けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

切替

2010-10-31 22:02:01 | football
いい雰囲気
昨夜のうちにマドリーまで帰ってきたんだと思いますが、ミッドウィークにCLがあるので、今日も11時からトレーニング。夏時間→冬時間の切り替えがあったから、1時間余分に休めたことになるのかな?

これまで元気だった中で、エジルのみがピッチに出てくることなく室内にて調整。昨夜先発した残りの選手たちは、ルイ・ファリアコーチの下で軽いリカバリトレーニング。
一方で、ベンゼマ、ディアラ、カナレス、グラネロ、ペドロ・レオン、アルビオル、アルベロア、マテオスは、カランカがコントロールする、フィジカルトレーニング、ボールを使ったトレーニング。アダンとデュデクは、GKコーチのシルビーノ・ロウロとトレーニング。
負傷者の回復情報としては、ガゴとラス、ランニングを行い、ボールを使ったトレーニングもできたようです。

難しい相手に逆転勝利を収めた翌朝のトレーニング、ということもあってか、公式の画像からは、雰囲気のよさが伝わってきます。いい感じ。




動画:トレーニングの様子

逆転

2010-10-31 05:11:25 | football
10/11 Liga Espanola 1a divicion Jornad 9
Hercules 1-3 Real Madrid C.F.

エルクレスの得点:ダビド・トレセゲ(3)
マドリーの得点:アンヘル・ディ・マリア(51)、クリスチアーノ・ロナウド(81、85)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ(77、ベンゼマ)、カルバーリョ、マルセロ
MF:ケディラ、シャビ・アロンソ、ディ・マリア、エジル(85、アルベロア)
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン(85、アルビオル)

ベンゼマ、がんばったなあ。

ベンゼマ、試合後のコメント
レアル・マドリーでのパフォーマンスについて非常に疑問視されていたベンゼマだったが、1-3でエルクレスに勝利した試合後、良い感触があることをコメントした。「試合前に、ミステルと話し合った。彼は、僕がピッチいの中でたくさん貢献できると言ってくれたし、今僕は、理性的な(分別がある)状態だ。」
試合については、「僕たちは3ゴール決めた、これは首位でいるためにとても重要なことだ。難しいピッチだったし、相手は素晴らしいチームだった。」とコメントしている。
最後にベンゼマは、このピッチでの自身のパフォーマンスについて、とても満足していることを保証した。「僕はクリスチアーノのゴールをアシストできた、これが嬉しいよ。」 そして、今は最高のベンゼマが見られるのかと聞かれ、ベンゼマは、「そうだ、今そうなんだよ。」と躊躇せずに答えた。


ながい覚書・感想
試合、面白かったです。勝てたから言えるのかもしれませんが、でもここしばらくリーガでは大量点で圧勝していたマドリーが、この試合では先制点を許し、ハイテンションな相手に手こずる展開。前半はそのハイテンションに付き合って、攻撃のペースが握れず、守備は左右に振られてバタバタでしたが、ハーフタイムで無事に修正が効いたようで、後半はマドリーの時間。追いつき、膠着した状況を覆すべく、やや意表をついた交代、目論見どおり勝ち越して守備固め…と、いろいろな思惑がはまって勝利まで持っていけたのは面白かった。

エルクレスは、ここまでバルサもセビージャも食ってきて、マドリーをカーサに迎えて、と最初からモチベーションが最高潮。先制された場面は、クロス上げられるところについていたマルセロより、トレセゲをフリーにしてウォッチしてしまったペペの責任かなあ。ペペは連戦の疲労なのか、ちょっと集中を欠いている感じが目に付いた。
今期初めて先制される展開で、ここからどう跳ね返すか、でしたが、なかなかマドリーは自分たちのペースに持ち込めず。試合が落ち着いているときや、ある程度チャンスが作れているときには、クリスチアーノが攻撃のリーダーだな、と思うようにもなってきたのですが、今日はガンガン来るエルクレスのペースに飲み込まれてしまった感じ。ここで自分も回りも落ち着かせられるような人が、攻撃の中心にいるといいんだけどなあ(というかクリスチアーノがそうなるべきなのか)。

1-0のままでハーフタイムでしたが、ここでモウリーニョがしかるべき修正とモチベーションアップを図ったらしく(イケルはそこを褒めていたが、どうやったのかは教えてくれなかった)、後半はマドリーが試合を手にできました。
前半のハイテンションがたたったのか、エルクレスは負傷者を出し、動きもすっかり落ちて、引き気味に。早い時間にクリスチアーノのミドルレンジのシュートから、跳ね返りをディ・マリアが蹴りこんで同点。その後、ペースは握ったもののスコアが動かない中で、モウリーニョはペペに替えてベンゼマ投入。モウリーニョは、守備の確実さは揺るがさない人だと思っていたので、最終ライン崩してまで前を厚くするとは思ってなかった、意外な交代でした。
で、ベンゼマさんがここでお仕事。ムルシア戦の前後から、これまで以上にベンゼマの態度・成績への疑問がマスコミで大きく取り上げられ、モウリーニョやチームメイトたちが口々にかばう中で、自分の得点にはならないまでも、2点目と3点目(アシスト)に絡む活躍。この試合でイグアインが、調子悪い・・・というほどでもないかもしれませんが、ちょっと動きが重く感じたので、ここでベンゼマがチームのリズムに乗ってくれるなら何より。というか、ゴールの輪の中でちゃんと笑ってるだけで、ほっとするよ。

勝ち越したところで、イグアインとエジルを下げ、今度はアルビオルとアルベロア、と守備固めを宣言するような2枚換え。どちらもベンチにいさせ続けるのはもったいない2人だけに、こんな展開で重要な出番が回ってくるのは嬉しい。2人が入ったとたん、若いのに後ろを任せて・・・とでもいうように、カルバーリョがボールを持ってぐいぐい上がっていくのには笑ってしまった。
守備固めのあとに3点目が入って、これで後は試合のクローズを待つだけ。最後の辺りは、マルセロまで含めて最終ライン5枚、シャビ・アロンソがその前に・・・と、がっちり守って終了。
ハードな展開でしたが、しっかり結果につながってよかった。この勢いのまま、水曜日はミラノ遠征です。

