けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

守るひと

2008-05-29 23:37:53 | football
11:ジョアン・カプデビラ・メンデス
1978年2月3日、リェイダ、タレガ生。182cm/78kg。
タレガ(1996/97)→エスパニョールB(1997/98)→エスパニョール(1998/99)→アトレチコ・マドリー(1999/00)→デポルティボ(2000/07)→ビジャレアル(2007~)
初キャップ2002年10月16日パラグアイ戦、現在16キャップ、2ゴール。
ビジャレアルでの準優勝という成功は、今回の彼の召集に少なからぬ影響を及ぼした。プロフェッショナルの上ではまさに最高のタイミング。今シーズンはペッジェグリーニの下、35試合でフル出場を果たした。左ラテラルのポジションに固定。

15:セルヒオ・ラモス・ガルシア
1986年3月30日、セビージャ生。183cm/73kg。
セビージャB(2003/04)→セビージャ(2004/05)→レアル・マドリー(2005~)
初キャップ2005年9月3日中国戦、現在32キャップ、4ゴール。
現在のマドリディスモのアイドル、将来のスペインの象徴。22歳にして既に複数のタイトルを手にしている。彼にとっての初めてのEUROでは、その早熟な成長をさらにステップアップさせるだろう。ポリヴァレントさとパワーとでマドリーではスタメンを外れることはなく、32試合に出場。3ゴールを上げ、攻撃面に大きな貢献を果たした。リーガでトップのカードのもらいすぎには注意が必要だ。

5:カルレス・プジョル・サフォルカーダ
1978年4月13日、リェイダ、ビエラ生。178cm/78kg。
バルセロナ(1999~)
初キャップ2000年11月15日オランダ戦、現在59キャップ、1ゴール。
チームは険悪なシーズンを過ごしたが、ディフェンスの中央での彼のハートと激しさがカルレス・プジョルの存在を強く印象づけた。再び、彼はバルサの中の卓越した存在となっている。さらに、ロッカールームにおける彼のウェイトによってリーダーとしての特別な役割を果たしており、悪い時期にあって彼の力を示すことができるだろう。強い意志を持って立ち上がるはずだ。

4:カルロス・マルチェナ・ロペス
1979年7月31日、セビージャ、ラス・カベサ生。183cm/78kg。
セビージャ(1997/00)→ベンフィカ(2000/01)→バレンシア(2001~)
初キャップ2002年8月21日ハンガリー戦、現在40キャップ、2ゴール。
バレンシアの誰にとっても良いものではなく、あらゆる選手を蝕んだシーズンを終え、マルチェナにとっては2回目のEUROとなる。それにもかかわらず、セレクシオンにおけるマルチェナの安定性と変わり方を見ると、プジョルの相棒としての可能性は無視できない。しかし中盤に回る可能性が常にあるだろう。

20:ファン・グティエレス・モレノ(ファニート)
1976年7月23日、カディス生。188cm/80kg。
カディスB(1996/97)→ベティスB(1997/00)→レクレアティボ(2000/01)→ベティス(2001~)
初キャップ2002年8月21日ハンガリー戦、現在23キャップ、2ゴール。
今回のアラゴネスのリストに入るかどうかは決して確実なものではなかった。最近の召集では呼ばれないことも多かった。自身の経験をディフェンス面で生かすこと。彼のパワーと有効性は、安定しないベティスにとって必要不可欠だ。

18:アルバロ・アルベロア・コカ
1983年1月17日、サラマンカ生。183cm/76kg。
レアル・マドリーB(2003/04)→レアル・マドリー(2004/06)→デポルティボ(2006/07)→リバプール(2007~)
初キャップ2008年3月26日イタリア戦、現在1キャップ。
セルヒオ・ラモスに休みが必要な場合あるいは中央に回らなければならない場合に重要な存在となるだろう。オーストリア、スイス行きの彼のチケットは何よりも価値があるものだろう。困難なプレミア・リーグのデビュー1年目で、アルベロアはリバプールのディフェンス陣の中でジェイミー・キャラガーに続く出場試合数を記録した。

2:ラウル・アルビオル・トルタハダ
1985年9月4日、バレンシア生。187cm/74kg。
バレンシア(2003/04)→ヘタフェ(2004/05)→バレンシア(2005~)
初キャップ2007年10月13日デンマーク戦、現在4キャップ。
この代表には後れて入ってきた選手だが、最後にEURO行きの「大当たり」を手にした。間違いなくバレンシアのディフェンスリーダー。彼が入ったことで、スペインは高さとスピードを手に入れた。この2つの特質は、アルセーヌ・ベンゲルの注意を惹きつけてもきたのだが。CBのポジションはチームメイトのマルチェナが占めることだろう。バレンシアを襲った災厄も、アルビオルをEUROから遠ざけることはしなかった。

3:フェルナンド・ナバーロ・コルバチョ
1982年6月23日、バルセロナ生。178cm/71kg。
バルセロナ(2001/03)→アルバセテ(2003/04)→バルセロナ(2004/05)→マジョルカ(2005~)
今回の召集で最も新しいニュース。既に暗示されていたことではあったが。グレゴリオ・マンサーノ監督に重用され、そのプロフェッショナリズムと疲れを知らないリズムとで、左サイドのポジションを疑問の余地のないものにした。35試合に先発出場。



名前が出たら
移籍の話は今はしなくても……と書いた当ブログではありますが、この名前を見たらとりあえず。28日のMARCAより、

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Morientes rechaza una oferta de Estados Unidos
「モリエンテスはアメリカからのオファーを拒否」

メジャー・リーグ・サッカーのとある有名クラブから2週間前にオファーがあり、バレンシアはすべての選手を移籍可能としているが、代理人のヒネス・カルバハル氏がバレンシア側に打診したところ、クラブからは完全な拒否を受けた。モリエンテスは落ち着いており、バレンシアはモリエンテスを売りたくはない、あるいは少なくともそれが最初の答えであるということ。バレンシアとあと1年の契約を残すモリエンテスも、同様にクラブを離れる医師はなく、現時点でのアメリカでの冒険は興味をそそるものではない。
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ということです。
今シーズンは、前半は故障もなく試合に出続けビジャが負傷欠場してチームが下り坂の中で6ゴールをあげたものの、12月のバルサ戦で負傷した後は再発とリハビリに終始。物足りないどころか、非常に不安な結果です。不満ではなく不安。今シーズンだけではなく、昨シーズンも数ヶ月単位の離脱がありました。衰えたとか、トップレベルではもう長くできないのではとか、言われるのもわかるしそんな風に思ったりもします。キャリアの終わりが近いということは意識せざるを得ない。それでもやはり、できるだけ長くトップリーグにしがみついて欲しいし、現役でいることにこだわり続けて欲しいと思う、そんなファンの心理であります。


突然チェコ
EURO2008の準備を、スペイン代表より1週間早く始めているチェコ代表の様子。既に地元クラブ(?)およびリトアニアと練習試合も済ませています。スペイン代表なんてこの間の月曜日にやっと集合したばかりなのに。
相変わらずチェコ語など読めませんが、チェコ代表のサイトは2年前(W杯)よりほんの少し見やすくなっている気がします。27日には、2007年のチェコサッカーの表彰があり(ヤンクロフスキが最優秀選手、ブリュックナーさんが最優秀監督…など)、選手たちも参加した表彰式はこんな感じだったようです。リンク先を見ていただければわかりますが、ブラックスーツにブラックシャツ、ノータイがチェコ代表の今回の制服のようです。



選手&背番号はこちら。多少横着をしたといえば、そのとおり。

中盤

2008-05-28 21:11:29 | football
リーガ終了に伴い、当ブログも非常にまったりとシーズンオフに移行中です。「みんな、クリスチアーノ・ロナウド欲しいよな?な?な?」と暴れるカルデロン会長&MARCA・AS連合の話に付き合うのも非生産的ですし、移籍マーケットにはおそらくEUROの結果も反映されるでしょうし、だいたい8月末までだし、と考えるとまだ移籍ネタはいいような気もするし。


