けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

FIFAのモリエンテス

2007-01-30 18:26:02 | football
FIFAのサイトにモリエンテスのインタビューが掲載されています。英語だから私の訳でなくとも良いかなーと思いつつ、つい久しぶりなので読み進めてます。かなりながぁいので、途中で止まること確実ですが…


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2006年FIFAワールドカップ、ラウルのパートナー選びでは見過ごされてしまったが、フェルナンド・モリエンテスは不満を口にするタイプではない。15年間にわたってフットボール界のエリートであったモリエンテスは、ゲームの浮き沈みについてはよく知っている。
彼の栄光に満ちたキャリアを見てみよう。するとゲームはモリエンテスにとって常に良いものであったと思えるかもしれない。スペインリーグタイトル2回、UEFAチャンピオンズリーグ3回、インターコンチネンタルカップ1回。同様に、モリエンテスはモナコで準優勝に輝き、スペイン代表としてはラウル、エミリオ・ブトラゲーニョと並んでFIFAワールドカップ最多通産得点5ゴールの記録も持つ。しかしモリエンテスはベルナベウから出て行かなければならず、イングランドでは不発に終わり、失意の時間も過ごした。
メスタージャではゴレアドールのビジャとのパートナーシップを得てゴール感覚を取り戻し、モリエンテスはさらなる優勝カップをそのキャリアに加えようと決断している。FIFA.comは、モリエンテスが国に戻ってきたこと、新しい目標、スペイン代表についてのインタビューを求めた。


リーガのこと
Q:リーガ・エスパニョーラは中間点を過ぎました。これまでのシーズンの評価は?
M:全体としてはかなり良かったと思うよ。僕たちは、問題にぶつかるまでは良いスタートを切った。でも怪我人が多く出たことで落ち込んでしまった。前半は、トップから2ポイント差で終わることができたし、それにチャンピオンズではベスト16に残っている。

Q:ではあなたは、リーガに戻ったことに満足していますか?
M:そうだね。僕はヨーロッパでも最高のクラブのひとつに所属しているし、チャンピオンズリーグを勝ち取ろうと戦っている真っ最中だ。CLはとても重要な戦いだよ。プロフェッショナル・フットボーラーとしては、大きなモチベーションになる。

Q:ベティスに敗れるまではリーグで6連勝していました。バレンシアの悪い流れは昨年末の記憶の彼方に置いてきたように思えます。
M:トップチームの多くの選手が負傷した。ある時期には、11~12人の選手が怪我をしていたんだ。3つの大会で戦っているときには難しい状況だよ。重要な離脱者たちをカバーできるような選手がいなかったのだから、必然的にそういった困難な状況に陥ってしまった。本当に厳しい時期があったけれど、でも僕たちはそれをやり過ごしたんだ。そして今は素晴らしいポジションにつけている。

Q:リーガのタイトルはバレンシアの真の目標ですか?
M:僕たちが乗り越えてきた問題のすべて、6連勝したことを考えると、リーグ獲得に挑戦しなければね。その目標は心に決めておかなければ。ヨーロッパ出場権をとるということにとどまるのではなくね。僕たちは首位に近づいている。これは狙える限りもっとも高い目標だよ。

Q:これでリーガのライバルすべてと対戦したわけですが、タイトルに一番近いと思うのは?
M:今のところ純粋にフットボールの結果を参考して言うなら、僕はセビージャだと思う。レアル・マドリーとバルサ、それに僕たちはそれぞれ問題を抱えている時期があったからね。今のところは上位6チーム間にはチャンスがあると思う。でもそのためには、それぞれが自分たちの標準の力をずっとキープし続けなければならない。大切なところはこれから始まるんだ。

CLのこと
Q:2月にはUEFAチャンピオンズリーグが再開します。対戦相手は、現在セリエAで無敵を誇るインテル・ミラノ。バレンシアには彼らに勝つチャンスがあるでしょうか?
M:彼らが調子が良いこと、イタリアのリーグで比類ない素晴らしさをみせていることを僕たちは知っている。彼らは次々に勝利を収めているし、僕たちが彼らに勝つのはタフなことだということは間違いない。グループリーグを首位で終えたことは助けにならなかったね。ボウルの中から一番強いチームを引いちゃったんだから。でも僕たちには自信があるし、この大会での僕たちのチャンスにとても興奮している。もしインテルを破ることができたら、それは僕たちへの大きな後押しになるだろうね。

Q:あなたはCLの大会では素晴らしい成功を収めてきました。レアル・マドリーでは3回頂点に立ち、モナコではファイナルまで進んで自身では大会得点王になりました。あなたにとって特別な大会なのではないでしょうか?
M:そのとおり、CLは僕にとってとても素晴らしいものだ。レアル・マドリーで初めてプレイしたときからね。いつでもすごく特別な大会なんだ。CL独特の雰囲気がある。その舞台が供するものだけでなく、試合の前評判や期待感まで含めてね。こんなトーナメントは他にはないよ。CLは多くの強さを生み出し、クラブや選手にとっては最高のショーウィンドウなんだ。

イングランドのこと
Q:イングランドでの時を振り返ると、あなたは何を感じますか?
M:イングランドに行くチャンスがあったことが嬉しいよ。僕は新しいリーグでプレイしたかったし、僕のキャリアにおいてちょうど良いタイミングだと思えた。イングランドに行くことができて僕はとても興奮していたよ。でも残念なことに、そのシーズン、クラブと僕が期待していたものを僕は満たすことができなかった。1年半を過ごして、イングランドのフットボールに個人的にもプロフェッショナルレベルでも順応することは、僕にとってとても難しいことだったと理解した。それでもう十分だと決めたんだ。
イングランドの試合は、僕が慣れてきたものとはとても違っていた。テレビで見るのと、そこへ行ってプレイするのはまったく違うものだね。思っていたよりもはるかにタフだった。物事がうまくいっていない時、できる中で一番良いのは環境を変えることだと思う。僕にとっては幸運なことに、バレンシアが待っていてくれた。