○マルセロ、あの、2点目の左からのドリブル!
○クリスチアーノ、ピチチまっしぐら。
○なぜか突然ボールが雪中仕様のようなまっきいろになってました。不思議。
○ベンチのカナレス、アルビオルにおしゃべりの相手をしてもらって楽しそう。
○おしゃべりには見向きもしないらしいアルベロア。
○ゴールをベンチで喜んでくれるのはデュデク。


目指せ

2010-10-29 00:52:24 | football
エルクレス選に向けた木曜のトレーニングは、完全非公開。トレーニング後の選手プレスカンファレンスもありませんでした。



ASからたどっていった動画で、「10個目」を掲げるためにトレーニングする4人、ということらしいんですが、どうしてこの4人の組み合わせになったんでしょうか。カカはそんなことしてて大丈夫ですか。アルベロアの位置づけがよくわかりません。ベンゼマは、その労力を本来の方面に。エジル、スペイン語?



後から追加:バルダーノの意見
MARCAが関係するフォーラムでのバルダーノの話からいくつか抜書き。

ジダンについて
「ジダンは、今シーズンを通してフットボールチームの冒険に加わる中で彼の役割を見出すことだろう。
彼はチャンピオンズにシーズン通じて同行し、またリーガの何試合かでもそうするだろう。彼はベンチに据わることはないが、トップチームとの彼の関係性から、モウリーニョを手助けするだろう。
ジダンは、彼の経験を持って監督の傍で貢献する。非常に良い感触を持っている。マドリディスモは、彼に結び付けられているし、逆も同じだ。」

○クラシコの日程が月曜日の可能性もあること
「我々は、公式には何の依頼も受けていない。しかし月曜に試合をすることは、世界を前にスペインフットボールの評判を落とすには、良い方法だろう。」

○ラウルのクラブの出て行き方は相応しいものだったか聞かれて、
「ラウルはフットボールを止めていない。お別れの試合は、選手がクラブとフットボールに別れを告げるためのものだ。いつでも、彼がクラブに対してしてくれたことすべてに、感謝する時はあるだろう。ラウルのレアル・マドリーでの歴史は始まったばかり、その道は再び出会うだろう。レアル・マドリーはラウルの知恵と知識を必要としている。」

日取り

2010-10-28 07:29:41 | football
リーガ第10節
アトレチコとのデルビ・マドリーは、11月7日日曜の21時から。

11月6日(土)
 20時:レアル・ソシエダ vs ラシン・サンタンデール
 22時:エスパニョール vs マラガ

11月7日(日)
 17時:サラゴサ vs マジョルカ
 17時:ビジャレアル vs アスレチック・ビルバオ
 17時:アルメリア vs スポルティング
 17時:オサスナ vs エルクレス
 17時:レバンテ vs デポル
 19時:ヘタフェ vs バルサ
 21時:レアル・マドリー vs アトレチコ・マドリー

11月8日(月)
 22時:セビージャ vs バレンシア

セビージャ対バレンシアが月曜日か……。


クラシコの日程
11月末のクラシコの日時がまだ決まらない、というニュース。何か色々な周囲の思惑や都合などがあって、もめているようです。
28日の日曜は、カタルーニャ州の選挙日で、警察官の配備の問題とか、ゴールデンタイムを選挙の勝敗&クラシコで分け合うことになることとか、とにかくできたら別の日が良いと思われているようです。
それなら27日土曜日…ですが、その前の週のCLが、マドリー火曜日に対しバルサが水曜日で、マドリーのアドバンテージをバルサが嫌がっていること(1日伸びてもアドバンテージには変わりはないと思う)、バルサが勝っても負けても翌日の選挙に何か影響がありそうなこと…。

ということで、月曜開催も検討されているんだとか。日本から言わせていただくと、土曜にしてくれると翌日がラクなので。日曜か月曜の22時キックオフとかされると、出勤前に試合全部見切れないから…そしたら時間差出勤にしようかな。


ジダンの準備
水曜日、バルデベバスにて、ジダン、フロレンティーノ・ペレス、モウリーニョで話し合いを行ったそうで、まもなくジダンはトップチームのコーチ陣の一角で何か仕事をすることになるようです。手始めに、かどうか知りませんが、次のCLミラン戦ではチームに帯同し、パルコから試合を観戦する予定、とのこと。

走ってる!

2010-10-27 22:18:30 | football

本日、ガゴとガライはピッチでランニングを実施


召集リストの端に載るメディカルリストでは、ずっと「ジムとプールでトレーニング」だったから、まだまだ時間かかるんだと思い込んでました。これは嬉しいなあ。ガライ、いい顔だ。


この日のトレーニングでは、ムルシア戦に帯同した選手たちにはお休みが与えられました。シャビ・アロンソ、エジル、マルセロ、カルバーリョ、それから第2GKでムルシアに行ったアダンは、カスティージャと合同でのトレーニングを実施。また、本来ならお休みして良いはずのペペとグラネロは、結局バルデベバスへ。ペペは室内で調整し、後からピッチに出てきてモウリーニョの傍でミニゲームを観戦。グラネロは別のピッチでランニングをしていたようです。
ムルシアに行かなかったデュデクでしたが、この日は急性胃腸炎と診断され、自宅に送り返されました。お大事に。


1号は誰


あれだけボコボコとゴールを決めていながら、実は今シーズンまだ公式戦でスペイン人選手のゴールがありません、というマドリー。MARCAから「誰が今期一号になると思う?」アンケートの途中経過です。別に誰がゴールしても良いんですが、何となく、ペドロ・レオンにいってほしいなあ(投票しときました)。ちなみに最後にスペイン人選手がゴールしたのは、昨シーズン第37節ビルバオ戦(2010年5月8日)のセルヒオ・ラモス、だと思う。

結果は出ず

2010-10-27 06:59:55 | football


Copa del Rey Dieciseisavos (ida)
Real Murcia 0-0 Real Madrid


GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、アルビオル、アルベロア
MF:ディアラ、グラネロ(62、ケディラ)、ペドロ・レオン、カナレス
FW:クリスチアーノ・ロナウド(69、ディ・マリア)、ベンゼマ(62、イグアイン)

