けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

デラレ、続報

2008-10-31 23:35:46 | football
síncope agudo:急性の失神
síncope por esfuerzo:過労(または緊張)による失神

診断の名前を訳したところで、どんな状態なのか理解できなくては何の意味もないのですが……。

一夜明けて
デラレは、病院で一晩問題なく過ごし、イルンの病院を退院。ASによれば、既にマドリーに到着したそうです。この後は臨床心臓電気生理学的検査(EPS)で、心機能についてのより精密な検査を行うとのこと。


選手たち
試合後、サビオラ
最近にセビージャで起こったことと同じで、心配なことだ。

試合後、サルガド
ルベンが失神したのは、俺の人生の中で一番恐ろしいことだった。唯一俺たちが望むことは、彼の身に、何も起こらないということだ。(木曜の夜は)経過観察をするためにイルンに残ると聞いたが、彼には何も問題はないということだ。明日マドリーに到着して会えることを願っている。

金曜のインタビュー当番になったマルセロ
これまでの人生で、あんなに恐ろしいことはなかった。僕たちにとってとても恐ろしいことだった。ドクターに(容態を)聞いたら、今は良くなっているそうだ。でも、ピッチの中では本当に恐ろしいことだった。
(試合に集中できたか質問され)僕たちは神様の名前を呼んで願った。これ以上のことは起こらないし、彼はすぐに回復するだろう。


メディコの努力
El Paisより。
「マドリーのメディカルチームは、2日ごとに全選手を対象に心拍の検査を行っているが、デラレはこの検査をパスしている。また超音波検査も2回受けているが、医師は何も発見しなかった。選手たちは厳しく検査を受けている。デラレが失神することを予想させるものはなかった」。

プエルタのことがあってからなのか、その前からかはわかりませんが、選手の身体の状態を把握し健康管理に気をつける意識はかなり高いようです。以前、マドリーの映画(?)がDVDになったときに、選手たちの普段のトレーニングの様子などを収録した付録DVDがついていました。(本編は未だに見てないのですが)その付録DVDの中で、選手たちにマドリーのスタッフが、かなりしっかりと食事指導をしていました。確かパボンだった。
選手たちの健康管理に十分気をつけて、可能な限り最新のサイエンスを応用している。それでも予測できないことが起こるのは、本当に怖いことです。

この後、デラレはいろいろな精密検査を受けることになるでしょう。何らかの原因、疾患が特定されるのか、それともやはり疲労や過緊張など、一時的に身体が変調を起こしただけだろうと結論付けられるのか。昨夜のイルンはすごく寒そうでしたし、今回は前泊をしておらず、当日移動→試合→即帰宅の短縮日程で、どこか身体が無理をしていたところはあったのかもしれませんが。
今のところ深刻なものではなかったということに安心はしていますが、「早く戻って来い」と言うよりも、「完全に安心できる状態で戻って来い」で待ったほうが良いのかもしれません。

レアル・ウニオン戦

2008-10-31 05:59:33 | football
現地時間22時のMARCA
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レアル・ウニオン戦で先発していたルベン・デラレは、試合中に失神してピッチに崩れ落ち、イルンに恐怖を与えた。前半13分、攻撃していたエリアから走って戻るところで、デラレは失神した。メディコたちがすぐにピッチに入っていったが、当初デラレは反応がなく、ただ、担架で運び出されるときには動きがあった。ロッカールームに戻って数分後、シュスターもその容態を気にしていたが、メディコは失神の原因は血圧の低下によるものとコメントを出した。ロッカールームでは既にデラレは意識を取り戻し、Bidasoa病院に向かった。今夜は病院で経過を観察されることになるはずだ。

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現地時間22時のオフィシャルでも、ほぼ同様の記事が出ています。
本当に接触もなにもなく倒れたデラレ。突然の昏倒というと、どうしてもプエルタのことを思い出してしまい、マドリーの選手やメディコだけでなく、イルンの選手たちもデラレを心配そうに取り囲んでいたし、かなり深刻なのでは…と不安でした。現在は血圧の低下? bajada de tension だと診断されているということで、とりあえず深刻なものではない様子。


試合の方は…
もう、惨憺たるもので。守備も攻撃もひどい。どちらかというと守備の方がひどい。イグアインに出したグティのソフトなスルーパス、サビオラのゴラッソに心が温まりました。


現地23時、続報
「un síncope por esfuerzo」がどんな症状なのかわかりませんが、病院で心電図等検査を受けた結果、試合を終わったほかの選手たちと一緒に飛行機でマドリーに戻るのに、問題はないであろうとのこと(MARCAに書き足された記事)

病院で検査を受けたデラレは既に近親者と会話を交わすこともでき、その回復は好ましいものである(公式に書き足されたもの)

信じて良いこと

2008-10-30 07:05:28 | football

2008/2009 Copa del Rey Dieciseisavos (Ida)
Portugalete 1-4 Valencia C.F.

ポルトゥガレテの得点:ウルコ・ベラ(47)
バレンシアの得点:フェルナンド・モリエンテス・サンチェス( 11, 49)、ビセンテ・ロドリゲス・ギジェン(21)、ニコラ・ジギッチ

開始時間が他の試合より30分早い事に気づかずに出遅れ、しかも見られる場所を探すのにかなり時間を取られ、さらに映像が5秒動くと5秒バッファリングくらいの勢いで紙芝居だったので、何がなんだか…結局ラジオ・ノウが一番頼りになりました。
それでも運良く、モリエンテスの2点目を見ることができました。左エリア内に入ったウーゴ・ヴィアナからの折り返しにシンプルに合わせたゴール。

とはいっても相手はテルセーラのクラブで、バレンシアは最近のレギュラーの面影をとどめないほどのローテーション構成。

GK:グアイタ
DF:チモ・ナバーロ(74、マドゥロ)、マルチェナ、エルゲラ、デルオルノ
MF:バラハ、エドゥ、ビセンテ(59、ミチェル)、パブロ、ウーゴヴィアナ
FW:モリエンテス(73、ジギッチ)

でも、下部の選手も混じっているとはいえ、かなりの品揃えですね。バレンシアにこういう形容をするのは新鮮なのですが…層が厚いバレンシア。モリエンテスもジギッチも点を取るべき人は取ったし、ウーゴ・ヴィアナも良い動きでしたし……なかなかリーガの試合に出てこられないのはもったいないなあ。

モリエンテスのこの使われ方から考えて、週末のリーガでの出番があるのかないのか、悩むところです。せっかく点取ったんで、使ってやって。


本日のアップセット

ポリ・エヒド 5-0 ビジャレアル
ポリエヒドの得点:ホルヘ・モリーナ(8)、ホルヘ・モリーナ(37)、ホルヘ・モリーナ(55)、ラウル・トーレス(86)、ナコル(88)


マドリーは明日
マドリーだけコパの試合は木曜日に組まれています。対戦相手はレアル・ウニオン・イルン。セグンダBですが、所属するリーググループの中では首位につけています。このチーム、昨年バレンシアが対戦してますね。で、このイルン戦を境にアルベルダ、カニサレス、アングロがハブられ、バレンシアは暗黒(あんこく。あんぐろ、ではない)の時に突入していったと……ぶるぶるぶる。

召集選手です。

GK:デュデク、コディナ
DF:ベラジョス、チェマ・アントン、マルセロ、サルガド、メツェルダー、エインセ
MF:ハビ・ガルシア、デラレ、ドレンテ、グティ、ディアラ、スナイデル
FW:ブエノ、イグアイン、サビオラ

こちらもローテーション。ここぞとばかりにカンテラを使い倒していこうとするシュスターです。火曜日は別メだったサルガドは、休んでもらった方が良いのか、勢いのままに出ていただいた方が良いのか、どっちだろう。ディフェンス登録で入っているカンテラの選手のポジションがわからないので、なんとも言えませんが、右ラテラルができる選手いるかな。
中盤から前は豪華ですね。中盤なんて、どう組んでも楽しそう。


安心感
昨日はサルガドのインタビューがあちこちで出ていました。全部目を通すことはできなかったのですが、公式に日本語で載っているもの(どこかのインタビュー)があり、さらに29日の公式プレス・カンファレンスも担当。その中から、セルヒオ・ラモスについて聞かれた部分。


Q:セルヒオ・ラモスにとっては激動の1週間でした。彼と話しましたか?
S:話し合った。でも話したことはロッカールームの中にとどめることだ。この話題は落ち着いた。すべては解決されている。彼はミスを犯したかもしれないが、大切なこと、我々が覚えておくべきなのは、すぐに彼が過ちを正すことを知ったということだ。彼は、チームメイトたちの前でひとりの人間として行動した。我々全員が、何かで過ちを犯すことがある。ラモスのことを過剰に見てはいけない。ロッカールームでは、少なくとも、我々はそういうことはしない。何よりも大切なのは、すべてが解決されたということだ。なぜなら、もうこのような問題を再び起こしはしないだろうし、セルヒオはレアル・マドリーにとって非常に重要な選手であり、我々には彼が100%必要だからだ。


