けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

今年を振り返って

2008-12-31 14:28:34 | football
 
29日付けでlas provinciasに載っていたモリエンテスのインタビューですが、納会で飲みすぎたり、帰省準備でバタバタしたり、乗った新幹線が止まってしまったり……で予想以上に時間がかかってしまいました。例によっていい加減なところは多々ありますが、意味は通っている…はず。
フットボール関係の第1弾家庭周りの第2弾。最近のモリエンテスのインタビューは、なぜか家庭のことが抱き合わせになっていますね。バレンシアとの契約の話は、やはりはっきりはしてくれません。

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Q:この1年を振り返って、我々はどうだったでしょうか?
M:大筋では、かなり良かったと思う。主として今シーズンのスタートが良かったこと、それからコパ・デル・レイを獲得したことも忘れるべきではないね。あれはクラブにとって重要な価値をもたらした。来年もこんなふうな終わりになると良いと願っているよ。

Q:今年は過去のシーズンとはもう関係がない、そうですか?
M:もちろん。バレンシアのあらゆる部分で、すべてがあるべき場所に戻り、それがチームにも組織にも同じように落ち着きを与えた。

Q:多くのものが不足していた。
M:そう、バレンシアだけでなく、どんな組織にも必要な何かがね。落ち着きがあるほど、人に息をつかせ、喜びを持って働けるから。

Q:UEFA杯での次のライバルはディナモ・キエフですが、好ましい対戦相手ではない。そうですか?
M:いや、でも絶対的に好ましいともいえないね。キエフとかサンクトペテルブルクみたいな長旅は避けたかったから。たぶん、そういう意味で一番良かったのはフィオレンティーナだろう。ただ、グループ1位になれなかったから、どことやっても大変なのは確かだけどね。いずれにしても、試合が始まるのを待たなければね。賛否両論はあるだろうけど、忘れていけないのは、第2戦、重要な試合をメスタージャでできるということ。これは僕たちには重要なことだ。

Q:チームは、グループステージでは良い状態ではありませんでした。力が劣るチームとの対戦だったにもかかわらず、カーサで勝てなかった。
M:そう。理論的には僕たちはグループで首位になるはずだったのに、そうできなかった。僕たちはどの試合も最後の1試合であるように戦うべきだったのに、でも、僕も重要なのは通過することだと考えている1人だ。常に最大限できることをしたいと望んでいる。グループの首位で抜けたかどうかにかかわらずね。ディナモキエフは技術に優れたチームで僕たちには大変ではあるけど、それでも勝ち抜けるはずだ。あらゆることが起こりうるし、多くの1位のチームも後で脱落したりするだろう。

Q:リーガの優勝についてどんな予測をしていますか?
M:日ごとにはっきりしてきているね。バルセロナだ、試合を見ても、結果を見ても、気持ちを見ても。それ以外、僕たちはチャンピオンズリーグの出場権のために戦っている。セビージャ、ビジャレアル、僕たち、アトレチコ・マドリー、レアル・マドリー。それでも、新年がきたら多くのことが変化するだろうし、僕たちがいるはずの場所についての展望も変わってくるだろう。僕たちは最後まで、これまでと同じ方向性で進み、何か重要なものを手にしたいと望んでいる。

Q:カンプノウで敗れた後、ミチェル・サルガドが言っていましたが、バルサにとってリーグ戦を長く感じさせるようにしてやれると。レアル・マドリーは、タイトルを取るだけのコンディションにあると見ていますか?
M:12ポイントは大きいし、追いつくには非常にいろいろな状況にならなければいけないだろう。マドリーは急速な変化をしなければならない。多くの勝ち点をためて、バルサがミスを犯し、僕たちが今見ているようなチームとは違ったチームにならないと。マドリーがバルサを追い抜くのは非常に厳しいだろうし、僕たちがいる位置の他のクラブにとってもそうだろうと思う。

Q:バレンシアは最後まで戦い続けられるでしょうか?
M:そうだと信じている。僕たちは、僕たちがあらねばならない状況にいる。ビジャレアル、レアル・マドリー、アトレチコ、セビージャといった強豪グループだ。バルセロナは何ポイントか僕たちとは離れているけれどね。この位置にいるのは理論的なことだし、シーズンのこの時期では通常のことだ。この後、残りが8~10試合になったときに、どの位置にいるかで決まるだろう。

Q:リーガ・エスパニョーラのレベルが落ちているという意見には賛成しますか?
M:リーガ・エスパニョーラは世界でも最高レベルの一つだと僕は理解しているし、僕たちは非常に良い位置につけている。多くの人々はそうは考えていないだろう。ここのプレイは僕たちにとって好ましいものだ。物事を完璧にうまくやってきたわけではないが、ウィークポイントを克服できれば、僕たちはもっと高いレベルへいけるはずだ。今重要なことは、良い位置につけ勝ち点を重ねること。僕たちは時に解決方法を見つけたり、時に困難に陥ったりもする。カーサであってもね。

Q:チームには最後まで耐えられるだけの厚みがあるでしょうか?
M:ここまでは、負傷に関しては僕たちに幸運がある。シルバとアレクシスを除けば、負傷者の数は多くもなく深刻でもないからね。冬のマーケットでクラブがもう少し補強を考えているかどうかはわからないけど、費やした金額、使える金額を考えなければいけないのも確かだ。

Q:今シーズン15ゴールを決めれば自動的に契約延長です。それでも私は、モリエンテスはバレンシアと近い位置にはいないだろうという感じがするのですが……
M:そう、契約はそう言っているね。でもフットボールではいろいろなことが起こりうる。僕がいつも言っているのは、15ゴールを決めても決めなくても、それは何よりもクラブと僕の間での信頼の問題だ。もしそれが実現すればすごいことだ。そうでないとしても、それはそれで問題ない。

Q:家ではクリスマスをどのように過ごしますか?
M:もう徹底的に、大部分は子供たちのためにね。1年通して家族から離れたりしていた後では、家族のことを再発見するのには最高の時だ。クリスマスの間、家族たちと一緒にいられるのはいつも嬉しいことだよ。

Q:クリスマスはどこで過ごしましたか?
M:クリスマスイブとクリスマスはリバプールで、ペペ・レイナの家族と過ごしたよ。僕たちはとても仲が良いからね。その後は、僕の両親たちと。