マドリーのポゼッションが70%を超え、ムルシアの攻撃は、何度かあってもほとんどシュートにまでは至らず。とりあえず、守備は問題なかったと思います。ペペとアルビオルで十分対応できていた。アルビオル、この先出場機会増えていくといいんだけど。セルヒオ・ラモスは、また完調じゃないのに戻ってきたのかな、よく動いてましたが精度を欠いていた。アルベロアは右でも左でも安定してますね。

問題は、どうやってガチ引きした相手を崩すのか、だったんですが、できませんでした。ドブレピボーテがディアラとグラネロ、だと思うんですが、特にここからのパス出しで停滞する感じがしてました。ムルシアに引かれてがっちり固められていたので仕方ないのですが、どこに出すか考えて時間がかかり、一方で受け手側の選手たちも、足を止めてしまったりするような。グラネロとベンゼマが60分すぎで下がり、ケディラとイグアインが入って、全体の動きは多少なめらかになったかな、と思います。といっても、2人ともいつもほどの動きではなかった。
クリスチアーノ、ペドロ・レオンは動きが力強くて良かった。ゴールが入るとしたら、セットプレーかこの2人の動きから、と期待したのですが、残念ながらゼロで終了。
ディアラは、久しぶりで不安定な部分もありつつ、けっこうパス出す工夫をしていたと思います。グラネロも、たまにいいパス通してたし惜しいシュートもあった。でも、確かに期待には足りなかったのかな。どうしても、レギュラーで出ていた選手たちとの差は感じてしまいつつ、でも今日出ていた選手たちの底上げをしないと、シーズンがもっと進んでいったところで困る事態が起こらないとも限らない。レギュラーのひとたちもレバンテとかマジョルカとか、0-0で引き分けていました。去年のアルコルコナッソ(4-0)に比べたら、進歩してます。今後どうやっていくのかに期待、と思っておきます。とにかく勝ち上がってください。



試合後のコメント集
ペドロ・レオン
「僕たちはよく仕事をした、でもチャンスを生かせなかった。チームが引きこもっているような状況では、難しいものだ。こういうふうにベルナベウでプレイすれば、確実にゴールは入る。チームにはチャンスがあったし、モウは、僕たちが大きな仕事をしたと言ってくれた。」

グラネロ
「僕たちには勝つチャンスがあった、でもボールが入ろうとしなかった。アルコルコンとは、関係がない。僕たちは精密さを欠いていた。第2戦では勝利しなければならない。マドリーの選手は、姿勢を欠くことは決して許されない。」

ペペ
「姿勢は良いものだった。セグンダBのチームはものすごくやる気を出してやってくるが、でも我々はベルナベウで勝利するはずだ。ピッチの状態は良いものではなかった。ボールをすばやく動かすのは難しかった。」

ラウル・アルビオル
「引き分けたが、チームの姿勢は、アルコルコンのときに比べると良いものだった。それに、少なくとも僕たちは負けていない。」
「兄と対戦するのは初めてのことだよ。彼は素晴らしい兄だし、素晴らしい選手なんだ。」

モウリーニョ(元記事AS
「(試合に臨む)姿勢は非常に素晴らしいものだった。チームは勝つことを望んでいたし、とても真剣だった。私はハードに仕事をした人たちを批判しない、そのケースではない。私の選手たちは、勝利するに十分なことをした。そうできなかったのは、ムルシアのGKがファンタスティックだったからだ。チームを批判はしない。この結果は我々が望んだものではないが、ベルナベウでの試合があり、この姿勢を持って臨めば問題はないだろう。我々は勝利し、勝ち上がる。」
「ラシンはディフェンスを5人置いた。マラガもダイヤモンドの形で守備をしいた。それは問題ではなかった。ムルシアの選手たちは、走り、働き、そしてカレラのGKは非常に素晴らしかった。」

(時間がないので途中で切りますが、試合前の会見で言っていたように、ダメな選手はベンチから追い出してカスティージャの選手を座らせる、ようなことはしないそうです。はりつけになる選手は、とりあえずいない様子。)


兄ちゃんの方が小柄でした。

救えたもの

2010-10-27 02:25:18 | football
26日付、El Paisから。
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「ミゲル・ガルシアが生きていると知って、本当に落ち着いて眠ることができた。すべて物事は儚いものだ。」
これは、ベティスのメディカルチームのチーフであり、日曜日の試合でサラマンカのピッチでミゲル・ガルシアの命を救ったトマス・カレーロの言葉だ。昨日、ミゲル・ガルシアはもうプレイを続けられないだろうということが知らされた。
「こういったケースではそういうものなのだろう。彼の心臓は、フットボールのためには準備できていなかったのだ。彼の年齢(31歳)で心臓発作が起きたら、スポーツのトップレベルで戦うことはできないだろう。重要なことは、彼の命が危険ではなくなっていること、今回の危機の原因になった血栓は治療されたということだ。」カレーロは付け加えている。既に元フットボール選手となった彼は、昨日ICUからサラマンカ大学付属病院の施設に移されている。
先に行われた、スペインの心臓血管系疾患の学会では、スペイン国内での年間の突然死が4万人にも上るというデータが取り上げられた。このうち、35歳以下のアスリートの症例は、40~50例と考えられている。こうした例がフットボールで起こると、その重要性から、メディアの注目を大きく引くことになる。
「以前よりもこうしたことが起こっているとは私は思わないが、事態は変化している。私は20年間フットボールに関わっているが、トレーニングや大会で要求されるものは非常に増大している。そういった活動の増強は、リスクファクターのひとつだと私には考えられる。」カレーロはそう言う。

ミゲル・ガルシアの心臓の問題は、遺伝的発生の可能性がある。サラマンカの医師(メディコ?)ホセ・イグナシオ・ガリードは、カレーロに対し、同選手の父親もまた、若年性の心臓発作に苦しんだこと、それが現在の息子とほぼ同じ年頃であったことを伝えた。
「これは、フットボール選手の心臓の問題の予防措置を、大いに高めなければならないということの証拠だ。我々は、心臓の病歴について家族の調査も進めること、そして100%の信頼性のある遺伝子検査ができるよう進んでいかなければならない。」
そう述べるベティスのメディコは、2007年、ヘタフェとのリーガの試合で、数度の心臓発作を繰り返して亡くなったセビージャのDFアントニオ・プエルタの死が、すべてを変えたのだとはっきり表明している。