あ、EURO。
やっぱりラウルが入らなかったことでだいぶ後ろ向き気分になってしまった感は否めませんが、シーズンオフに入る前にEUROモードに切り替えることにしましょう。
ということで、スペイン代表のおさらいを。el mundoの選手紹介ページから、各選手のデータ、寸評等を拝借。人数が多いので何部かに分けることにして、まずはMFからいきましょうか。

8:チャビエル・エルナンデス・クレウ
1980年1月25日、バルセロナ、テラッサ生。168cm/66kg。
バルセロナB(1997/98)→FCバルセロナ(1998~)
初キャップ2000年11月15日オランダ戦、現在56キャップ、5ゴール。
例年とは異なるゴレアドールのシーズン(7ゴール、キャリアで最多)。リーグ戦後半の初め頃に特に集中して活躍を見せた。バルサではバルデスに次ぐ出場時間を記録、一貫した安定性は非常に特筆すべき点。ルイスのキーファクター。

14:シャビエル・アロンソ・オラーノ
1981年11月25日、ギプスコア、トロサ生。183cm/75kg。
レアル・ソシエダB(1996/97)→エイバール(1997/98)→レアル・ソシエダ(1998/00)→エイバール(2000/01)→レアル・ソシエダ(2001/04)→リバプール(2004~)
初キャップ2003年5月30日エクアドル戦、現在41キャップ、1ゴール。
左脚の骨折でシーズン初めの約3ヶ月を欠場。それまでのシーズンにあったような信頼性を見出せず、その不安定性がアラゴネスの信頼を揺らがせている。どのようなパフォーマンスを見せるかは不明。

10:フランセスク・ファブレガス・ソレール
1987年5月4日、バルセロナ、アレニス・デ・マール生。173cm/69kg。
アーセナル(2003~)
初キャップ2006年3月1日コートジボワール戦、現在24キャップ。
アンリがいなくなった中で、ロンドンに集中した1年。しかし特にCLでは素晴らしい結果を残した(6ゴール)。不可解な負傷でプレミアリーグの最後3週間は出場できず。「ラ・ロハ」における自身のレベルを上げていかなければならない。

6:アンドレス・イニエスタ・ルハン
1984年5月11日、アルバセテ、フエンテアルビージャ生。170cm/63kg。
バルセロナ(2000~)
初キャップ2006年5月27日ロシア戦、現在22キャップ、5ゴール。
印象的なスタートを切ったのに調子が下降していった選手の1人。24節までは先発の座を得てサイドでプレイしていた。カンプ・ノウの不調が、彼のイマジネーションを腐らせてしまったかのようだ。とはいえ代表監督にとっては必要不可欠な存在。

21:ダビド・シルバ・ヒメネス
1986年1月8日、ラス・パルマス、アルギネギン生。170cm/67kg。
バレンシアB(2003/04)→エイバール(2004/05)→セルタ(2005/06)→バレンシア(2006~)
初キャップ2006年11月15日ルーマニア戦、現在12キャップ、2ゴール。
大荒れのバレンシアのシーズンにあって、誰よりも出場時間が長く、そして最も安定していた。彼のメディアプンタとしての能力に疑問を挟む者はいない。彼のリズムが重要なものだということがわかれば、セカンドトップにその姿を見ることができるだろう。

19:マルコス・アントニオ・セナ・ダ・シルバ
1976年7月17日、ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ生。178cm/76kg。
リオ・ブランコ(1997/98)→アメリカ(1998)→コリンチャンス(1999/01)→ジュベントゥード(2001)→サン・カエターノ(2002)→ビジャレアル(2002~)
初キャップ2006年3月1日コートジボワール戦、現在9キャップ。
特筆すべきシーズン、中盤をリードしてリーガ・サブカンペオンに輝いた。1年間の空白を経て11月の北アイルランド戦から代表に復帰。中盤でボールカットをする軸としての役割が期待される。

22:ルベン・デ・ラ・レ・グティエレス
1985年6月5日、マドリー、アロジョモリノ生。186cm/80kg。
レアル・マドリーB(2004/05)→レアル・マドリー・カスティージャ(2005/07)→レアル・マドリー(2006/07)→ヘタフェ(2007/08)
良い方に驚くべきシーズン。中盤でもCBでもそのクラス、個人のレベルを上げた。ルイスはイタリアとの親善試合に初召集したが、リーガの終盤2ヶ月では彼の良さは鈍っている。

12:サンティアゴ・カソルラ・ゴンサレス
1984年12月13日、アストゥリアス、ルゴ・デ・ジャネラ生。168cm/66kg。
ビジャレアル(2003~2006)→レクレアティーボ(2006/07)→ビジャレアル(2007~)
この小さなインテリオールが今回の召集での最大のサプライズ。そのダイナミズム、中盤でもサイドでも両足をうまく使い、彼をレクレから取り戻したペッジェグリーニを魅了した。


実はまだ
トレーニングしてます、レアル・マドリー。サウジから帰ってきて数日休暇があり、26日月曜日に再集合。とはいってもEURO関係の代表選手たちに加え、アルゼンチン代表のエインセとガゴ、ブラジル代表のバチスタとロビーニョ、マリ代表のディアラも欠席。ということで、月曜日に集合したトップチームの選手は、ミゲル・トーレス、イグアイン、サビオラ、グティ、バルボア、ソルダード、コディナ、デュデクの8名のみでした。何か数名欠けている気がしないでもないですが、その辺はざっと流して。というかなぜいなかったのかどこにも書いてないのでわからないのです(ラウルとかサルガドとか…)
ちなみに26日のトレーニングの記事の一番下には、「次のトレーニング:水曜日と金曜日、11時より。シウダ・レアル・マドリーにて」。バカンスまでもう少しです。


また不思議な髪形になったグティ


監督と肩組んでいてもえらそ~に見えてしまうグティ



追加:増えたり減ったり
のんびり一昨日のトレーニングの様子など書いていたら、今日のトレーニング記事も出てきました。ラウルとサルガド、いますね。その代わりといってはなんですが、今度はグティがいません(室内別メらしい)。イグアインはアルゼンチン五輪代表に行ってしまったそうです。マドリー公式は書いてくれてませんが、ドレンテはオランダ五輪代表で現在スウェーデンで行われている親善大会に出場中。マルセロがいないのも五輪代表だからですね。

シーズン最後のトレーニングは、1日繰り上げになって明日29日木曜日だそうです。

休み前

2008-05-25 21:45:27 | football
続き
約10日間に渡って放置してましたラウルのインタビューの続きを。
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Q:今はチームにいることを楽しんでいますか? 数年前に比べてロッカールーム内でより重要な存在であると感じていますか?
R:いつでも重要さと、特に大きな責任を感じている。今シーズンは物事がうまくいった。僕たち皆がそうなるようにしていたからね。新しく加入した選手たちが、昨シーズンにいろいろ大切なものを取り戻したチームに慣れていった。僕たち全員が助け合うこと、チームの中でプレイすることを理解し、タイトルを手にした。こういうやり方で続けていかなければね。

Q:今シーズン最も良かったことと、最悪だったことは何でしょう?
R:一番良かったのは、一体となることと努力を尽くすことが、チームメイト全員にもコーチ陣にもシーズンを通して見られたことだと思う。最悪だったのは、CLですぐに負けてしまったことだね。できるだけ上まで行きたいと皆願っていたのに、敗退したのは痛手だった。

Q:いつも言っているように、レアル・マドリーが覇権を取り戻すために、リガ・デ・カンペオネスで頂点に立つために必要なこととは?
R:トレーニングを続けること。僕たちは非常に素晴らしい、ポジティブな方向性を作った。これが新しいプロジェクトの初年度だから、この後はもっと要求を高め、僕たち自身がプラスになることをしなければならない。トレーニングの方向性を整え、一体とならなければ。来シーズンには、10個目を手にできるようにと強く願っているよ。