Q:レイナとモリエンテス、危険なペアじゃありませんか、ね?
M:それはないよ(開けっぴろげな笑顔)。僕たちは本当に親しいんだ。

Q:退屈することはないでしょうね。
M:まったくね。ペペと一緒なら、退屈するなんて不可能だよ。僕といたらもっと普通かもしれないけど、彼とではね。無理だよ。

Q:年の終わりはバレンシアで、そうですね。
M:そうそう。バレンシアで、仲間たちや妻、家族と一緒に夕食をとるだろうね。静かに新しい年を迎えるよ。

Q:モリエンテス家では、パパ・ノエル(サンタクロース)が行ってしまったのか、それともレジェス・マゴスを待っているところでしょうか?
M:2回お祝いするうちの最初はリバプールで過ごしてきたよ。リバプールでは、パパ・ノエルが伝統的だから。でも僕は、僕が生まれ育った伝統を大事にする。レジェス・マゴスはレジェス・マゴスでね。だから僕たちは家で、プレゼントを2回するんだよ。

Q:ちょっと忙しいですね…
M:子供たちを楽しませることはすべてやってあげたいね。

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みんなの始業

2008-12-30 11:01:37 | football
戻ってきましたバレンシア
29日朝、少々選手は欠けているものの、バレンシアの選手たちは元気に集合しました。欠けているのは、フライトスケジュールに問題が出たウーゴ・ヴィアナと、クラブの許可を得てバレンシアに戻ってくる時間を遅らせたレナン。それからホアキンが、30分の遅刻。ウナイ・エメリに言い訳をした後は、他の選手たちから拍手で迎えられたそうであります。遅刻した選手を拍手で出迎え、ってよくありますね。ちなみにホアキンの遅刻理由は、大切なフェラーリが故障したから、らしい。


ウナイ・エメリにお小言をいただくホアキン。その後チームメイトたちに迎えられる。

長期離脱中のアレクシスを除いた他の選手たちは、皆元気で全体トレーニングができたそうです。エドゥとかもう少しかかると思ったのですが、大丈夫なんですね。levante-emvの午前のトレーニングに関する記事内では、「フィジカルに問題があってレアル・マドリー戦を戦えなかった選手たち、エドゥ、モリエンテス、パブロ、モレッティも通常通りのトレーニングをした」とありました。モリエンテス、やっぱりあの試合、万全ではなかったのか……。
午前のトレーニングでは、ウナイ・エメリはチームを2つにわけ、ミニゴールを使ったゲームとフィジコのミゲル・ビジャグラサと一緒の一連のフィジカルメニュー。非常に良い雰囲気だったそうです。

気になる皆さんの体重問題についてですが、前述の記事によると、「ミゲル・ビジャグラサは、すべての選手が規定の体重内で休暇から復帰したと保証した」とのこと。えらい。

公式には午前のトレーニングの様子しか出ていませんでしたが、スーペルなどには夕方(17時30分~)のトレーニングの画像もいくつか。画像から見るに、ミニゲームだったようですね。夕方にはレナンもウーゴ・ヴィアナも間に合ってトレーニングに参加したようです。


ボールと戯れるバレンシアの選手たち



ねこと戯れるバレンシアの選手たち


ラシンへ
この日のトレーニングにいなかった人がもう1人。ジギッチです。公式に、ラシン・サンタンデールへの今シーズンいっぱいのレンタル移籍が発表されました。
休暇に入ってすぐくらいに、バレンシア地元紙に掲載されていたインタビューでは「バレンシアに残りたい、ここでやっていきたい」という気持ちを見せていたジギッチですが、おそらくウナイ・エメリの中では、カップ戦要員のモリエンテスの、さらに次の選手扱い。移籍を決めました。レンタルですから、将来的にバレンシアに残るための方法として選んだのかもしれません。でも、ずっと声をかけ続け待ち望んでくれたラシンに行けたことは、1つの解決方法として良かったと思います。では、ジギッチのコメントをラシンの公式から
「バレンシアの選手ではあるけれど、僕はただ前を見ていたい。僕には前を見ているということ意外に興味はない。それはつまり、ラシンのためにゴールをあげるということだ。
このクラブとサンタンデールは僕の家だ。これからはゴールをあげることだけを考える。それが僕の人生だ。」




マドリーも戻ってきました
マドリーもトレーニングを再開しました。やはり何人か欠けていますが。公式の画像をずーっと見ていて、あの特徴のある頭がいないなあと思っていたら、ドレンテはフンテラールと共に、マドリーに戻ってくる飛行機が遅延して、トレーニングに間に合わなかったようです。飛行機トラブル多いですね。トレーニング当日に帰ってこよう、っていうのもすごいなと思いますが。でもバルデベバスって、バラハス空港から近いんですよね。ウェアもシューズもバルデベバスに全部揃えてくれてあるんだろうし、身一つで行こうと思えば行けるわけですよね。ま、残念でした。

少々かわいそうなのがイグアイン。扁桃腺を晴らしてお熱だそうです。クラブの許可を得て、スペインに戻ってくるのを遅らせているようです。
ルート、ディアラ、デラレは、それぞれの回復プログラムを…ということで、ピッチには出てこられず。でもそれ以外の選手は元気そうです。エインセも走っているし、スナイデルも大丈夫そうだし。4日のビジャレアル戦からリーガが再開しますが、少し余裕を持った選手構成ができるかも…かもしれません。

小出しのクリスマス
レジェス・マゴスの日(1月6日)までがクリスマス、だからなのか、マドリーの公式では25日が過ぎても選手たちのクリスマス画像を少しずつ出しています。ここまでの5人をまとめて。


表情がいいので、スナイデルのみ大きめで登場しております。


アルコール禁止ということは、写真撮影が終わったら、ロッベンはグラスを取り上げられてしまったということでしょうか。かわいそうに。

不作?