マドリーのこと
Q:あなたは徹底してレアル・マドリーの人間です。レアル・マドリーであなたが過ごした年月は、キャリアの上で最も幸せでしたか?
M :僕のキャリアの中で不幸な時期を過ごしたことがあるとは思ってないよ。でも実際のところ、僕の最大の成功はこれまでマドリーと共に存在している。マドリーで過ごした僕の時間は素晴らしい記憶となっているし、それは常に僕のハートの中の特別な位置を占めるだろう。僕はマドリーで長い時間を過ごし、クラブでは多くの友人と出会うことができた。

Q:あなたはマドリーというクラブのすべてを知り尽くしています。マドリーはリーガで現在2位ですが(正しくは3位)、しかし彼らの現状にはムラがあります。今シーズンのマドリーについての、あなたの意見は?
M:とても短い間に多くの変化が起きた。マドリーほどのビッグクラブでも、安定性に影響を及ぼすようなものだ。どんなクラブであっても、ピッチ上でも会議室でも物事を安定した状態に保つ必要がある。信じられないかもしれないけど、でも会議室で起きていることは常にプレイヤー側の事態に強い影響を及ぼすものなんだ。

代表のこと
Q:まもなく行われるイングランドとの親善試合に、スペイン代表として召集されると思いますか?
M:それは言うことができないよ。そのことについてはそれほど考えていない。わからないことだからね。スペイン代表の最後の試合(ルーマニアとの親善試合)には召集されたけれど、僕たちは本当にひどい試合をしてしまった。僕たちが早く事態を転換できるよう望んでいるよ。

Q:スペイン代表は、全バレンシア攻撃セットを並べたにもかかわらずルーマニアに敗れました。クラブレベルでは機能していましたが、代表になったときの問題は何なのでしょうか?
M:しばしば、ゲームにおいて物事は望んだように行かないことがある。良い点は、監督には信頼でき選択できる多くの攻撃的な選手たちがいるということだ。

Q:間違いなくスペインにはクオリティのある選手たちがいます。しかし勝利の公式が欠けているように思えますが?
M:スペイン人選手たちは、それぞれのクラブでは本当に良いパフォーマンスを見せる。だけど国際舞台では同じ種類のパフォーマンスを見せるのに苦労している。これまで僕たちは本当にそれができないでいるんだ。人は、こんなことはかつてなかったと言う。でもそれは違う。いつも問題なんだ。実際にEUROやW杯で優勝した?今はそれが特別なことなんだ。
この悪い流れを断ち切る最高の方法は、2008のEUROに向けて予選を通過することだろう。スペインは、何事もなくそこにいなければならない。得たものすべてを捧げ、目標を達成するためにできることすべてをしている時に、失敗や危機について話すのは好きじゃない。最大の努力を尽くして、それでもより優れたチームがあるなら、そう、脱帽せざるを得ないかもしれない。それがどんなにその人やファンを傷つけることになるとしてもね。

Q:あなたはまだドイツW杯のことに失望していますか?
M:あの時、僕は選ばれると確信していた。そのことに興奮していた。でもチームを選択するのは監督だ。選手としては命令に従わなければならない。どんなにその場にいたくても、それが自分次第ではないことをただ受け入れるようになる。僕は家族と一緒に地元にいて、テレビで見ていなければならなかった。そして他のファンと同じようにただ苦しまなければならなかった。

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おわり。

最後の1問は、あれから半年以上たっても苦痛に聞こえますね。


追加
読んだー、と思っていたら公式でインタビュー当番でした。別の日にしてくれれば良いのにー。

また追加
まだ記事は読めていませんが、インタビューの動画がありました。
http://www.marca.com/videos/07/01/070130morientes.html

片方だけ

2007-01-29 07:32:43 | football


夜の放送を(見る元気があれば)見てからのほうが良いかもしれませんが、雑感。パエリアを飾るほどではないと思いますので、普通の画像で。

06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 20
Real Betis Balompie 2-1 Valencia C.F.

ベティスの得点:ロベルト(14、68=PK)
バレンシアの得点:ビジャ(9)

不運といえば不運だし、自業自得なところもあり。前半早いうちに先制して、追いつかれはしたけれどチャンスがないわけじゃなかったのに。フエラなのでビジャの1トップに、左がビセンテ右がアングロ、トップ下にシルバ。ビセンテのキレはかなり戻ってきている感じでしたが、アングロとシルバは今日はあんまり良いように見えなかったなあ…。
失点は、1点目はオフサイドトラップをかけたらシスコのパスがアジャラ(かな?)に引っかかってオフサイドにならなかった、ように見えた。2失点目は、ペナルティエリアぎりぎりのライン上で、カピがキープするボールを蹴ろうとしたアルベルダは本当にカピを蹴っちゃった、という感じでペナルティ。
失点した後、まだまだ試合時間は残っているのに急に焦りだして、ベティスのリズムに乗せられたままバタバタと時間が過ぎていった感じでした。最近リードされ慣れてなかったから?(でも国王杯はやられたしなあ)。
セビージャに3-0、レクレに2-0、ベティスに2-1、今シーズンのアンダルシア方面は鬼門でした。幸いなことに、もうアンダルシア地方での試合はないはずです。

連勝のチーム新記録がかかっていたわけですが、残念でした。1位2位がさすがに勝ちましたので(MARCA曰くcon escandaloであっても)、ここで負けたのは惜しいことこの上ないですが、酷い試合内容だったわけでもないと思いますんで、引きずらずに次がんばってください。はぁ。


え、マドリー?何の話?