Q:ここのところ、世界的なスター選手の名前が挙げられています。CL獲得を目指してチームを強化するためには必要なのではないでしょうか?
R:バカンス期間中ずっと、そういったうわさが出てきたり消えたりするだろうね。他のクラブに優れた選手たちがいるのは確かだし、もしチームを強化するために補強できるチャンスがあるならそれはポジティブなことだ。

Q:来シーズンのライバルとなるのはどこでしょうか?
R:バルセロナ、いろいろなことが変化するだろうからね。バルセロナは常にライバルだよ。その次にビジャレアル、アトレチコ・マドリー、セビージャ、バレンシア。どのクラブも、彼らのベストの状態に持っていこうとするだろう。僕たちは自分たちのことは自分たちで見定めないといけない。今シーズンうまくやったこととさらに改善しなければいけないことすべてをね。僕たちが示してきた道筋は、更なるタイトルへと導いてくれるはずだ。

Q:バルセロナの話題が出ました。スター選手たちを揃えていながらタイトルが取れなかった彼らのシーズンをどう見ていますか?
R:良かったよ。彼らはチャンピオンズリーグのセミファイナルまで進んだ。グループリーグの戦いを包括的に見れば、ファイナルまでも行けると思った。リーガでは、彼らはとても不安定だったね。非常に素晴らしいチーム、素晴らしい選手たちがいて、常にタイトルを目指して戦わなければならないのに何も手にできなければ、落胆するのは当然のことだろう。そういうことは僕たちの身にも起きたことだし、今の時期はそれが彼らに向かっている。来シーズンは、バルセロナは非常に強く戦えるチームを作り、あらゆるタイトルを狙ってくるのは明らかだね。

Q:そしてあなたの友人でもあるペップ・グアルディオラがベンチに座ることになります。
R:ペップにとっては素晴らしいチャンスになると思うよ。僕たち皆が、彼が素晴らしいフットボール選手だったということを知っている。彼はフットボールを愛していて、膨大な知識を持っている。彼にとって物事が上手くいくように。そう願っているよ。
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そんなラウルは、土曜日にモナコに出現。モナコではF1GPモナコの公式予選が行われてました。週末はマドリーのトレーニングがお休みなので……って、まだバカンスではないんですね。EUROが開催されるせいで、通常より1ヶ月早くシーズンが終わったリーガ・プリメーラ。各クラブは、シーズン終了後も代表選手を除いてのんびり身体を動かす程度のトレーニングをしているようです。サウジアラビア遠征から帰ってきたマドリーの選手たちも、数日間の休暇を楽しんだ後は、再度月曜日に集合です。


仕事納め
一足早く仕事納めになったのはバレンシア。金曜日にボロ監督が指揮する最後のトレーニング(でもバスケやってた)を終えて、選手たちは晴れて夏休み。嫌なことだらけのシーズンを忘れて、じっくり身体を休めてきてください。


エキップメントを持たされて帰宅する選手たち。来シーズンは新しいものが用意されてるということでしょうか。でも夏休み前の小学生のようだ…。


クラブ史上最年少

バレンシアは新しい監督を決めました。アルメリアで監督をしていたウナイ・エメリで決定。どうやらソレールの地位も安泰らしくたいした変革はないらしいですが、現場レベルの新体制が早く決まったのは良かった。


再就職

元監督の就職も決定しました。新米のSDと二人三脚…ルイ・コスタ、もうスーツ姿なんですね……。

10周年

2008-05-23 01:15:05 | football
CLファイナルでしたね。

この数日、マドリーの公式MARCAASなんかでは「10年」という文字を見ることができました。いまから10年前の1998年5月20日は、アムステルダム・アレナでマドリーがユヴェントスを1-0で破り、クラブ史上7回目の欧州制覇を成し遂げた日、だったのでした。1-0の1を決めたのは、当時の背番号8番、ご存知ミヤトビッチ。



で、これに関して、TVEのページからこんな動画を。
現在のミヤトビッチ、イエロのインタビューつきの短い版と、歴史、ファンの様子なども含め当時の映像を集めた13分版。お暇な方はどうぞ。
懐かしい顔、どこかで見た顔、まだまだ若いあの選手。インタビューに応じるロベルト・カルロスとか、風船ヘディングしているラウルとか、15番のモリエンテスとか……当時のシベーレスへの優勝パレードは、2~3人ずつオープンカーに分乗してやってたんですね。ベルナベウツアーのミュージアムでもこんな映像見たような気がします。


そんな感じで、オフに入ってしまった心の隙間をほんの少し埋めることができるかもしれません。


ところでTVEがこんな動画ページを作っていたとは…ちょっと驚きました。スカパーでTVEの放送配信がなくなって寂しい思いをしていたのですが、こういう方向性でコンテンツを提供してくれるとは。まだベータ版のようですが、このまま充実させてくれるとまた楽しみの幅が広がりそうです。ちなみにマドリーの優勝報告の様子なども見ることができます。カンナバーロとセルヒオ・ラモス。チームの中でもうるさそうだなと思われる人たちですが、本当にうるさい人たちでした。



時期的にこの先しばらくはセレクシオン関係の動画でもお世話になりそうです。

苦いタイトル

2008-05-22 05:02:43 | football
CLファイナルのHTに、短い記事を1つ。先週の記事で日程を勘違いしていた、モリエンテスの「大学のスポーツジャーナリズムの講座に出席」は今週(21日)でした。今シーズンのバレンシアについて少し触れているので各紙が記事にしていますが、どこも短めのサマリーだけですね。内容には面白そうな部分もあるので、どこか一問一答で載せてくれませんか。

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モリエンテスは大学を訪れ、彼のプロフェッショナルとしての履歴、バレンシアCF、あるいはフットボール選手とマスメディアとの関係について質問を投げかけてくる、ジャーナリズム専攻の学生たちと話をした。
モリエンテスは、バレンシアがコパ・デル・レイのタイトルを確保したにもかかわらず、今シーズンがチームにとって悪いものであったことを認めている。「バレンシアにとっての良い結果とは、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を確保することだった。」 モリエンテスは総延べ、さらに4月16日にバレンシアが獲得したコパ・デル・レイは、チームがおかれた状況の中では祝福することのできないもので、自身のキャリアの中で「最も苦い」タイトルであることを認めた。
モリエンテスは、最近話題になっているチームメイトのホアキンと前監督であるロナルト・クーマンの発言についてのコメントを避けたが、ボロ監督については「非常に落ち着いている」と述べた。(補足。前監督氏の大暴言大会の中にはボロ監督の対応を責める部分もあったため、こういうことが聞かれたのではないかと思われます)。
モリエンテスはバレンシアCFにいることはスポーツレベルでも個人レベルでも幸せなことであり、このため自身の意思としては来シーズンもこのクラブで続けていくことだとしている。バレンシアの今シーズンが悪いものであったにもかかわらず、モリエンテスはバレンシアがどんな選手に対しても「魅力的なクラブ」であり、来シーズンには「リーガ・エスパニョーラの重要な位置」に戻ることを確信している。
自身のプロフェッショナルキャリアについて、モリエンテスは最も特別なシーズンとしてアルバセテで過ごした最初のシーズンを、同じチームで一緒にプレイした中で最高のフォワードとしてマドリーのラウルを、キャリアの中で重要だった監督にベニト・フローロとラファエル・ベニテスを挙げている。
またバレンシアのスポーツ・ジャーナリストとの関係については、「彼らは良くしてくれている」と認めている。
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とりあえずSuperからでした。重要な監督にベニト・フローロ(アルバセテ時代の監督)とラファ・ベニテスをあげていますが、個人的にはDDも入れて欲しかった気がします。


オフの仕事

2008-05-20 22:25:24 | football
ガライ
ラシンのDFガライの獲得が決まったという話が昨日辺りから各紙に出ていまして、でもオフィシャルで決まったって発表するまで移籍の話は信じないからね~なんて思っていたら、もう発表されてましたね。