2008-12-29 06:57:06 | football
昨夜から、MARCAを中心に気をつけて記事を見ていました。何をしていたかというと、イノセンテ探し。昨日、28日はイノセンテの日。皆様おなじみのうそをついても良い日です。スペインでは。

なんですが、どれがイノセンテの記事か、よくわからなかったんですね。一番それっぽかったのが「フェルナンド・アロンソ、2011年からフェラーリと4年契約で合意か?! ……とガゼッタ・デッロ・スポルトが報道」という記事で、コメンタリオにも「イノセンテだ~」というものが散見されたんですが、実はこれ、ガゼッタに本当に載ってたんですね。イタリアではイノセンテはないですよね? ではこれは違う。

次にそうかな?と思ったのがこれで、「バルセロナは29日からトレーニングを再開するが、エトオとメッシは休暇を延長されて、1月2日まで合流しないだろう(他にカセレス、ケイタ、アウベスも)」という内容。規律に厳しいグアルディオラが、休暇の延長なんてするか? という気もしたのですが、ムンドデポルティボにも似たような内容の記事があったので、これも違うようです。

うーん……この際だから、「レアル・マドリー、フンテラールかラスのどちらかしかCLに登録できない!」なんてのがイノセンテなら良いのに。切実に、嘘であってほしいですよ。

そんな感じで記事を見ていたら、ちょっと興味深い記事を見つけました。時間がないので(本日仕事納め)ざっくりいきますが、要するに、リーガ・エスパニョーラに、若手を中心としたコンペティションを立ち上げようという計画が本格化、LFP(プロフットボール協会)とRFEF(スペインフットボール協会)の会長どうしで合意がなされた、という内容なのです。おおまかな内容は、プリメーラの20チーム+セグンダの22チームが参加し、これを地域ベースに14チームずつ3グループに区切って、グループリーグ→勝ち抜いたチームでトーナメントまたはリーグ戦。参加資格があるのは16歳から21歳までの選手、これに加えて23歳までの選手を5人まで登録できる。また、長期のケガからトップチームを離脱している選手が、復帰調整のために出場することもできる。

すごいじゃないですか。スペインのカンテラの若手たちにも経験を積む場が与えられるわけですね……実現すれば、ですが。
今回ここまで見てきた記事の中では、ある意味一番イノセンテぽい気がします。でも、イノセンテだとしても、これは夢があっていいなあ。


お休み終了
29日より、リーガの大部分のクラブがトレーニングを再開します。バレンシアは、事前の報道では28日からトレーニング再開だったように思いますが、公式では「29日から」と言っているので、今日からのようです。もっとも選手たちはもうバレンシアに戻っているでしょうけど。月曜日、火曜日といきなりドブレセッション(2部練)だそうです。がんばれー。

いた

2008-12-28 14:25:20 | football

アンフィールドのモリエンテス。vamosmoroさんのところで紹介されていました。訪問者の方が見つけてくださったそうです。モリエンテスの隣は長男のフェルナンディート君だろうか。
ちなみに、真っ白に着ぶくれているのは、この試合復帰が間に合わなかったフェルナンド・トーレスです。ビジャといい勝負だ。

幸せを噛みしめて

2008-12-26 20:34:25 | football
クリスマス休暇中の、各クラブと選手たちの努力についての、こんな記事をMARCAから。


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レアル・マドリーの監督、ファンデ・ラモスは、選手たちに対し、フォームを落とさずに戻ってこさせるために厳格な指示を与えた。バルセロナの監督、ペップ・グアルディオラは、首位を独走しているにもかかわらず、さらに厳しい。

クリスマスは、定義すれば、食べたり飲んだりの不摂生のお祭り、それから良い決意である。後者は通常、風のように流されてしまうもので、前者が文字どおりに満ち溢れている。体重を増やさずに年を終わる人はいるだろうか? あるいは小さなグラスを手にしていない人は? 休暇の間はすべてが許され、大いに反省し、そしてさらに、重要な期日にどのような状態であるかということになる。
フットボール選手たちは、もちろん、そんな余裕はない。あるいは、そう、こうしたクリスマスは彼らにとって負荷の増した義務となっている。カレンダーは今シーズンに多くのものを求めるが、選手たちのスーツケースに、摂りすぎが望ましくない食物の完璧なリストと、特別なトレーニングプランを入れないチームはほとんどない。休むのはそのとおり、だが条件つきだ。

このため休暇は、十分に楽しいものにならないだろう。もしそうでないなら、レアル・マドリーの選手に聞いてみよう。ファンデ・ラモス(正真正銘、食事調整に取りつかれている)がレアル・マドリーのベンチにやって来たことは、彼の選手たちに一連の制限事項を命ずることとなった。アルコールはダメ、甘い物もほとんどダメ、制限された食事。計画以上に、これは一連のお祭りに対抗するものとなるようだ。
12ポイントのリードを保っているにもかかわらず、バルセロナは、その永遠のライバルのプランよりも上を行く方法をとっている。グアルディオラはさらに先を行っている。各選手に対する個別の食事調整方法に加え、この監督は、個々の選手やその選手が休暇を過ごす場所に応じてトレーニングプランを組んだ。クリスマスをブラジルで祝うか、アイスランドで祝うかは、同じではないのだ。

しかし彼らだけが、このやり方を取るフットボール選手たちではない。バジャドリも、その選手たちに厳格であることを求めている。メンディリバル監督は、少し食べ過ぎるくらいのことには好意的である。しかし身体の保全については厳しい制限がついている。29日には、チームの誰一人、それぞれの理想体重から1kgオーバーすることが許されない。
メンディリバルだけではない。エメリ監督とクラブの医師たちは、バジャドリの場合と同じように、選手たちの休暇を計画した。フィジカルトレーニングとランニング、そして各選手に対し、オーバーしても許される体重の余地を示したレポート。200gでもオーバーする選手は出てこないだろう。

他の食事調整法と同様に、フットボールに関する内分泌系で著名なアントニオ・エスクリバル医師も誤りはしない。このため、アスレチック・ビルバオとセビージャは、この医師のアドバイスを受け入れている。最もよく言われる変わった方法は、皮をむいていないトマトを食べないこと、というものである。もちろん、アルコールや炭酸入りドリンクは、スポーツマンの観点から摂取は望まれない。

マラガでは、休暇中のトレーニングの計画は、ラ・ロサレダのフィジカルトレーナーである、エンリケ・ルイスの責任となっている。休養と活動とを結びつけるため、マラガの選手たちは個々のトレーニングプランを受け取っている。4日間のトレーニングと、3日間はトレーニングウェアとシューズを忘れること。
大げさかどうか、確かなことは、摂食行動というのはチームの準備では基礎となることのひとつで、だからこそ、毎日その点に多大な注意が払われているのだ。