それでもリーガは続く

2007-01-27 12:15:58 | football
今節、マドリーは土曜日の試合に回されました。後半戦スタート、前半戦と同様に対戦相手はビジャレアルから始まります。el mundoの先発予想から。



あまり捻りようがない先発予想ですね。前節のマジョルカ戦で負傷したセルヒオ・ラモスとディアラ、筋肉に少し負荷があったイグアインは、今節の試合出場に関しては一応問題なし。その一方で今週から全体練習に復帰できたグティは大事を取ってか結局試合復帰はなりませんでした。それ以外も相変わらずの負傷者リストの長さ。現在組める中ではこれがベストなんでしょう。以前から書いているとおり前線のコマ不足、アレンジのなさは現時点ではどうにもしようがありません。補強するか、一刻も早くラウル、グティが復帰するか。まだまだ我慢です。


対戦相手、ビジャレアル。ペジェグリーニはリケルメをホすことに決めたようで、ここ何試合もリケルメはベンチ入りすらしていません。もう出た方が良いと思います。メンタルが繊細な選手ですから…。ボカに戻るかもという噂がありましたが、実現すればリケルメにとって良いだろうと思います。それかビジャレアルの監督、フロントがそっくり辞任するか。
ビジャレアルの今節の目玉、それは獲得したばかりのFWヨン・ダール・トマソンです。ミランからシュトゥットガルトに移籍して…出てたんだろうか、試合に。とりあえず今シーズンいっぱいの期限付きだそうです。早速マドリー戦に召集されたそうですから、今夜の試合で見られるかもしれません。


それ以外のネタ。
サビオを獲得したばかりのラ・レアル、次は現在ミドルスブラでプレイするあのメンディエタを獲得するかも?という噂が出ています。そういえばビルバオのカンポちゃん獲得大作戦はどうなったんでしょうか。バスクの人たちも少しずつお国に戻ってくる…?


今節は一応負傷を理由に外れているベッカムですが「眠りの森の美女の王子様」になっている画像が見受けられます。特にコメントなし。

白い馬を見て「ベッカムとファンニステルローイか…」なんて思ってません。



スペインTVEのニュースを見ていると、スペインの中でも雪が降ったり大変な地域もあるようです。特に北、バスクの辺りはだいぶ雪が降っている様子。場合によってはそろそろ「試合延期」なんて場所が出てくるかもしれません。バレンシアは大雨だったようですが、いい年して楽しそうなモリエンテスさんと、変質者化しているビジャが印象的です。



アディオス、ロナウド

2007-01-26 09:05:58 | football
ここしばらく報道されていたロナウドの移籍については、昨日結論が出たようです。ACミランのオフィシャルサイトによれば、ガリアーニ副会長がロナウドの移籍の件でマドリーと合意に至ったこと、金曜日にメディカルチェックが行われることを認めました。さらにロナウドは既に昨夜のうちにミラノ入り。ガリアーニやレオナルドの出迎えを受け、サン・シーロで行われたコッパ・イタリアのミラン-ローマ戦を観戦し、今日メディカルチェックを受ける予定とのことです。
まだメディカルチェックがあるわけで、ロナウドは膝の古傷(とお肉)がありますから「ミラン・ラボ」がどう判断するかわかりませんが、おそらく問題はないでしょう。ロナウドは4シーズン半をマドリーで過ごし、再びミラノに帰ることになるわけです。

決まってよかったなあ、と思います。ロッカールームやトレーニング場でのロナウドの態度がどうとかその辺はわかりませんが、戦力的にいえば、マドリーは正真正銘FWがニステルロイだけになりますので、ロナウドにはいてほしかった。そう思うところもあります。戦術を超えて卓越した決定力を持つ選手ですから。
でも「戦力外」と通告こそしなかったものの、カペッロはロナウドを召集しなくなっていました。練習をしても、試合に出る可能性は極めて低い。不満をもらせばマスコミが食いつく。
結局一緒なんですね。2年前の、もしくは02/03のモリエンテスが思い出されるのです。2002年の夏、特に移籍マーケットが閉まりかかっている頃は、移籍させるのに怪我をしたら困るしカップタイドの問題もあるから使うな、というフロレンティーノ・ペレスからの指示がデル・ボスケに出されたり、2年前の冬も、リバプールへの移籍が近いころは怪我してるのか出してもらえないのかよくわからないどっちつかずだったり。選手としては辛い状況だと思いますし、だからこそ解決方法が見つかってよかった。
最初はタダで移籍だのどうのなんて話も出ていましたが、報道によれば移籍金は約600万ユーロとのこと。30歳で古傷も抱え、ついでにお肉も多めに抱えている選手ではありますが、ロナウドという価値を評価してもらえたのではないかと思います。もう少し価値はあると思いますが、マドリーが戦力外にしているのだから仕方ないんでしょう。

ロナウドにもこういう時が来るんだ、という変な感慨みたいなものを感じています。今シーズンで、「ギャラクティコ」としてフロレンティーノ・ペレスが獲得した選手、フィーゴ、ジダン、ロナウド、ベッカム、すべてがいなくなることになります。


裁きの日

2007-01-25 20:53:06 | 研究

1週間日延べになった博論の最終審査(口述試験)が無事に終わりました。うちの教授先生を含む4名の審査委員+見学に来たYG先輩とINUさん、のこじんまり審査会。というのも、最終審査の日時が確定したのは、なんと昨日の夜のことだったのです。確定したと知らされてから昨夜のうちに審査会開催の告知文を作って張り出しましたけど、誰の目に止まる時間なんてなかったに違いない…ま、人が多かろうと少なかろうとやることに変わりはないのでどうでも良いんですが。とにかく一刻も早くやっつけてしまいたかった最終関門であります。

結論を言いますと、無事に通りました。といってもこの最終審査で論文が差し戻されることはまずないんですけどね。それでもさすがに直前には緊張しましたので、無事に済んでほっとしております。本文の修正箇所もほとんど必要ないそうなので、エラーチェックを済ませたら製本に出すことになります。やーっと博論が終わる~。

急増

2007-01-24 01:03:30 | football
マドリーの負傷者リスト



先日の試合で足首を負傷し途中交代したセルヒオ・ラモスは、結局捻挫で離脱。それでも当初心配されたほどではないらしく、本人も今週末のビジャレアル戦への出場の望みを捨てていないようです。他にそのときの出場選手の中では、ディアラも負傷。左ラテラルに続き、ピボーテも人手不足になってきたかも…。
もっともシシーニョ以外はおそらく1ヶ月程度で復帰できるはずで、CLの頃までにはなんとか皆揃うのではないでしょうか。既にベッカムは全体練習に復帰ですし、グティもピッチでのトレーニングをしていまして、回復間近な選手もいます。
でもこのリストの長さは…昨年11月ごろのバレンシア並み。となると、つい不謹慎ながらやってしまいたくなるのが、