「レアル・マドリーとラシン・サンタンデールは、CBエスキエル・ガライの移籍の件で合意に至った。契約期間は6年。アルゼンチン、ロサリオ生まれのガライは、2008-2009シーズンはラシンでプレイを続けることになるだろう。
エスキエル・ガライは2004年にニュウェルス・オールドボーイズでデビューし、1年後にはラシンサンタンデールに移籍。スペインでノ最初のシーズンは2006-2007シーズンで、ガライは優れたCBの選手であることを印象付けた。またガライは、FKやペナルティなどオフェンス面での貢献でも良く知られている。プリメーラでの31試合出場10ゴール(うちペナルティ7ゴール)は、今シーズン欧州のDFの中での得点王の成績である。2007年5月18日にはアルフォンソ・バシーレ監督によってアルゼンチン代表に初召集され、8月にはノルウェイ戦で代表デビューを果たしている。」

ひとまず来シーズンはレンタルという形でラシンに残留のようです。カンナバーロの年齢が上がっていること、その他ガラス細工の皆さん、ということでCBは要補強ポイント。来シーズンの戦力ではないわけですが、的確な補強だと思います。まずはひとり。


サウジ出張
そんなレアル・マドリー、EURO代表組を除いた他の選手たちのほとんどは(訂正:各国代表選手たちも帯同してました。というか出場もしてる…)、現在サウジアラビアにおります。アル・ナスルとの親善試合が予定されているそうで、これが終わったらようやく本格的にバカンスでしょうか。なかなか本当にお疲れ様、までいきません。


チャリティ
まだお休みにならないのはバレンシアも同じで、こちらは昨年10月にアリカンテの一部地域を襲った洪水被害のためのチャリティマッチ。バレンシア州のプリメーラ、セグンダのクラブが協賛しているもので、バレンシアからはエルゲラ、マタ、サニー、アレクシス、アリスメンディ、モリエンテスと参加予定。最終節は試合出場がなかったモリエンテス、結局昨年12月のバルサ戦で負傷して以降、再発、再発さらに怪我、復帰したらチームが絶不調、国王杯ファイナルに間に合った!ゴールも決めた!と思ったら腹痛で入院……と、どうにも言いがたいシーズンになってしまったわけですが、チャリティマッチ参加予定ということは試合に出られるまでには快復していたということですね。ま、それだけでも良しとしよう。
この試合、バレンシアはエルチェ、エルクレスと同チームでキケ・エルナンデス氏が監督だそうです。対戦するのはビジャレアル、レバンテ、カステジョン連合軍。率いるのは、お、ベニト・フローロだ。久しぶりに名前聞いたなあ。元気ですか。ちなみに現地時間22時15分スタートで放送があります。RTVVのページ、右上のTEREVISIO EN DIRECTEの辺りを、時間がきたらぽっちり押してみてください。たぶん放送する、はず。見たい人がどれくらいいるか知りませんが……。


選手のための選手の決意
MARCAから。
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月曜日、ラウルはAFE(スペインフットボール選手協会)の副会長としての権力を行使した。レアル・マドリーのカピタンは、市庁舎でのレアル・マドリーの優勝祝賀会の後でAFEの全体総会に出席した。
ラウルはレアル・マドリーが親善試合でサウジアラビアに向かう前にこの総会に出席し、選手協会会長のヘラルド・ゴンサレス・モビージャの隣に着席し、全会一致で可決された提言のサポートを行った。「(協定について)合意が見られず、また負債の整理が行われなければ、リーガは開催されない」。ラウルのこの言葉は、総会に参加した全フットボール選手たちの割れんばかりの拍手を受けた。
つまりこのAFEの総会は、来期のリーガの試合が開始されない可能性を示したことになる。7月5日までにLFP(リーグ協会)がAFEとの新しい団体協約にサインしなければ、AFEは特別全体総会を招集して、新しい協定が締結されずクラブと選手のすべての負債が整理されなければリーグ戦を開始しないことを決定するだろう。
現時点でこの団体交渉は不調である。LFPの一部の人間が各クラブに84,000ユーロの分配金を拒否していること、フットボール選手を保護しレバンテで生じたような事態を避けるための合意が更新されていないことが理由である。ゆえにAFEは、ラウルをトップにおいて、新しい団体協約が可決されなければ来期のリーガ開始を麻痺させるように団結し一丸となっていく可能性を持つ。
またアスレチック・ビルバオのカルロス・グルペギもこの総会に参加し、ドーピング使用疑惑をかけられて長期出場停止となっていた間の仲間たちの団結とたゆまぬサポートに対して感謝を述べた。
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ちょっと難しい単語もあったので雑な訳になっていますが、労働者としての選手たちの一側面。レバンテの選手たちの窮状が表に出たこと、またレバンテだけの問題ではないと選手たち自身が深刻に受け止めていることがわかります。

オーレ!

2008-05-20 00:05:19 | football
マドリーの選手たちのコメントです。

ラウル
リーガ優勝を決めたのはだいぶ前だけれど、ここで杯を手にすることに意味があった。すごく嬉しいよ。すべてがとってもポジティブだ、最高だよ。今日は楽しむこと、後で休むよ。

ペペ
レバンテの選手たちにおめでとうと言わなければ。彼らには非常に品位、尊厳があった。

セルヒオ・ラモス
最終戦でのフィエスタは、シーズンを通じてのトレーニングへのご褒美みたいなものだ。今日のセレブレーションは、タイトルを僕たちみんなのファンに捧げるために必要だった。僕たちはパンプローナで楽しみ、そして今日は、リーガタイトルへ後押ししてくれた皆で楽しむんだ。

コディナ
レアル・マドリーでの公式戦に出場したいと望んでいて、最終戦でその夢がかなった。シーズンを通じての厳しいトレーニングへのご褒美だよ。勝って終われたからとても嬉しい。ベルナベウでプレイするのは特別なことだ。

エインセ
今夜が永遠に終わらないように!


ロビーニョ
ファンは僕を賞賛してくれた。これが僕のレアル・マドリーでの最後のタイトルになったりはしない。なぜなら僕はどこへ行くつもりもないから。何年でもここに残るつもりだよ。タイトルを獲れて、このようなシーズンを送ることができて幸せだ。僕たちはウィナーであり、これをファンの皆と一緒に喜ばないと。僕たちはチャンピオンだ。来シーズンはもっとうまくいくように。僕はここに何年も残ってたくさんのリーグ戦でお祝いをするよ。


カンナバーロ
カーサでセレブレーションをやるのはいつでもいいものだ。今シーズンのキーポイントは、とても重要なもの、チームとなったことだった。


ミチェル・サルガド(レアル・マドリーにおいて10個目のタイトル)
過去に取ったタイトルは昨日のことのようだ。でも今回のタイトルも初めて取ったときのように嬉しいよ。どのタイトルも楽しまなければ。だっていつまで続くかなんてわからないんだよ。
(マドリーでの最後のタイトルになるのかと聞かれ)いや、とんでもない。もちろんこれはサンティアゴ・ベルナベウと俺のアディオスではないよ。

グティ
僕たちにとってとても重要なリーガ杯だ。何年か何もタイトルがなかった時期を経て勝ち取ったものだからね。僕たちは最高のリーガ・シーズンを送った。連覇で再びタイトルを取れたということがとても嬉しい。
いつでもタイトルを勝ち取った最初のその瞬間は最高だ。パンプローナがそうだった。でもレアル・マドリーのファンは、今日、こうして栄誉を受けるのに値する。たくさんのゴールが生まれた試合で、最終戦のフィエスタを楽しもう。もちろん成功の影にはたくさんの失敗があったんだ。
(代表について質問され)代表に入れたら嬉しいことだろう。僕たちのファンはいつもそう要求してくる。だから一生懸命トレーニングして、次のW杯に行くよ。

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グティの最後の一言がいいですね。


ミニリンク集
優勝を決めたときほどではありませんが。

MARCA特集
plus.esの動画。カップ授与からウイニングランまで。
20minutosより、これを見ないとおさまるものがおさまらない。カポーテを振るラウル。