クリスマス休暇は、夏の休暇に比べればそれほど危険ではない。しかし過去には、ふにゃふにゃになって戻ってきた選手も珍しくはない。彼らは、1週間か2週間太ったブタのように汗をかき、フィジカルレベルを元に戻した。だから、コントロールをすることは、残されたシーズンの決定的な場面に立ち向かうに当たって、必要なことなのである。
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以前はこれほどではなかったかもしれませんが、現代のフットボールでは厳しい食生活管理は当然なんでしょうね。2シーズンほど前に、リーガで膝の靭帯損傷が相次いでいた頃は、食生活の管理はどうなっているのか、といった点まで議論が及んでいました。でも、せっかくのクリスマスの食事が十分に楽しめないのは寂しいだろうなあ。選手たちも大変ですね。

さて、ビールでも飲むか。

みんなのクリスマス

2008-12-25 07:07:02 | football
24日までクリスマスの気配がほとんどなかったバレンシアの公式でしたが、クリスマスページができていました。ページ内には、選手やスタッフからのメッセージ(でも周囲がうるさくて何を言ってるのかさっぱり)、クリスマスのお買い物用バレンシアグッズのカタログへのリンク、など。


ところがマドリー公式ではクリスマスに関するものが何もなくて、「休暇中ですがペペはトレーニングをしています」という記事くらい。ちょっと寂しいな。

ということで、リーガ・プリメーラの他のクラブの公式をいくつか巡回しまして、クリスマスに関連するものを探してきました。マドリーと同じように、クリスマスに関しては特に言及していないクラブ、クラブや会長からのメッセージが飾られているクラブ、ちょっとだけ遊んでいるクラブ、いろいろです。


エンブレムにサンタ帽をかぶせたバジャドリ



オサスナ



ヘタフェ



さりげなくユニフォームとスパイクが見えるベティス


ビジャレアル公式にはクリスマスメッセージ動画があったりして、

サンタ・ピレスや、


トナカイ・カソルラ。ビジャレアル公式、よくわかってるなー。


FELIZ NAVIDAD!!

みんなの冬休み

2008-12-23 23:58:23 | football
バレンシアの選手たちの冬休み状況が、levante-emvの記事「家族とバカンス」に載っていました。
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「家族と過ごすためなら、12時間や15時間のフライトなんて何でもないよ。僕たちには1週間のバカンスがある。それを過ごすのに一番の場所はサンパウロだよ。」
ということで、エドゥ・ガスパールとレナン・ブリートは、家族と一緒にブラジルに帰って行きました。

土曜日の試合の翌日、マドリーの空港からポルトガルに飛んで帰ったのは、ミゲル・ブリートとマヌエル・フェルナンデス、ウーゴ・ヴィアナ。

ひとり旅になったのはヘドゥイグ・マドゥロ。行き先はアムステルダム。
「何ヶ月も家から離れていたんだ。家族に会う必要があるよ。僕はクリスマスが好きだ。でも一番大切なのは、帰って家族や友人と会うこと。」

エミリアーノ・モレッティは、ローマで休暇をすごす予定。マドリー戦はサスペンションだったので、ある意味、一番最初にバカンス入りした選手でもあります。土曜日には、既にイタリアに帰っていた様子。

バレンシアではひとり暮らし中のマタは、地元のオビエドで、両親や兄弟、祖父母や従兄弟たちとクリスマスを過ごす予定。
「2008年はファンタスティックな年だったよ。」

そのマタからほんの数キロメートル離れたところにいるのが、ダビド・ビジャ。お休みではありますが、彼の名を冠したスペシャルマッチに出場することになっています。

そのほかの選手たちも、皆それぞれの地元で休暇をすごすことになっています。ダビド・シルバがグラン・カナリアのアルギネギンへ、デル・オルノはビルバオへ、ルベン・バラハはバジャドリへ、アレクシス・ルアーノはマラガへ、ホアキンはカディスのプエルト・デ・サンタマリアへ、マルチェナはセビージャへ。

モリエンテスは例外。モリエンテスは妻と4人の子供たちと共にリバプールに滞在。友人たちに再会し、リバプールvsボルトンの試合を観戦する予定。

どこへも行かなくて良い人=ビセンテ・グアイタ、パブロ・エルナンデス、ラウル・アルビオル、ダビド・アルベルダ、ビセンテ・ロドリゲス。

厳しいお約束も。フィジカル・トレーナーであるミゲル・ビジャグラサによるトレーニングプランを、各選手がこなさなければなりません。休暇が終わって戻ってきたときに、体重がオーバーしていることなどないように。8日間の休暇のうち4日間のトレーニングが必須。推薦されるメニューは、ランニング、フィジカルサーキット、その他にも栄養関係の制限など。
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モリエンテス、11月下旬のインタビューで言及していたとおり、本当にリバプールに行くんですね。目的は、レアル・マドリーの友人たちのための事前調査…てことはないか。覚えておいでの方もいらっしゃるでしょうか、実は2年前にもリバプールを訪問していたモリエンテスでした。
ということで26日、リバプール対ボルトン戦の放送中は、「モリエンテスを探せ」。


Extremadura
また後日載せるかもしれませんが、この時期、スペインのあちこちで自治州選抜の試合が開催されます。カタルーニャ州選抜や現在名称で揉めているエウスカディ選抜(バスク)、アンダルシア州選抜は、比較的プリメーラの選手が多く揃います。例えば28日にコロンビア代表を迎えて試合をするカタルーニャ州選抜の参加予定選手には、マドリーからコディナ、バルサからプジョル、ピケ、ブスケツ、ボージャン、ベティスからダミアとセルヒオガルシア、ビジャレアルからカプデビラ…なんて名前が挙がっています。コディナ、カタルーニャ出身だったんだ。

と、この辺の州代表は有名なわけですが、同じスペイン内でも州によって規模はまちまち。エストゥレマドゥーラ州選抜というのがありまして、27日にペルー代表と対戦予定なのですが、11月頃から「モリエンテス、出てくれませんか?」という感じの記事を時折見かけました。エストゥレマドゥーラ州は、マドリード自治州の下の、カスティージャ・ラ・マンチャ州の左、にあります。ポルトガルと国境を接してまして、大きさも小さいわけではないのですが、リーガ・プリメーラでバリバリやっている選手がほとんどいません……。モリエンテスが出てくれれば…と言っているのは、要するに目玉になってほしいということなのだと思います。ただ、モリエンテスは今のところ、このエストゥレマドゥーラ代表として試合に出場するつもりはない様子。