セルヒオ・ラモスのASのインタビュー&ビルバオ戦で控えに回ったことで、あることないことマスコミが大騒ぎし、アンチマドリディスタは大喜びし、ACミランが再び出張ってくる…などなど、ある意味予想通りというべき大混乱を引き起こしてしまったわけですが、サルガドが今ここでプレスに出てくるのが、一番安心感がある気がします。4人のカピタンの中では、図らずもラウルは騒動に巻き込まれてしまい、いくら大人になったとはいえやっぱりグティは何を言うかわからないし、イケルも実は何を言うかわからない人なので、となるとやっぱりサルガド。
我々は選手たちのプレイと、いくつかのインタビューと、真偽を疑いつつ見るマスコミの記事などからしか選手のことを推し量れないわけですが、そんな中であっても、サルガドの誠実さは信じて良いもののひとつではないかと思います。そのサルガドが「解決した」と言うなら、そうなんです。


始末

2008-10-28 19:41:32 | football
ビルバオ戦の前に、セルヒオラモスのチーム批判インタビューというおいしいネタを提供したASでしたが、そのまま事態を悪化させるにしのびなかったのか、こんなフォロー記事を載せています。

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セルヒオ・ラモスとシュスターの間の平和は昨日調印された。ASが知るところによれば、アンダルシア人DFとドイツ人監督は、彼らの間に生じた論議を取り除くために、月曜日のトレーニングの前にミーティングを行った。事の発端はラモスのAS紙での発言で、不満を感じ、サイドで孤立しているように感じるというもの。そしてラモスはアスレチック・ビルバオ戦で控えになった。

ラモスは監督に対して、発言を後悔してないと伝えた。
「ASに対して発言したことは、すべてそう感じたことだから」。しかし「たぶんプレスに対して発言したことはミスだったかもしれない」と認めている。

一方でシュスターは、ラモスに伝えている。
「物事はプレスのためには準備されていない。私のドアは、常に話し合うために開けられている」。
また同じように、ラモスとシュスターはマドリーの対称的でない戦術システムについても話し合った。そしてシュスターは非常に誠実だった。
「エストレーモ(中盤アウトサイド)が足りないのは事実だ。でもクラブにそういう選手をお願いしている。もしそういう選手が来ないなら、現有戦力で埋める必要がある。そこを君は明らかなこととして受け止めなければならない。もし君が攻撃と守備両方ができないというなら、第一に守ることについて考えなさい。重要なのは守ることだということに、疑問を持ってはいけない。」

重要なことは、シュスターがラモスに、日曜日に彼を控えに置いたのは罰則ではない、と言う機会を逃さなかったことだ。
「アスレチック戦で先発かそうでないかに疑問があったようだが、君のAS紙に対する発言、疲労していたということ、痛みを抱えてプレイしていたということ、休息が必要だということを読んでから、既に君が受けるべきだった休息を与えるのに、私は疑問を持たなかった。」

最後にドイツ人監督は、このマドリーにおいて彼が重要なピースであると知らせるという、優しさを示した。
「君は、私たちを信じるのを止めてはいけない。なぜなら私たちは、君を信じるのを止めたりしないからだ。君はこのチームにおいて非常に重要な選手であり、またそうあらねばならない。そして最高のラモスを見せる必要がある。なぜなら私たちには君が必要だからだ。」

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「ASが知るところによれば」ってどういう意味だとかいったいどこでこれだけの会話を仕入れたんだとか、いろいろ怪しい記事なんですが、とりあえずASを信じるなら、シュスターとラモスは和解したそうです。和解ですというか、シュスターが優しすぎる。最近の戦術のマズさやカンテラーノたちへの取り扱いから、当ブログもシュスターに対しては少々非難がましくなってはいますが、この小学校の先生のような優しさ我慢強さは、ある意味才能です。「たぶんプレスに言ったのはミスだったかもね」なんててヌケたことを言っているセルヒオラモスに、諄々と自分の考えを説いて聞かせるシュスター。その優しさをカンテラ上がりの選手たちにも向けてやってくれと思わずにはいられませんが、昨シーズンからマドリーの選手たちの関係が穏やかで和気藹々としているのは、この人の態度も関係しているのかもしれない。
ま、あくまで「ASが知るところでは」という謎記事であるということを頭に置いておかないといけませんけどね。だってなんか話がうますぎるというか、くさいほどに感動的過ぎる。


で、実はこの記事には最後に1パラグラフ付け足しがあります。

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昨日クアトロが放送したラウルとセルヒオ・ラモスの驚くべき映像は、まったく何も起きていないことを明らかにしている。ラモスがASに対して行った発言にラウルが怒っているため、交代でベンチに戻ってきたときラウルがセルヒオ・ラモスと手を合わせなかったと言う人物もいたが。しかしクアトロのカメラが捉えた映像で、ラウルが前列にいたスナイデル、ファンデルファールト、ドレンテとタッチする前に、セルヒオ・ラモスと手のひらを合わせている様子が完全に見て取れる。ASはいくつかの独自ルートにより、この48時間の間にラウルとラモスの間に何の問題も起きておらず、2人の関係はいつもどおり非常に良好であることを確認している。
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いきなりこれだけ読むと「何の話?」となるかもしれませんが、記事中で触れられているとおり、ビルバオ戦で交代になったラウルがベンチに下がってきた際に、監督やチームメイトたちと手をパンパンとタッチさせていく中で、セルヒオ・ラモスとだけタッチしていなかったのです。

……と、報道している一部マスコミがいたということなんですね。一部マスコミにはMARCAも入ったりするんですが。
MARCAは昨夜、トップページに「ラウルがセルヒオ・ラモスをベンチで無視した!」と、得意げに映像&記事を出しました。ただその記事の読者コメンタリは、記事に乗せられるままにラウルをけなす人々がいる一方で、「別のメディアで流した映像ではちゃんとタッチしてたぞ」「うそつきマルカ~」という書き込みも少なくなく、数時間後にはこの記事はニュースリストの下のほうにしまい込まれていました。
MARCAなんてマドリーの先棒担いでいるメディアかと思いきや、平気でこんな記事を載せてしまうと。その一方で、ASは「ちゃんとタッチしてますよねえ。しかもこちらは、もっと確かな独自ルートで確認してますですよ」と、対抗意識を燃やして正義の味方ぶってみたり。
何かしら騒ぎが起きればメシのタネが増えるスポーツ紙根性といえばそんなものか。ASもMARCAも、ラウルに限らずいろいろな選手を叩いたり、非難したり、あることないこと書いたり、祭り上げたり、褒め称えたりと忙しいことです。

しかしです。改めて当該のMARCAの記事を確認したら、「ラウルはラモスとタッチしたかもしれないけど、目を合わせていない!」と書き換わっていました。みっともない。
今回はMARCAの方が、完全にヘタ打った感じですね。「すいません見間違えました」「ちょっとネガティブな記事が書きたい気分だったんです」って潔く謝ってしまえばいいのに。

記事はそれでもラウルを非難したいのか、「ラウルはセルヒオ・ラモスと1つシートを開けて座った!」とも書いてます。けど、ベンチ戻ってきたばかりの汗だくの状態で、座る場所に余裕があるのに、誰かの隣にくっついて座る方が変だろう……。
セルヒオ・ラモスのとばっちりでMARCAに突然たたかれるラウル、不幸です。ラモスの意見はもっともなところもあるし多分に同情の余地もあるとは思いますが、そもそもマスコミにペラペラしゃべらずとも良かったこと。カピタンが怒ってラモスの口を抓り上げるくらいしても、バチはあたらないような気もしますが。
この次から、ラウルはベンチに下がったら、ひとりひとりと目をしっかりと合わせてぎゅーぎゅー握手をし、暑かろうと汗まみれだろうと誰かの隣に張り付いて座らないといけなくなりました。かわいそう過ぎる。


右端、真面目に。

1日後

2008-10-28 07:13:40 | football
やっぱり試合を終わったらその勢いで書いてしまわないと……。


08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 8
Recreativo Huelva 1-1 Valencia C.F.