翌日分:各所ご挨拶
MARCAの特集
elmundoから画像集


ま、ともかくお疲れ様でした。

サンティアゴ・カニサレス

2008-05-19 20:13:44 | football
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サンティアゴ・カニサレスは、6つかあるいは7つのタイトルを獲得してバレンシアでの最後の試合を終え、このチームで10年間過ごしたことを「非常に誇りに思う」と述べた。カニサレスは、アトレチコに3-1で勝利したこの試合で先発し、バレンシアの選手としての歴史に幕を閉じた。今後は引退か、あるいは良いオファーがあればフットボーラーとしてのキャリアを続ける。

「フットボールにおいて、今日は気持ちがよくとても感情あふれる試合だった。それに今日は勝てた。今日のような試合で勝つか負けるかというディテールは、私にとってとても重要なものだった。」
カニサレスは、試合の間中ファンが彼のことを愛し続けていたことを理解しており、そのためにナーバスになることはなかった。カニサレスにとって、彼の子供たちと共にピッチを去ることは、また非常に気持ちの揺れることだった。子供たちのうち2人はバレンシアで生まれ、3人ともバレンシアで育った。「子供たちはサッカーが好きだ。こういったことには驚いているだろう。」

別れの時に際して、チームメイトたちはカニサレス1人をピッチのセンターに残し、彼に向けた溢れるほどの感情のこもった気持ちを示した。最後にカニサレスは、終わるべき時はやってくるものだと理解しそれは予想されたことだと語った。「大切なことは、私がこの国でさようならを言うことができるという幸運に恵まれたということだ。前監督の下ではそれも不可能そうだったのだから。私がバレンシアで過ごした10年間の最後の数ヶ月があんなふうになるとは、誰も考えもしなかっただろう。」

カニサレスは、プロフェッショナルとしてさらに成長することを求めて、1998年に5年契約でやってきたことを思い出した。「このクラブではそれができるだろうと思いやって来た。ここでは流れがうまく行きはじめていたからね。そして私は6つの、あるいは今シーズンのコパ・デル・レイをカウントするとすれば7つの、タイトルに恵まれた。ヨーロッパの舞台で戦うことでバレンシアの名前は大きなものになっていき、2度のCLファイナルを戦うことでそれはさらに偉大なものとなった。あのタイトルを獲っていたらと想像してみてくれ。」 バレンシアで、仲間の選手たちやクラブの人々の中に偉大なプロフェッショナリズムを見出したとカニサレスは考えている。

「私はこのクラブの盾として人生の最良の時を過ごしたと認めなければならないだろう。」 またカニサレスは、いつでも彼のことは「バレンシアのGK」として思い出してほしいと願っている。

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記事。今シーズンのバレンシアでは、いったい何人の選手がこれまで積み重ねてきたキャリアを捻じ曲げられ人生の設計まで狂わされることになったんでしょうか。極少数の人間の、無思慮、横暴によって。EURO代表から漏れた選手たち、当初の予想よりはるかに早い別れ。この後もまだ続きそうです。

カニサレス、どこへ行くんでしょうね。真っ赤なタオルを握って泣きじゃくるカニサレスが、私の中ではいちばん印象に残っています。

第38節

2008-05-19 07:05:43 | football
あまりテキストを書いている暇がないので画像だけ。


最後まで派手におめでとう。「一体になっている」という言葉は、選手たちのインタビューから良く効かれたわけですが、実際そうだったんだろうと思います。オフの間にいなくなる選手も出てくるし、新加入選手でバランスが崩れる可能性もある。できる限りこの一体感を崩さない補強をしてほしいものです。


お疲れ様、カピタン。しっかり休んでください。まだ今週中は行事がありますが…。



降格の3チーム目はサラゴサ。好調のマジョルカ相手だったというのも不運ですが、ここ一番の勝負で3失点もしているようでは……。セグンダからの1年間での復帰が大変なのは承知の上で、がんばってきてください。それでもこれだけタレントが揃っていたのに…チームが様変わりしそうです。


エル・サルディネロは、勝ってUEFA杯出場権を得たラシンと、マジョルカvsサラゴサの結果によって残留が判明したオサスナと、両チームがそれぞれに喜び合い。ひっそり気にしていたオサスナ、残れてよかった。



さよなら、カニサレス。最後の試合をメスタージャでフル出場し、カニサレスのバレンシア生活は終了となりました。カニサレスを褒め称える文章を載せているバレンシア公式。4ヶ月の間放置したきりだったくせに。空々しさがぬぐえません。

最終戦実施

2008-05-18 22:39:16 | football
マドリー
現地時間で18日の14時。レアル・マドリーとの試合を行うことを決めたと、レバンテのカピタン、ルビアレスが会見で発表したそうです。
「我々は、期限間際で合意に至った。このため我々はスケジュール通りに試合を行う」
同じく会見に出席したAFE(スペインフットボール選手協会)の会長ヘラルド・ゴンサレス・モビージャは、「レバンテの選手たちはレアル・マドリーのセレブレーションをボイコットしたがっていたのではない亜。最後の瞬間まで事態がおさまるようにすべてを尽くしていた」「彼らのフィジカルはベストではないだろう。しかしその一方で、彼らは自由な気持ちで喜びの気持ちが良い試合をする助けとなるだろう」とコメント。
またAFPとLFP(リーグ協会)は、レバンテを経済的に支援する目的でレバンテの選手とリーガの他選手との間でのフレンドリーマッチを企画するとのこと。

話がまとまって良かったと思いつつも、MARCAのコメントには「マドリーはレバンテにいくら支払ったんだよ~」なんて書き込みもあったり。おそらくレバンテ自身の問題としてはまともな解決がなされたというわけではないんだろうなと思います。もしかしたら何も解決されてはいなくて、ただストライキをあきらめたというだけかもしれません。選手たちからすれば根本の解決になっていないその場しのぎの対処には納得いかないところもあるとは思います。それでも今週だけでレバンテの抱えている問題は広く知られ、クラブ外からの支援を受ける可能性も出てきた。それだけでも良かったと思います。

ちなみに試合開始時間は、当初予定の20時から21時に変更になっています。

放送時間は当初1時間遅れ(3時58分~)のON AIR!でしたが、期せずしてLIVE!に。カップ授与、各種セレモニーやイベント、それと試合。何をどういう順番でやるかわかりませんが、臨機応変などという単語とは縁遠い存在の某Wの放送時間におさまるとはとても思えません……。

siempre

2008-05-17 00:45:49 | football
ラウルの続きはちょっと脇によけて、一足先にモリエンテスのインタビュー関連。levante-emvの記事を訳し始め、部分的にはMARCAlas provinciasで補足した寄せ集め・混ぜ合わせのインタビュー風記事です。ちなみに、インタビュー中のボージャン(が代表召集を拒否したこと)に関する部分は、割愛。

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バレンシアのFWフェルナンド・モリエンテスは、リーグ戦の最終節メスタージャで、ファンが抗議行動の準備をしていることを確かに理解していると述べ、しかし「さらに多くの薪を火に投げ入れること」は何の助けにもならないという考えを示した。
「僕たち全員が悪いシーズンだったことを意識している。でもさらに多くの薪を火に投げ入れることは、良いことではないと思う。僕たちはシンプルに試合をするだけ、そしてファンは彼らが望んだことをする。僕たちはできるだけ良い結果でシーズンを終わるよう努力するつもりだ。」

モリエンテスはそう述べ、さらに先頃までチームを支配していた「緊張感」のことを思い返した。
「一部の人たちへの雰囲気は温かなものになってきていると思う。おそらく彼らは多くのことを話したりする必要はないだろう。重要な位置を占めているから。でもファンはチームに金を出している。彼らには自分の意見を表明する権利がある。チームがそれを必要とすれば、彼らはサポートをするだろう。試合が終わった後に彼らが望むことをするのは自由だ。」