「アントニオの件から、問題が認識された。彼の死は、間接的にミゲル・ガルシアの命を救った。彼の死以降、プリメーラとセグンダのピッチには、除細動器を置くことが義務になったのだから。」
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昨年12月の、同じくEl Paisの記事。以前読んでたのですが、blogに載せてなかったもの。文中に出てくる学会は、今回の記事に出ている(そして先頃デラレが出席したという)ものと同じかな、と思います。
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2007年8月25日、アントニオ・プエルタはヘタフェとの試合中に崩れ落ちた。数分後、意識を取り戻した後、彼は自身の足でピッチを去った。それと同時に彼は付き添った医師にこう言った。「また最悪なめまいがしたんだ」。プエルタが失神したのはそれが初めてではなかったのだ。既に何度かその経験があった。それは日射病とかストレスだからとされていた。プエルタは9回の心停止を繰り返し、4日後に亡くなった。これは、カメルーンのフォエやハンガリーのフェヘールと同じ、突然死の例となった。
2年以上がたち、我々はプエルタが亡くなったのは、右心室の催不整脈によるものだと知る。心臓肥大の傾向を持つ35歳以下の人間に起こりやすい突然死の原因の1つだ。これは心臓専門医、病理学者であり、イタリアのパドヴァ大学の心臓血管病理学の教授であるGaetano Thiene医師によって確定された。Thiene医師は2008年にプエルタの家族の要請によってセビージャにやって来て、何が起こったのかを見出した。Thiene医師は検死報告書を確認した。その際の写真が、最近マドリーで行われた心臓血管系の学会で発表された。「彼らはその写真について話し合った。プエルタは、右心室の催不整脈によって亡くなった。この症状は、形成不全とも呼ばれている。心臓の筋肉の一部が脂肪の層によって覆われ、繊維症が生じ、心筋を収縮させるのに必要な電気信号の伝達を阻害する。まるでショートしたようになるということだ。このような先天的傾向を持って生まれてくる人たちがいるが、もし負荷の高いフィジカルトレーニングによって心拍が増大するような状態にないなら、おそらくこの病気は生じないだろう」。
プエルタにこれが伝えられていたら。ストレスをかけたことが不整脈の引き金となった。「失神性のめまいは、さらなる検査が必要だということの深刻なシグナルだった。」と言うThiene医師は、パドヴァにて、プエルタの息子を除く全家族の遺伝子検査を実施した。「心電図は異常性を検出できるか、あるいはさらなる発見をするためのスタート地点となる。」
こうしたことは、デラレにも起きたことだ。彼にはドクターストップがかかっている。「それは非常に重大な警告であり、可能な限りのテストをする義務がある。ストレスをかけて失神するのは、選手にとってノーマルなことではない。」とマドリーに住む医師、Luis Serratosaは指摘する。
催不整脈の50%は遺伝的要因、他の50%は感染症によるものだとThiene医師は指摘する。「それ故に、プエルタのケースが遺伝的に生じたものかどうか知るため、家族全員の検査をした。そしてもしこの場合がそうであるなら、いずれにしろ彼らはこの症状を保因しているということだ。」
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サイン

2010-10-25 20:36:31 | football

ラモス、長引かなくて良かった。


国王杯ムルシア戦召集リスト
GK:イケル、アダン、ヘスス
DF:アルビオル、アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マテオス
MF:ケディラ、フラネロ、ディアラ、カナレス、ペドロ・レオン、ディ・マリア、ファンフラン
FW:クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、イグアイン

負傷等による非召集:カカ、ガライ、ガゴ、ラス
監督判断による非召集:シャビ・アロンソ、カルバーリョ、エジル、デュデク、マルセロ


セルヒオ・ラモスが召集リストに復帰したのが、ポジティブなニュース。ラテラルが足りると判断したのか、マルセロはバカンスを頂くことになりました。出場チャンスになるはずだったのに、ラスは…鼠径部のアデノパシー?とにかくトレーニングにも参加できず、室内調整だったそうで、召集には入れず。デュデクがなぜ外れたのかは謎ですが、モウリーニョは既に、明日の最終ラインは、イケル、セルヒオ・ラモス、ペペ、アルビオル、アルベロア、とイケルは外さない方針の模様。


私の出番だ
国王杯で、しかもまだこれくらいの初めの頃だと、フエラでも当日に移動して試合ということがままありますが、今回はきっちり前日に現地に飛んでコンセントレーションを行うようです。なので、フエラ恒例の選手が2人1組でやるサイン会も行われることに。1人は、ムルシア出身のペドロ・レオンで決定だそうですが、なんともう1人がモウリーニョになるんだそうな。ペドロ・レオン、どんな顔して並んで座るんでしょうか。
モウリーニョ曰く、チェンド(チームの代表でいつもベンチに入ってる)がやはりムルシア辺りの出身なのでサイン会に出るように勧めたらチェンドが辞退したので、自分がやることにしたんだそうです。


