をスタートした。」と総括したディマリアは、ポゼッションがより多くなるというこの新しい傾向に加えて、後半にはゴールを求めることから離れて、力の使い方を調整し、スケジュールの負担を緩和する考えがあったことを強調した。「僕たちは、こうやって高い位置、相手のフィールドからプレッシングしていくことで、うまくいくとわかった。早いうちにゴールすることでプレッシャーをかけ、優位に立ち、試合をうまくコントロールした。今の僕たちは、どうやってボールを持つかをわかっている。」
カカは、レアル・マドリーの今シーズンの新発見だ。2シーズンに渡って、フィジカル的、メンタル的な動揺があり、本来は称賛に値すると考えられているのに、イタリア時代やバロンドールを手にした時には至っていないと言われることにうんざりしていたのが、今は驚くべきレベルに到達している。「最高の自信があるよ。」と彼は話した。「それが僕を助けてくれるし、僕がチームをサポートする助けになってくれる。マスコミの仕事が、僕がミラン時代のカカに戻るのかそうじゃないかということだとはわかってる。それがどうなるかは知らない。僕が知っていることは、僕が毎日高いレベルでプレイできるようにトレーニングしていること。それがマドリーが僕に求めていることだからだ。チームはとても強くなっている。でも、リーガの戦いは長い。最も難しい競争相手はバルサだ…。」
この夜の最初のゴールを決めたベンゼマは、チームが、3つのパスだけで最高潮に持っていくだけではなく、より入念に試合を作っていく傾向があることも喜んでいた。「僕にとっては、今現在僕たちがリーガで一番強いチームだよ。ゴールもそうだし、勝利していることもだし、ボールタッチしたりカウンターだったりでどうすれば勝てるかをわかっているから。ローテーションのシステムも、皆にとって良いものになっている。」
セルヒオ・ラモスは、チームが良い関係にあることの価値を主張することで、そのキャプテンシーを輝かせた。「僕たちは再び、自分たちがどうやってフットボールを作っていくかを示すことができた。マラガ戦の前半のようにね。前半で十分な結果を出したことで、後半には、別のメンタリティで戦うことができた。嬉しいよ。セントラルでプレイしようとラテラルでプレイしようと、自分のベストのレベルにいるんだから。もしカルバーリョが復帰したら、僕はラテラルに行かないといけないだろう。僕は監督の言うとおりにするよ。決めるのは僕じゃない。僕はチームが必要とするものに応える。僕はラテラルとして、ワールドチャンピオン、ヨーロッパチャンピオンになったし、変わることを気にしたりしない。」
試合後カランカは、試合がプランどおりだったことを話した。「私たちは、この流れを継続していかなければいけない。すぐに次に顔を向けて、勝ちを重ねていくことだ。早い時間でゴールしたことで、よりよく試合をコントロールできた。我々は1シーズンと数ヶ月やってきて、何かを掴んでいる。この流れを保っていかなければいけない。」
モウリーニョの副官は、コーチ陣が試合のコントロールの仕方を変えてきていること、それはリーガのスタート時の悪いパ結果があったせいだということを認めた。「ここまでの結果とチームが好調な状態にあることで、我々はこうして戦うことが結果につながると見ている。我々がプレスをかけ、高い位置でボールを奪えば、多くのゴールが生まれる。別の選択肢としてカウンターがある。1ヶ月前までやっていたものだ。」
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昨夜の3点目みたいなカウンターはやっぱり目を引きますし、マドリーの代表的な武器と思われているのかもしれないですが、それはそれとして、でもやっぱりボールキープしてパスまわして…っていう戦い方も志向していきたいのかな。リーガらしくもあり、たぶんマドリディスタが望んでいることでもあり、チームが成長するための次のステップとして。カウンターも遅攻も、両方使えるに越したことはないですし、それが今後のマドリーの特徴になっていくのなら、ちょっといいなあと思います。


そんな記事も含めて、ビジャレアル戦の感想など
上のEl Pais記事内にもありましたけど、ここのところ、ゴールを早い時間に決められているのが大きいと思いますし、実際意図してそうしようとしているようです。もちろん点を早く取ろうと思っても、実現できるかどうかはまた別ですが、この部分の意思統一ができるのはいいことだと思います。これまでも、前半は良いけど後半ダメとか、前半ボロボロだけど後半持ち直したとか、そういう試合が何度かあったと思います。試合開始から集中して点を取りに行くぞ、って、単純なことだけど共通して意識していければ、グダグダな時間をムダにしないでいいし。あと、特にリーガのフエラの試合で緩い入り方をすると、攻めあぐねて点が取れないまま時間が過ぎ、そのうち相手が時間稼ぎしたり向こうの観客にボール投げ入れられたりでイラついて、うっかり失点して…なんてことになりかねないので、まだ早いうちに点を取れるように集中していけるのはいいことだなあと。
ミシェルにも指摘されていたように、ビジャレアルのディフェンスがはっきりしないというか、ラインは作っているんだけど寄せてこない。寄せても、交わされたりパスとおされたり裏抜かれたり、を気にしていたからかもしれませんが、マドリーの前線はあまりプレッシャーを感じずに動けたんじゃないかと思います。
ディマリアのキレも、ベンゼマの動きもいいんだけれど、昨夜の試合ではカカの動きが気持ち良さそうでしたね。動く範囲もずいぶんと広く、深くなっていて、ピボーテのラインのさらに後ろまでボール触りに行ったり、もちろん前線でゴール狙いに行って、ゴール実際に決めて。フル出場も久しぶりでしたし、木曜にはW杯以来のブラジル・セレソンの召集も決まりました。
ま、正直なところカカは休養とのバランスを常に考えていくのが必須じゃないかと思っているので、代表仕事が入ったりするのは心配なんですが……。とりあえず今回の召集は、11月の親善試合で相手がガボンとエジプトとのことなので、ヨーロッパのどこかでやるんじゃないかと思います。移動負担が少ないだけ、まだいいのかな。


ロッシ…
交代した時は何かそんなに重傷を負ってたようには見えなかったんだけど…右膝前十字靭帯損傷で6ヶ月の離脱って。個々に因果関係のある怪我ではもちろんないんだけど、今シーズンももう何人めだろう……。

明るい中で

2011-10-27 07:00:41 | football
11/12 Liga Espanola 1a divicion Jornada 10
Real Madrid C.F. 3-0 Villarreal