それにもかかわらず、日曜日にセレブレーションが行われる予定の国王杯は、「その価値に見合ったものとして」祝福されるべきだとモリエンテスは考えている。なぜなら「誰も国王杯が持つ重要性に注意を払っていないように見えるから。今シーズンカップを掲げることのできたスペインのクラブは2つしかないんだ。困難なシーズンだったし、コパ・デル・レイを獲得するのも難しいことだった。でも何か重要なものを手にしたんだという様子が感じられない」とモリエンテスは指摘した。

モリエンテスは自身のキャリアの中でも「奇妙なシーズンだった」ということを認めた。「スポーツ面でもスポーツ外の面でも最も困難なシーズンだった」。
「試合の中での緊張感は論理的なものではなかった。今シーズンのことを忘れるのは難しいだろう。しかしポジティブなものを取り戻さなければならない。そのためにはこんなことは繰り返してはいけない。」そうモリエンテスは強調した。「(チームの中にあった)緊張感はゆるやかになってきている。チームもコーチたちも、のしかかっていたプレッシャーを取り去っている。」

終盤にフィジカルの問題でチームに加われなかったモリエンテスは、チームにとって最も重要だった試合の時には「非常に大きな緊張感と不安とが存在していた」ことを認めている。
「僕は常にポジティブな気持ちでやってきた。でも試合を見ている不安感は、ナーバスさを取り除いてくれるものではなかった。」

このクラブでの自身の将来について、モリエンテスは自身の意思が残されている1年間の契約を「まっとうすること」であると明らかにしている。ただ、クラブの中での立場が変化するだろうということも「明らかだ」という理解もしている。
「バレンシアに来たときから将来のことは問題になっている。1シーズンの契約が残っているし、僕はバレンシアに残る。変化はあるだろうが、今シーズンのような1年を過ごした後では当然のことだと理解している。すべてはチームにとって良いものとなるように。チームを作ること、団結することがなによりだからだ。」

モリエンテスはまた、「消化組織の裂傷」による入院を経た後良い状態で回復していると保証し、この後まだ1ヶ月か1ヵ月半は医者の規定に従い、いくつかの検査を受けなければならないのだと説明した。

最後にモリエンテスは、バレンシアの新監督が「できるだけ早く公式に決まるように」と望んでおり、その中で名前が挙げられているウナイ・エメリに関して、もし実現すれば非常に素晴らしいシーズンになるだろうと指摘している。
「彼は若く野心を持った監督でキャラクターがあり、そして確かにバレンシアのようなクラブを率いることでプロフェッショナルのステップを登りたいと望んでいるだろう。
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ようやく最終節にまでこぎつけた最悪のシーズンですが、バレンシアではファンが最終戦で抗議行動を行うというニュースが流れています。そんな中でも国王杯獲得のプチ・セレブレーションは行われる様子。モリエンテスのコメントは、少なくとも祝われるべき場で抗議の、というか要するにバレンシアファンのうっぷん晴らしが始まることを危惧しあらかじめ釘を刺しているということではないかと思います。ファンの抗議の対象は、メインとしてはソレールのようですが、たぶん選手たちも攻撃の対象に。バレンシアファン全員ではないということはもちろん承知の上ですが、バレンシアのファンは、自分たち以外の誰かを片端から攻撃して、なにが残ると思ってるんでしょうか。今いる選手が全員やめて、どこかのお金持ちが魔法のように絶対負けないチームを運んできたら満足? ま、そうなのかも。

新たなシーズンへ

2008-05-16 01:36:29 | football
ラウルの長いインタビューが各紙に出ています。読みやすかったので20minutosからですが、オフィシャルにも出ています。

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Q:18年間マドリーは連覇を果たしたことがありませんでした。今回連覇を達成できた秘密は?
R:成功の鍵は、選手たち、そしてスタッフたちが一体となっていたことだよ。とても安定したシーズンだった。スポーツレベルでもクラブのレベルでもね。チームは非常にハードにトレーニングをしてきたし、苦しい時期がどういうものであるかを知っていた。CLでローマに敗れたときのような悪い時期でも信じる気持ちがあった。チームは再起することを知っていて、リーガタイトルを手にした。

Q:悪い時期から良い時期へ、そこではプレイを楽しんでいるように見えましたが?
R:多くの新加入選手がチームに合流したシーズンでもあり、チャンピオンズの時期には多くの怪我人も出た。でも、多くの時期で僕たちは良いプレイができていたのが本当のところだし、そして何よりも、このタイトルが僕たちに秩序をもたらしてくれた。フエラの重要な場所で勝てていたこと。長年勝っていなかった場所でもね。僕たちは重要なアドバンテージを手にしたんだ。

Q:あなたがシベーレスの像にキスをしている様子が注意を引きました。なぜそうしたのでしょうか?
R:セレブレーションをするときはいつでもシベーレスには僕たちはキスを捧げるよ。彼女は僕たちの女神であり、すべてのマドリディスタがシベーレス広場に集うのを僕たちは常に望んでいるから。今シーズンはいつもと違っていた。今まではベルナベウでタイトルの獲得を決めてきたからね。今シーズンはパンプローナでだった。マドリディスタは少なかったのに、彼らは祝おうと一生懸命になってくれた。そして僕たちにとっても、あの試合は特別なものになった。誰も予想していなかったけれど、とても良いセレブレーションだった。最終戦で皆と一緒にベルナベウで祝福ができるように期待している。

Q:カポーテを振るラウルの神聖なイメージが見られるでしょうか?
R:日曜日にね(笑)。以前はチャンスがあればやっていてそれでうれしかったんだけど、でも今は義務みたいなものになっているよ。そうしたいと感じたときに自然にやるべきものだろうね。何よりも僕がいちばんに望んでいるのは、ファンと一緒にお祝いができること、彼らが良いスペクタクルを見られるようにということだ。

Q:現在のクラブの様子はどうですか?
R:落ち着いているよ。タイトルは取ったし、しかも連覇だった。明らかに完全に落ち着いている。でもクラブには多くの重要なことがある。今は次のシーズンのプランを立てること、行く人来る人の噂を把握すること。でもとにかく僕たち皆が落ち着いている。僕たちは義務を果たし、良いシーズンを送った。でもらいシーズンにはもっと多くのものが必要となる。

Q:生涯契約を結び、いつもの位置に戻り、ゴール数も取り戻してシーズンが終わります。記録が破られるのを見ているような時期は終わりましたか?(この質問文、自信ないです)
R:現在の1日1日を楽しむことが必要だ。多くのシーズンをラルマドリーで過ごしてきて、どの瞬間も僕は楽しんできた。今シーズンは多くの時間をフォワードとしてプレイし、過去のシーズンで上げていたようなゴール数を上げた。そして何よりもチームがとてもよかった。本当に団結していたんだ。誰がプレイするかといったことは常に直面しなければならないが(ここも自信なし)、個人レベルで言えばとても楽しんだ。来シーズンも同じようにやっていけるようにしたいね。

Q:次の目標は?
R:僕の次の目標は休むこと、そして来シーズンのために力をつけること。来シーズンはレアル・マドリーに関わるすべての人にとって、とても長いシーズンになるだろう。リーガを連覇した後では、より多くのものを求めるから。そのためには準備が必要なのは明らかだ。ヨーロッパでは長く僕たちは、僕たち全員が望むレベルに達していない。来シーズン、僕たちはもはや失敗は許されない。

<中断>

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長いので途中で切りました。
今回のインタビューで注目を浴びているのは、ここまで訳した中の最後のところ。「次の目標は?」に「休んで来期の準備を」というのがラウルの答え。ラウルはもう6月のお仕事を想定していないのです。

EURO2008スペイン代表の発表は土曜日。本来は金曜日の予定でしたが、代表ドクター(元?)のGennaro Borras氏が亡くなったことにより1日ずらされるようです。
しかしいつものごとく、23人のリスト情報は事前に漏れていました。しかも今回は月曜か火曜日日頃からラジオなどで話題になっていたようです。まだ確定ではないのでここには詳しく書きませんが、フォワード4枠はフェルナンド・トーレスとビジャ、グイサ、あと1つがボージャンというのが最初の頃の報道。昨日になると、ボージャンが辞退するのでセルヒオ・ガルシア(サラゴサ)が入るだろう、という報道になっています。召集される選手には今週に入って打診というか事前連絡がいっているはずです。