3つのスタジアム
サンチェス・ピスファン:2009年2月11日 スペイン代表 vs イングランド代表
メスタージャ:今シーズン国王杯ファイナル
サンチアゴ・ベルナベウ:2009年3月28日 2010年W杯予選 スペイン代表 vs トルコ代表

日曜日、リーガのあれこれ

2008-12-22 06:41:00 | football
ビジャレアル
お疲れ様。


オサスナ
ヘタフェに5-2の勝利。点が入らないんじゃなかったのか。何があったんだ……。ちなみに先制点はプラシル。


ゴール後、ベンチのパンディ兄貴に突進していったプラシル。パンディアーニは、この後負傷したダディに代わって出場し、3点目を決めた。


食中毒
今節のセグンダ、ムルシアvsセルタの試合が延期になっている。ムルシアで雪も凍結もないだろう(ムルシアはスペインでも南の方)と思っていたら、なんと、ムルシアの選手たちの半分以上が食中毒で倒れ、一部の選手はまだベッドで寝ていなければならない状態だとのこと。クリスマス前になんて悲惨な……。さらに切ないのが、この集団食中毒の原因は、先日解任されたムルシアの元監督、ハビエル・クレメンテのお別れ会で出された食事だったという……。
ムルシア、まだセグンダBへの降格圏です(22クラブ中暫定20位)。


ラサナ・ディアラ

公式に獲得が決まりました。
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レアル・マドリーとポーツマスは、フランス人MFラサナ・ディアラの移籍の件で合意に至った。この合意は、明日行われる予定の通常のメディカルチェックをクリアし、選手とレアル・マドリーとの契約にサインがなされることが条件となる。契約期間は2013年6月30日まで。
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ラサナ・ディアラ(Lassana Diarra)
1985年3月10日 フランス、パリ生 173cm/67kg
~05 ル・アーブル
~07(8月) チェルシー
~07(12月) アーセナル
~08(12月) ポーツマス
フランス代表16キャップ、ゴールなし

フンテラール同様、ほとんど見たことがない選手なのでよくわかりませんが、これでガゴの負担が減るということでしょうか。同時に、デラレの復帰はまだ遅れるということ?


マドリー休暇
冬休みです。再集合は29日の予定。


バレンシアあれこれ
las provinciasのトピックスから、マドリーvsバレンシア戦の周辺情報。

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憶測は終わり
ダビド・シルバはサンチアゴ・ベルナベウでプレイしたことにより、今シーズンリーガでのプレイ5試合目に到達。ゆえにこの冬のマーケットでスペインのクラブに移籍することはない。レアル・マドリーもこれを理解するだろう。

マルチェナ、常に崖っぷち
バレンシアのカピタンは、昨日の試合では最初から、ナイフの刃の上を渡っていた。しばしば不必要なリスクを犯していた。最初の警告を受けた後、敵エリア内でミチェル・サルガドにジュードーの技を決め、チームの人数を減らしかねないところだった。ただそれはほんの少し遅れただけ、マルチェナは今シーズン2枚目の赤色を目にすることになった。

パランカとアルビオル、ジャンプして火花を散らす
この試合のイメージのひとつが、若いマドリディスタ、パランカによって提供された。アルビオルと激突して負傷したのだ。パランカは、頭を血まみれにしてピッチ脇に退いた。ぞっとしますね。

嘆かわしいピッチ
ベルナベウのピッチは装飾的ではない。昨日、そのピッチの状態がひどいことが確認された。このため、近日中に植え替えが行われることだろう。

食事なし
試合前日には昼食もディナーもなかった。ラモン・カルデロンがマドリーからはるか離れた場所にいるからで…つまり日本にいた。このためホストチームが供する、恒例の食事会が開催されなかったのだ。とはいってもスーペルコパの前日もそうだったのだが。

家族と帰る
予想通り、バレンシアへの戻り旅は家族と一緒となった。半分以上の選手が、クリスマス休暇を始めるために首都に残った。バレンシアに戻ってきたのは、グアイタ、アルビオル、ビセンテ、シルバ、マドゥロ、ジギッチのみ。

新年のお仕事
ウナイは時間を無駄にしない。チームは12月28日に戻ってくる。そして1月1日もトレーニングをするだろう。これは初めてのことではないが、午前中の早い時間のトレーニングはないかもしれないが、最初は午前中のトレーニングが予定されている。

訪問者多数
バレンシアの選手が滞在していたホテル・モンテ・レアルには、選手の知人、友人が訪れ、また写真やサインを忍耐強く求めるファンもやってきていた。リクエストに一番応えていたのはマルチェナだった。

ミーティングとビデオ
ホテルの庭から、選手のミーティングとビデオセッションの様子が見えた。その1時間半後、いつもどおり炭水化物たっぷりめの昼食となった。

モロに夢中
フェルナンド・モリエンテスのファンたちがホテルのドアのところに集まっていた。モリエンテスの名前が入ったユニフォームをアピールしていたが、彼女たちにはマタとホアキンが見えただけだった。

ビジャの記録途切れる
ベルナベウはダビド・ビジャにとって非常に相性の良い場所だった。最近4回プレイした中で、4ゴールをあげている。しかしこの魔法は昨夜打ち破られた。ゴールを決められなかっただけでなく、明らかなチャンスにすらミスしたのだ。

お守りも途切れる
バレンシアは、2001年12月9日のリアソールでの試合以来、ラファエル・ラミレス・ドミンゲスが笛を吹いたときには敗れていなかった。ベルナベウはこの記録も途切れさせた。

褒められました
「素晴らしい才能を持った、輝く選手」「堅実な構造」
ってな感じでレアル・マドリーのオフィシャルサイトがバレンシアのことを褒めてくれました。

ディナモ準備中
UEFA杯でのバレンシアの対戦相手となるディナモ・キエフはスペインでトレーニングを刷る模様。さらにロシアのチームといくつかフレンドリーマッチもするようである。
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と、ちょっと長かったですがいろいろと。選手たち、マドリーから休暇入りだったようですね。マドゥロとジギッチは実家に帰らんでいいのか。それともバレンシアからの方が移動しやすい…ってことはないよなー。再集合は、下の記事では30日と書いてしまいましたが、間違い。28日でしたね。30日はモナコだった。
この記事でも触れられていますが、ボソボソのベルナベウのピッチは、張り替えられることが決まっています。

仕事納め

2008-12-21 12:24:45 | football
08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 16
Real Madrid C.F. 1-0 Valencia C.F.

