16/17 Liga Española 1a division Jornada 32
Sporting Gijon 2-3 Real Madrid C.F.
マドリーのゴール:イスコ、モラタ、イスコ
いやー…すごいですねイスコ。今日もあの驚異のボール扱いは健在、守備も手を抜かない。すごい。本当にすごい。プレーもすごいし、ゴールも決まる。以前は、うまいけどゴールがなかなか決まらないんだよねという印象があったのですが、最近のゴール率はなかなかのものですよね。基本がうまいんだから、ゴールだって上手くなっていくに違いない。イスコのおかげで、今日も勝ち点3を持ち帰ることができました。
神経を使う試合が立て込んでいることもあり、この試合もまた大胆なローテーションが実施され、バイエルン戦の先発と同じなのは、ナチョとラモスのCBだけで、左ラテラルには久しぶりの(99日ぶりらしい)コエントランも。なかなか出られない選手たちの奮起が楽しみなのと、シーズン終了が迫ってくるこの時期の降格圏にいるチームとの対戦は相手のがむしゃら度が格段に上がってくるのでそれなりの不安と、そんな試合前でした。
残念ながら試合が始まると、不安の方が当たっている感じでした。マドリーも早々にチャンスは手にできてましたが、やはり「いつもの」でない分、中盤の守備は危うい感じがするし、左サイドの攻撃はあまり機能していない、ダニーロは攻撃は元気だけどやっぱり簡単にピンチに陥るボールロストをしがち、ハメスとアセンシオとイスコの同時起用だとやりすぎになるのかハメスの存在意義がよくわからなくなったり、モラタにもうちょっと動きを工夫してくれないか、と思ったりと、要約するとドキドキハラハラというか。先制点は、パスの出るところ、マークを剥がして抜けようとする相手の動き、どちらに対しても甘かった結果かなと思います。ただすぐに、イスコの個人技、バスケスからボールを受けた後、相手DFを次々と鮮やかにかわしGKが取れないところへと叩き込むゴールが生まれるわけですが。しかしその後は、ポゼッション率は高く、クロスが次々中へ送られるものの、思うようには機能しきれていない感じで後半へ。
そしてマドリーがどうにかする前に、再びリードを許す…マドリーのチャンスの直後でしたか、うまいループだったと思います。ただ幸いなことに、今回も比較的時間をおかず、追いつくことができた。ダニーロのクロス(落ち着いている時のダニーロのクロスは良いですよね)にモラタが頭で合わせて、再び同点。この後は、コエントランがマルセロと代わり、左サイドからの攻撃も増えていきました。それだけでなく、中央からパスをつないでPAへ侵入する形もあり(これもまたイスコの何人かわしたかわからないようなプレイもありました)、あと1点を…という時間が続いていた中、90分になろうとするところで、イスコのエリアのちょっと外からゴール隅に突き刺すシュートから決勝点が生まれ、やれやれ…ということになりました。
とりあえず負けない、というのと、連続ゴール試合数(54試合)は継続中で、バイエルンとの第2戦を迎えます。怪我によってベイルの出場が疑問視されており、では誰を?というところで、バイエルンとの第1戦でアシストをしたアセンシオか、右で攻撃も守備も頑張れるバスケスか…ハンパないイスコか。答えは火曜日に。
おまけ的に、コエントランですが、大体の時間が決まっていたのかな、久しぶりでミスのないようにという気持ちが見えたように思います。気弱なコメントが出ていたりしたので、まずは自信を取り戻してくれればと思います。
イスコのイイ話
ゴール後のパフォーマンスというと、両人差し指を立てて天を仰ぐポーズが決まりのイスコですが、この試合の決勝点を決めた後、スタンドに向かっていつもと違う反応をしていました。これは理由があったんです、というのが
公式に動画付きで出ていました。
話は試合前日のこと。アウェイ遠征恒例のサイン会は、奇しくもこの日ゴールを決めたモラタとイスコが担当でした。そこで何事か熱心にイスコにお願い事をする女の子が。どうやら、ゴールを決めたらあるポーズをしてほしいとお願いしている様子。女の子を連れてきたご両親は聴覚障害を持っているようで…これ、女の子がお母さんの通訳をしているのかな。そして実際にイスコがやった手の形は、「I Love You」を示す万国共通の手話の手の形。これをお願い通り叶えたという話でした。