ディマリアのハート、久しぶり。



昼間開催?
確定情報ではなく「Punto Pelota」が報じただけ、というニュースですが、11月6日(日)に予定されているリーガ第12節のマドリーvsオサスナの試合が、昼12時開催になる可能性があるようです。この時期だともうサマータイム終わってますから、日本時間だと20時開催か。今シーズンから、毎節1試合、日曜昼にリーガプリメーラの試合が組まれていたわけですが、その当番がマドリーにも回ってくるかも、というわけです。
ちなみに少し前には、今シーズンのクラシコを昼開催にしようという噂があり、それは否定されたという話もあり……。


モウリーニョ・ルール
通常なら試合前夜からスタートする試合に向けたコンセントレーションが、ビジャレアル戦では、前夜は自宅で過ごしてOK、当日集合してコンセントレーション、と規定が緩くなっていました。選手にとっては良かったね、という話ですが、その代わりに自宅でどう過ごすべきかの規則がきっちり伝達されていました。というのが、MARACAから
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本日のMARCAは、モウリーニョとの約束を守った上での、レアル・マドリーの選手たちの自宅でのコンセントレーションを報告する。白の監督は、今夜のビジャレアル戦に向けた準備のため、チームが従うべき規則を入念に作成した。
良い休養による利益とは多大なものであり、彼はそうする方法を選手たちに説明している。最初の指令は、適切な消化状態とするために、夕食はベッドに入る2時間前までに摂ることというもの。コーヒーや、チョコレート、アルコール、炭酸飲料のような刺激物も避けること。理想的には、カルシウムを含む食物(牛乳や青魚など)、マグネシウムを含む食物(野菜、ドライフルーツなど)を摂取すること。食べ過ぎないこと。
ドクターたちは、リラックスした状態でベッドに入ることが基本だと考えている。興奮することは避け、入眠時には、例えばベッドの中でテレビを見たりラジオを聴いたりといった活動で、気を散漫にしないこと。
シエスタもまた、試合の前には重要な役割を持っている。なぜなら、心と身体をリラックスさせる助けになるからだ。これは30分間でなければいけない。この時間を越えると、選手のメンタルに問題が起こる可能性があり、見当識障害の症状につながる可能性がある。
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最後の一文だけ、何のこと???って感じでわけわからないんですが…昼寝しすぎると見当識障害? シエスタって30分しか寝ちゃいけないってことですか? 3時間くらい爆睡してもいいんだと思ってました…。

一段と寒そうで

2011-10-25 22:16:44 | football
ビジャレアル戦、召集選手
GK:イケル、アダン、トマス・メヒアス
DF:セルヒオ・ラモス、アルベロア、マルセロ、バラン、ペペ、コエントラン
MF:エジル、ディマリア、シャビ・アロンソ、カジェホン、ケディラ、カカ、アルティントップ
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン、ベンゼマ

グラネロが…と思ったら、公式の召集選手発表のページでは、右足裏筋膜炎、と負傷者リストに入っていました。今日のトレーニング、普通にやってたみたいなんだけど…。
今日から全体練習に復帰したコエントランが召集リストにも復帰しました。シャヒンも、今日から全体練習に合流したそうですが、さすがに離脱期間が長かったせいか、すぐに試合へというわけにはいかないようです。考えてみたら、プレシーズンすら出場できてないわけだし……。
アルビオル、全体練習2日目ですが召集外となりました。ラスは、ピッチに出てランニングをするくらいまで回復している状態。カルバーリョは……どうしちゃったんだろうなあ。まだ室内トレーニングから外へ出てこられないようです。

負傷による非召集:シャヒン、カルバーリョ、アルビオル、ラス、グラネロ

試合は10月26日(水)22時より、サンチアゴ・ベルナベウにて。


続きがありまして
昨日のイケルの遅刻ネタをまだ引っ張るAS。その記事によると、昨日のマドリーは雨が降り、これが原因でいくつか自動車事故が起き、マドリー市内へ乗り入れる多くのルートがカオス状態に。最も大きな影響を受けたのはM-40で、多くの人々が仕事に遅れる羽目になったそうです。マドリーの選手たちの一部も。
通常マドリーの選手たちは、11時にトレーニングがスタートするとしたら、その45分前には到着していないといけなかったそうですが、ボアディージャという地区に住むイケル同様、ラ・フィンカ(よくマドリー近辺のサッカー選手たちの住む高級郊外住宅地として上がる地名)に住むクリスチアーノやベンゼマ、アルベロア、カカ、カルバーリョ等も、予定通りの時間には到着できなかったそうです。ちなみに、同じ地域に住んでいるモウリーニョは、8時には出勤していたとのこと。余裕。


後から追加:カランカ
カランカが任された試合前日インタビューをざっくりと。ちなみに今回は、別にモウリーニョがベンチ入りできないとか、そういうわけではありません。
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Q:シャヒンが、ついに、普通のトレーニングをしました。最近はすべてが良いニュースです。
A:我々はとても喜んでいる。なぜなら、彼には既に終わりが見えているからだ。しかし今は我慢が必要だ。何度も負傷したのだから。今日の復帰で明日というわけにはいかない。一歩一歩進むことだ。

Q:ベンゼマとイグアインが、素晴らしい時期にあるのを、どうやり繰りするプランがありますか? 彼らは一緒にプレイするのですか?
A:どの試合も異なるもので、2人を同時にということもあるだろう。彼らとある種似た部分があるのが、セルヒオ・ラモスだ。複数のポジションで、素晴らしいレベルでプレイできる。カリムとイグアインのような2人の選手を、セントラルFWのポジションで使うことができるというのは素晴らしいこと。そしてさらに考慮すべきなのは、彼らは起用されればいつでもゴールを決めてくるということだ。

Q:ディ・マリアもまた成長していて、よりチームプレイ志向になっています。
A:彼は、彼が仕事をすることでチームのレベルを高めているのだと私は思っている。これもまた重要なことだが、我々が昨シーズン学んだこととして、監督が何を望んでいるか、チームが何を必要としているかをわかるようにしていくこと、それで彼らはうまく適応していく。チームは個人以上のもの、それが重要だ。

Q:あなたたちは、リーガで最も強いチームなのでは?
A:いや、今現在最も強いのはレバンテだ。彼らは2日やそこらで上がってきたのではない。それ以上の試合を我々はこなしてきている。誰もが、彼らがそれだけの能力があって試合で結果を出していると、わかっている時だ。レバンテが今成していることは賞賛されるもの。難しい時期を過ごしていたのはそう前のことではない。彼らの選手たちが示しているレベルは賞賛されるべきものだ。