el mundoから、ディ・マリアの記事
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写真のフラッシュや新聞の一面からは程遠いが、アルゼンチン人のアンヘル・ディ・マリアは、首位に立つレアル・マドリーの欠かせないピースとしての位置を固めている。ディ・マリアは、土曜日に行われたラシン・サンタンデール戦で、スペインの首都のチームが上げた6ゴールのうち4ゴールに関わった。また、監督であるジョゼ・モウリーニョからの公衆の前での称賛と、同時にサンチアゴ・ベルナベウからの初めての喝采を受けたのだった。
「本当に満足しているよ。ファンが僕の努力を理解してくれて。いろいろなことがうまくいった、それで嬉しいんだ。」 第8節を勝利で終えた後、ディマリアはそう語った。ディマリアは、彼がレアル・マドリーにやって来てからのシーズンで素晴らしいスタートを確固たるものとしており、彼のチームの試合を創る部分での中心になっている。ラシン戦ではクリスチアーノの4ゴールに覆われてしまっているが、元ベンフィカのこの選手は、レアル・マドリーが対戦相手を打ち崩すための試合作りに献身していた。
このアルゼンチン人は、これまでのところ、チームでも最高の、最も一貫した存在となっている。ディマリアの貢献は、ラシン戦の開始すぐの時間から示された。彼はゴンサロ・イグアインに自陣からロングパスを通し、これが先制点となった。このエストレーモは同様に、メスト・エジルがチームの3点目をアシストすることを可能にした。すべての視線が得点したクリスチアーノ・ロナウドに注がれる一方で、戦術面の表現は、即座にモウリーニョとのハグを引き起こしたのだった。
ディ・マリアは、クリスチアーノの4点目のゴールのアシストもした。ペナルティを得る犠牲となって、クリスチアーノは「ポーカー(4点入れること、だと思う)」を達成した。おまけに彼は、何度か「ラボーナ」を見せたり、横にそれはしたがエリアの外から「チレーナ」を打つなどして、この全体にまとまった試合に味付けをして見せた。「ディ・マリアは、よく成熟した責任感を持ちあわせている。大きな犠牲心を持って複数のポジションでプレイしたし、輝かしいパフォーマンスを見せた。彼は大胆で、22歳なのにベルナベウの大きさを気にせず、慣れるのに時間を必要としなかった。」 レアル・マドリーのGM、ホルヘ・バルダーノはこうコメントした。
ディ・マリアは、モウリーニョが監督になってからの最初の獲得選手で、モウリーニョを崇拝する選手の1人だ。そんなこともあり、ディ・マリアは既にピッチの様々なポジションを助ける役目として使われている。レアル・マドリーでは既に3つのポジションチェンジを経験し、即席で左ラテラルのポジションを任された時には両脚の痙縮に苦しむことになった。この結果モウリーニョは、試合時間を2分残して彼をピッチから下がらせ、残りを10人で戦うことにしたのだった。
ディ・マリアが引き上げようとすると、モウリーニョはサンチアゴ・ベルナベウに集まったファンを煽って、ディ・マリアに喝采を送らせるようにした。「モウ」もまた同様に、彼の献身を称賛した。「モウリーニョは、僕がした仕事を誇らしく思うと言ってくれた、それがすごく嬉しいよ。」 試合後にディ・マリアはそう認めている。
レアル・マドリーはこの数週間、大当たりのチームになった。リーガの直近3試合で16ゴールを決め、首位に立っている。クリスチアーノはゴレアドール、カシージャスは最小失点GK。そしてディ・マリアはモウリーニョのシステムの労働者だ。
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なんでもできる

2010-10-24 11:54:55 | football
10/11 Liga Espanola 1a divicion Jornada 8
Real Madrid C.F. 6-1 Racing Santander

マドリーのゴール:ゴンサロ・イグアイン(10)、クリスチアーノ・ロナウド(15, 26, 47, 55=PK)、メスト・エジル(63)
ラシンのゴール:ディオプ(73)

GK:イケル
DF:アルベロア、ペペ、カルバーリョ、マルセロ(69、ペドロ・レオン)
MF:ケディラ、シャビ・アロンソ、ディ・マリア、エジル(63、カナレス)
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン(67、イグアイン)

個人的にいちばん気に入ったのは、2点目。早い攻撃で、アルベロアからボールを受けたイグアインが、右からグラウンダーでスピードのあるクロス、そこに飛び込んだクリスチアーノのゴール。先頃まで、イグアイン→クリスチアーノの攻撃がなかなか決まらないなあと思ってた中で、こんなにきれいにそれが実現したのが嬉しかったです。ていうか、クリスチアーノすごいわ。ゴール数ももう2桁に乗せたし、アシストもしている。ゴール数、どこまで伸びるんだろう。

ゴールした人々もさることながら、今日一番目に付いたのは、やっぱりディ・マリアでしょうか。先制点になったイグアインへのアシストは、かなり深い位置から。守備のサポートで上がったり下がったりを実直にこなすディ・マリアですが、あの位置からかなりの精度でパスが出せるとなると、低めの位置からの攻撃の起点が増えることにもなるのかも。クリスチアーノの2点目は、アシストはエジルですが、その前のパスはディ・マリアだったような…これは確認しないとわからないか。でも、ペナルティを取ったのもディ・マリア。しかも最後はなんと左ラテラルまでこなすとは。あれだけ走り回っていたのを、さらに走る距離の長い左ラテラルに置かれて、しかも点差がついてるからそんなに上がらなくても良さそうなところを、やっぱり攻撃したくて頻繁に上がって……結局足を攣らせてしまい、早めに引っ込むことになりました。でも、それだけ献身的に手を抜かず動き回っていた、という証ではないかと思います。

点差が大きくついたことで、交代3枚はいつもより長めに出場時間がもらえました。何試合も先発を固定してきたせいで、やはり交代出場のカナレス、ペドロ・レオン、ベンゼマと、他の選手たちとの噛み合わせや精度は、どうしてもイマイチ感はあります。が、とりあえずカナレスとペドロ・レオンは持ち味を出そうとしていたんじゃないだろうか。カナレスは、細身のわりにけっこう強いというか、1対1でもボールを取られにくいうまさがあると思いました。シュート惜しかったなあ。ペドロ・レオンは、マラガ戦で出場機会をもらった時よりも、積極さというか自分の主張みたいなものが出てたかな。
あとはベンゼマだけど…うーん。次の国王杯で頭から出場時間がもらえそうなので、もう少しどうにかなるか見てみたいと思います(見れるかな)。これだけ点差がついた後では、やりやすくもありやり辛くもあったと思うので。


毛のかたまりが……



マドリー公式にほんごより、試合後のモウリーニョのコメント抜粋
「これからすぐに、ムルシアで行われる国王杯の試合について考えなければいけない。エジル、カルヴァーリョ、シャビ・アロンソは3日間の休みをとることになり、その他の選手達は招集されるだろう。ベンゼマは先発、クリスティアーノ・ロナウドも先発。私にとってとても大事な試合だ。なぜなら去年のようなことが起これば、選手達を十字架に磔(はりつけ)にする。私にとって彼らは死んだのと同じだからね。」