マドリーの得点:ゴンサロ・ピピタ・イグアイン(3)

白い方
GK:イケル
DF:サルガド、メツェルダー、カンナバーロ、マルセロ(74、トーレス)
MF:ロッベン、ガゴ、グティ、ゴレンテ(46、ラウル)、ファンデルファールト(58、パランカ)
FW:イグアイン

黒と蜜柑色の方
GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、ドブレアマリージャのタルヘタロハなマルチェナ、デルオルノ(65、マドゥロ)
MF:マヌエルフェルナンデス、アルベルダ、バラハ(64、シルバ)、ホアキン、マタ(77、ビセンテ)
FW:ビジャ


抗議するマルチェナの後ろで満面の笑みのカンナバーロ。

まず、ゴールしてください。どっちも。何度「お、決まるか!」と思っては肩透かしを食ったことか。両方とも3点4点と入っていてもおかしくなかったと思う。
試合は前半の半分くらいまではマドリーのペース。バレンシアはほとんどシュートも打てていなかったと思います。ですがその後盛り返し、ボールポゼッションはバレンシアが圧倒していく。マドリーがポゼッションでバレンシアに負けるのは、なんかイメージが逆ですね。後半もバレンシアのペースになっていたところが、マルチェナの退場でトーンダウン。バレンシアの前線の数は変わっていないのでチャンスはあったものの、マドリーは少し落ち着いて対処できていた印象でした。

マドリーは、ラウルがベンチでファンデルファールトがスタメン。最近は出場してもあまり居心地が良さそうではなかったVDVですが、この試合は存在感が出せていたと思います。前線に近いトップ下辺りが適性なんでしょうか。
一番存在感があったのは、右サイドでグリグリやっていたロッベン。デル・オルノはやられっぱなしでしたし、マルチェナが退場になったのもロッベンを止めにいったところ。ロッベン、やっぱりクラシコにいて欲しかったな。
カピタンマークを巻いていたグティも、攻撃面で印象が強かった。いいパス何本か通してましたね。前線の方が決めてくれませんでしたが。どのシーンだったか、イグアインがはずした後にグティががっくり膝をついていたのに笑ってしまいました。でもまあ、グティも「なぜそれをはずす」というシーンがあったから……。最後の辺りで大宇宙開発。
イグアイン、ゴールおめでとう。でも冬休みは毎日シュート練をしてください。


落ち込む本日のカピタン。

ウナイ・エメリの4-3-3があまり好きではないのですが、この試合の前半に関しては、前の「3」はマドリーディフェンスにとって脅威となる攻撃だったと思います。ホアキンが右サイドを(=マルセロサイドを)崩し、ビジャ、マタが中に……でも結局点が決まらなかった。ビジャがビジャらしくなかったなあ。普段あんなに大きく枠外へすっ飛ばす、とかしないはずなのに。
後半、バラハに代わってシルバが入って、前はより厚くなったはずなんですが、あまり交代したメリットは感じませんでした。むしろまだ交代前の方が良かったと思う。シルバはどういう位置づけだったんだろう。もっとも交代から5分ほどで10人になってしまったわけですから、評価のしようもないか。

手数ではけっこう攻め立てられてしまったマドリーのディフェンスですが、粘り強く耐えていたなと思います。カンナバーロもメツェルダーも。この2人だと、最終ラインから両サイドや中盤、前線へのパス出し、という攻撃面のプラスアルファはあまり見込めませんが、着実に守ろうというスタンスは伝わります。セントラルをプレイする選手は、他にペペ、エインセ、セルヒオ・ラモスといるわけですが、おそらくカンナバーロの「こう守るべき」という意図に最も忠実なのがメツェルダーなんではないかと思います。意外な安定性を感じる。
そして何より、イケルのスイッチが入ったままなのがマドリーとしては大きい。覇気が感じられるようになってきたし、実際「パラドン」(ビッグセーブ)が出ている。今日の試合では、あまりにもシュートを外しすぎる前線に「Nooooo!!!!!」というジェスチャーをいているイケルを見て、「ちゃんと決めないとまたイケルが死んだ魚の目になってしまう」とハラハラしてしまいました。


削られるビジャ。

その他雑感。
○モリエンテス出番なし。最後3枚目はビセンテかモリエンテスかの選択だったのかなと思います(最後までアップしていたのがこの2人だったように見えた)。でも出番なし。
○後半から出てきたラウル、やはり病み上がりでしたね。ほとんど目立たず、シュートコースを作る動きをしていたくらいでしょうか。サビオラもブエノもいるんだし、無理に出さなくても良かったんじゃないか。
○VDVに代わって出場したパランカ。サンチアゴ・ベルナベウでのデビュー。
○そのパランカ、アルビオルの肘打ちを食らって出血していましたが、あそこで怒り、自分の足でずんずん歩いてピッチの外に出て行く姿がいいですね。強いハートのある選手だなと思う。でもあのホチキスバチバチは痛くないんだろうか。
○そのパランカ、ビセンテのパンツをひき下ろしてしまう。もちろん途中までです。初アマリージャを頂く。
○上でイケルをほめていますが、公平を期すなら、レナンも良かったと思う。1失点はしてしまったけど。
○バレンシアはここ6年、クリスマス休暇前の試合で負けていなかったそうです。途切れました…。
○マドリーの選手たちはすっかり休暇モードですが、ドバイ行きってナシになったんでしたっけ?たしか試合は22日だったような。

以上、やや消化不良というかじれったい試合ではありましたが、マドリーは「3連敗」を止められて良かったです。リーガのためにも。ビジャレアルさん、がんばってくださいね! おうえんしてるよ!!