病院チーム


右ベッカムにグティ&ラウルの2トップなんてちょっと面白そう…いや、そんなこと言ってる場合ではない。
これだけ抜けて、かつカッサーノとロナウドをホしたとしても、まだ戦力が揃うマドリーではありますが、だいぶ若返ったのはやはり良くもあり心配でもあり。できるだけ早く、片端から復帰してくれることを祈っています。



勝利のご褒美?
昨夜(というか今朝方)のこと。また帰りが遅くなり、それでもラ・レアル-バレンシアの試合録画を楽しみに帰宅した私を待っていたのは、しっかり2時間半も録画されているAXNチャンネルの番組でした。あー…また録画ミスした。先週もいったん予約解除したのを戻し忘れ、録画できたのが前半30分過ぎからだったのです。今回はさっくり全部なんにもナシ。ということで、Mさんが空気だったのか献身的だったのかをわが目で確認することはできずじまいとなりました。
うー、ま、仕方がない。一応試合はラジオで聞いていましたし、ハイライトも見ましたから。う~悔しい。
ところで、最近バレンシアローカルのウェブTVでニュースのスポーツコーナーをチェックするのが習慣化しているのですが、日曜日の試合終了後の様子を見ていましたら、バレンシアの選手たちはなぜかピッツァの平たい箱を手にロッカールームから出てきました。ビセンテも、ミゲルも、セラも。お仕着せスーツを着て、片手にピッツァの箱を持ちミックスゾーンを通っていく。そしてなにやらピッツァピッツァと説明しているプレパラドール・テクニコさん。

なんでピッツァ。晩御飯?


ダリオが元気です
記事はざっとしか読んでいませんが、今の夢は
○2012年のロンドンオリンピックでボート(カヌー?)に出場すること
○ユースサッカーチームのスポーツ・ディレクターになること
○テレビプログラムに出ること
○友人や身近な人たちと「サッカーをすること」
と語るダリオ・シルバ。
事故があった後セルヒオ・ラモス(セビージャ時代のチームメイト)が「しつこく」電話をくれたこと、マラドーナからの電話にはびっくりしたけれどその後生きようという気持ちが強くなって良くなっていったこと…。
事故から4ヶ月がたちましたが、既にあれもやろう、これもできるだろうと活力に満ちているダリオ。ドキドキしますね。すごい人間だと思います。

上位大混戦

2007-01-22 16:15:19 | football
06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 19
Real Mallorca 0-1 Real Madrid C.F.

マドリーの得点:ホセ・アントニオ・レジェス

前半はグダグダして微妙な感じ。むしろ押されている。ここのところ国王杯があって週2試合だったのと、例の騒動とでさすがに疲れがたまってきてるのかもしれません。サラゴサ戦、ベティス戦で見られた気持ちの勢いもあまり見られず…。それでもハーフタイムにカペッロがシメたのか、後半は見られる試合になりました。
特に守備の人たちはがんばっていた印象です。左SBで先発し、セルヒオ・ラモスが負傷で交代した後は右SBに回った若いミゲル・トーレスは、落ち着いているし、攻撃に関わったときのクロスの精度も良い。攻撃に関してはまだ抑え目ですが、フエラだったから仕方ないか。ディアラもよくボールに触っていたし、良い感じだったと思います。エルゲラからのロングパスがぴったりニステルロイに収まったりするのはたまりません。
攻撃のほうはまだつながらない、というかイライラするところもあります。ロビーニョもレジェスもボール持ちすぎタイプなので、そこで攻撃が停滞しかつボールを取られてしまうことが多い。2人とも転びやすいタイプだと思われているらしく、ファウルを取ってもらえないこともある(今日は取ってもらえましたが)。ニステルロイも、1トップが大変なのはわかりますけど、ボールの収め方がうまくない…上手いと思ってたんですけど。イグアインも疲れてしまったのか、先日ほどのインパクトなし。攻撃が手詰まりになったときの打開のコマがないのは辛いですね。ともかく勝ち点3が積めたことを良しとしたいと思います。


ゴールの祝福は上方向から行うのが信条のカンナバーロですが、


今日はその上を行くやつが登場。



06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 19
Real Sociedad 0-1 Valencia C.F.
バレンシアの得点:ビジャ(28)


放送は今夜なので簡単に。
試合前には、ここ何試合かビジャに得点が生まれていないことが注目され、キケもそのことを口にしていました。でもそこは、さすがビジャ。プレッシャーを感じていたであろうこの試合で、きっちり答えを出してきました。なにしろ1点を決めただけではありません。この試合、ASの個人成績の集計「Est. Jugadores」によると、バレンシアは11本のシュートを打ち、なんとビジャはそのうち9本を打っています。枠の外5本、枠の中3本、ゴールになったもの1本。残りはマルチェナとシルバが1本ずつ。

あれ?Mさんは?

ビジャに点を取らせるためにサポートに奔走したのかもしれませんね。……もしかしたら空気になってしまったのかもしれませんが。答えは今夜の試合放送で。悲しいことに、個人的には後者の可能性が高いのではと思っています。しっかりしてくれー。

この先のこと

2007-01-20 22:20:27 | football
暴言大王の話題をいつまでも続けても仕方ないので、週末のリーガに向けて。日曜日の夜に行われる第19節、折り返しの試合。マドリーはフエラのマジョルカ戦です。召集選手

GK:カシージャス、ディエゴ・ロペス、カシージャ
DF:サルガド、セルヒオラモス、カンナバーロ、ラウル・ブラボ、エルゲラ、パボン、メヒア、トーレス
MF:ディアッラ、ガゴ、レジェス、デ・ラ・レッド、ニエト
FW:ロビーニョ、ファン・ニステルローイ、イグアイン

召集外
監督判断:ロナウド、カッサーノ
負傷欠場:シシーニョ、グティ、マルセロ、ロベルト・カルロス、エメルソン、ラウル、ベッカム

ベティス戦の記事で書いた、前半でラウル・ブラボが交代させられたのは、実は内転筋を痛めたためだったようです。一応召集には入りましたが、下手をすれば左ラテラル全滅…。いえ、ベティス戦でやったように、カンテラのトーレスができるようですから、仮にブラボがダメでもなんとかなるかも。でも中盤も薄いし、トップもあまり替えがいない。金曜日のトレーニングにはファン・バステンが遊びに来たそうで、ニステルロイが情緒不安定になったりしてないか心配です。しかもいつかみたバレンシアのように、怪我人だらけのマドリー。いろいろ不安ではありますが、なかなか元気のあるところを見せている若いチームを楽しむこともできます。