レクレの得点:カムニャス(47)
ビジャ(62)

GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、アレクシス、モレッティ
MF:アルベルダ(64、バラハ)、マヌエルフェルナデス(75、マルチェナ)、マタ、ホアキン
FW:アングロ(55、ビセンテ)、ビジャ

引き分けですが勝ち点1を積んで未だ首位。ここまで負けなし(スーペルコパ第2戦のゴニョゴニョを除く)。バレンシア史上最高のスタートダッシュだそうであります。
とはいっても、フエラらしく少々冴えない内容…と言ってもいいかもしれない。前半はバレンシアが優勢ですが、いくつかあるチャンスがゴールにならない。レクレも悪いわけではなく、押し返してくる感じはありました。
後半始まってすぐにレクレ先制。嫌な時間に取られて…という流れでしたが、やっぱり何はなくともビジャ。もうこの人は何なんだろう。いて欲しいところにいて、取って欲しいところで取る。失点から15分後には追いつきました。
でもその後がちょっと。フエラだし引き分けでも何ら文句はないのですが、でも一応首位にいる調子の良いチームなんだし、もう少し勝ちにいっても良かったんじゃないかなあ…。バラハもマルチェナも、どこかで使いたかったんだろうとは思いますが、マヌエルフェルナンデスを下げてしまった辺りは残念でした。

あとイトゥラルデゴンサレス、最後攻撃してるのに止めるな(だいたい、終了間際にあんたが余計な時間使ったからだ)。



08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 8
Real Madrid C.F. 3-2 Athletic Bilbao

マドリーの得点:スナイデル(12)、イグアイン(28、58)
ビルバオの得点:エチェベリア(34)、イラオラ(44=PK)

チャンスに大外しする技で、たびたびファンを悶絶させるイグアインですが、きっちり2ゴール決めてきたことが実に喜ばしい。やっぱりFW3枚より2枚の方が断然いいだろう。たとえロッベンも入れて3トップ扱いだとしても、純正FWが前に3枚いて、混雑しあったりそれを気にして本来ではない位置まで下がってしまったりするよりは、はるかに良いと思われます。とはいっても、一方でこの試合のラウルが、チャンスメイクに動くことが多くスペースを作るというかゴールから離れた位置にいることが増えてしまっているようで、これが心配。なんとなく、ゴール付近から離れていくラウル=調子を落としていく、という印象があるので…。
ビルバオの攻撃を中盤が止められない様子に、冷や冷やさせられる。中盤の底にガゴ1枚、というのは、ちょっとどうにかならないのかなー。ガゴは1枚の方がやりやすいような話をしていたような気がしますが(ボカ時代がそうだったから、というだけかも)、ディアラか、グティか、デラレか、ハビガルか、この5人で中盤底を2枚とした方が、まだ良いのではないかと思います。今のままではガゴが行き倒れてしまう…。ついでに攻撃にまで色気出してますしね。先制点アシストのスルーパスは見事。

例によって、存在しないオフサイドに悩まされたりもしましたし、ペナルティも「そりゃないだろう」という判定でしたが、マルセロの報復まがいのタックルが黄色で済んだり、ペナルティエリア前でのサルガドの深々としたタックル&ペペのアフターキックが双方お咎めなし(どちらももう1枚アマリージャだったら退場だった)だったので、痛みわけか。ま、マルカのアルビトロ採点1点には、何も文句はありませんけど。

で、サルガド。いやー、いいですねえ。熱いし、必死だし、えぐるタックルも健在だし、一番前まで駆け上がってクロス入れようとするし。久しぶりの出場だったので、カンが鈍っていたら…というのが気になってましたが、そんなことはまったくなし。最近は毎シーズンオフにチームを出される噂リストに名前が載りますが、こんな得がたい人材は手放しちゃいけません。

W様の放送内では、チーム批判による罰則だといわれたセルヒオラモス。ま、その可能性も十分にありますが、恥骨炎の方が理由としては大きいんじゃないでしょうか。中途半端な表情でベンチでそわそわしてましたが、とりあえず休めて良かったねと思います。ただサルガドが元気すぎて幾度かピッチ上で痛んでいたので、結局ウォーミングアップには出る羽目に。ベルナベウの反応は、拍手に少々のブーイングといったところだったでしょうか。


オサスナついに
ヒホンがリアソールでデポルに勝ち、ベティスに敗れたオサスナがついに最底に到達しました。監督が代わると、わりとその場凌ぎ的にでも勝ったりすることはままありますが、2試合続けて、しかも直接の下位対決で負けています…どうするのオサスナ。
で、オサスナというといつもプラシルに言及するわけですが、プラシル、出てないんですね。間が悪いことに、カマーチョが監督に就任した最初の試合はサスペンション。土曜日のベティス戦では、監督判断により召集からすら漏れました。カマーチョもまだチームを模索しているところかもしれませんが、前監督の信頼を受けてレギュラーだった選手が外されるのは、カマーチョがその辺りに拘って自分らしさを出そうとしている現われなのか、まだ試行錯誤段階なのか……。ちょっとばかり気になるところ。

休みたい

2008-10-26 12:33:46 | football
バレンシア
フエラでレクレと対戦するバレンシアの召集選手。試合は現地時間17時、日本時間25時より。放送は月曜夕方。

GK:レナン、グアイタ
DF:ミゲル、アレクシス、アルビオル、マルチェナ、モレッティ
MF:アルベルダ、エドゥ、バラハ、マヌエルフェルナンデス、パブロエルナンデス、ホアキン、ビセンテ、マタ
FW:アングロ、モリエンテス、ビジャ


各紙の予想では、ビジャの相棒は一応モリエンテスで出ています。アングロの可能性もあるかもしれませんが、また先発のチャンスがもらえるか。

モリエンテスには、本当にそろそろリーガでのゴールが欲しいなと思います。チームに貢献はしていても、やはり数字で結果が欲しい。スーペルやlas provinciasによれば、バレンシアはとにかくこの冬に若いFWを獲得しようと、さかんに動いています。ブラジルのケイリソンの名前は9月中には出ていたし、最近はクロアチアのカリニッチという選手の名前も。モリエンテスが、バレンシアでは今シーズンいっぱいだと宣言してしまったこともあり、クラブとしては当然の動きなわけですが、もし新FWが冬に来たとしても、今シーズン中からポジションを渡したくはないでしょう。シルバが戻ればマタが中をやるだろうし(もう少し先だとは思うけど)、出られるときに結果を出しておいて欲しいのです。次に移るときのためにもなるかな。


問題ありマドリー
1つ負けただけで騒がしくなるマドリーですが、今回は監督が自分で騒がしくなる種を蒔いているような気がしてならない。ビルバオ戦の召集選手です。

GK:イケル、デュデク
DF:ペペ、マルセロ、メツェルダー、エインセ、セルヒオ・ラモス、サルガド
MF:ディアラ、ガゴ、グティ、ロッベン、スナイデル、ドレンテ、VDV
FW:ラウル、イグアイン、サビオラ

ディアラとグティが復帰。ルートは赤紙休暇、カンナバーロはローテーション休暇、ミゲルトーレスは怪我、監督判断によりコディナ、ハビガルシア、デラレが召集外。

デラレを外したと。シュスターはカンテラに何か恨みでもあるんだろうか。次のミッドウィークには国王杯がありますが、それに向けて温存したとでも? デラレは国王杯専用にされるような選手じゃないことは、今シーズンここまでの働きでわかることだろうに。
確かにグティもディアラも復帰したら、中盤真ん中寄りの人だらけだし、誰かをベンチ外にしないといけない。でもそこではずすのがデラレ? MARCAの記事でも、ファンから「理解できない」というコメンタリオがありますが、やっぱり理解できない。


で、さらに話がややこしくなるのが、ASに載ったセルヒオ・ラモスのインタビュー。あまり信頼できないと思っているのですが、とりあえずgoal.comで該当箇所が日本語になっているので引用。実際にASに載ったインタビューはもっと長くて、このgoal.comの日本語記事は、ストーリー上、都合の良い部分を集めてきたものです。

「僕は毎試合のように右サイドバックで孤立している気がする。」
「解決策の1つはシステムを変えることだ。そして、僕の助けになる選手を配置して欲しい。」
「もしシステムを選ぶなら、ユヴェントス戦で後半がよかった。ロッベンとドレンテが両サイドハーフに入ってプレッシングを高めていたから、僕は守備に集中すればよかった。安心できたね。あのシステムだったらうまくいくかもしれない。でも、そう思うのは僕だけみたいだ」

相変わらずすぐに、思ったこと、不満をしゃべってしまうセルヒオ・ラモス。ですが、だいたいはユーヴェ戦の後にファンも感じていたことだろうとも思います。ユーヴェのサイドからの攻撃をひとりで食い止めなければいけなかった前半と、中盤からのサポートが入った後半。ユーヴェ戦の後半の戦い方は好意的に受け止められているし、その戦い方を望むのは当然かと思います。
ただ、シュスターが本当に、FW3人並べるのをやめてサイドを使う選手を配置してくれるのか…というと不安があるんだろうな。私も大いに不安ですが。

ただ、goal.comでは記事になっていない部分の方が私には気になります。これも抜書き的になってしまいますが、ASから。

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Q:恥骨の問題はありますか?
R:少しね。恥骨と外転筋、試合が多く、負荷が上がっている。

Q:痛みを感じながらプレイしている?
R:そうだよ。痛みと不便さを感じながらプレイしてるんだ。しばらく前からこの状態でやってるのは確かだ。この悪い状態でプレイしていることで、100%の力が出せていない。

Q:止めることはできない?
R:僕はずっとプレイしたいんだ。それはユーヴェであろうとイルンであろうと同じことだ。でも、少し賢くならなければならない時が来ている。自分のことを知り、制限し、意識すること。2週間したらまた重要な試合がやってくる(ベルナベウでのユーヴェ戦)。僕の頭の中には、ユーヴェ戦とアスレチック・ビルバオ戦で戦い、その次の週は休養することがあった。今日(おそらく金曜日)、僕は別メニューでトレーニングをこなした。もし止めなければならないとしたら、最初にそう言うだろう。なぜなら、もしその症状があれば、4日から5日は何もせずにいて、その後ゼロから始めることになるだろうから。この後の週は、少し休養を取るのにふさわしいんじゃないだろうか。