Q:バロン・ドールのノミネート選手は、バルサがマドリーの2倍でした(10人:5人)。このことについて、ロッカールームで話がありましたか?
A:実際のところはノーだ。それは個人への賞であって、ここで重要なものはチームだ。私にとっては、ここでは24のバロン・ドールがある。我々の選手たち、我々の毎日のトレーニング、素晴らしいチームがあることからだ。全員がノミネートされるべきだよ。

Q:カシージャス、GKに与えられる可能性を考えますか?
A:イケルは何年もの間、バロンドールを獲るに値する存在だ。しかし私が強調したいのは、全員がノミネートに値するだろうということだ。

Q:グラネロにオファーがあります。行かせますか?
A:現在、それは考えもしないことだ。それに彼がビジャレアル戦の召集から漏れたのは、メディカル上の問題があるというだけだ。エステバンは1人の選手であり、行動も素晴らしい子で、我々は彼のことが大好きだ。

Q:明日のビジャレアル戦ですが、おそらくこの何年もの間では、カレラにとって最悪の時です。
A:我々は、今現在見えているようには彼らを見ていない。我々は彼らを素晴らしいチームと見ている。いつでも、そうであるように見えるよりも、大いに我々に困難をもたらす。彼らを軽く見るとしたら、それは我々の誤りだ。ビジャレアルは、順位表に見えているよりも、優れたチームだ。
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(時間なくて)ひとつQ&A抜かしました。

今回、前夜からのコンセントレーションはなく、選手たちは水曜の朝に集合すればOKのようです。モウリーニョ、ちょっと優しくなった。

イケルでも

2011-10-24 22:35:27 | football
公式声明(日本語公式から):トルコ地震に関して。
レアル・マドリードC.F.は昨日トルコで起きた地震の震災者、トルコ国民への協力及び連帯の意思をクラブの総意として伝えます。また、クラブは今回の震災の犠牲者となったご家族に対して心からお悔やみ申し上げます。


アルビオル、トレーニングに復帰
ついこの間まで、水撒きながら暑そうにトレーニングしていたのに、今日のトレーニングではペペがニットキャップなどかぶって手袋までして登場。秋?冬?
アルビオルが全体トレーニングに合流したのが本日のビッグニュース。ただしこちらは、ちょっと怖い特注マスクをつけて登場。マラガ戦に先発しなかったカジェホン、グラネロ、アルティントップ、エジル、バラン、ベンゼマと、カンテラから呼び上げられたデニス、マルティネス、メルチャン、メンデス、ラウル・ルイス、イバン・ゴンサレスが一緒。







カピタン遅刻
本日、イケルは渋滞のためトレーニングに遅刻。例外なしということで、モウさんから罰金食らった模様。
(ということを、本人素直にFBで報告)。


負傷
トレーニングのニュースからは外れますが、昨夜のカスティージャの試合、試合自体は3-0で勝利だったのですが、早い時間帯でモラタが足首痛めて交代になってたのが気になります。途中で寝てしまったんですが、どうもアレックスも怪我したみたいだし…。
バレンシアvsビルバオの試合でも、カナレス、グルペギ、ジョレンテと負傷者が出て、今日になってグルペギが前十字靭帯の断裂で6~8ヶ月アウトとの記事が。そしてカナレスも、右膝の前十字靭帯の断裂で、3ヶ月~6ヶ月の離脱となると……。カナレスは、火曜日にマドリーに戻ってサニタス・ラ・モラレハ病院で検査を受け、木曜日に関節鏡で断裂の程度を確認するかどうか決めることになるようです。部分断裂であれば(3ヶ月)、程度が大きければ人工靭帯または提供を受けて移植となる可能性も(6ヶ月)。


ラモスが道をクリアにする
「その頃ロッカールームでは、実は……」的な記述は、誰が何を見て書いてんだか、と思ってしまうこともありますが、そんな感じのことも含まれたEl Paisのこの記事は、セルヒオ・ラモスをセントラルに置くことが、ボールタッチ、ポゼッションの上がった現在の攻撃につながっている、というもの。
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このアンダルシア出身のセントラルがいることで、マドリーは良い試合をスタートし、高い位置でプレスをかけ、ポゼッションを上げている

古いことわざに、「lo que bien empieza bien acaba(始めよければすべて良し?)」、というものがある。セルヒオ・ラモスとシャビ・アロンソがボールの出どころを組織化し、マドリーの試合は、カウンターアタックをするのもタイトなディフェンスを攻撃するのも、同じように強化されたものとなった。この変化はとても奥深いもので、チームのフットボールのパターンを変更していくものとなる。ラ・ロサレダでの試合(0-4)は、ボールの出どころをはっきりさせるという道筋を続けていくのであれば、このマドリーができるようになるものは何か、ということのデモンストレーションであった。
昨シーズンを通じて、特にリアソールで0-0の試合をしてから後、ロッカールームでは、そうした試合をどう扱っていくかについて、調和しない声が上がっていた。カシージャスとラモスは、繰り返されるプランに異を唱えていた。モウリーニョは選手たちに、セントラルの後ろにスペースを作らないようにするため、高すぎる位置からプレスをかけていかないように求めており、それで好ましくないスコアのまま時間を使い尽くてしまうまで危険レベルを上げるだけだった。この戦術はマドリーがゴールを必要としていながら時間を使い尽くしてしまうという、問題のある状況を生み出していた。オサスナやアルメリア、デポルティーボといったピッチでポイントを失っていたことは、何人かの選手たちを悩ませていた。
エル・サルディネロでの危機は、1ヶ月前から続いていたチームの中の最も独立したグループとモウリーニョとの間の関係修復につながり、ある部分のメカニズムを改善する助けとなる話し合いを生み出した。この監督は、自分の特権を投げ出すのに十分な手管を持っていたのだ。責任を任されたのは、カシージャスやラモス、アロンソ、アルベロアといった、それまでは決断する力を持たされていなかった選手たち。カルバーリョの負傷は、モデルチェンジをするのに十分なものとなった。カルバーリョ抜きのディフェンスラインでは、ペペがラモスの下につく形に変化した。そしてラモスがリーダーに。攻撃のアクションを始める際の、アロンソの最初のパートナーだ。
セルヒオ・ラモスの例ほど、ピッチ内でのポジションとヒエラルキーの間の関係をよく説明するものはないだろう。セルヒオ・ラモスは、第2カピタンであり、常に右サイドを離れてディフェンスの中央に移っていくというアイディアを好んでいた。彼は、試合をコントロールするという、持って生まれた支配と欲求とを求めている。彼のパサーとしての天性は、彼を守備の中央に置くことで、マドリーが中央のラインからボールを出すレールを、困難な時間帯ではアロンソを助ける選択肢を得ることを可能とした。パサーとしてのラモスの動きは、67本もの中盤への良いパスで示される。カルバーリョは平均して39本であり、マラガ戦でのペペは47本だった。数字がチームの機能を明らかにする。マラガ戦でのラモスからのボールを受けたのは、マルセロが22本、アロンソ14本、クリスチアーノ7本、カシージャス5本、そしてペペ4本。この最後の数字は、パートナー間での権限を、可能な限りはっきりと理解させるものだ。ペペからのボールを受けたのは、セルヒオ・ラモスが11本、アロンソ6本、そしてアルベロアが5本。
ラモスとペペの組み合わせはまた、2人ともスピードがあり、2人ともボールカットの技術がある。このおかげで、さらに数メートル優位に立ち、より継続したポゼッションを可能にしている。ベティス、マラが、リヨンとの対戦で、マドリーは非常に高い位置からプレッシャーをかけ、これによってチームとしての動きが可能になり、ポゼッションを高めることになった。ボールを持たずにカウンター攻撃をするという利点に関連する、モウリーニョが昨シーズン強く守った論証に対して、この新しいやり方はよりエキサイティングな選択肢を用意する。マラガでは、マドリーは4ゴールを決めた。ポゼッションが急激に上昇するようになって、4試合連続のことだ。この試合では、614本の成功パスが出た。昨シーズン最もタッチ数が多かったサンタンデールでの試合では、570本の成功パス数だった。
モウリーニョは金曜日、彼のチームは静的な攻撃に集中する必要があると認めた。「攻撃は、アメリカツアーや中国ツアー、日々のトレーニングで組織化されている。多くのトレーニングでは、ただ攻撃の動きと、スペースを埋める練習をするだけだ。なぜなら、我々はそうしなければいけないし、その点を向上させる必要があるからだ。」
レバンテやエル・サルディネロでは、物事がうまくいかなかった。しかし新しいディフェンスのおかげで、モウは自身の攻撃陣たちの動きを、よりうまく使えるようになっている。
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やっぱりセントラルの方が、ラモス頼もしく見えるんですよね。むずかしいようなもったいない話。