バレンシアは、1節のみで2位から転落。勝てる目もあったのになあ、と思います。ここまでウナイ・エメリは良いチームを作ってきたと思います。リーガの上位にいられる、CL出場権を狙えるチーム。だけど自分たちと同等以上のチームとの対戦には、まだ難があるなあと思います。そこを乗り越えないとリーガもUEFA杯も狙えないよ。懐具合が厳しい借金生活のわりには良くやってると思いますが、先日のUEFA杯でのグアイタのポカとか、アレクシスが負傷し1人サスペンションになるとディフェンス不足…という現実があるのに、エメリが2人の選手を切ったことや、ジギッチを都合よく飼い殺しているところなど、人員の使い方の下手さも気になります。今に始まったことではないけど。

最後かも

2008-12-20 19:54:15 | football
バレンシアから
召集選手です
GK:レナン、グアイタ
DF:ミゲル、マルチェナ、アルビオル、デルオルノ
MF:アルベルダ、マドゥロ、マヌエルフェルナンデス、ビセンテ、マタ、バラハ、ホアキン、ミチェル
FW:ジギッチ、モリエンテス、シルバ、ビジャ

ディフェンスが4人。ぎりぎりです。いざとなったらマドゥロがいますが、UEFA杯などでマドゥロを見た感じでは……。モリエンテスは間に合いました。出場するかどうかはわかりませんが。

MARCAに、今回の召集選手が発表される前に出た記事ですが、「モリエンテスはサンチアゴ・ベルナベウでの試合を逃したくはない」というのがありました。ざっと訳。
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フェルナンド・モリエンテスは、サンテティエンヌ戦で負った筋肉の問題を引きずっているにもかかわらず(木曜日はトレーニングできなかった)、サンチアゴ・ベルナベウでプレイしたいと望んでいる。それが、モリエンテスがサンチアゴ・ベルナベウのピッチに足を踏み入れる最後の機会になるかもしれない。
6月30日にバレンシアとの契約が切れるが、契約延長は難しい。なぜならバレンシアは去る8月に、ガラタサライにモリエンテスを売ろうとぎりぎりの時間に交渉していたからである。昨日(木曜日)、本紙はモリエンテスにコメントを求めたが、彼はこの問題を控えめに扱った。「多くの仮定が存在する。つまり何かが起こるのは未来だ。」

モリエンテスは、サンチアゴ・ベルナベウでゴールを上げるのに忠実な選手だ。レアル・マドリーの選手として公式戦で57ゴール、代表選手として1ゴール、サラゴサで1ゴール、モナコで1ゴール、そしてバレンシアで2ゴール。

確かに、モリエンテスはバレンシアの選手として、サンチアゴ・ベルナベウを3回訪れたうち2ゴールをあげていてる。06/07シーズンと、8月のスーペルコパ第2戦だ。
モリエンテスにはキャリアを終わるのに多くの選択肢があり、スペインではない他のリーグへ行く可能性もあるだろう。既にアメリカでプレイすることも考えられている。32歳のモリエンテスは、レアル・マドリーとの対戦で多くの時間をプレイすることは簡単ではないだろう。その監督からは積極的な使われ方をしていないからだ。
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たいして内容がある記事でもないのですが、でも、この試合がベルナベウでプレイする最後になる可能性もある、というのは確かにそうですね……。バレンシアを出るとしてもリーガでプレイして欲しい、とは思っていますが、まだインターナショナル的にもネームバリューがある以上、スペイン国外でキャリアを終わる可能性だってあるわけですよね。となると……うーん、重い。今考えてもどうしようもないことですが。


ではマドリー
召集選手リストです。
GK:イケル、デュデク
DF:サルガド、カンナバーロ、マルセロ、メツェルダー、ミゲル・トーレス
MF:ガゴ、ロッベン、グティ、ドレンテ、ファンデルファールト、ハビガルシア、パランカ
FW:ラウル、イグアイン、ブエノ、サビオラ

マルセロがサスペンション明け、ミゲル・トーレスが筋肉の負傷から復帰、セルヒオ・ラモスがサスペンション入り、とラテラルは差し引きプラス1。なんとかそれぞれの専門職でディフェンスラインが組めそうです。左はマルセロだと思いますが、右はサルガドか復帰のミゲルトーレスがいきなりくるか。
前節のクラシコで好印象を残したパランカが引き続き召集。ロッベンがサスペンションから戻ってきたので、ロッベン左のパランカ右か、ドレンテ左のロッベン右か…パランカの出場はあるでしょうか。スナイデルは結局間に合わなかったか。
インフルエンザ休みが2日続いてしまったラウルですが、金曜のトレーニングに復帰しそのまま召集リスト入りへ。体力が落ちていないか、続いて誰かに伝染したりしてないか、その辺が心配です。


今節を終わると、バレンシアはクリスマス休暇に突入です。再集合は30日だったような気がします。どこかで記事を見たのですが、忘れてしまいました。マドリーは追加で出張に行かないといけません(ドバイです)。もともと長くない休暇なのに、さらに短くなってしまいます。マドリーの再集合はいつだったかな。
とにかく、怪我なく今年最後のリーガの試合を、来年につながるように、良い形で締めくくって欲しいと思います。あえてどっちにどうなってくれ、とは書きません…書けません。

抽選結果

2008-12-20 07:56:04 | football
CLノックアウトラウンドの抽選結果
チェルシー vs ユヴェントス
ビジャレアル vs パナシナイコス
スポルティング・リスボン vs バイエルン・ミュンヘン
アトレチコ・マドリー vs FCポルト
オランピック・リヨネ vs FCバルセロナ
レアル・マドリー vs リバプール
アーセナル vs ASローマ
インテルナツィオナーレ・ミラノ vs マンチェスター・ユナイテッド

なぜリバプールとの試合が見たかったのか、特別理由があるわけではないんですが、リバプールはスペイン人選手も多いし、ラファvsマドリーってのも(マドリーの体調が良ければ)面白そうだし……当たっちゃった。決して組みやすいと思っているのではありません。マドリー、2位通過ですし、ルートや今いるディアラは帰ってこれないし、ファンデ・ラモスがその頃にはチームをどんなふうにしてるのか想像も付かない。スペインの各スポーツ紙は「ラッキーな抽選結果、レアル・マドリーを除いて」とか言っちゃってます。マドリーにとっては、ハードな組み合わせなのです。でも、そろそろベスト16の壁は突破してください……。
勝ち抜けの問題を別にすると、やっぱり楽しみな対戦ですね。イケルとレイナのGK対決とか、ガゴとマスチェラーノのアルゼンチン代表中盤対決とか、微妙に何かが違うフェルナンド・トーレスのマドリー帰還とか。
トーレス、ブーイング浴びてしまうんだろうなあ。マドリーが100周年記念の花試合をした時だったと思いますが、フレンドリーマッチなのに、世界選抜として招待されていたフェルナンド・トーレス当時18歳が登場した瞬間スタジアムはがっちりブーイングしてましたから…。