Q:最終的にinfiltrationを再びすることはない…(局所麻酔? infiltrationは浸透という意味の単語ですが、文脈からいって痛み止めの注射などを指すのではないかと思いますがわかりません)
R:ない。まったくはっきりとね。そうするとしてもそれが最後だろう。やるとしたらチャンピオンズのファイナルか、重要な試合でだ。そのダメージの大きさや深刻さを僕は理解している。だからやらないよ。
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実はこの後、代表でinfiltrationが想定されたこと…でラモスとシュスターの意見が衝突していたと見られるQ&Aがあるのですが、うまく意味が取れないので割愛。シュスターが不快感をマスコミに話したこと(9月初旬の代表戦でラモスが強行出場したことについて、ではないかと)、それにラモスが反発したという感じ。最後にラモスは「今は炎症緩和剤を服用している」と言っています。

かなり身体がやばいんじゃないでしょうか。「ビルバオ戦出たら休ませて」ということで、国王杯とアルメリア戦を休んでその次のユーヴェ戦に備えたい、と都合よくも聞こえますが、セルヒオ・ラモスが「休みたい」と言うなんて、どれほど身体にきているのか。ミゲル・トーレスが負傷中なのがつくづく悔やまれますが、サルガドもいるんだし。今週末から休ませてしまえれば良いのですが……シュスターが。
土曜日の試合前日プレスカンファレンスで、セルヒオ・ラモスのASでのインタビューについていろいろ質問されたシュスターは「(セルヒオ・ラモスが)疲れているようには見えない」と答えたそうです。

どこに目ぇつけてんの。
ついでにgoal.comにあるような一連の「批判」について、セルヒオ・ラモス本人から説明を求める可能性もある、とのことです。うーん、きな臭くなってきた。

ちなみに上記セルヒオ・ラモスのインタビューは、公式にも載っています。シュスターの戦術批判と取れる部分までしっかり載っています。ただし、セルヒオ・ラモスが自身の恥骨炎等フィジカルの問題について語っている部分は、さっくりなかったことになっています。マドリー公式の検閲基準って何だろう?

切り替え

2008-10-25 09:00:54 | football
夏時間→冬時間
中央ヨーロッパは今週末が夏時間が終わります。もう少し正確に言うと、日曜日の午前3時に、時計の針を1時間戻して、日曜日の午前2時をもう1回やるという……。フットボールファン的にわかりやすく言うと、今まで現地の試合開始時間に+7時間で日本時間になっていたのが、+8時間になるということです。なので、たとえば今週末開催の、

OSASUNA Sab-20:00 BETIS

オサスナvsベティスはSabado(土曜日)20時キックオフなので、まだ夏時間内ですから+7時間で、日本時間では27時=午前3時キックオフ。放送ありませんけど。

RECREATIVO Dom-17:00 VALENCIA
R. MADRID Dom-21:00 ATHLETIC

Domingo(日曜日)になるともう冬時間。レクレvsバレンシアは+8時間なので日本時間では25時=月曜日午前1時から。ま、どうせON AIR!なので関係ないですけど。一番遅い時間帯のマドリーvsビルバオは月曜日午前5時から。会社人には辛い季節です。

春先まで会社から少し離れたところに住んでいまして、家を7時前に出なければならなかったので、日曜の遅い時間帯の試合は「終われー、早く終われー」と念じながら見流すか、電車の中で携帯で結果確認…とかやってたことを思い出しました。今はもう少し恵まれていますが、ブログ書いてる暇はないだろうなー。


まだ雨のバレンシア

木曜日はトレーニングが非公開で、なにをどうしていたかよくわからないバレンシア。金曜日はすべてが非公開ではなかったらしく、やっといくつかニュースが出てきました。だいたいどこのスポーツ紙でも共通していた記事内容を、levante-emvから。

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バレンシアの監督ウナイ・エメリは、長期離脱中のダビド・シルバを除く負傷していた全選手と共にトレーニングを遂行できた。トレーニングは、この日の午前中ずっと降り続けた強い雨の中で行われた。
昨日のトレーニングでは、フィジカル上の問題でピッチに入らなかったフェルナンド・モリエンテスとティモ・ヒルデブラントも、チームメイトたちと同じペースでトレーニングすることができた。一方で、水曜日のトレーニングを途中でリタイアしたファン・マヌエル・マタは、今日のトレーニングセッションの間はピッチ脇でランニングを続けていた。
膝の負傷で数週間トレーニングできないでいたクーロ・トーレスは、昨日から既に全体トレーニングに合流。この日は、今シーズン初めて全体と同じペースでトレーニングをコンプリートした。
選手たちは、トレーニングが始まると見られていた時間から30分送れてピッチに入った。雨を避けるため、室内でウォーミングアップ。その後、エメリはチームを2つに分け、別のフィールドでやり方を変えてトレーニングを行った。最初に彼らはフット・バレーをやり、その後非公開で戦術トレーニングを行った。
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ということで、負傷者がほとんどいないという、これまでのバレンシアを考えたら驚くべき好ましい事態であります。マタも走れているということはそれほど重くないだろうし、戦力が揃っているならウエルバ遠征は休ませても良いだろうし。
モリエンテスは、フィジカルに問題があったそうですが、別の記事では「木曜日は個人的理由によりトレーニングに1時間遅れた」というのも見かけました。ま、ちゃんと復活できているなら理由が何でもけっこうです。


バレンシア公式では、既におなじみとなった、ダウン症の財団の子供たちがトレーニングに遊びに来ていました。恒例の選手と子供たちとのカレンダー撮影も先週やっていたようです。先日のモリエンテスのイベント訪問もそうですが、やっぱり地域密着型。


マドリー
グティとディアラが復帰できそうだ、というのはひとつ下のブログでも書きました。これが水曜日時点での記事。木曜日はトレーニング自体がお休みで、全体練習が再開された金曜日、グティもディアラも問題なくトレーニングを行うことができたようです。ユーヴェ戦ではイグアインが強い打撲を負った、というニュースもありましたが、こちらも問題はないようです。
一方で、U-21の試合で右大腿部を負傷したミゲル・トーレスと、先日のアトレチコ戦での赤紙によりビルバオ戦の欠場が決まっているファンニステルローイは、別メニュー。
ルートがいないということで、どうにも違和感のあるルート、ラウル、イグアインのトリデンテはなさそうです。代わりに前目にロッベンを置くのか…。グティとディアラが復帰してきたので、中盤を考えるのが大変そうです。土曜日は午前にトレーニングがあって、その後ビルバオ戦の召集選手が発表されるようです。


せっかく休みなのでのんびりとラウル@RealmadridTVガゴインタでも読もうかと思ったら、もう日本語になってました(ラウルガゴ)。早い。
マドリー公式の日本語は、適度なこなれ感が良いですね。「師匠」ってどんなスペイン語だろう?と思ったら、マエストロの訳でした。

「僕には素晴らしい師匠がいた。17歳でデビューした時、マノロ・サンチスやフェルナンド・イエロ、そして…」
Yo he tenido muy buenos maestros. Cuando debuté con 17 años estaban Manolo Sanchís, Fernando Hierro y ...

グティとディアラ復帰

2008-10-23 07:07:09 | football

戻ってきつつあるマドリー
ユーヴェに負けたからといってしょぼしょぼしている暇もなく、日曜日にはベルナベウにアスレチックビルバオがやって来ます。
水曜日、ユーヴェ戦で先発した選手は室内トレーニングでしたが、先発しなかった人々、留守番させられた人々はピッチでトレーニング。そしてここにグティとディアラが加わりました。
公式の記事によれば、グティはヒラメ筋の負傷から完全に回復し、日曜日は「14番」のユニフォームを着られるだろう、ディアラもすばらしいフィジカル状態で、代表戦で負った膝の負傷から回復、2人とも通常通りの全体練習をこなした、とのことです。

火曜日に間に合っていたら…と思わないでもありませんが、2人ともひどく長引かずに戻ってこれるようで本当に良かった。

○おまけ1:この日はサルガドさん、33歳のお誕生日。
○おまけ2:なぜそんな写真を載せてしまうんだ…マドリー公式。




大雨のバレンシア
一日中雨だったらしい水曜日は午前と夕方のダブルセッション。夕方はかなり雨が強くなっていたようです。午前はフィジカルメニュー中心、夕方の方は戦術的なトレーニング。
夕方のトレーニングでは、ヒルデブラントが室内で調整。それから、マタが外転筋に違和感があって途中で離脱したようですが、予防的に、ということなので負傷にまでは至っていないのではないかと思います。今週はミッドウィークの試合もないので(UEFA杯はお休みの回)、休むべき選手たちのコンディション調整も焦らなくて済むのが良い。

