公式ページ
2012/2013シーズンのユニフォームが、公式に発表されました。上の動画はADIDASのものですが、クリスチアーノも、セルヒオ・ラモスも、マルセロも出てくる(この3人のスパイクはNIKE)。ま、スパイクがどこであれ、ADIDASがチームスポンサーであることには変わりないんですが。ところで、セルヒオ・ラモスとベンゼマの間は、エンツォ君ぽく見えたんですが…違うかな?
シャビ・アロンソ
もはや常連扱いな気がするシャビ・アロンソ@GQのインタビュー。スポーツ関連の話ばかり、とはいきませんが、ちょっと面白い部分もあったので読んでみました。少し飛ばしたりもしています。
-------------------------------
Q:あなたとヒューゴ・ボスのコラボレーションから話を始めましょう。彼らがあなたを選んだのは、あなたが自分の専門の世界で仕事をこなすやり方、強い意志、生き生きした力強さ、信頼によるものだと言っています。こうしたことがあなたを特徴付けるものでしょうか?
A:自分の専門の仕事について話をしているのなら、そうだね、そういう価値が僕自身を定義するものだと思う。なぜなら、僕は自分自身を信頼しているし、力強くあろうとしてきたからね。専門の世界でこうやって過ごしているのは、進化していく上でとても重要なことだと思う。そうでなければ、これだけ多くの場面でこれだけの信頼を持てることはないだろう。
Q:今現在、個人としてもプロフェッショナルとしても、充足した状態だと感じていますか?
A:成熟と経験を積んだ段階に到達していると思う。フィジカル面でもまだいい感触があり、試合をどう読むか、チームのためにどうプレイをするかは、大いに成長してきている。5年前を振り返ると、そうだね、選手としてはもっとやれていると思うし、成長の余地も小さくなっていると感じるよ。
Q:今も試合後は眠れないのですか?
A:そう、本当にすごく苦労している。緊張感やアドレナリンを解放するまで、いつも明け方の5時まで眠れない。
Q:そういった眠れない夜は何をしていますか?
A:あらゆることをね。読書をして、シリーズもののドラマを見て、インターネットをして……。友人達と夕食をとりに外に出たり何かするのでなければ、自宅で平和にそういうことをしている。コンセントレーションの時も、読書をしたりドラマを見たり、そういうことをするのに使っているよ。
Q:あなたは読書をするのが好きという、普通とは少し違う選手ですが…
A:そうだな、そういうことには俗説が多いよね。皆、思われているよりもたくさん読書をしているよ。人はいろいろとラベルをつけるものだ。でも、すべてのものがある。それに、そうだね、僕は新聞や雑誌、小説、伝記、推理小説…なんでも読むのは好きだ。
Q:あなたはCultureta(文化的な?)とか、洗練された文化趣味を持っているようですが、どうでしょうか?
A:(笑って)Culturetaがなんなのか知らないけど、僕はそこに入るんだね。でも僕が思うのは、自分は好奇心が旺盛だということ。映画、音楽、経済、デザイン、建築…雑誌を取り上げて、そこに何があるのか、読んだり聞いたりじっくり見たりするのが好きなんだよ。
Q:でも、あなたのTwitterを見ると、キューブリックやラース・フォン・トリア、レナード・コーエンといったタイプの人をフォローしていますが…彼らは皆、ある種の変わった人物として知られている。
A:そう。でも彼らは天才でもある。そういった人たちは、すごく強い個性を持っていて、それを表現している。変わった人たち、そういった特別な感じのある人たちはすきだよ。レオナルド・コーエンとその歌詞、ラース・フォン・トリアとその映画…優れていて、変わっていて、カリスマ性と才能を持つ人をフォローするのが好きなんだ。
Q:そういうキャラクターで、あなたが特徴付けられたり、あなたのフットボールに影響したりということはあり得ますか?
A:それを目標として求めることはないだろうけど、むしろフットボールを理解する方法につながる。いつでも自分自身に正直で、敬意を持たれるように、チームを助けるようにしようと努めている。僕は、大衆向けのサッカーとか、一般向けのものとか、お楽しみだけのサッカーとかはしたくないんだ。
Q:一般向けのサッカーというのが特定の選手を表しているのでは、なんて聞くつもりはないですが…
A:(笑って)そんなことは言ってない。
Q:でも、それはどう思いますか?