一方、カーサでヘタフェ相手に気の抜けた試合をやらかしパエリアの刑(このブログで)になったバレンシア。こちらも試合は日曜日、対戦相手はラ・レアル@アノエタです。

GK:カニサレス、ビュテル
DF:クロ・トーレス、ミゲル、セラ、アジャラ、アルビオル、マルチェナ
MF:パジャルド、アルベルダ、ビセンテ、ホアキン、ウーゴ・ヴィアナ、ホルヘ・ロペス
FW:アングロ、シルバ、ビジャ、モリエンテス

怪我にたたられ続けているビセンテですが、ここで復帰です。バラハがいなくてビアナは波がある、というのが一番の不安材料かもしれませんが、いないものは仕方ないので何とかしてください。モレッティは復帰間近、デル・オルノもボールに触れるようになり、レゲイロは故国から戻ってきてバレンシアでのリハビリを開始しています。

事の顛末

2007-01-20 20:40:52 | football
大暴言会長カルデロンvs虐げられた選手たちのミーティングが金曜日に行われました。その後ラウルが会見。そのうちライブドアマルカ辺りで訳を乗せてくれるはず…と思っていたのに、1日たっても今のところスポナビのこの記事だけです。なので読めるところまで自分でいくことにしました。もとの記事はインタビュー形式で載せてくれたASから。わからないところは適当に。

ところでこの会見、最初はラウル、グティ、ロベカルの3カピタンsが出席するはずでしたが、結局はラウルのみです。他の2人だとまた余計な事を言いかねない、火に油的危険性があったからでは…と邪推。とにかくラウル、お疲れ様です。


カルデロンとのミーティングはどうやって決まったのか?
僕たちは食事をしていた。そして会長とミーティングしようと決めた。彼の言葉をはっきりさせるためにね。皆が嫌な気分で傷ついていた。ミーティングでは物事がはっきりした。会長は僕たちに許しを求め、ミーティングはポジティブなものとなった。敬意を払うに値する組織、チームに関わるパートナーたちによって、こういったことは繰り返されないだろう。

グループには痛みが残っているのでは?
奇妙で変わった状況だ。このクラブではいろいろなことが起きて複雑だけど、こんなことは初めてだ。ミーティングでは、一番重要なことは皆がそれぞれの状況を説明したことだ。良くない状況を過ごしていてそれを回復しようとしている仲間もいる。否定的なメッセージは良くないことだ。全員に対して等しくなければいけない。もっとも良いことは、なるべく話さないこと。チームが最大限の義務をもって続けているのだから。

ミーティングでは選手が会長に、自分たちについてもう話さないようにと言ったそうですが?
会長は会長で、彼が望んだときに話をすることができる。ソシオが彼に投票した。唯一必要なことは、メッセージは常に同じであるということだ。会長が話したことはタイミングが適切ではなかった。そしてもしそういうことを言わねばならないのであれば、プライベートとして言わなければならない。彼は謝罪した。でも彼の発言は存在している。僕たちはすべてを聞いたんだ。

選手たちは会長の説明を聞いて納得しましたか?
僕たちはこうしたことはもう起こらないだろうと思ってミーティングを後にした。名前を挙げられた選手たちはひどく傷ついているし、一般的にいってもそうだろう。クラブは、例えばアルコールの問題について明確な回答を示さなかった(二日酔いで練習に来ている選手がいるという報道があり、定例インタビューでイケルなどが否定している)。これも既に解決されなければいけない問題なのに。いくつかの発言は堅実なものではなく、それが疑いを生んでいる。

スポーツ的に悪い状況にあると指摘された発言で、選手たちは酷い扱いを受けていると感じているのでしょうか?
それが僕たちが話していたことだ。それぞれが自分の意見を持っていた。それぞれが異なっている。レアル・マドリーのような歴史を持つクラブでは、それぞれの形は異なるはずだ。

カルデロン会長は懲罰を受けることになるのでしょうか?選手が失態を犯した時、罰せられますね。サラゴサ戦でのカペッロの振る舞いにも懲罰がありました。
会長は我々すべてからの敬意を得ている。彼は謝罪しに来たんだ。

選手たちは、酷い扱いを受け、結局はレアル・マドリーのガラクタでしかないと感じたりしてるのでしょうか?
さまざまな状況があるし、許されないことがおきた。だからミーティングの開催が要求されたんだ。僕たちは守られていないと感じている。

ミーティングの中で誰かが会長にこう言ったそうですが?「なんか罵り言葉っぽいもの」。
そんな言葉は言われていないと僕が保証する。非難する言葉は多くあったけれど、でもそんなフレーズは僕は聞いていない。

カルデロン会長に、食事会の場に来ないようにとアドバイスしたのはあなたでしょうか?
あれはチームの食事会で、適した場所じゃなかった。それにマドリッドの真ん中で、ベルナベウもシウダ・デポルティーバもあって…。とにかく会長は来たがったけれど、それはベストなことではないことは確かだ。だからバルデベバスでのミーティングを開いたんだ。

なぜカペッロは食事会に行かなかったんでしょうか?
選手の食事会だったからね。それに今までのことを考えると、カペッロはああいう種類のことは好きじゃないはずだよ。いずれにしても、皆がゲストだった。ドクターや物理療法の人もね。それでも他の約束があって欠席している人たちはいたよ。

ブラジル人選手たちがいなかったことは悩みの種では?こういったことがロッカールームでの結束を欠くことを説明するのではないでしょうか?
彼らは約束があったんだ。何の問題もない。僕だって食事会に行かなかったこともある。こういうことを拡大視しすぎてるよ。