回復具合が気になるシルバは、既に先週後半くらいに松葉杖が取れています。エメリ監督と参加した何かのイベント(美術展のような感じだった)に、ちゃんと2本の足で参加していました、また一歩、復帰に近づきました。


おまけ:オフの活動
バレンシアの皆さんがオフだった火曜日にlas provinciasに載ったこんなニュース
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非常にたくさんの子供たちが、今週末はXativa(シャティバ、ハティバ?)の子供たちによるニノットのパレードに参加した。シャティバの街の18の地域から参加する子供たちは、リサイクルの必要性、友情、シャティバの街をきれいにする活動などをアピールし、パレードを行った。
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ここで出てくるシャティバという街は、バレンシアから南西に50~60kmくらい離れたところにあります。ニノット(火祭りの張りぼてをかざるいろいろな人形)という単語が出てくればバレンシア火祭り。今は火祭りの時期ではありませんが、人形を作りパレードをする、というのはバレンシア地方の文化なのかな。で、なぜ突然こんなニュースかというと、この記事の最後のほうにこんな一文が出てくるからです。

「昨日(月曜日)、子供たちはフェルナンド・モリエンテスに会った。多くの写真が撮られていた」

モリエンテス登場。実は先週に同じlas provinciasに「モリエンテスが行きます」という予告の記事がありまして、予告どおりモリエンテスは子供たちとの楽しい夜の集まりに参加。過去にはアルベルダやアングロ、パロップなど、他にも何人かバレンシアの選手が顔を出しているということで、バレンシアの街の子だけではなく、少し地方の町や村の子も、こんなお楽しみがあるのはいいなー。
22日のTvviの夜のニュースで、その様子を少し流していました。広い部屋の前に座って、会場に集まった人たちからの質問に答える、というやり方。顔を抑えて話をしている様子から見るに、例のナイス顔面アシストについて、突っ込まれたのではないかと思われます。


アトレチコ
よく追いついた。

CL-3

2008-10-22 07:32:28 | football


08/09 UEFA Champions League Goup H Day3
Juventus F.C. 2-1 Real Madrid C.F.

ユーヴェの得点:デルピエロ(5)、エインセ(48=P.P.)
マドリーの得点:ルート・ファン・ニステルローイ


やっぱりトリノ、イタリア方面は鬼門だ……。
と言うこともできますが、エンパテで終わることもできただろうと思うとやはりいろいろ言いたくなる。先発はこちら。

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ
MF:ガゴ、ファンデルファールト、スナイデル
FW:イグアイン、ラウル、ファンニステルローイ


立ち上がりから、まだ試合に入りきっていない中途半端なところをユーヴェに攻め込まれる。早い段階で、一番おいしい時間帯に相手を楽にする失点。中でペペが簡単に交わされたのも、フォローが遅れていたのも、ディフェンス陣が試合に入りきれていなかったのと思います。デルピエロのゴールはゴラッソすぎてどうしようもないのですが、だからこそ打たせないような警戒感は、最初から怠るべきではなかっただろうと。イケルはあれは仕方がない。

中盤の底にガゴ、その前にVDVとスナイデル。その前に、としか言いようがないんですが、守備意識を持つべきなのか前寄りで良いのかよくわからない。前線のルートやラウルはユーヴェのディフェンスにぎっちり張り付かれているので、そこに闇雲にボールを当てるのは得策ではない。このためラウルもルートも下がってボールを取りにくるか、前線でラインの裏を狙うか。中盤はサイドバックと一緒にサイドを攻めるとか、下がってきたFWを追い越していくとか、もっと前目にいきたかっただろうと思うのですが、中盤3枚で守備も意識しなければいけない状態で、前との距離がありすぎる感じでした。相手のプレッシャーも高い位置からきつかったし。前半、VDVがエリア外からシュートを狙っていたのは良いチャレンジだったと思う。
要するに、デラレを入れて中盤4枚でいいじゃないか、と思ったのです。ガゴの前に、守備のフォローとパスを出せるデラレを置くことで、VDVもスナイデルももっと攻撃の意識を強めることができただろうに。なんでシュスターは、ルート、ラウル、イグアインの3枚に拘るんだろう。3人並べて3人揃って有効だったことってあっただろうか。

後半立ち上がりは良い感じで…と思ったら、また失点。結局エインセのプロピアプエルタになってしまったようです。危ない感じで攻められながら、イケルは完璧にシュートを受ける体勢になっていたところに、不運にもエインセの出した足にシュートが当たり……。イケルが膝から崩れ落ちる気持ちはよくわかる。

後半早い段階で、イグアインに代わってロッベン出場。これは効きましたね。しばらくの間、ようやくマドリーらしい攻撃を楽しませてもらいました。スナイデルのシュートがポストに当たったり、ロッベンが右サイドで相手守備2人を交わしていくところとか、実に楽しかった。ま、ここで2点取れていれば…なのですが。

次の交代はドレンテがVDVに代わりましたが、これは代えなくても良かったかもしれない。というかエインセと代えれば良いのに、と思っていました。残り時間少なくてマドリーのポゼッションが高まっていたし、エインセのクロスには残念ながらほとんど可能性が感じられなかったので…(後半プレッシャーが弱まってからは良くなりましたが)。

あと気になった点をいくつか。
セルヒオ・ラモス、週末はぜひ休ませてやってください。カードをもらわなかったのは幸運以外のなにものでもない。手が出たり肩で相手を止めたりせざるを得ないのは、思い通りに身体が動かせていないからではないかと。負傷気味なのに、リーガでも代表でも出場を続けていたのですから、しっかり休養取らせないと、長期離脱になりかねない。
ガゴ、気持ちが顔に出すぎ。演技だとしたらやり過ぎ。


順位


もう1試合のゼニトvsバテボリゾフは、1-1の引き分け。これは良い結果と言えるのではないでしょうか。この後マドリーが大崩れしたらもちろん危険ですが、残りのベルナベウでの試合を落とさない意識で、少なくとも決勝トーナメント行きは決められるのではないかと思います。
なんて甘いことは言わず、次のリターンマッチ、ベルナベウでのユーヴェ戦は絶対に勝ち点3を取ること。11月5日です。

トリノへ

2008-10-21 07:16:12 | football

試合が火曜日なので、当然ながらマドリーの選手たちは月曜日にトリノへ移動。公式の記事によれば、

10時15分:バラハス空港行きのバスに乗る
11時45分頃:搭乗、離陸
13時:トリノに到着
19時:スタディオ・オリンピコに到着、トレーニング

そう、デッレ・アルピじゃないんでした(イタリア方面は非常に疎いのです。申し訳ない)。

スタジアム公開練習とインタビューは遅い方の時間帯だったようです。インタビュー担当はカンナバーロだろうと思っていたら、ラウルが登場。記事がつい今しがた出たばかりなので読んでる暇がないのが惜しいのですが、おそらくuefa.comで英語か日本語にもなると思うので、おあずけ。

スタメンはどうなるんだろう。フエラでもあるし休養もしてるし、左SBはエインセになるのではないでしょうか。ディアラが間に合わなかったので、ピボーテの1枚はおそらくガゴで間違いなし。残りの中盤を誰が埋めるのか。デラレとスナイデルとVDVと。前線はまたトリデンテでいくのか、トリデンテならルート&ラウルはおそらく確定で、あと1枚がイグアインかロッベンか。ロッベンは負傷上がりだから、ベンチからかなあ……。

わかりません。

ユーヴェのほうの事情はよくわかりませんが、ポウルセンが負傷欠場するらしいということで、リーガ人間としてはちょっとほっとしてます。


犬になつかれるカピタン。後ろで顔が強張ってるペペ。犬だめなの?



フェルナンド・トーレス
先日のベルギー戦での負傷は全治3週間と診断され、ビセンテ・カルデロンでどころかアンフィールドででも、アトレチコ・マドリーとの対戦が難しくなったフェルナンド・トーレス。アトレチコのエンリケ・セレソ会長は、フェルナンド・トーレスをビセンテ・カルデロンに招待したそうですが、トーレスは結局リバプールに残ることにしたとのこと。ちょっと残念です。帰ってくるなら、試合で戦う選手として帰ってきたかったんだろうなー…。

1a Div. Jornada 7

2008-10-20 02:57:34 | football
例によってフライングでバレンシアの試合結果に触れます。放送をお待ちの方もいらっしゃると思いますので、先にこちら。


レアル・マドリー:ユーヴェ戦への召集選手
GK:イケル、デュデク
DF:ペペ、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、マルセロ、メツェルダー、エインセ
MF:ガゴ、スナイデル、ドレンテ、ドッベン、デラレ、ファンデルファールト、ハビガルシア
FW:イグアイン、ラウル、ファンニステルローイ

ロッベンが復帰。サビオラとサルガドは監督判断による召集外。ディアラ、グティ、ミゲルトーレス、コディナは負傷などによる召集外。「など」というのは、コディナは胃腸炎だからです。お大事に。

セルヒオラモスが不調なだけに、サルガドはリスト入りさせても良かったのではと思います。アトレチコ戦出番ナシだったサビオラも外してしまうんだなー…、もっともベンチに入れるのは18人だけですから、仕方ないとも思いますが。
良い記憶のないデッレアルピですが、お土産持って帰ってきてほしいです。