45分×2

2011-10-23 18:16:26 | football

11/12 Liga Espanola 1a divicion Jornada 9
Malaga 0-4 Real Madrid C.F.


2,3試合ゴールがないと「何かあったのか」と騒がれてしまうクリスチアーノ、ハットトリックおめでとう。マルセロとのダンスは、いつから仕込んでおいたのか知りませんが、披露できて良かったです。ていうか、いくらクリスチアーノ本人が、チームプレイに徹しているから自分がゴールしてもしなくても問題ない、と言っているとはいえ、とりあえずゴールしてくれるとやっぱりほっとする。ディマリアの調子も、ここのところ良い感じで、今日はイグアインの1点目、クリスチアーノの1点目をそれぞれアシスト。先発した攻撃陣の中では、カカがちょっと元気なかったかな。
試合全体としては、見たとおり、前半と後半でだいぶ趣の違う展開。前半は、マドリー関係者たちが口をそろえて「素晴らしかった」と言うほどの、マドリー優勢の展開。少しペースを落としてボールをまわしている状態から、機を見て一気に、少ないタッチ数でパスをつないでマラガの守備を崩していき、ゴールチャンスへ。パスの回りが速いことで、マラガの守備陣が誰についていいのかわからなくなるくらいで、それで次々とゴールにつながる隙が生まれていました。そんな感じで試合を支配し、4ゴールを重ね、一方的な前半が終了。
ところが後半、マラガが点差をそれ以上広げられないよう引きこもるのでもなく、気持ちを切らさないまま積極的な姿勢で攻撃を続け、形勢逆転。高い位置からボールにプレスしていくマラガ、マドリーは4点先取したせいもあってか、守勢に回る場面が増えました。とはいえ、危ないシーンも多々ありましたが、最終的に抑えきったところはさすがだなあ、と感心。前線から守備したり、前の選手が後方のサポートをする一体感も常にあったし、守備の本職の人たちの集中も切れずに、そして最後は聖イケル様(&ゴールポスト様、バー様)。チャンスを何度か掴みながら1点も入れられなかったマラガ、それぞれ交代があったせいかもしれませんが、後半30分くらいから後は勢いも落ちていったように思います。

マラガが後半の戦い方を、前半からしていたら違う展開になってたかもしれないなあ、と思いました。もちろん集中したハイプレスが90分間続けられたかどうかはわからないし、4-0状態と0-0状態では、マドリーの選手たちの姿勢もまた違っていただろうから、後半の状態が90分…という仮定は妥当じゃないと思いますが。でも、やっぱりマラガは面白そう。

あと、ルートが出てこられなかったのは残念でした…。


おまけ
先日のゴーカート映像の、もうちょっと面白い版。

マラガ戦前

2011-10-22 19:24:46 | football
マラガ戦、召集選手
GK:イケル、アダン、ヘスス
DF:セルヒオ・ラモス、アルベロア、マルセロ、バラン、ナチョ・フェルナンデス、ペペ
MF:エジル、ディ・マリア、シャビ・アロンソ、カジェホン、ケディラ、カカ、グラネロ、アルティントップ
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン、ベンゼマ

負傷欠場:アルビオル、カルバーリョ、シャヒン、コエントラン

コエントランが負傷者リストに加わり、召集外に。右膝滑膜炎だそうです。コエントランって負傷の多い選手というイメージは特になかったんだけど…シーズンの入りは良かったのに、ここしばらく、続かないでいますね。


試合前日モウリーニョインタビュー
Q:マラガは非常に素晴らしい補強をしていますが…
A:彼らは十分に投資をし、それに応じてクオリティも上昇している。昨シーズンは降格しないための戦いだったが、今シーズンはチャンピオンズに出ることを目指している。最も難しい相手のひとつだ。

Q:先発11人をもう考えていますか?
A:そうだな…我々は負傷者を誰も取り戻せなかったし、コエントランを失った。アルティントップがファビオ(コエントラン)に代わって入る(召集に)。