それを踏まえて、ラウルの回答。つまりそういうことです。




マドリーの来シーズンのユニフォームが発表されました。セカンドユニ(ロッベン着用)の色が妙に明るくなりましたね。個人的には暗い色の方が好きです。特に黒地。2000年にパリで着てたようなイメージで。


こんな日に限って
ラウルのインタビューすら読み終わっていないのに、今日のバレンシアのインタビュー当番は何ヶ月ぶりかのモリエンテス。そのうち読みます…。


緩急

2008-05-14 20:19:25 | football
緩い記事からシビアなニュースまで。当ブログは、心の琴線にそこそこ触れたらばなんでもいい営業方針です。

この取り合わせ
20minutosから、スポーツ選手たちによる人種差別に対抗するキャンペーンビデオです(直接映像リンクが開きます)。

ガゴとマルセロ。なさそうでありそうな、でも不思議な取り合わせ。


共感
レバンテは、土曜日までに給料未払い問題が解決されなければ、日曜日に予定されているマドリーとの試合でストライキを行うことを表明しました。もし本当にレバンテの選手たちが試合を拒否した場合、この最終節は延期されるのかそれともマドリーの不戦勝扱いになるのか。現時点ではまだ不透明です。レバンテの選手たちは、今日からストライキの日までトレーニングをボイコットするようです。

最終節でこの件の当事者になったマドリーですが、マドリーの公式には選手たち、クラブがレバンテの選手たちの行動を理解し敬意を払う旨が示されています。

コディナ(レバンテ戦で先発が予想されていた第3GK)
レバンテ戦がどうなるかはわからない。試合が行われない可能性があることは新聞で読んだ。重要なことだ、だから彼らをサポートする必要がある。レアル・マドリーにとっては困ったことになるが、でも解決されなければならない問題。彼らを助けなければならない。彼らは非常に厳しく困難な状況にある。
理論的には僕が先発することだろう。でも僕は、プロフェッショナルとしての仲間たちの問題が解決される方がいい。何も犠牲にされてはならず、彼らは彼らに見合うものを手に入れなければ。僕にとってサンティアゴ・ベルナベウでプレイするのは重要なことだろうが、優先順位を考える必要がある。ただ、公式に何か決まるまでは、僕は日曜日までできる限りベストのコンディションを作っていくよ。

グティ
レバンテの選手たちのことが心配だ。彼らは僕たちと同じようにプロフェッショナルなのに、クラブは彼らに給料を払っていない。その試合でリーガ優勝のセレブレーションをする予定だったが、彼らが来ないとしたら僕たちにとって痛手となるだろう。それでも僕たちは彼らと共にある。

メツェルダー
レバンテの状況は僕にはわからない。でもすべてが解決されて、試合が祝福されるように願っている。なぜなら僕たちは、シーズンを自分たちのスタジアムで終わること、そしてファンと共にタイトルを祝いたいからだ。

バチスタ
正義の下ですべての問題が上手く解決し、そこでプレイしたいと僕たちは望んでいる。誰にとっても公平なようにすべてが解決するよう願っている。レバンテとの試合が最終的に行われなくても、僕たちは同じようにセレブレーションをするだろう。


日曜日の過ごし方
試合があるかどうかは不透明……ですが、マドリーはリーガタイトルのセレブレーションは一通り行うつもりのようです。マドリーの役員会のスポークスマンが話したところによると

「リーガの試合が実施されるかされないかに関わらず、いずれにしてもセレブレーションを行い、22時にはトロフィー授与が行われます。もし試合が実施されない場合には、魅力的なチームを相手にフレンドリーマッチをすることも考えています」

だそうです。フレンドリーマッチもいいけれど、トップチーム内で真剣勝負の紅白戦90分とかどうでしょうか。人が足りなさそうだからシュスターとかミヤトビッチも出場させて。ヘタフェからラウドルップ借りてきたり……。
さまざまなイベントの計画も立てられていたり、またレバンテの選手たちにはこの試合でのチケット収入分(約80万ユーロ)を提供する申し出をしていたり。このままでは本当にセレブレーションはやってしまうつもりのようですが、やはり肝心の試合がどうなるのかはまったくわかりません。


営業中
昨夜はペーニャの集会でエドゥと共にコパ・デル・レイのお披露目をしてきたモリエンテス。今日は大学のスポーツジャーナリズムの講座に出席してくるらしいモリエンテス。といっても授業を受けるわけではないようですが。怪我も治り積極的に営業活動に駆り出されています。

負傷&腹痛の方ももう問題はないようです。2日の休みを挟んで今日から再開したトレーニングは「問題なくこなした」とのことです。



もはや何もかかっていないカードですが、最終節の放送(アトレチコ戦)がON AIRで行われるそうです。最後に出場機会があるかどうか。


最後に
やせろ~やせろ~

37節終了

2008-05-12 21:47:33 | football
ゆるい
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 37
Real Zaragoza 2-2 Real Madrid
サラゴサの得点:オリベイラ(19)、セルヒオ・フェルナンデス(85)
マドリーの得点:ファン・ニステルローイ(25)、ロビーニョ(76)

悪い試合とは言いませんが、必死で戦うサラゴサに比べたらやはりマドリーはぬるかった。前半は比較的良かったかなとも思いますが、後半になると圧倒されてました。ミスパス、プレゼントパスも目立ったし、ガゴがいないせいか中盤の守備が効いてない。前線へ飛び出すのも、バチスタとか歯がゆいところがあったり。マドリーは死に物狂いでいく必要がなかったといえばその通りかもしれませんが。ルート、今シーズンチーム通産100ゴール目おめでとう。デュデクは大変よく守りました。2点ですんだのはデュデクのおかげです。
しかし改めてサラゴサ、これだけの選手を揃えておいて、なんでこんな位置にいるんでしょう…。


ということで第37節を終了した順位表です。



まずチャンピオンズ圏内が確定しました。アトレチコおめでとう。いつもイマイチなアトレチコでしたし、今シーズンも途中で「これはどうだろう…」という時期もありましたが、比較的良い位置を維持し続け、無事にゴールとなりました。バルサがマジョルカに敗れたため、最終節の結果によっては3位浮上の可能性もあります。
今シーズンはプエルタの死去があり、監督に見捨てられ、CL決勝トーナメントに進出、したものの惜しいところで敗退……となかなか穏やかな心で過ごすことが難しかっただろうセビージャ、CLは逃しましたがUEFA出場権は確保しました。残るUEFA杯出場権はラシン、マジョルカが争います。これは面白そう。
残留争いも決まりません。今節はオサスナとレクレが勝ち、バジャドリとサラゴサは引き分けました。降格圏の18位にはサラゴサが落ち、1ポイント差でオサスナとレクレ、2ポイント差の位置にバジャドリがいます。サラゴサはオサスナとレクレに勝ち点で並べれば直接対戦の成績で上回れるはず。が、そのためには次節引き分け以上の成績が必要です。その上で、オサスナとレクレの失敗を待つしかないという状況。そんなサラゴサの対戦相手は、UEFAがかかったマジョルカ。グイサが元気なマジョルカ。個人的に残ってほしいと思っているオサスナ、今節は勝ちましたが次節はフエラのラシン戦。こちらもUEFA杯出場権をかけてくるという…うーん、オサスナ厳しい。レクレはバジャドリとのある意味直接対決。結果次第では天国または地獄のシビアな試合になります。