08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 7
Valencia C.F. 4-0 Numancia

バレンシアの得点:ビジャ(3、モリエンテスの身を呈したアシスト付き)、マタ(72)、ビセンテ(82)、ビジャ(88)


GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、アレクシス、モレッティ
MF:アルベルダ(77、エドゥ)、マヌエルフェルナンデス、ホアキン(80、パブロ)、マタ
FW:モリエンテス(63、ビセンテ)、ビジャ

今日もまたビジャマラビジャ様。なんかもう凄すぎる。7試合で8ゴールですよ。
試合につないだら、ちょうどビジャの先制ゴールが入るところでした。いきなりのゴールで「おお!」と喜び、ふとバレンシアの選手が倒れているのに気づき、どうやらアシストした人が倒れたらしいとわかり……モリエンテスか。
浮き球を頭でそらしたのがビジャへのアシストになったのだとわかりました。先発していきなり重要な仕事をしたのは良かった。ただ、倒れている間顔を抑えていたし、アシストは頭でそらせてと言うよりも、顔でそらせたという……。
後で動画を見直して、大幅に修正。浮いたクロスをコントロールしてビジャにはたいた後、ビジャのシュートを顔ではじいたわけですね。その跳ね返りをビジャがゴール。アシストになるのか、これ。せっかく顔を犠牲にしてるので、アシストにしてやってほしいような…。

そんな身を呈したアシストで試合に入ったわけですが、今日のモリエンテスは良い方のモリエンテス。だと思う。(しばしばあるように)試合から消えることもなく、よく攻撃に入っていたと思います。ビジャが左に流れることが多いのですが(その場合モリエンテスとマタが中)、この試合ではモリエンテスも左によく流れていました。右サイドはホアキンとミゲルが縦+中へ、という感じで担当し、真ん中と左はマタ、ビジャ、モリエンテスで適宜動いている感じ。相手GKにプレッシャーかけにいってミスを誘ったり、最前線に飛び込んでいったり(ちょっとだけ惜しかった)、とにかく良いほうだったと思います。わりと早い時間に交代になりましたが、メスタージャの観客から拍手ももらったし。でもそろそろリーガでのゴールがほしいなあ。

マタのゴールはヌマンシアのDFの「触らなければ良かったのに・・・」というミス。ビセンテは、右サイド寄りからのマタのセンタリングを受けてのゴール。ビセンテのゴールは、今シーズンの1点目と同じような印象があります。確認してませんが。最後のビジャは、マヌエルフェルナンデスからのパスを受けて、ヌマンシアのDFが寄せてきているのを交わしつつバセリーナ。見事。

他に印象に残ったところ。今日は、ミゲルがエリア内からシュートを打ったり、マヌエル・フェルナンデスがエリア内に飛び込んだり、エリア外からシュートを打ったり、とポルトガル代表組が好調。代表期間中にストレスためてたのか。マヌエルフェルナンデスの機動力が良い。
ホアキン、ドリブルでかけあがるシーン、ミゲルとボールのやり取りをして中にボールを入れようとする場面が多く見られた。が、今日のホアキンはクロスが適当すぎる……。

2年前の国王杯デポル戦以来、バレンシアファンの怒りを買っているメヒア・ダビラが主審。となると、やっぱりバレンシアに辛い判断が目に付く。レナンへのボディチャージがファウルにならないのはどうかと思いました。キーパーチャージというファウルはもうありませんが、身体が伸びきっている状態へのアタックは危ない。前半には、ビジャがオンサイドからの飛び出しをオフサイドにされ(これは副審の問題)、後半にはドリブルで進もうとするマタの前をうろついて進路妨害をするメヒア・ダビラ。確かにこれは嫌われる。

前半4分のゴール以降、チャンスは多いし試合を支配しているものの、なかなか追加点が決まらない流れでした。後半開始直後は、ヌマンシアが戦況を変えようと一気に攻めに転じてきて、しばらくはゴール前に張り付かざるをえない危険な時間帯もありました。結局追加点が決まったのは、後半30分近く。それでも、だれる時間帯もほとんどなく、落ち着いて試合をコントロール。リードが1点でも変に緊張しない、安定したチームになってると思います。

なにしろ単独首位ですから。

34秒

2008-10-19 10:08:03 | football

ベルント・シュスター
まずはシュスターのコメントを、MARCA公式を混ぜ合わせて。

「我々は、最後の時間までゴールになりそうなチャンスを多く示した。はっきりと試合を決めてしまえるものだったのに。しかしいくつかの決定によって我々は難しい状態に陥った。そうした困難な状況を我々は乗り切ったが、これはこのチームがしばしば示すことだ」
「我々はレフェリーに疑問を感じている。後半は非常にカーサ優勢の状態だった。アトレチコが勝つか引き分けに持ち込んでいたかもしれなかった。これが、我々が1-5で勝利できなかった理由だ」
「(ファン・ニステルローイへの退場は)私はあれがレッドカードだと思わない。、明らかにペレアが退場したことの帳尻あわせだ。我々は試合をコントロールし、ピッチには1チームのみしかいないようだったが、そこからすべてが始まった。その決定からアトレチコは息を吹き返した」
「ビセンテ・カルデロンのファンたちは我々を不安にさせた。なぜなら彼らはプレシャーをかけていたからだ。彼らは1人の選手以上の存在だ。しかし今日我々は、最初の1分のゴールで彼らを沈黙させることができた。これはアトレチコにはファンが必要だということを示している」
「フットボールでは非常に典型的なフレーズだが、レフェリーが笛を吹くまで試合は終わらないんだ。今日我々は、それがまさに真実であると言うことを目の当たりにした」


08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 7
Atletico Madrid 1-2 Real Madrid

アトレチコの得点:シモン(90)
マドリーの得点:ルート・ファンニステルローイ(34秒)、イグアイン(90+6=PK)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、マルセロ
MF:ガゴ、デラレ(78、ハビガルシア)、アウナイデル(67、ファンデルファールト)
FW:イグアイン、ラウル(84、ドレンテ)、ファンニステルローイ


デルビーらしく熱い試合だったし、要所要所のぶつかり合いも面白かった。ですが、審判団のマズさがやたらと印象に残って、試合が終わってもどうもすっきりした気分にならない。どちらのチームにとっても、イライラさせられる審判でした。MARCAのクロス・ゴメス(主審)の採点は10点満点で0点。マドリー側から言わせてもらうなら、ルートへの赤紙はまさに帳尻あわせだし、ラウルもファンニステルローイも、存在しないオフサイドでゴールやチャンスがつぶされた。カンタレーホ、イトゴンに続き、また面倒くさい審判が増えたのか。


○インターナショナルウィーク中にまるまる休みだった選手を使いたいのはわかる。でもルート、ラウル、イグアインのトリデンテ、あまり良いと思えないのです。でも3人とも元気だからなあ…。
○前半34秒で入ったルートのゴール。早い時間に景気付けのシュートがほしいなーなんて思っていたら、まさかあんなにきっちりゴールにおさめてくるとは。本当にすごい・・・としか言いようがない。
○祝福のために集まった皆にしがみつかれ、輪の中心で誇らしげな顔をするルートが、実に頼もしく見えました。まさに大黒柱。
○ペレア退場。ルート、ラウル、スナイデルと危ない削り方をしていたので、ほっとした。
○ルートがロハになったプレイは黄色相当でしょう。ルートももうスペインで3年目なんですから、審判の帳尻合わせの可能性を意識して、タックルにいかなくも良かったのにと思います。でも逆にいえば、あそこできっちり守備する真面目さ、気持ちの強さが長所でもあり。
○持ち味のギリギリのライン突破を、ただひたすらオフサイド判定されるラウル。オンサイドもあったのに…。温厚なタイプですが、デルビーは違うスイッチが入るのかピリピリしてました。後半はボールがおさまらず苦しかった。
○前半のキーになったのはマルセロだと思う。セルヒオラモスがほとんど上がらない右に対し、左サイド全部使った上に、エリア内まで入る運動量。ドリブルのボールを置き忘れる、わりと簡単に取られることがある、と課題はまだまだありますけど。後半はやや大人しくなった。
○その反対側のセルヒオラモス。代表に呼ばれている途中でもフィジカルにやや問題がありましたが、それをひきずっているのかあまり元気がない。前半は押さえ気味、後半はわりと高い位置まで上がり攻撃参加。交代で入ってきたアトレチコのシモンとのやりあいは、見てる側としては面白かったわけですが、本人は相当イライラしていた感じでした。しかし黄色をもらったのがなぜなのか、まったくわかりませんでした。
○ガゴ復帰。特に問題もないようで、90+6分をコンプリート。まだ試合勘という意味では100%とはいかないかもしれませんが、守備によくがんばっていたと。ストパーがとれたのか髪がぼわぼわしているので、ヒモ部隊(特にデラレ)との区別がややつきやすくなった。
○デラレ、右サイド寄りから攻撃参加、セルヒオラモスのフォロー。ファウルの仕方が危ないと思っていたら、やはりタルヘタになってしまった。
○代わって入ったハビガルシアは、右サイドに出ていたのはよくわかりませんでしたけど、終盤の守備固めという意味では良かったのかも。意外に落ち着いてた。
○ペペ大活躍。カンナバーロ、軽いプレイはやめて。
○スナイデルのパスにややキレが足りない気がした。VDVの効果感はあまりなかった。
○追いつかれた時間帯から言っても、そのままアトレチコにたたみかけられ試合を持っていかれてしまうのでは…と思ってました。でもロスタイムが長かったせいもあり(足がつってたレフェリーのせいだな)、ひるむことなく、試合を諦めずに最後まで勝ちにいったマドリー。ドレンテよくやったよ。
○イグアインは、シュート練とパス練をよろしく。でもペナルティはよく決めました。ちなみにイグアインのリーが初ゴールは、2007年2月のアトレチコ戦。ラウルの後を次いで、アトレチコをお得意様にしてください。