カルデロンがチーム全体と話し合いにバルデベバスに行くのをやめようとした、というのは本当ですか?
木曜日の夜に会長は僕に電話をしてきて、予定があるからバルデベバスに行けない、キャプテンたちがベルナベウに来るほうが良いんだけど、と言ってきた。僕は彼に、チームの皆と一緒にいるから話してみると言った。チームは、トレーニングとは別の時に会長がバルデベバスに来ることを望んでいた。だから会長はやって来たんだ。

マドリーは今カオス状態にあると感じますか?
僕たちが不安になるのは当然だと思う。今起きているような事態のイメージは、マドリーのようなクラブにふさわしくない。お互いの尊敬がなければならないし、ピッチを離れたらこれはゲームだということを忘れる必要はない。僕たちはリーガとチャンピオンズリーグのタイトルを得るために戦いたい。僕たちはチャンピオンズリーグのベスト16に残っているし、リーガでも上位につけている。これは良い状況だよ。僕たちは、この2週間におきたことに時間を使うのではなく、この先に準備はできている。シーズンのこの先は幸福であるようにと願っているよ。

すべてのことが解決しましたか?ベッカムの問題は?
ベッカムは素晴らしいプロフェッショナルだし、それを示している。多くの問題が解決されたけど、すべてではない。話されたことは、良い形で扱ってきてくれたということ。このクラブは常にそうしてきたのだから。

ベッカムとロナウドが戦力が意図されていることについてチームの連帯感は?ベッカムに関してカペッロ拝見を変えるのではという感じがありますが?
僕も感じる。これは個人としての意見だけれど、いくつかのことは変えられると思う。でもそれは僕の力によってではない。それぞれが自分の分野で特徴を示しスポーツ部門が決定を下す。人生では強情をはることはできないけれど。彼がレアル・マドリーの選手である間は、すべてをマドリーのために尽くすだろう。

ラモン・カルデロンの問題は言葉に自制が効かないことだ、ということになるでしょうか?
僕にはわからない。彼はバルデベバスに来て説明をした。それに彼はソシオが望んだ会長だ。彼は僕たちみんなの敬意を受けている。
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て、ここまで読んでなんなのですがライブドアマルカに記事が出ました。遅い。それにオフィシャルの方を見たら、ASのインタビュー形式記事より読みやすい…。なんか気が抜けてしまったのでここで終わります(すいません飽きっぽくて)。

読んだ印象としては、ラウル、けっこうビシビシ言ってますね。普段のインタビューでは無難で良い子ちゃんなことしか言わないラウルがこうですから、ミーティングは相当荒れたんだろうなあ…。ともかくこの先、この会長の言うことは信用ならない、ということになりそうです。少なくとも私は。

長い目で

2007-01-19 08:07:31 | football
COPA DEL REY vuelta de octavos
Real Madrid C.F. 1-1 Real Betis Balompie (ida 0-0)

マドリーの得点:ロビーニョ(4)
ベティスの得点:ダニ(37)

GK:ディエゴ・ロペス
DF:トーレス、セルヒオ・ラモス、エルゲラ、ラウル・ブラボ(46、カンナバーロ)
MF:ディアラ(83、デ・ラ・レッド)、ガゴ、レジェス(68、ニエト)、ロビーニョ、イグアイン
FW:ファンニステルローイ

ロビーニョの他に、セルヒオ・ラモス(イグアイン?)とエルゲラがそれぞれ1回ずつゴールネットを揺らしました。オフサイドで取り消されちゃいましたが。先週フエラでは0-0でしたから、アウェイゴールの差でこちらも敗退でございます。あーあ。
とはいっても、試合のテンションは日曜日のサラゴサ戦と同じくらい。マドリーの選手にはかなり必死なやる気感が出ていまたように思います。
カペッロの采配も面白い。後半頭でカンナバーロを投入したわけですが、セルヒオ・ラモスを右に回して交代になるのは若いミゲル・トーレスかと思いきや、トーレスを左に回してラウル・ブラボを下げました(トーレスはバックラインならたいていいけるそうです)。右SBになったセルヒオ・ラモスは攻撃しまくってました。その後交代で出てくるのは、すべてカンテラのしかも若い方の選手たち。おっさんベテランといったらCB2人とニステルくらいの、とっても若いチームの出来上がりです。
ただそれが問題の1つで、これだとタイトルを争いにいくのは大変かもしれない。攻め手が物足りないし精度に欠けるところもあるし、露骨な手で時間を使ってくるベティスにイライラしてる。現時点でのラウル、グティ、ロベルト・カルロスの不在はかなり心細い感じがします。グティはそろそろ傷も癒えて復帰できそうなはずですが…会長のせいで心に傷ができちゃったのが問題かも。
あと、もしロナウドが移籍しカッサーノは戦力外のつもりなら、FWをなんとかしたほうが…。ニステルロイに代えがいない現状は不安です。イグアインをもう少しうまく使うか。

ところで今日(金曜日)は、ラウル(と、たぶんグティ&ロベカルも)が会長の暴言祭りに対してプレスカンファレンスをするようです。ま、きれいにまとめてくるとは思いますが、どうなりますか。ちょっと楽しみだったり。


エルゲラ、今日もカピタンマークを巻いて奮闘。

敗退

2007-01-18 07:45:04 | football
では久しぶりにパエージャから。



COPA DEL REY vuelta de octavos
Valencia C.F.2-4 Getafe

バレンシアの得点:ラウル・アルビオル(28、76)
ヘタフェの得点:ナチョ(31)、グイザ(46、66)、カスケーロ(61)

バレンシア
GK:カニサレス
DF:ミゲル、アジャラ、アルビオル、クロ・トーレス(64、マルチェナ)
MF:アルベルダ(69、J・ロペス)、H・ヴィアナ(46、モリエンテス)、ホアキン、シルバ
FW:ビジャ、アングロ

○メスタージャであった。
○フルメンバーであった。


…何をやってるんでしょうか? 先週はフエラで1-1で終えて、あとはカーサだし最近調子良いし、と気の緩みもあったかもしれません。試合内容はさっぱりわからないので余計なことは言えませんが。
昨日辺りのスーペルにモリエンテスの記事が出てまして、「これまでいろいろタイトルを獲ってきたモリエンテスだが、コパ・デル・レイはまだ持ってない」なんて書かれてました。また持ち越しになりました。

追加:スポナビから試合概況

さらに追加
ゴールシーンの動画はこちらから。ヘタフェファンおよび見る元気のある方はどうぞ。カニサレス、飛び出して抜かれた後チェイスしないのはがっかりだなあ。この試合はビュテルで良かったのかもしれない…。

計算か…?