A:(再び笑って)ないない。それを言ったのは君だ。歌手とか政治家、ジャーナリストについても、大衆向けかと同じことが言えるだろう。僕自身は、安っぽい大衆主義はまったく好きじゃないということ、それで誰かがそうだとわかったら、大きくポイントを下げることになる。
Q:デクスターの大ファンでもありますね。時には、意に沿わない試合の後で、ただ比喩的な意味ですが、「こいつをデクスターの手術台に乗せたら…」と考えたりは?
A:そうだね、僕たち皆がそういうことを考えると思うよ。デクスターはとても魅力的なパーソナリティがあって、人間味とつながった気持ちに欠けているんだけど、最後はそれを手にすることになる。それに、時々こうも考えたりするだろう。たぶん、僕はそうあるべきよりもひどく興奮している…時には、ダーク・パッセンジャーが割り込んでくるんだ。
Q:マッドメンのシリーズもお好きですね。別の時代から来たフットボール選手なんだと感じることがあるのでは?
A:いいね、ある面ではそうだよ。例えばスパイク。いろいろと眩しい色のは好きじゃない。いつもアディダスの人には、ずっと変わらない黒のスパイクを送ってくれるように頼んでいるよ。そういう意味では、他の人より昔ながらのものを持っているというだけなんだけど、そうだね、僕はマッドメンのクラッシクでエレガントな世界が好きだよ。あの雰囲気は素晴らしい。
(いくつか略)
Q:フットボールの話題に戻りましょう。まもなくEUROが始まります。偉業を成し遂げる機会、ということになりますね?
A:そうだね、でもそれはとても難しいものになるだろう。勝ち続けることは難しさを増している。僕たちには素晴らしいチームがあり、経験もある。でも他のチームも、多くのものを求めて、十分に準備をしてきている。(前の)EUROやワールドカップよりも難しいものになるだろう。タイトルを獲るためには、ほぼパーフェクトなことをしていく必要がある。
Q:今シーズンは、シーズンの終盤にバルサvsマドリーがスケジューリングされていました。これはスペイン代表には良くないことなのでは?
A:それは別個のものだと思っている。何もないだろうし、僕たちはいつもそういうことを切り分けている。この問題についてはたくさんのことが過剰に言われていて、最後には疲れてしまった。そういう質問を受けて何か答えると、別のことが書かれている。最後にはこう考えてしまう。質問しなくても、書けばいい、もうあることをって。お互いに無関係なことだ。僕たちが代表に一緒にいて、シーズンが終わったら、僕たちが戦うべきもののために戦っていることは、シーズンがどんな形で終わったとしても同じことだ。もし誰かが何かを勝ち取ったら、それを祝う。もし君が何かを勝ち取ったら、君が祝われる。でも皆はもう、別の何かのために戦っているんだ。
Q:皆、友人同士の関係でい続けられると?
A:そう、そのとおり。本当に素晴らしい雰囲気だ。
Q:誰かが、フットボールは生き死にの問題ではない、それ以上に重要なものだ、と言っていましたが…
A:ビル・シャンクリーだね。それは時々よくわかることだ、例えば10人で戦うのが11人よりも良かったりするように。その名言は素晴らしいと思うけど、でも真実かは僕にはわからない。
Q:それでも、これだけ長くマドリーにいたのですから、マドリディスタだと感じるのでは?
A:そうだね、そういう感覚は問題なく受け入れられる。僕は、生涯マドリディスタでいるだろう。
-------------------------------
試合後は眠れない派のアロンソ、というのはちょっと意外でした。でもインタビュアーが「今も」と聞いているということは、前から知られてたことだったのかな。そういえばペペも以前い、試合が終わった夜はなかなか眠れないというようなことを言っていたことがありました(なので、ブラジル人、ポルトガル人ネットワークでゲームをすると)。プレッシャーがかかった中で、むちゃくちゃ集中してるんだろうなあ…。
クラシックなものが好きで…という流れから、色の派手なスパイクは嫌だというあたり。蛍光オレンジピンクなスパイクを履いていたNIKE組(クリスチアーノ、マルセロ、エジルetc.)の顔を思い浮かべながら読ませていただきました。安っぽい大衆向けなものは嫌いとか、さすがに言うことははっきり言う。将来、どんな監督になるんだろうか…(ある意味、一番モウリーニョに近い監督になりそうな気がする)。