長いな。

CLユーヴェ戦を前に、厳しい試合の中で勝ち点3を拾えたのは何よりです。復帰のガゴが90分間いけたし、火曜日にはロッベンも戻ってくるでしょう。セルヒオラモスのコンディションが、今のところ気がかり。


ゴレアドーレス
ファン・ニステルローイ
「最後に正義があった。そして僕たちは試合をものにすることができた。非常に早い時間に僕たちはゴールを上げ、すべてがパーフェクトに進んでいるように見えた。そのうちに、退場を食らって僕の望むようには物事が進まなくなった。僕はロッカールームで落ち込んでいたけれど、でもドレンテが素晴らしいプレイをして最後にペナルティを得てくれた。このような結果を残すことが必要で、それが重要だ。
今はユーヴェについて、つまりとても重要な試合について考えることが必要だ。勝たねばならない。この勝利は僕たちに力を与えてくれる。このチームは本当に特別なスピリットを持っている。僕たちは降参したりしない、ただ僕たちに見合うものを持ち帰るだけだ」

ゴンサロ・イグアイン
「永遠のライバルから勝利を挙げたのは非常に素晴らしいことだ。重要なことは、敵がどこであっても、このチームは100%の力を出すことを知っているということだ。僕たちは前へ進み、大きな試合に勝つことができた。ビセンテ・カルデロンで再び得点できて、だから本当に嬉しいよ。それがどれほど難しいか強調したい。アトレチコは非常にクオリティが高く、とても高いレベルでプレイしていたのだから。ペナルティを蹴ったのは、他にもうやる人がいなかったから。ゴールを決められて本当に嬉しいよ」


ルートの最後のフレーズが格好良すぎます。ペナルティの優先順位は、VDVよりイグアインが上なんですね…本当か?


プレ・デルビー

2008-10-18 06:17:08 | football

GK:イケル、デュデク
DF:セルヒオ・ラモス、サルガド、カンナバーロ、マルセロ、ペペ、エインセ
MF:ハビガルシア、デラレ、ガゴ、ファンデルファアルト、スナイデル、ドレンテ
FW:イグアイン、サビオラ、ラウル、ファンニステルローイ

監督判断による非召集:ロッベン、メツェルダー、コディナ
負傷による非召集:グティ(右脚ヒラメ筋の筋-腱結合部の繊維損傷)、ディアラ(右膝半月板炎症、滑膜炎)、ミゲル・トーレス(右大腿部筋繊維損傷)

金曜日の全体練習には間に合ったロッベンでしたが、シュスターは結局召集リストからは外しました。コーチ陣もメディカルチームも、リスクを犯したくなかったから、ということだそうです。筋肉の負傷は、治りかけたところで動かして再発というケース(VレンシアのMさんとか)が珍しくないし、火曜日にはユーヴェ戦が控えている。これは仕方ないか。でも攻撃面のオプションが著しく減じてしまうわけで、痛い。

バックラインは、右からラモス、ペペ、カンナバーロ、マルセロと予想。アルゼンチンからマドリーに戻るのが遅れ、金曜日にようやくトレーニングに合流できたエインセは、さすがに休ませた方が良いでしょう。ディアラに豪快なヘッドアタックをかまして以来、メツェルダーの扱いが下がっているのが気になります。エインセ召集外にしてメツェ入れても良かっただろうに。それともメツェはまだフィジカルに問題があるんだろうか。
一番の悩みのタネであろう中盤は、選手を選ぶ分にはなにも悩まなくて済みそうですね。ガゴをピボーテの底に、その前にデラレ、左VDVに右をスナイデル、といった感じでしょうか。おそらくガゴは90分もたないだろうし、ユーヴェ戦のことを考えると、ハビガルシアの途中出場は可能性が高いと思われます。右にイグアインを配置する予想も出てますが、イグアインは戦況を変化させることができる切り札として、ベンチに置いた方が良いのではないかと思われます。

うーん、怪我人多すぎる。しかも中盤のキーになる選手が複数欠けてるのが痛い。少なくともガゴが間に合って本当に良かった。スナイデルが代表で長時間使われなかったのも良かった。


マドリーをお迎えしてくれるアトレチコの皆さん
GK:クペ、レオ・フランコ
DF:アントニオ・ロペス、ペルニア、ハイティンハ、ウィファルシ、ペレア、アルバロ・ドミンゲス
MF:ラウル・ガルシア、ルイス・ガルシア、アスンソン、バネガ、マニシェ、クエバス、シマオ、カマーチョ
FW:フォルラン、アグエロ、しなぽん

マキシは間に合わなかったんですね。う、フォルランが復帰してきてる。
エインセと同様に遅れてマドリーに帰ってきたアグエロですが、デルビーに向けてやる気満々だそうです。マドリーの選手たちは口を揃えて「アグエロすごい」「アグエロやばい」「アグエロ注意」と言っています。マドリー守備陣、ドタバタとお笑いディフェンスに陥ることがままあるだけに、ひじょーに心配です。ペペ、頼んだ


金曜日のバレンシア
南米系代表組がいなかったバレンシアは、木曜の夕方のトレーニングで既に全員が揃っていました。その時点では、デル・オルノとジギッチが多少違和感を抱えていたものの、金曜日のトレーニングでは、長期離脱中のシルバとクーロトーレスを除いた全員が全体練習ができたようです。levante-emvには、モレッティがランニングを別にしていたとありますが、オフィシャルを見ると普通にバスケしてるし……。金曜日のトレーニングメニューは、バスケとボールを使ったロンド(ボール、パス回し)でした。モレッティも特に問題があるというわけではなさそうです。


ホアキンのレイアップシュート


今回のインターナショナルウィークで、負傷を抱えてクラブチームに戻っていった選手がかなり目立つ気がするのですが、7人を供出したバレンシアはほぼ無傷という幸運に恵まれました。
で、幸運つながりでASからこんな記事

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今シーズンのように、バレンシアがリーガのカレンダー組み合わせで運が良かったということは、それほどしばしばあったわけではない。今回はそうなのだが、ここまで組みやすい相手との戦いでシーズンが始まり、十分な結果(6試合で勝ち点16)を残している。ウナイ・エメリ率いるバレンシアはまた、リーガの最難関ステージを通過しなくて良い唯一のチームであることも自慢できるだろう。プリメーラの他の19クラブは、セビージャ→バルセロナ→レアル・マドリー→ビジャレアルという連戦をこなさなければならないのだが。

カレンダーを見るとわかるが、メスタージャのこのチームは、カレンダーの上で最も苦しい時期に息継ぎをすることができる。バレンシアは、11月23日にサンチェス・ピスファンでセビージャと対戦する。その1週間後、バレンシアはカーサにベティスを迎える。次にカンプノウでバルセロナと対戦し、その次はエスパニョール戦で再び息を継ぐことができるはずである。勝ち点を手にしていれば、担保を持ってレアル・マドリーを訪問することができるだろう。ベルナベウの後は、唯一の不利な点としてメスタージャでアトレチコと戦う。ここがバレンシアにとって一番の最難関ステージとなるだろう。その次はビジャレアルをカーサに迎えるのだ。

ここまで、既にプリメーラの2つのクラブがこの最難関ステージを通過した。スポルティング・ヒホンは、セビージャ→バルセロナ→レアル・マドリー→ビジャレアルと対戦する中で、1ポイントも得ることができなかった。ラシン・サンタンデールは、セビージャとバルセロナと引き分け、可能な勝ち点12のうち2ポイントを手にした。バレンシアのアドバンテージは、理論上、リーガを争うライバルチームが、やはりリーガのビッグクラブと連続して戦わなければならないという点にある。例えばレアル・マドリーは、14節にセビージャ、15節にバルサ、16節にバレンシア、17節にビジャレアルと対戦しなければならない。バレンシアは今年この対戦を経なくて良いのが、大きなものにできるかもしれない小さなアドバンテージだろう。
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誰が作ったカレンダリオなのか、リーガのアルプス、セビージャ→バルセロナ→レアル・マドリー→ビジャレアルの一連の対戦。6節まで終わって、この4連戦を済ませた2クラブは、その中で勝ちが拾えていません。スポルティング・ヒホンに至っては、この4連戦で18失点を食らってしまいました。
逆に、そのアルプスに数えられる該当の4クラブの中だと、やっぱりビジャレアルにアドバンテージがあるのでは、と思います。毎節ヘビーな対戦を繰り返していたら4戦目には疲労もたまるだろうし、該当4クラブの強力攻撃陣を止めるために無理をするDFたちが出てきて、結果、ビジャレアルにたどり着く頃には、チームのピボーテやCBの中心選手がカードを貯めて1回休み、なんてことが起きる可能性も高くなるんじゃないかと。やっぱりビジャレアルは有利だー。