2007-01-17 13:35:11 | football
前々からよく口の滑る人だと思ってましたが、今回の一件は呆れて口がふさがらない状態でございます。もう日本語の記事にもなってますが、マドリーのカルデロン会長が昨日マドリードのとある大学で講演した内容がすさまじい。livedoor MARCAからもらってきました。

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ベッカムに対して
「ベッカムがハリウッドに住めば半ば俳優になるようなもの。彼と契約を更新しないというスポーツ・ディレクターの決断は正しい。契約が切れると分かっていても、彼にはどのチームからもオファーがなかったからね」

ペレス元会長に対して
「彼は私のことを一切支援してくれない。彼はシルビオ・ベルルスコーニ(ミラン会長)にカカーと契約するように勧めたんだ」

グティには
「ラウルと同じ時期にデビューしたが、31歳になってもグティはまだ“カンテラの至宝”から進んでいない」

チーム全体に対して
「エゴの集まりだ。彼らは自分たちがスーパースターだと思っている。R・マドリーの選手たちはどこに行っても金を払う必要がないんだ」

イケルについて
「カシージャスは900万ユーロ(約13億5000万円)の年俸だが、ディエゴ・ロペス(控えのGK)は30万ユーロ(約4500万円)しか貰っていない」

おまけにファンには
「スタジアムに来る人間は劇場にでも来ている気分なんだ。彼らはチームを励ますこともない。イタリアやイングランドとは正反対だ」
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…チームをだめにしたいんですかね、この人は。
元会長のフロレンティーノ・ペレスは、それは確かにやり方はいけすかないところばっかりでしたが、表立って内部の人間を批判したりしたことはなかったと思います。水面下ではどうだったか知りませんが、モリエンテスと折り合いが悪いのも「2人は目もあわせなかった」と報道される感じでしたし。そのせいか、全般的に選手たちとの関係、雰囲気は良かった。
しかし今回のこれは…。「クライシス真っ只中」で、一歩間違えれば一気にグダグダに崩れそうな状況のチームを、内部のしかもトップの人間が叩きのめすとは。しかも言っている中身もいいかげん。ラウルと比較してグティを貶めるなんてどちらにとっても著しく敬意が欠けている。ちなみにグティはまだ30歳です。イケルだってお給料は上がっているけれど、そんなにもらっているはずがない。

当然ながらこのニュース、昨夜から現地スポーツ紙ではトップで大きく取り上げられていました。
関係者は大騒ぎだったでしょう。マドリーはクラブとして、最初は「発言はプライベートなもの」としていましたが、結局その日のうちに公式に会長のなが~~~~~い言い訳インタビューを載せることになりました。面倒くさいから訳しませんが、あの発言の意図はどうだったのこうだったのと、各方面についてくどくど述べておられます。まとめると「"perdón" y "mil veces perdón":お詫びします、一千回お詫びします」だそうですけど。

一方で会長の怒濤の口撃にさらされてしまった選手たち。火曜日は皆でランチの日だったのだそうです。今シーズンはこれで2回目で、コーチ陣を除いた選手とスタッフがマドリーしないのレストランに集合しました。ロベカルを除くブラジル人選手とカッサーノは欠席したようですが、ラウル、グティ、ロベカルのカピタン3人や渦中のベッカムも出席です。話題の中心は…もちろん会長の暴言の嵐について。ASが言うところでは「会長の言葉の影響を目に見えて受けていたのはイケル・カシージャスとグティだ」としています。あまりの発言内容にグティは涙をぬぐい、カシージャスはこぶしでテーブルを殴っ……たかどうかは知りませんが、選手たちはカペッロに虐げられるベッカムをサポートし続け、会長には翌日の練習の時に説明を求めることで団結を高めました。

そうか、なるほど。会長は世間の注目を集めるような大暴言を吐き散らかすことでマスコミの目を自分にひきつけ、選手たちの負担を軽くしてあげたわけですね。暴言のネタもチーム内を対象にすることで、逆にチーム内の結束を高めるように。ああ、実に素晴らしく賢い会長さんだ……でも当分黙ってて。
ところで会長って処罰対象にできないのでしょうか。小うるさいファンに中指をお見せしたカペッロがクラブから処罰を受けるんですから、この会長だって罰金刑&沈黙の刑とかしちゃって良いと思うんですが。


すぐに追加
ASにもうひとつ記事がありました。おもしろいです。
カルデロン会長の暴言は、食事に集まった選手の携帯が次々に鳴り(おそらく代理人とか友人とか外部の人から連絡が入ったんでしょう)、食事の席に一気に広まったそうです。そしてラウルには会長本人から電話が。「そこに行って謝りたいんだけど」という会長さんに、ラウルは「プレスの人も集まっているから来ないほうが良いですよ」とアドバイス。なんかもう涙を誘いますね、この辺のくだりは。会長があまりにも情けなくて。食事会には上にもあるように選手のほかにスタッフやいわゆる番記者みたいな人もいたようですし、レストランの前にもカメラが来ていました。ラウルの冷静な判断です。
その後ラウルは状況を選手に説明し意見を募ります。マスコミのターゲットになりそうでかつショックを受けているグティは、先にレストランの裏から帰宅。最終的にはラウル、エルゲラ、サルガド、カシージャスが残って「ファイナル・サミット」を開き、夜7時まで対策を練ったそうです。

そんな…

2007-01-17 04:09:20 | 研究
1月17日、4時です。私、まだ研究室におります。

博論の仮綴じを提出したのが12月の中旬のことでした。仮綴じが受理された後は、論文審査委員会の立ち上げ、審査委員の選考、口述試験(最終審査)、論文修正と製本、製本提出、と進みます。
つまり次の関門は「最終審査」。また30分間のプレゼント30分間の質問攻めに耐えることになります。当然準備が必要ですし、予定を立てたい。昨年のうちから私は顔をあわせるたびに「最終審査会の日程は?」とうちの教授先生をせっついておりました。が、どうも先生方の日程がなかなか合わない様子。「1月の中旬くらいだと思いますがわかりません」というのが教授先生のお答えでした。年が明けても一向に決まらない様子。なので、審査会はもう少し先延ばしになるんだろう、と勝手に思っておりました。

1月10日の夜に教授先生からメールが届きました。
「審査会の日程が決まりました。1月18日の夕方に」

…1週間しかないじゃないですか!
プレゼンのベースは作ってありますけどやっぱり焦るじゃないですか!