Q:クリスチアーノ・ロナウドについては何が変わったのでしょうか。今では最も多くのアシストをする選手です。
A:私がいつも行っていたことは、クリスチアーノは決して自己中心的ではないということだ。彼には非常に独特のプレイスタイルがあり、私が変えようと思ったところで変えられないDNAを持っている。チームが良い戦いをし、選手たちが良いコンディションであれば、より快適に感じられるのは当然のことで、それでより関与できるようになっている。また、チーム自体が、チームプレイから良いゴールを決めている。しかし私は、どの試合でも4ゴールずつ決めるようなことを望んではいない。180分間に渡ってゴールできなかったのはそう前のことではないし、マラガを見れば、ゴールを上げるための試合とはならないだろう。

Q:今のマドリーが好きですか、それとも1年前の方が?
A:どのチームも時間に応じて慣れていく。長くトレーニングしているほど、よりアイデンティティを持つようになっていく。今我々には多くのバリエーションがある。どうプレスしていくか、どう下がるか、組織的に攻撃するために動きを向上させていって…。1年間のトレーニングというのは多いものではない。なぜなら、トレーニングは少しだけだからだ。レイリアを率いていた頃がなつかしいよ。ヨーロッパのカップ戦を戦わないので、月曜から金曜までトレーニングできていた。

Q:自分がマラガを率いることはないと発言して以来のマラガ遠征です。申し訳ないと思っていますか?
A:それは多くのやり方で解釈されうる。もし私が、将来を考えて、マドリーの次にスペインのどこかのチームを率いるのは難しいだろうと言ったら、私は他のチームへの敬意を欠いていないだろう。私はマラガにもすべてのチームにも敬意を払っている。昨シーズン、マラガについて言及した際には、ネガティブな意図があったのではない。彼らには、マドリーと多くの点で共通している。ファニートは、ベルナベウでもマラガでも、情熱を掻き立ててきた人物だ。イエロはマドリーの象徴であり、今はマラガでプロフェッショナルな職についている。もし誰かが私の言葉をネガティブに解釈したいならそうできるだろうし、私の良心は穏やかだ。私は、マラガはチャンピオンズでプレイできるようになると考えている。彼らがそうできたら良いと思っている。

Q:ホセ・ルイス・ヌニェス(バルサの一時代を築いた元会長)は、あなたは優れた人物だと話していましたが…。
A:彼に感謝するよ。私を批判する人もいるが、それ以外の人は私を好いてくれる。私は、私についてよりよく知っている人たちを評価する。そうでない人は、注意を引かないといけない。私たちは非常に良い関係を築いていた。彼はファンタスティックな人物だ。彼のことは、たくさんの良いことがあった私のバルセロナ時代を思い出すと、ポジティブなことのひとつだ。

Q:ゴーカートレースには困りましたか?
A:ああした活動は冗談でやっているのではない。多くの投資をしてくれるスポンサーへの責任だ。我々は、ノーと言うことはできなかった。もし、ゴーカートレースなしで車を受け取りたいと頼んだら、イエスと言われただろう。私は困っていなかったし、素晴らしい組織を保証した。

Q:マラガは変わりましたか?
A:バイエルンから選手が加わり、またリヨンから、ローマからも加入したし、欧州フットボールの歴史上でも最高のストライカーの1人もいる…彼らは凍死をし、チームの構成を変化させてきた。マラガへ行くということは、バレンシアへ行くとか、アトレチコやそうした上位クラブと対戦するのと同じことだ。

Q:なぜさらにローテーションをするのでしょうか?
A:フレッシュさのためだけでローテーションをしているのではない。非常に素晴らしいチームがあり、あるポジションの選手たちが高いレベルにあるなら、ローテーションできるしそうするべきなんだ。

Q:セントラルでのラモスをどう評価していますか?
A:彼はフィジカルでもメンタルでも素晴らしい。彼の戦いはアンタッチャブルだ。セントラルであろうとラテラルであろうと、彼はその状況に応じたことをしなければいけない。1ヶ月前、彼の状態はトップにはなかった。今は素晴らしい。複数のポジションでプレイできる選手が1人いれば、チームは22人ではなく、23人、24人を抱えているようなものだ。

Go-Kart

2011-10-21 06:31:06 | football


毎年恒例のAudi新車をもらってはしゃぐ会に、今年は、ゴーカートレース(施設のオーナーがカルロス・サインス)ではしゃぐ、が加わりました。レースの全体ベストタイムをたたき出したのは、グラネロ。公式の諸々はこちらへ






レース、ペレスのつまらなくて長いお話、新車の授与式



優勝者グラネロのインタビューと、なぜか割り込んでくるイグアイン



久しぶりにカルバーリョを見た。イケルの腕毛を引っ張ってた。

次はマラガ戦

2011-10-20 07:24:42 | football
CL翌日のトレーニング
水曜日は12時からトレーニングが再開されました。
最新のグッドニュースは、代表コンセントレーション中に頬骨を骨折したアルビオルが、全体とは別メながら、ピッチでトレーニングできたこと。顔の骨折って、ヘディングしたりすること考えると結構重要ですよね。もう大丈夫なのかな。シャヒン、ラス、カルバーリョも、それぞれの回復メニューを実施中。
火曜のリヨン戦に先発した選手たちは、クリスチアーノ・ロナウドを除いて、負荷の軽いリカバリープログラム。クリスチアーノは室内での調整だったそうです。先発でなかった選手たちは、より負荷のかかったメニュー。ヘスス、カルバハル、ナチョ、メンデス、メルチャン、マルティネス、モラタ、オスカルプラーノの8人のカンテラーノが参加していたそうです。


ルート・ファン・ニステルローイ
Q:どんなタイミングであなたはレアル・マドリーとの試合に臨むのでしょうか?
A:俺にとってはいいタイミングだ。レバンテ戦(0-3で敗戦)を経験した後で、俺たちは足を地に付けて、十分に準備し、注意した状態でいるからだ。

Q:十分すぎるほどのモチベーションがあると思いますが……
A:このチームは、常にモチベーションは良い状態だが、新しいチームでもある。セビージャとの初戦は問題だったが(2-1の敗戦)、その後の何試合かには勝利した。そしてこのチームがある。キャラクターを持ったチームで、俺たちはどこを目指しているのかを理解しているし、正しい道にいる。セビージャ戦やレバンテ戦のようなこともある。そうしたことを分析して、どこが向上していけるかを理解する。俺たちは良い位置につけていて、それを守りたい。