サヨナラアルベルダ?
ビジャビジャのピッチの上でレバンテに1-5の勝利をおさめたバレンシア。ビジャがハットトリック、先発復帰のアングロも1ゴールをあげました。
この試合で先発したアルベルダは、今シーズン5枚目となるタルヘタ・アマリージャを頂戴しました。このため(取り消しがない限り)最終節の出場はなくなりました。スーペルでは「これが最後の“チェ”(バレンシアのこと)でのユニフォーム姿か?」という記事も。移籍の話は水物なので公式発表があるまで決定事項などないわけですが、フロントにアルベルダを不要とする考えがあり、アルベルダ自身もバレンシアで続ける意思が低い以上、本当にこれが最後の「ブランキ・ネグロ」なのかもしれません。



レバンテの決意
まずはMARCAのこの記事から。

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レバンテのカピタンたち、ルイス・マヌエル・ルビアレスとイニャキ・デスカルガは、バレンシア戦終了後に記者会見を行い、プリメーラ・ディビシオンのすべてのチームからの支持を受けたことに感謝を表明した。ルビアレスは、レバンテに影響を及ぼしている経済的な問題が「すばやく解決されること」を望んでいるとする、プリメーラ・ディビシオンのカピタンたちのサインが入った公式声明を読み上げた。さらに文書の中では、「スペインサッカーはこのようなデリケートな状況に置かれているプロフェッショナルの仲間たちと一体となること」が述べられている。ルビアレスは、もし月曜日18時までに数々の問題が解決されない場合には、マドリーにあるスペインプロフットボール選手協会(ASF)においてプレスカンファレンスを行うと宣言した。
この声明文にサインしたのは、ラウル(レアル・マドリー)、ホシコ(ビジャレアル)、プジョル(バルセロナ)、マキシ・ロドリゲス(アトレチコ)、マレスカ(セビージャ)、ピニージョス(ラシン)、イバガサ(マジョルカ)、マヌエル・パブロ(デポルティボ)、エチェベリア(アスレチック・ビルバオ)、ホセ・オルティス(アルメリア)、タムード(エスパニョール)、ファニート(ベティス)、バラハ(バレンシア)、ベレンゲル(ヘタフェ)、マルコス(バジャドリ)、クアルテロ(サラゴサ)、ヘスス・バスケス(レクレアティボ)、クルチャガ(オサスナ)、イバン・クアドラド(ムルシア)。
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選手だけでなくクラブに関わるさまざまな人たちへの給料が2年近く滞っているのだそうです。でも給料未払いの問題が表面化してからだいぶ立っていると思うのですが、未だにまともな解決がなされていない。今日の18時までと区切ったところで、レバンテの会長はなにもできないししないのではないか……と思います。
解決されなかった場合、レバンテは最終節にストライキを行う可能性があります。つまり最終節、サンチアゴ・ベルナベウに行かないこともあり得る、ということです。レバンテの現在の惨状を広くアピールするには、ある意味うってつけかもしれません。試合はどうなるのか、優勝セレモニーは、などマドリファンとしては気になる部分もありますが……。


あと2試合

2008-05-11 23:08:10 | football
現状把握
07/08シーズン、リーガ・エスパニョーラ・プリメーラ・ディビシオン、も、残り2節となりました。いろいろ大勢は決した部分もありますが、まずは順位表を。


ご存知のとおり、優勝は決まりました。CLストレートイン枠の2位、ビジャレアルも決まりました。勝ち点だけ見ればセビージャがバルサに並ぶ可能性もありますが、直接対戦成績でバルサが上回っているので、バルサの4位以内(CL予備予選)も決定。

ということでまず注目されるのは、残り1つのCL予備予選圏内の争い。アトレチコ、セビージャ、わずかながらラシンにも可能性があります。残り2節、アトレチコはデポル(C)→バレンシア(F)、セビージャはベティス(F)→ビルバオ(C)、ラシンはビルバオ(F)→オサスナ(C)と対戦します。後半戦絶好調のデポルと対戦するアトレチコですが、CL出場権を手にできれば、12年ぶりのことになるんだとか。セビージャは今節アンダルシアダービー、ハードそうですね。
次はUEFA杯出場権。CL予備予選圏内をはずれたチーム+価値点数で言えばマジョルカとデポルにも可能性が残されています。

既に降格が決まったレバンテとムルシア。一緒にセグンダに行く可能性を残すのは、数字上は13位勝ち点45のバレンシア以下、ヘタフェ、バジャドリ、サラゴサ、レクレ、オサスナ。最も危険度が高いのが、勝ち点41のサラゴサ、40のレクレとオサスナです。残り2節サラゴサはレアル・マドリー(C)→マジョルカ(F)、レクレがアルメリア(F)→バジャドリ(C)、オサスナがムルシア(C)→ラシン(F)のスケジュールになっています。最終節がフエラのサラゴサとオサスナは、気分的に大変そうな気がします。

残り2節、リーガ・エスパニョーラは本日21時より一斉開催です。


当事者
今節のマドリーはフエラでサラゴサと対戦。残留のために必死になっているサラゴサです。
結局シュスターはイケルとラウルを召集リストから外しました。今シーズンはお疲れ様でした、ということでしょうか。イケルはともかくとしてラウルは最後までゴールがどこまで伸ばせるかやってほしかった気もしますが、サラゴサの現状から考えてかなりハードな試合になる可能性もあります。疲労、負傷などを避けるための判断だとも考えられるので、仕方がないところも。他には監督判断でソルダード、負傷でガゴとロッベン、サスペンションでペペとエインセが休みです。
めっきり当たらない予想スタメンですが、一応。MARCAel mundoが一緒でした。GKはデュデク、DFは左からマルセロ、カンナバーロ、セルヒオ・ラモス、ミゲル・トーレス、中盤底にディアラ、前目にスネイデル、グティ、ロビーニョ、トップにイグアインとファン・ニステルローイ。通常のスタメンとは少々異なり、それゆえに不安な点もありますが、いい流れのまま最後まで行ってほしいです。うまくいけば帯同しているメツェルダーなども拝めるかもしれません(希少種です)。

どこまで本気かわかりませんが、レクレとオサスナがマドリーの選手に「prima(恒例の内緒のお小遣い)」を出すかもね、なんて記事もありました。さすがにそれはあり得ないと思いますが、優勝も決めクラシコにも勝ったマドリーには、確かにモチベーションの低下の可能性がある。今節の試合をマドリーがいい加減に戦うと、残留争いをしているサラゴサには得となり、直接のライバルとなるレクレやオサスナにとっては冗談じゃない、という展開になってしまいます。とはいえ、今節出場するマドリーの選手たちにとっても、自分の存在、価値をアピールする貴重なチャンス。対戦相手がどこであろうとどんな立場であろうと関係なく、良い試合をしてほしいです。


ダービー
レバンテvsバレンシア。既に降格が決まってしまったレバンテと、どうにか降格圏を抜け出しかけたバレンシアの、バレンシアダービーです。バレンシアの召集選手は以下の通り。

GK:カニサレス、ヒルデブラント
DF:ミゲル、マルチェナ、アルビオル、エルゲラ、アレクシス
MF:アルベルダ、エドゥ、ホアキン、マタ、バネガ、マドゥロ、バラハ
FW:アリスメンディ、アングロ、ジキッチ、ビジャ

シルバはサスペンション、ビセンテとカネイラは負傷欠場、モリエンテスとモレッティはフィジカルが万全ではないため欠場です。アングロがスタメンに復帰する可能性があるとのこと。バレンシアはあと1ポイントで残留決定となります。前節サラゴサに勝って「ほぼ残留」になったことで気が抜けてそうな気がしないでもないですが(そういうチームだし)、きっちり決めてほしいところです。

ただちょっと気になるのが、ここのところバレンシアの辺りが大雨だということ。レバンテは練習場が水浸しになってしまったので土曜日のトレーニングを中止しています。スタジアムでの開催は問題ない、とレバンテ関係者は語っているそうですが……。


雨が楽しいらしいびじゃびじゃのびじゃ



レバンテのために
この2年間、まともに給料を受け取っていないレバンテの選手を支持するため、レアル・サラゴサvsレアル・マドリーの試合で「レバンテに正義を」という横断幕を両チームの選手が掲げるそうです。他の開催地でも行われだろうとのこと。