今シーズンのリーガスケジュールが発表された際、バレンシアがセビージャ、ベティス・セビージャ、バルセロナ、エスパニョール・バルセロナ、マドリー、アトレチコ・マドリー、と3都市のチームが重なる奇妙なスケジュールに驚いたのですが、リーガ・アルプスの4連戦がないからといってバレンシアが有利なのかというと、ASの本文中にもありますが、マドリー→アトレチコ→ビジャレアルという一連の流れも、十分ハードですよね。ただ、やっぱり今シーズンのバレンシアは運があるのか、前半戦では12月21日~1月14日にこの3連戦が行われるのです。つまり、マドリー戦とアトレチコ戦の間にクリスマス休暇が入るのです。素敵。後半戦は…ま、やるしかないか。


勝負強い

2008-10-16 07:16:34 | football

Clasificacion Mundial 2010 Groupo 5 Jornada 4
Belgica 1-2 Espana

ベルギーの得点:ソンク(7)
スペインの得点:イニエスタ(36)、ビジャマラビジャ(88)

今朝の試合は起きられなかったので、結果とMARCAの記事の見出しとTVEのゴールシーンしか見てませんが、いやー、すごいなスペイン。

連続無失点記録は開始早々に717分で終了。一番警戒しないといけない選手が、セットプレーの後でマークがずれていたのかもしれませんけど、ゴール前でどフリーってどういうことですか。まだ早い時間で気持ちもゆるかったんだろうか。
でもまあ、ゴールは実に見事。イニエスタの同点ゴール、セスクからのボールを受けて、こともなげにベルギー守備の間を抜いていくきれいなドリブル、角度のないところから落ち着いたシュート。TVEの実況が「Que gorazzo! Que Jugada! Que Fantastico Jugador! (ゴラッソ! なんというプレイ! なんというファンタスティックな選手だ!)」と大興奮ですけど、まさにそのとおり。
そして終了2分前というぎりぎりのところで決まったビジャのゴール。グイサの落ち着いたぴたりとはまるクロスに、セルヒオ・ラモスと重なるように飛び込んでいき、ゴール。勝負強い、という言葉をスペインに使えるなんて、なんだか本当にすごいわ。


さらにすごいと思ったのは、ベルギーのホームであったにも関わらず、スペインのゴールに歓喜する人たちの多いこと。いままでで代表のフエラの試合なんて、マノロおじさん+現地在住スペイン人くらいのごく一握りぐらいしか、スペイン代表の応援がいなかった感じだったのに。EUROの優勝の影響は、本当に大きい。


非常にネガティブなこと
フェルナンド・トーレス、前半15分でセスクと交代しています。12分、脚を伸ばしてボールに触った瞬間に左大腿部の筋肉を痛めた様子。MARCAの記事をざっと要約すると、

「前半12分、ボールをコントロールしようとした際に左大腿部を痛め、ベンチに向かって負傷したとジェスチャーし、顔をユニフォームで覆って涙をこらえ、ロッカールームに下がった。
現時点での診断によると、左脚ハムストリングの損傷で、CLアトレチコ-リバプールの試合でプレイすることは厳しい。代表のチームドクターによれば、左脚大腿部の筋肉の微繊維損傷、現時点では10日間程の離脱とみている。」


例のUEFA裁定の件は、少なくとも来週のアトレチコ-リバプール戦はビセンテ・カルデロン使用可になるのではないか、という見込みが強くなってきたのですが、肝心のトーレスがここで負傷とは。比較的回復が早い選手だという印象があるのですが、なんとか間に合ってくれれば…。


焦ってはいけない

2008-10-15 22:24:34 | football
マドリー
昨日の記事で、「グティが長引いているようで気になる」と書いたのですが、どうも本当に微妙らしい。MARCAの記事を一部訳すとこんな感じ。

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まだ可能性は捨てきれないが、きわめて微妙な状態。先発することはなく、良くても召集リストに入るくらいだろう。
現在の問題は双子筋の過負荷で、デルビーに間に合わせようとハードトレーニングを続けてきたため。この10日間、アトレチコ戦でプレイするために、グティは毎日午前と午後のトレーニングを続けてきたが、最終的にそのつけが回ってきている。現在痛みは酷いものではないが、メディカル部門は注意を促し、負荷を最小限にしようとしている。もし100%の状態でなければ、召集リストには入らないだろう。

木曜日夕方のトレーニングで、グティはピッチに入りボールを触る予定で、ここで状態が検査される。もし感触が良ければ(つまり今後24時間に十分な回復があることが必要。月曜日は走ることもしなかった)、金曜日に発表される召集リストに入るだろう。それでも先発の11人には入らないだろうが。
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一時期はピッチでランニングまでできたのですが、回復を急ぎすぎてしまったということでしょうか。このMARCAの記事が15日の朝のタイムスタンプなのですが、本日午前中に行われたトレーニングでも、グティは結局室内メニューのみ。マドリー公式の今日のトレーニング記事でも、「アトレチコ戦への出場は保証されない」と書かれていました。やはり今回のデルビーでの復帰は諦めざるを得ないかもしれません。でも本当に、無理してほしくはないので仕方がない。

他の負傷者、ロッベンとディアラも、グティ同様に今日は室内トレーニングのみ。ディアラは「ぎりぎりまで疑わしい状況だろう」、ロッベンは「先日のトレーニングでは走っていたが、今日は室内でのエクササイズ」と書かれています。こちらも今週末の復帰は厳しいか。


クラブ通算5000ゴールを記念して




バレンシア
本日は午前と夕方の2部練が予定されているバレンシア。午前の練習では、アレクシスがチームの許しを得てお休み、デルオルノとマドゥロが筋肉のオーバーロードで別メ。ただし深刻なものではないとのこと。
午前のトレーニングはフィジカル中心だったようです。ゴムに引っ張られながら人を追いかけないといけないとか、厳しいー。




と、アトレチコ
UEFAからアトレチコに下されたペナルティの裁定は、かなり論議を巻き起こしているようです。マルセイユ側のクレームが一方的に通っていること、確認されていない事実もアトレチコ側の責任とされていること、日程的に押し迫っている中で下された裁定であること、上訴したら余計に日程は厳しくなるし。またクレームを提出したのがフランスのマルセイユ、判断を下したUEFAのトップはプラティニ、という構造に、アトレチコ側が不公平感を感じているところもあるようです。
確かに、悪名高いマルセイユファンが一方的に大人しかったわけではなく、実際マルセイユのファンが暴れている映像もあるのに、それでも今の状態ではアトレチコが一方的に悪いことになっているので、アトレチコ側も頑なに抗議しているのではないかと思います。


そんな中、バレンシア地方紙ではこんな記事が。タイトルは「バレンシアがアトレチコにスタジアムを提供」。
要するに、裁定が決定しアトレチコがビセンテ・カルデロンを使えなくなった場合、スタジアムを提供しますよという申し出をしたようなのです。記事の中では「10月22日は問題ない」とあるので、来週限定の話なのか、その後の試合でも受け入れるつもりなのかそこはわかりませんが。でもバレンシアって本当にマドリーから300km離れてるのかな。地図で見る限りぎりぎりのような気がする。でもバレンシアならスタジアム側もCLの運営には慣れてるだろうし、良いのかもしれません。今年はCLと予定かぶらないしね。ええ。
この記事では他に、エルチェ(バレンシア州の街で、バレンシアからさらに南に行ったところ)やセビージャ方面からも申し出があるようです。

もしメスタージャでアトレチコvsリバプールの試合をしたら、ベニテスとかファビオアウレリオとか、ご帰還ですね。


U-21 UEFA Championship Play-off for Final Tournament 2nd leg
Espana 3-1 (Ex.) Suiza
 合計4-3でスペインがファイナルトーナメント出場
スペインの得点:シスコ(51)、シシ(90+4)、ラウル・ガルシア(112)
スイスの得点:Gashi(25)

朝出かける準備をしながら、テキストライブを見てました。1-1のままだったら敗退でしたが、後半ロスタイムぎりぎりで延長に持ち込み、最後に勝ち越しゴール。なんだかよくわかりませんがよくがんばりました。

個人的には、ラウル・ガルシア(アトレチコ)がU-21だということが、なかなか実感がわきません。なんとなく「25歳くらい?」という印象を勝手に抱いてたので…。