Q:足を地に付けている?
A:敗戦と痛みがあるから。

Q:ジュリオ・バチスタは、マラガの試合スタイルは、フォワードにとってゴールへの選択肢が少ないといっていました。ボールを受けることが少ないことで気づいていますか?
A:現時点で、俺たちはこうやって一生懸命練習しているんだと思う。目標がもっと受け入れられ、チャンスがはっきりすることはわかっている。そういうものだが難しいことなんだ。俺たちは新しいチームで、時間が必要だ。特に、プレイを完結させること、そしてパスを探すことだ。後ろではプレイを形作ること、はっきりしている。でも最後の30mはそう簡単なことではない。俺たちにはクオリティのある前線があって、中盤には後ろからボールが届く。でも、そうするには忍耐が必要だ。

Q:最後の30mにスピードが欠けているのに、チームからはそれが期待されている?
A:いや。俺たちの前線にはスピードがある。ホアキンとヘスス・ガメスがドリブルをして、カソルラはテクニックで多くのディフェンスを切り開く。

Q:レアル・マドリーのディフェンスはとても効果的です。監督はあなたにどんなことを伝えていますか?
A:どの試合でも同じことだ。それぞれの試合は違うものだ。俺たちは自分たちの試合を続けていく。ボールに対してたくさん動いて、シュートに結びつけるようプレイする。マドリーとの大戦では難しいものになるだろう。あそこは世界でも最高のチームのひとつなのだから。

Q:ゴールしたら喜びますか?
A:いや。そうはしないと思うが、そのことは考えていない。俺にとって重要なことは、その試合に向けて十分に準備することだ。

Q:イグアインとベンゼマ、どちらがプレイするでしょうか?
A:それはわからない。彼らは2人とも素晴らしいワールドレベルのフォワードだ。誰がプレイするにしても、100%の準備をする。俺は、他の元チームメイトたちについて、誰がより優れているとか、そういう話はしない。彼ら全員に敬意を持っているし、そうしている。

Q:モウリーニョはペジェグリーニについて話をしたことがあり、そのコメントのいくつかはマラガでは好まれないものでした。何かふさわしいコメントがありますか?
A:そこで何が起きたか、何を言ったか言わなかったか、俺は聞いていないことだ。俺が何を言える? 彼は話をして、そうした。話をする俺は誰だ? 俺はその話には入っていない。そこで話されたことははっきりしているし、それが歴史だ。
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土曜日は、ラ・ロサレダでマラガと対戦。

 
ゴールしたら喜ぶか、と聞かれて、即座に「No」と断言するルート。

もう苦手じゃない

2011-10-19 08:14:09 | football
11/12 UEFA Champions League Group stage (Group D)
Real Madrid C.F. 4-0 Olympique Lyonnais

マドリーのゴール:ベンゼマ(19)、ケディラ(48)、エジル(55→ロリスのPP))、セルヒオ・ラモス(81)

時間がないので(しかも出張中で大きな画面で試合を見てないので)、あまりいろいろ書けませんが…面白かったです。ケディラがゴールしたのはびっくりしたなー。公式戦初ゴールですね、おめでとう。
セルヒオ・ラモスのセントラルって、やっぱり合ってるんですね。空中戦強いし、ポカとかファウルもしなくなっているし、やっぱりいろいろな監督が(モウリーニョも)真ん中で使いたがるわけだなあ。ただそうするようになると、セントラルが3人余ってる状態になるわけで、もったいないというか、チーム構成としてはアンバランスに。今後もペペ&ラモスで行くつもりなのかな。
試合開始からリヨンがかなりべったりがっちり守っていたので、特に前半はベンゼマがなかなかボールに触れなかったり、アロンソがエグいロングパスで崩そうとしたり、アルベロアもわりと前に顔を出すような特徴があったように思います。後半点差がつき始めて、リヨンも前に出てくるようになって、前の方は余裕が出ていたように思います。
守備は相変わらず「うわ」っていう場面があったりしますが、マルセロとクリスチアーノのパス交換とかすごかったなー。クリスチアーノ、ここしばらく点が入ってないのでイライラしてるかもしれませんが、良い仕事はできてると思うので、ま、焦らずに。

ベルナベウで、特に大きなプレッシャーもない中とはいえ、リヨンに余裕を持って戦えるようになったのは、嬉しいことです。ベンゼマ、ずいぶん嬉しそうでした。

あとモウリーニョ、ベンチ復帰おめでとう。記事の中身まで読んでませんが、さっそくレフェリングについてあれこれ言ってくれているようです。アロンソのクイックFKに即アマリージャ、のシーンは、私も確かに不満。クイックリスタートが、仮に不当で止められたとしても、そこにカードが出たシーンなんて記憶がないんですが…抗議すらする前だったのに。やっぱりアロンソも去年の時間稼ぎで目をつけられてるのかも。

以下、得点者たち。







リヨン戦前

2011-10-18 07:18:38 | football




リヨン戦召集選手
GK:イケル、アダン、トマス・メヒアス
DF:セルヒオ・ラモス、アルベロア、バラン、マルセロ、ペペ
MF:エジル、シャビ・アロンソ、カジェホン、ディマリア、ケディラ、カカ、グラネロ、アルティントップ、コエントラン
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン、ベンゼマ

負傷欠場:シャヒン、カルバーリョ、ラウル・アルビオル、ラサナ・ディアラ

ラスが負傷者リストに加わりました。ベティス戦で右脚ハムストリングに違和感が出たようです。シャビ・アロンソの相方はケディラか。アロンソは、今シーズンここまで、フル出場を続けている唯一のフィールドプレイヤー、だそうです。
ASは、モウリーニョは、リヨン戦には縁の深いベンゼマをイグアインと共に先発させる可能性もある、と見ているようです。記事によると、モウリーニョ就任以来、ベンゼマとイグアインは475分間一緒にプレイし、スタメンから一緒だったのはリーガで3試合、コパとCLで1試合ずつのみ。これはすべて昨シーズンのことで、唯一、90分間一緒に出続けたサラゴサ戦は2-3の敗戦。残り4試合は勝利。システムは、2トップで出る4-4-2か、どちらかがサイドに出る4-2-3-1か4-3-3。数字だけでは、2人が同時に出て良いのかどうかはわかりませんが……今の調子からいって、まずはイグアイン先発なんじゃないでしょうか。


造形が怖い
MARCAが、マドリーの攻撃を担う6選手(クリスチアーノ、カカ、ベンゼマ、エジル、イグアイン、ディマリア)を弾丸に模したカバーを作ったため、リヨン戦前日公式記者会見にてモウリーニョは皮肉を込めてコメント。
「我々には、今、6発の弾丸がある、我々が2試合スコアできなかった時ではなくて。15日前のイグアインは非常に悪いとされていて、クン・アグエロの噂が出ていたな。」
「明日の試合は6発の弾丸と、後ろはたった4人ということいなるな。」