ひぃ。

ということで、国王杯(火曜日)ももちろんモチベーションを落とさずに行くモウリーニョの、はりつけ宣言でした。ASの記事を参照すると、

○エジル(「この子は3日ごとに90分戦わせるのは無理」)、アロンソ、カルバーリョは3日間のバカンス(トレーニングもお休み?)
○マルセロとクリスチアーノは国王杯で先発する(そのため、唯一の左ラテラルであるマルセロを、ラシン戦では25分間休ませた)
○ディ・マリアはベンチに置かれるだろう
○アルビオルを使いたい
○ベンゼマは先発

だそうです。
カルバーリョやアロンソが完全休養できるようでよかったです。今朝のラシン戦、後半途中で何度かカルバーリョが腿裏辺りを延ばすような仕草をしていて、ちょっと危ないんじゃないかと気になっていたので。セルヒオ・ラモスの回復具合が気になりますが、とりあえずアルビオルがセントラルの先発でいけるでしょうか。マテオスにも出場して欲しいですが、落とせない試合ということを考えると、出場勘のあるペペはまずは外せないんじゃないかなと思います。ラテラルは…やっぱりアルベロアとマルセロか。
中盤は、ケディラがお休みではないので、ケディラとラスとディアラから2人。ラス&ディアラでも良いような気がしますが、ケディラとどちらかの組み合わせになりそうな気がする。前はクリスチアーノとカナレス、ペドロ・レオン、ベンゼマくらいな感じか。

公式の試合後コメントには載っていなかったのですが、モウリーニョがベンゼマについて話している箇所がありまして、

「ベンゼマは、その感情の状態で、気持ちが上がったり下がったりする。この試合展開でピッチに入るのは、0-0の時と同じではない。私は、こういう状況で、誰かのモチベーションが欠けているという批判はできない。彼は、家に帰りたいと思っているような人と同じような態度だった。火曜日には、彼は先発するだろうが、もし私が好まないような態度をするのであれば、別の話になることだろう。ムルシアでは、彼の日だ。そして私にとっても同じように重要な日だ。もし我々(選手たち)がアルコルコンでのことと同じようなことをすれば、彼らを十字架にかけてやる、私にとって彼らは死んだようなものだ。」


ディマリア軽そう。

ライフワーク

2010-10-23 20:12:33 | football
ASやMARCAにラウルの短いインタビューの要約が出ていて、元がBILDだというので記事を探しました。例によって頼りないものですが、意味は合ってるはず、意味は…。
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Q:この記録であなたの名声は普及のものになったのではありませんか?
R:本当に嬉しいよ、僕にとって特別な瞬間だ。でもなによりも大切なことは、チーム全体が本当に力強い試合をしたことだ。僕の記録は、いつか破られるだろうしね。

Q:誰があなたの記録を抜くのでしょうか?
R:バルセロナのリオネル・メッシとレアルのクリスチアーノ・ロナウドは、同じくらい長い間この大きな舞台を戦うことだろう。この2人が僕を抜かすことを期待しているよ。

Q:チャンピオンズリーグではベスト16が狙えるコースにいる一方で、リーグでは16位です。シャルケで降格するという恐れはありますか?
R:いや、もちろんまったくないよ。ここでは新しいチームが成長している。悪いスタートを切った後で、僕たちはもうプレイが良くなっているよ。

Q:シャルケのファンは、テルアビブ戦でのあなたの奮闘を祝福しました。
R:僕はチームのために戦う。ゴールでだけでなく、チームメイトを助けたいんだ。僕はチームプレイヤーなんだから。

Q:そして33歳で、これまでにないくらいフィットしている?
R:(笑顔で)すごく若くなった感じがしているよ、少なくとも5歳分はね。僕たちが、フェリックス・マガトのもとですごくタフなトレーニングをしているからだし、そして何よりも、プレイできているからだろうね。レアルにいた最後のころよりもはるかに多くプレイできているからだよ。

Q:フェリックス・マガト監督は、あなたの偉大なキャリアがシャルケで折り曲げられたと、自責の念を感じているようです(ちょっと意訳しすぎかも)。彼との関係はどうですか?
R:彼と一緒に仕事ができて、僕は嬉しい。でも監督は、そんなに僕のことを心配する必要はないよ。もちろん、リーグではまだうまく進んでいない。でも、悪いスタートは最後には最も良いものに行き着くよ。

Q:(リーグを取ることについて聞かれ)
R:第一に、いくつか勝利を重ねて下から抜け出さなければならない。それから、まだ拮抗しているこのリーグでのことを、話せるだろう。

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記録はメッシやクリスチアーノが抜いてくれるだろうね、と拘らないところ、それよりも、試合にたくさん出られて5歳若返ったみたい、と喜んでいるところ、そんなところがやっぱりラウルだなあ、ラウルらしいなあ、と再び確認。

記録ですがUEFAの記事によると、今回の2ゴールで、「欧州の大会における通算ゴール70、歴代1位(うちチャンピオンズで決めたゴール68)」ということだそうです。欧州の大会通算記録は今回のでインザーギを抜いたとのこと。ゲルト・ミュラーの記録は、チャンピオンズ以前の複数の大会のものが混じっているのでやっぱりよくわからないのですが、とりあえずチャンピオンズでも欧州カップ戦でも、とにかくラウルが一番、ということで間違いなさそう。



生きていけない
数日過ぎてしまいましたが、欧州カップ戦でのゴール新記録に寄せたel mundoの記事。総ゴール数などUEFAの見解と違う部分もありますが、その辺りは適宜。
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そのために、ゲルゼンキルヒェンに住まいを移した。最高の要求をするマドリーから遠く離れ、それでもまだ、30年を越えて有効であった、ゲルト・ミュラーのような伝説を乗り越えるというチャレンジがある。必要なものであり延期されたカスティージャ(マドリー)でのオマージュを待ちながらも、ラウルは欧州の大会の宮殿に足跡を刻むため、ユニフォームを替えた。リバプールの赤を着る可能性も、エキゾチックな場所へと向かうこともできた。しかし彼は、フェリックス・マガトのプロジェクトを選んだ。なぜなら、ラウルは、チャンピオンズ・リーグなしでは生きていられないからだ。