ということでそれ以来本日まで、プレゼンを練ってきました。きれいに作るよりもむしろ、いかに論文のストーリーと意義を伝えるかを考えて。夜のほうが進みが良い気がするので、こんな夜型になっちゃいましたが。
とはいってもそろそろ疲れてきました。今日はもう帰ろうと思い、帰る前にメーラーを立ち上げました。教授先生からメールがきてました。
「審査委員の先生の都合が悪くなったから1週間伸ばしますけど良い?」

ううううううううううううう。

もうすぐだー、もう少しで本番だー、と緊張感が高まっていたのに。また1週間伸ばされるなんて。うー…。プレゼンを作りこめるメリットはあるけど、でも早く楽にしてほしいです。

とりあえずもう寝よう。

怪我は悲しい

2007-01-16 22:27:05 | football
ダイスラー
ダイスラーが引退を決めました。バイエルン・ミュンヘンのMFセバスティアン・ダイスラー。
ブンデスはほとんど見ないので適切に言えているかわかりませんが、ダイスラーは才能あるMFで(ドイツにはめずらしく)テクニックに長けた選手。ですが何度も膝の靭帯を負傷したのと、うつを患ったりしたのとで、なかなか思うようにプレイすることができないでいました。
そして引退の決断。27歳になったばかりなのに。ダイスラー本人のコメントがとても悲しい。

「僕の膝にはもうこれ以上自信がもてない。もう本当に楽しんでサッカーができないんだ。」



バレンシアのこと
肩を痛めていたモリエンテス、無事に今日のトレーニングをコンプリートして国王杯の召集メンバーに入りました。ダビ・ナバーロも復活、昨日のトレーニングで腿裏に違和感があったらしいアルベルダも入っています。

常に消えない話題

2007-01-15 23:44:33 | football
バレンシアのメディカルリスト、休みがあけたらぐんと長くなっておりました。といってもその中身はいろいろですが。

「L.C.A.」で略される前十字靭帯を損傷した長期離脱組に、復帰間近の選手たち、回復中の選手たち、新しくリスト入りした選手たち。総勢11人。
気になるのがバラハ。レバンテ戦では前半30分ほどで交代したバラハですが、右脚大腿四頭筋を痛め2週間の離脱のようです。ミッドウィークの国王杯、週末のラ・レアル戦、もしかしたらその次のセビージャでのベティス戦も微妙かもしれない。急遽交代でがんばったウーゴ・ヴィアナに期待です。
こちらも気になる、左大腿部の筋肉の過負荷で念のためトレーニングを中断したMFアルベルダ。週末に間に合うなら、ミッドウィークはお休みしても良いかもしれません。筋肉を傷めているビセンテは少しずつ回復中。
ヘディング後の着地で肩を痛めたモリエンテスは右肩亜脱臼の診断。でも国王杯への出場も問題ないようです。あー、良かった。他にもDFのダビ・ナバーロが怪我人リストから復帰し、国王杯の出場も可能な状態に。
一番のニュースは膝の怪我から復帰したモレッティが、全体練習をコンプリートしたこと。週末には左SBに復活するかもしれません。

冬のパテルナには時折変な人が出現する



しかしメディカルリストが長いのはバレンシアだけではない。マドリーも増えました。既に離脱しているシシーニョ、ロベカル、グティ、マルセロに3人プラス。
昨夜の試合で交代したラウルは、右大腿部の後側の肉離れの可能性あり。この後X線検査を受ける予定です。同じ症状、同じ検査を受けるのがエメルソン。ガゴも筋肉の打撲で負傷者リスト入りです。肉離れの可能性がある2人、できるだけ軽いと良いのですが。

一時期の「十字靭帯断裂」の異常発生が過ぎ、今は筋肉を痛めている選手が目立ちます。季節が寒くなっているのと、バカンスがあったにしても疲労がたまっているのかもしれません。専門ではないのでもちろんよくわかりませんが、筋肉の損傷は軽いうちにトレーニング等をセーブすれば酷くならずに済むように思います。国王杯でロベルトカルロスが全治1ヶ月と酷くしてしまったのも、その前に痛めていた箇所が十分に治りきっていないうちに出場したからなのでは、と。筋肉の権化のようなロベカルですが、年齢もあって少し衰えているのかもしれません。さみしい。

●後から追加●
ラウルが3週間、エメルソンが1ヶ月の離脱と発表されました。痛いなあ…。新しい選手が加入しチームを立て直している時期に動けないのは、選手にとってもマイナス。それにサラゴサ戦はこの2人がいなくてもうまくいっていましたが、この先不具合が出たときやしっくりこない時に、力が計算できるベテランが抜けているのはチームにとっても痛いのではないでしょうか。特にカペッロにとって、この2人はよく知っているし指示もしやすい選手でしょうから。
あと2月初旬に代表戦(スペインvsイングランド)があるんですが…ラウル、無理だろうなあ…。


最後に気がかりなニュースを。MARCAからですが、バレロンの様子が心配です。トレーニング中に問題があったようで、今日のうちにマドリードに飛んで、長らくバレロンの膝を診てきたドクターのところに向かうとのこと。悪いものでなければ良いのですが。

●バレロンの続報も●
バレロンの膝についてドクターは「十字靭帯の損傷ではないことを確認。症状は打撲で今週いっぱいで痛みは消えるだろう」と発表。もー…心配させすぎです、バレロン。モリエンテスもガラスですが、バレロンもしかり。ともあれ、ドクターが言うとおり「最高のニュース」です。