ちなみにこの記事へのトップページからのリンクには、ミススペルかわざとなのか「Mouringo」と。



会見前…
イケルさんのフェイスブックに。



招待
モウリーニョは、先週した約束を明日果たすつもりでいる。白の監督は、自身の息子Jose MarioがプレイしているカニージャスのアレビンAチームの全員を、マドリーリヨン戦観戦のためベルナベウに招待する。もちろん、子供たちはその前に自分たちの約束を果たさなければならなかった。
その約束は10月8日土曜日、バルデベバスで取り付けられた。カニージャスのアレビンAチームはシウダ・デポルティーバを訪れ、レアル・マドリーのアレビンBチームと対戦した。3-3の試合終了後、チームのカピタンたちは、この試合をスタンドから観戦したモウリーニョに、ロッカールームに下りてきてくれるようにお願いした。そこで、モウリーニョは拍手を送った後、息子とその仲間たちに約束をした。「次の試合に勝ったら、君たち全員を、マドリーが次にベルナベウで戦う試合に招待しよう。」
そして先日の土曜日、カニージャスはポスエロに遠征し、2-4で勝利した。Jose Marioは1-1の後半から出場、素晴らしいプレイもあり、しかしペナルティは止められなかった。それでもカニージャスは勝利を手にし、ボールをモウリーニョに投げた。モウリーニョは既に、明日のベルナベウの試合での全員の座席があることを確約。子供たちは、18時30分からのトレーニング後、スタジアムを訪れる。
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先日は、このクラブの会費が払えないで困っている家庭のために、8000ユーロの寄付をしたという話もありました。モウリーニョが何かするぞ何か話すぞという度に、センセーショナルなネタがないか一生懸命なスペインマスコミですが、たまにモウリーニョは良い人話を加えたがる傾向も。ギャップが楽しいのか。

ハットトリック、その3

2011-10-16 12:54:06 | football


11/12 Liga Espanola 1a divicion Jornada 8
Real Madrid C.F. 4-1 Real Betis Balompie

マドリーのゴール:イグアイン(46、70、73)、カカ(59)

GK:イケル
DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:シャビ・アロンソ、ラス、エジル(74、コエントラン)、カカ(60、ディマリア)、クリスチアーノ・ロナウド(77、アルティントップ)
FW:イグアイン

イグアインが! 代表戦も含めると、ここ2週間(4試合)で3つのハットトリックという、何か本当にすごいことになってます。

前半は、いつもの代表戦明けといった感じの、選手全員の息が揃わないようなチグハグな感じ。ベティスが最終ラインから前線まで距離近くして、ボールへの寄せも速くて、縦のスピードも速くて…と試合プランがしっかりしているのに、マドリーはまずは対処していく、という感じでした。で、かわいそうなんですが、第二のホアキンことベティスの右サイドで元気だったバディージョが負傷で下がってから、マドリーが攻撃のペースつかめるようになったと思います。一番大きいのは、マルセロがフリーに上がりまくれるようになったところかな。
前半は0-0のままでしたが、ハーフタイムに活が入ったのか、後半開始すぐに先制点。マルセロから縦に抜け出るクリスチアーノにパス、そのまま打てそうなところを、右から入ってきたイグアインにプレゼントパス、これで1-0。左サイドを駆け上がったクリスチアーノがマイナス気味に出したパスを受けたカカが、右脚で落ち着いたきれいなゴール。失点して1点差になってしまった1分後には、ディマリアからのパスを受けたイグアインが、ほとんど角度ないところから流し込んで3-1、さらにディマリアのパスを受けたイグアインは、今度はループで4-1、ハットトリックと。
ゴールなんてたいてい何でも嬉しいものですが、今日の4点はどれも良い形だったと思いますし、特にゴール決めた人たちのの笑顔が殊更良かったです。カカもだし、ハットトリックの後、ペペが祝福に来る前のイグアインの笑顔とか。

選手個々で見れば、多少コンディションにばらつきや不安があるのかな。クリスチアーノは感触が合ってないのか、やっぱり違和感があるのか、表情がさえない。それでもあれだけアシストしたりチャンスに絡むんだからすごいですけど。イグアイン1点目も、アシストしたのは偉いけど、自分がスッキリするために打っちゃっても良かったかもなあ…後から思ったことですけど。エジルも、あまり目立たなくて、エジルカカの併用もプラスアルファの効果がそんなに感じられなかった。ペペも負傷明け、久しぶりだったせいか、フワフワしてる感じがしました。失点場面は、セルヒオ・ラモスのクリアがうまくベティスに渡ってしまった不運もあるんだろうけど、その後に対応したペペもちょっと軽かったな。
逆にピボーテの2人は良かったと思います。ラスは1度危ないボールの取られ方しましたが、高い位置からボールにプレッシャーかけて取りに行ったり、地味だけど最初から最後まで自分の仕事をこなしてた。シャビ・アロンソは、前半は守備でも攻撃でもちょっとバタついた感じがしましたが、後半は長短のパスで攻撃を作る部分で目立ってたなと思います。ラモス、アルベロアのディフェンスも安定してよかったと思います。あとはマルセロか。大移動帰りなのに、特に縦の動きに制限がなくなってから絶好調でしたね。ペナルティ吹かれても良さそうなタックルが有耶無耶にされちゃったのは残念ですが。





試合後モウリーニョインタビュー
Q:イグアインは、この4試合で3つ目のハットトリックです。今彼は、FWの先発としてベンゼマに先んじていると言えますか?
A:私にとっては、先発というのはない。私が今持てているような選手たちがいれば、そう言うことはできない。どちらかが先発でどちらかがそうじゃないと言うことは非常に難しいものだ。一方が4試合、5試合、6試合と出場して、もう一方が同じだけベンチに座る、というのは非常に難しいことだ。どちらも非常に素晴らしい。カリムは非常に良いスタートを切ったし、ピパにはプレシーズンがほとんどなかった。現時点でイグアインがゴールを決めていて、どちらも非常に素晴らしいということは、我々にとって良いことなのだ。

Q:ベンゼマの負傷はどうですか? 回復していますか?
A:彼は今日、攻撃が難しくなったら入るためにベンチにいた。試合が0-0で進んでいた時には、ピッチサイドでアップもしていた。その後チームがリードして、リスクを犯す理由がなくなった。なぜなら、負傷してからわずか15日しかたっていないからだ。このほうが良いだろう。明日、月曜日にチームの他の選手たちと一緒にトレーニングできるのだから。小さな傷だったとはいえ、筋肉の負傷は負担の高いものなのだから、こうすることが必要なのだ。