金以上に、バイエルンで3度のヨーロピアンカップと1回のカップウィナーズカップを獲得した「爆撃機」ミュラーへの個人記録のチャレンジ。ミュラーは、トータルで、11シーズン、77試合で69ゴールを決めている。人間のものとは思えない記録に、ラウルは並んだ。確かに、トップレベルとしてはラウルの方が4シーズン長いが。ハポエル・テル・アビブを前に、ドイツのチームにとってきわめて重要な勝利での「7番」のドブレーテ、もう1点は元アトレチコのフラドの美しいゴールで、彼はこの夜の先制点のアシストも供給した。

2つとも、クラッシックなものに見えた。彼のキャリアについてまわるもの、そして両脚で決めたものだ。1-0となるまで3分とかからなかった。クラース-ヤン・フンテラールの素晴らしいアクションが手助けになった。フラドのボールはフンテラールの両脚の間を通ってラウルに渡り、これでGKと1対1になった。そして、ビジャベルデからやってきた子は、既に33歳になってはいるが、再びはっきりと事態を見きわめた。左脚でのシュート、先制点、ゴールの下部に突き刺した。その先制点からほぼ1時間後、フンテラールが再び前線に姿を現した。彼はイヴァン・ラキティッチと試合を切り開き、若きクロアチア人のセンタリングは、再びシュート位置に届いた。今度は右脚で突き刺すようなシュートではなかったが、むしろGKを欺くのにはそれで良かった。彼の伝説にとってはクラッシックな形式、何千回となくチャマルティンで見られた動き。

69ゴール。68ゴールはチャンピオンズ・リーグで、1ゴールはガラタサライに敗れたヨーロッパ・スーパーカップで決めたものだ。統計の数字を離れれば、想い出されるのはバスコ・ダ・ガマ戦での「アグアニス: aguanis」。1998年のインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)、UEFAのコンペティションにとっては見知らぬものだろう。1979年にバイエルンを離れたミュラーは、その才能を、カップウィナーズカップやUEFAカップにも振り向けなければならなかった。その時代には、純粋なヨーロッパカップがあり、唯一各リーグの優勝チームによってしか戦われなかったものだ。

似たようなことが、ラウルのペースを追いかけることに没頭してきた他のベテラン選手たちにも起こっている。アンドレイ・シェフチェンコ(34歳)、フィリッポ・インザーギ(37歳)、ルート・ファン・ニステルローイ(34歳)が、チャンピオンズの歴代得点者ランキングで、ラウルを追いかけている。全員が現役だが、今シーズン最高の舞台に出場しているのはイタリア人だけだ。彼らは道筋(キャリア)の最後の曲がり角に来ている。しかし、その伝説はまだ生き続けている。

ラウルについては、15年と6日間遡る。1995年10月15日のことだ。ハンガリーのFerencvaros戦での6-1の大勝利で、ラウルはハットトリックを決め、その記録は幕を開けた。それ以来、彼はヨーロッパの大会に姿を現す度に、ゴールを果たす約束を欠くことはなかった。そしてそれは、常にチャンピオンズでだった。事実、これほど何年にも渡ってゴールを見てきたという歴史のすべてにおいても、これもラウルただ1人のことだ。それだけではない。彼が最後にチャンピオンズでゴールを成功させた、ミラン戦でジダを相手に1-0となるゴールを入れてから、364日が過ぎていた。ペジェグリーニの元で先発として起用されていた最後の頃の試合で、そしてベスト16で敗退するという痛手も、記録がスローダウンする原因となった。

今、新たな展望がルールの地にある。マガトはイスラエルのチームに対し、非常に攻撃的な戦法を取った。ジェフェルソン・ファルファンをパワフルなアタッカーの筆頭として、すべてが滑らかに機能した(えー?)。ブンデスリーガで深刻な疑問が呈された2ヶ月を経て、すべてが安堵する。開幕から4試合続けての敗戦で、8試合で1勝のみ。頂点を目指して戦うようデザインされたシャルケは、降格近辺という非常に難しいところでの舵取りとなった。

次は11月2日、グループの2位であることを再び主張するようテル・アビブを訪問する。この順位は、最後までベンフィカと争うものとなるだろう。少し上をいくのはオリンピック・リヨン、ブライアンとリサンドロのゴールでベンフィカに勝利した。少しの運で、マガトの子供たちはグループ勝ちぬけに到達できるだろう。そしてそこでは、忘れてはいけない、レアル・マドリーを待ち望む可能性もある。強烈な感情を伴ったものは、既に先の抽選で経験している。伝説のカーサへと戻る可能性もありえた。

「ラウルについて何も言うことはない。彼は別格だ。ゴールしないとしても、彼がチームに貢献するものはきわめて特別なものだ。彼は本当に、別格の存在だ。」 マガトはこう言う。同様に、フランツ・ベッケンバウワーも彼に祝辞を送った。ラウルからの感謝の言葉は、「ダンケシェーン」 と短いものだった。
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授賞式

2010-10-23 09:12:02 | football
La Seleccion Espanola de Futbol, Principe de Asturias de los Deportes 2010
デルボスケ以下、イケル、チャビ、レイナ、セルヒオ・ラモス、ヘスス・ナバス、マタ、ハビ・マルティネス、ジョレンテ、マルチェナ、カプデビラ、と選手10人が出席。マドリーからカピタン・イケルが出て、バルサからもチャビが来て、格好はついたのかなとも思いますが、でもできたら全員いて欲しかったなあ。伝統と権威のある賞らしく、壮麗かつ華やかな雰囲気のある素晴らしい舞台でした。
いろいろなニュースサイト見て回りましたが、どこも言及しているのが、プロトコル(典礼の手順)を破って、デル・ボスケがアラゴネスを表彰の場に呼んだこと。こんな場なので勇気がいることだったとも思うし、そういう気遣いができるのも、デルボスケらしいところ。ビジャール(RFEF会長)がくっついて出てきたのは余計な気もしますが。

試合前日で、マドリーではチームメイトたちがコンセントレーションに入っている中、チャーター機を出してもらって出席が可能になったイケルと、負傷で召集外になったセルヒオ・ラモス。どうやら、マドリー方面から出席する偉い人たちが一緒だったようです。ハイメ・リサベツキ(スポーツ担当大臣)とか、フロレンティーノ・ペレス&バルダーノ&ブトラゲーニョ、とか。



選手がひとりひとり名前を呼ばれて王子と握手


画像集
MARCA
AS
El Pais(エルパイスの画像は、上下5mmくらいの場所で右クリックで保存できます)
TVE

動画は他にTVEから、関連でいろいろ見られると思います。



主審交代
授賞式にはまったく関係ないのですが、目に付いたので。

今夜行われるマドリーvsラシン・サンタンデールの主審が、当初予定されていたフェルナンデス・ボルバランから、ムニス・フェルナンデスに交代するとのこと。ムニス・フェルナンデスは、前節のエルクレスvsビジャレアル戦でトレセゲとムサッキオとボルハ・バレーロの3人を赤紙で片付けるなどした人。
ま、リーガの主審なんて、誰なら間違いなく良い、とかそういうのないので、どうでもいいといえばいいんですが。

ラシン戦前

2010-10-22 21:22:24 | football

どこの小僧かと。


ラシン戦、召集選手
GK:イケル、デュデク、アダン
DF:アルベロア、ペペ、アルビオル、マルセロ、カルバーリョ、マテオス
MF:ラス、ケディラ、シャビ・アロンソ、エジル、カナレス、グラネロ、ペドロ・レオン、ディ・マリア
FW:ベンゼマ、イグアイン、クリスチアーノ・ロナウド

CLミラン戦では召集を外れていたカナレスが、記念すべき古巣との対戦に復帰。セルヒオ・ラモスは、金曜のトレーニングでもピッチには出てこられなかったそうで、再び召集漏れとなりました。
試合は、明日10月23日(土)20時より、サンチアゴ・ベルナベウにて。

召集外
○ディアラ:監督判断
○カカ:左膝半月板、間接間軟骨の手術。医療処置、理学療法。ジムとプールでのトレーニング
○ガライ:右膝蓋骨の脱臼。医療処置、理学療法。ジムとプールでのトレーニング
○ガゴ:左膝内側靭帯の捻挫。医療処置、理学療法、ジムとプールでのトレーニング
○セルヒオ・ラモス:右膝内側側副靭帯の伸張。医療処置、理学療法。ジムとピッチでトレーニング


行き先はオビエド
明日の試合の召集からもれた…ということで、本日、セルヒオ・ラモスはイケルと共に、プレミオ・プリンシペ・デ・アストゥリアスの授賞式に出席できることになりました。

カレンダーは進む

2010-10-22 07:05:02 | football
第9節の予定
10月30日(土)
 18時:バレンシア vs サラゴサ
 20時:エルクレス vs レアル・マドリー
 22時:バルセロナ vs セビージャ

10月31日(日)
 17時:スポルティング vs ビジャレアル
 17時:ラシン vs オサスナ
 17時:マラガ vs レアル・ソシエダ
 17時:デポル vs エスパニョール
 19時:アトレチコ vs アルメリア
 21時:アスレチック・ビルバオ vs ヘタフェ

11月1日(月)
 21時:マジョルカ vs レバンテ

確認してませんが、31日(日)から冬時間(日本時間だとプラス8時間)になるんじゃないかと思います。


トレーニングしたんじゃないだろうか
トレーニングは再開しているはずですが、非公開だったのか、特に情報は拾えてません。金曜は10時30分から試合前最後のトレーニングで、冒頭の15分はプレスに公開されるそうなので、多少は様子がわかるかも。


デラレ
デラレが今後のことについて、チーム内での仕事のオファーをもらっていることを認めた、というASからの記事。ざっくりと。
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レアル・マドリーの選手であるルベン・デ・ラ・レーは(ASは「元」とかつけてない)、クラブのゼネラルディレクターであるホルヘ・バルダーノから、組織内でのポジションのオファーを受けていること、現在そのオファーについて考えている最中であることを認めた。
レアル・ウニオンとの国王杯の試合中に失神して以来2年間に渡ってピッチから遠く離れている同選手は、今日バレンシアで行われた心臓血管系疾患の学会に出席した。ここでは、若いアスリートたちの突然死に関する最新の研究が紹介された。

「そう、僕はホルヘ・バルダーノからオファーをもらっていて、検討しているところだ。現時点でそれ以上詳しいことは言えない。僕たちの問題だし、決着していないのだから、それ以上話す必要はない。」
「僕はいつでもクラブの意向に応じるよ。レアル・マドリーには10年間いるんだし、ここで続けて生きたいと思っているから。彼らもまた同じように考えていて、どうやって決着するかを見ている。」
そしてデラレは、答えを出すのに期限を設けてないと付け加えた。
「急いでも得るものはない、でもよく言われるように、休まずに進むことだ。」

デラレは、彼のチームがミラン戦で見せたものに賞賛を贈り、次のように述べている。
「マドリーは良かったよ。すべてが勝利するため、そして団結するイメージが良かった、チームは成長しているところだ。」
同選手は、ジョゼ・モウリーニョが今シーズンレアル・マオリーにやってきてこのような急激な変化が生じたのだ、とは考えていない。
「ペジェグリーニがいるときも、チームは非常に素晴らしかった。でも、最終的にタイトルが何も取れなかったんだ。ダイナミックさは素晴らしいし、ここまですべてがポジティブだ。こういうふうに続けていく必要がある。眠りに落ちてしまわないこと、シーズンの終わりに結末が見られるだろう。」
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Ich bin...

2010-10-21 22:32:44 | football
ついにドイツ語を喋るようになったラウル。



冒頭にほんのちょっとご挨拶だけですが。



不出来な(?)ハイライトですが、スタジアム音声がきれいに入っていて、「セニョール!」「ラウール!!」のやり取りもはっきり聞こえます。すごい雰囲気。