Q:先発はいないとあなたは言いましたが、では、誰がプレイするかを決めるのにどういう方法を取っているのですか?
A:私の撮る方法は、選手たちのキャラクター、試合前に我々がイメージする戦い方だ…それから、すべてを試合で出すことができる。イグアインとベンゼマは、一点だけ共通した部分を持つ、異なるキャラクターの選手だ。共通するのは、ゴールを決めるということ。レアル・マドリーのように、違いを示す選手たちがサイドにいて、ゴールを決めるFWが1人いるというのはファンタスティックなことだ。多くの人が、良いコンディションのFWを2人抱えている状態を問題だと思うかもしれないが、私にとってはまったく問題にならない。難しい状態になるのは、FWが1人かまったくいないかという時だ。2人とも私にとってもチームにとっても、素晴らしいものだ。
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ベンゼマが出てこなかったのは、試合展開がこの通りなので無理して出す必要もなかったから、とモウリーニョ。そこは納得するんだけど…では、2週間マドリーを動かずに準備してきたのに、ベンチからグラネロ、カジェホンが外れたのは…。アルティントップを使ってみたかったから? これからシャヒンも復帰してきたら、中盤の選手起用はどうなっていくんだろう……。

ベティス戦前

2011-10-15 14:05:44 | football

最高の笑顔のベンゼマ


真面目な顔で話を聞いているように見えるベンゼマ


ベティス戦、召集選手
GK:イケル、アダン、ヘスス
DF:セルヒオ・ラモス、アルベロア、マルセロ、バラン、コエントラン、ペペ
MF:エジル、ディマリア、シャビ・アロンソ、カジェホン、ケディラ、ラス、カカ、グラネロ、アルティントップ
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン、ベンゼマ

負傷欠場:シャヒン、アルビオル、カルバーリョ

セルヒオ・ラモスやシャビ・アロンソ、クリスチアーノ・ロナウドなど、フィジカルの問題を抱えて代表から帰ってきた選手たちもいましたが、アルビオル以外は召集リスト入り。負傷明けのペペ、ベンゼマ、コエントランも入りました。
負傷者や負傷明けが多いセントラルが少し心許ないかな…でもまあ人数揃ってるし、何とでもなるでしょう。FWもベンゼマが復帰して、トップチームの人員だけでまかなえる状況になりました。負傷明け、違和感持ち、長距離移動…ま、心配し始めたらキリがないか。
試合は15日(土)の現地時間18時キックオフ、サンチアゴ・ベルナベウにて。開始時間、いつもより早めです。おかげで放送のないシャルケvsカイザースラウテルンと試合時間がかぶってしまい、頭を悩ませているところ。ネットでシャルケをチェックして、マドリーは後から録画でじっくりか…。


野菜ちょうだい
最近、頻度があがっているマドリーTVの長時間選手インタビュー、Real...シリーズ。木曜の夜はコエントランでした。Q&Aが長いので、たいていいつも日本語版を読んで済ませるか、時間があればスペイン語版もざっと読んだりするんですが、たまたま英語版のコエントランインタビュー記事を読んでいて、ふと気づいた。スペイン語版と日本語版に書いてないことが、英語版にはけっこう載ってるようだ、と。故郷への話とか子供の頃の話とかが充実してる感じがします。
ということで、後々、各言語版で相互にアップデートされるのかもしれませんが、レアル・コエントラン英語版から、スペイン語版・日本語版にない部分をいくつか簡単に追加。
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Q:あなたはシャイでたくさん話すのが好きではないそうですが、そうなんですか?
A:そのとおりなんだ。たくさん話すのは好きじゃないし、自分のことは普通の人間だと自分では思っている。

Q:あなたが子供の頃、眠りにつくときにはどんな夢を見ていたんだろう?
A:僕の夢はすべてフットボールについてのことだったよ。いつでもスポーツを愛していて、いつでもやっていた。母は、僕がいつもサッカーボールを自分のベッドに持ち込んでどうやって眠りにつくか、という話を皆にしている。

Q:では、あなたはサッカーボールと一緒に眠りについて、サッカーボールと一緒に朝目覚めていた。
A:母がいつも言っているのは、どうやって僕が絶対にボールを離さないでいるかということ。それこそが、僕がいつもプロフットボーラーになることを夢見ていた理由なんだ。それから僕は、今いるところまで来るために、一生懸命がんばってきた。

Q:プロフェッショナルになる前には、あなたは塗装の仕事をしていたそうですね。仕事をし始めた時、何歳だったのですか?
A:13歳の時に働き始めた。最初の仕事はパン屋で働くこと、それから塗装の仕事をした。建設作業の仕事にも手を出していて、それからフットボールでのチャンスを手にしたんだ。

Q:あなたが仕事をしていたのは、できる限りの方法で両親を助けなければならなかったからなのでしょうか?
A:両親は、僕が若い頃にフランスに移住して、僕はポルトガルに残った。必要なものはすべて手にしていたけど、でも僕は働いて、友人たちと出かけたり、14や15歳の子なら誰でもそうするようにかっこいい服を買ったりするためにお金を稼いだんだ。

Q:時々クリスチアーノ・ロナウドの家へ行って、スープを作るために、彼の野菜畑から野菜をもらってくるそうですが? もう少し説明してください。
A:僕はマドリーに短い期間しかまだいないから、ここではたくさんの人を知らないんだ。クリスチアーノは以前から知っていて、彼とは多くの時間を一緒に過ごしている。彼の家へ遊びに行って、もし彼が玄関に出てこなかったら、壁を乗り越えて野菜をもらってくるんだよ!

Q:チームでのあなたのベストフレンドは誰ですか? たくさん食べものをもらっているから、クリスチアーノ・ロナウドですか?
A:そう、クリスチアーノ・ロナウドだね。彼は僕にとって、とても大切な人間だ。彼は僕をとても助けてくれている。それに、ペペとマルセロとも、素晴らしい関係を築いている。

Q:イケル・カシージャスが、いつもあなたと一緒にいるそうですね。
A:そう、彼もだし、チーム全員も同じだよ。それでも誰かと言うなら、クリスチアーノ・ロナウド、マルセロ、ペペと一番仲良くしているかな。
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若い頃から働いていたのはお小遣いのため。イケルとよくつるんでたりするというのは、ちょっと意外な気も。でも一番意外なのは……クリスチアーノ、家庭菜園やってるの?