では、MARCAに載っていたこの人のコメントを。
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スティーヴ・マクマナマン
リバプールにはゴールが必要だ。ベルナベウでたった1ゴール、リバプールがフエラでゴールするのは普通のことだ。今シーズンのレッズは、カーサよりもフエラで強いが、これは重要なことだ。でも私にとって一番重要だと思えるのは、マドリーが負傷者のいないチームを持てるかどうかということだ。もしレアル・マドリーが強いチームを持てたら、わからない。なぜなら、マドリーにはチャンピオンズリーグでの非常に重要な歴史があるからだ。
2月には、両チームの力はもっと均衡するだろう。でも今はリバプールの方が良い。ただ、今のリバプールは非常に良いとは言えない。なぜならフェルナンド・トーレスが負傷しているからだ。リバプールにはフェルナンド・トーレスが必要だ。
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マッカ!マッカ!元気ですか。いま何してるんだろう。コメントがリバプールのことばっかりなのがちょっと寂しいですが。上のMARCAの記事内でこのコメントが音声で聞けます。スペイン語です。スペイン語がまだ話せる…のか、原稿を読んでるのか。対戦が近づいたら、またコメントか何かしてくれないかなー。


UEFFA杯ラウンド32&ラウンド16の抽選結果

数が多いので画像で貼り付けました。バレンシアはディナモ・キエフです。ウクライナ行きです。寒いです、きっと。
さすがのウナイ・エメリも、そろそろビジャやマタも使い出すでしょうから、極端に恐れることはないと思います。ぜひ勝ち上がって欲しい。勝ち上がると、サンプドリ(カッサーノがいる)とメタリスト・ハリコフ(ウクライ)の勝者と対戦になります。またウクライナ…。
ラウンド32
数が多いので画像で貼り付けました。バレンシアはディナモ・キエフです。ウクライナ行きです。寒いです、きっと。
さすがのウナイ・エメリも、そろそろビジャやマタも使い出すでしょうから、極端に恐れることはないと思います。ぜひ勝ち上がって欲しい。勝ち上がると、サンプドリ(カッサーノがいる)とメタリスト・ハリコフ(ウクライ)の勝者と対戦になります。またウクライナ…。

無事ではなかった

2008-12-18 23:51:57 | football
サンテチエンヌ戦から一夜明けて、バレンシアのトレーニングのニュースから。

一方フェルナンド・モリエンテスは、今朝レントゲン検査を受け、右足つま先の打撲と診断された

ASSE戦でひどく当たられた時か、それとも別のところで足先でも踏まれたか蹴られたか。負傷です。よりによってベルナベウ行きが間近なのに。一応「打撲」らしいので、それほど長くかかるようなものではないと思いますが、試合はすぐ、土曜日ですからね…。シルバも戻ってきているし、試合に出場どころかベンチ入りすら怪しい雲行きになってしまいました。

後刻
MARCAから少し追加。
モリエンテスは、この日ピッチに入ることができなかった。UEFA杯サンテティエンヌ戦で足に強い打撲を受けたためで、スパイクを履くのを妨げる血腫ができている。レントゲン検査を行った結果、サンチアゴ・ベルナベウでの試合出場は疑わしい状況。だがクラブは、モリエンテスが元所属のチームとの試合に出場できないことがないように、時間との戦いで回復を目指すだろう。

「duda=疑わしい」の程度って、どれくらいでしょうか。基本的に治りの良くない選手だから、土曜までにというのは……。明日、非公開練習をしてからマドリーに移動することになると思いますが、その時点でトレーニングに参加できる程度になっていれば、と思います。


マドリーの戦力状況
カンテラの選手が上げられたり下げられたり、負傷していた選手が戻ってきたり再発したり、マドリーの選手状況は入り乱れていてよくわかりません。「全体練習に復帰できた」といっても、それは週末の試合に間に合う程度なのかまだ時間がかかるのか…とりあえずわかっている範囲で。

○ハムストリングを痛めて離脱していたミゲル・トーレスが全体練習に復帰
○インフルエンザにかかっていたセルヒオ・ラモスも復帰。ただしセルヒオ・ラモスはバレンシア戦はサスペンション。
○スナイデルはピッチ上に姿を現したものの、ランニング、ダッシュなどの個別トレーニング
○トップチームトレーニングに加わっていたカンテラのオパレが左足の中足骨を骨折。全治10週間。
○火曜日にトレーニングに初参加したフンテラールは、その後は室内メニュー
○ペペとエインセはまだかかる
○ディアラとルートはもっとかかる
○デラレ休養
○カピタン・ラウルはインフルエンザでお休み2日目

ラウル、火曜日のラファ&イケルのお友達イベントでは元気そうだったのに……。


イケルのお願い
レジェス・マゴス(東方三賢人、スペインではサンタクロース的な扱い)には、「ルートとディアラが戻ってくること」をお願いするそうです。


ありがちなイベント

イグアイン

VS



シルバ


3-1でイグアインの勝ち。
マドリーのゴール:イグアイン×2、ラウル
バレンシアのゴール:ビジャ


本日抽選会
本日UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント&UEFA杯ラウンド32の組み合わせ抽選が行われます。

CL:CET 12時スタート(日本時間20時)

・グループリーグで同じグループだったチーム同士は当たらない
・同国対決はない
・1位抜けチームが第2戦をホームで戦う
・たいてい毎年見えない力が働く

マドリーは、ミヤトビッチ以下、パナシナイコスがいいなあと言っているそうです。当ブログでは、どこが嫌とか書くとかえって当たりそうなので書きませんが、あそことあそこは嫌だな(見当はつくと思います)。この段階で当たるともったいないですが、実はリバプールとの対戦とか、見てみたいです。


UEFA:CET 13時スタート(日本時間21時)

+ ボルドー、ブレーメン、シャフタール、マルセイユ、オールボー、フィオレンティーナ、ディナモ・キエフ、ゼニト・サンクト・ペテルブルク

17日、18日で第6戦が終わり、各グループ上位3チームが決まりました。最終戦でマンチェスターシティに3-1で勝ったラシン・サンタンデールは、グループ4位に終わりました。3位のPSGと勝ち点では並んだものの、得失点差が1点だけ及ばず。最終戦のスコアを考えても、チャンスはあったのに残念なことでした。意外だったのはセビージャの敗退。木曜日、サンプドリアに1-0で敗れ、勝ち点で抜かれてしまいました。
ということでスペインからはバレンシアとデポル。デポルも2位抜けです。こうしてよく順位表を見てみると、2位抜けのチームって、

トゥヴェンテ、ガラタサライ、シュトゥットガルト、スパーズ、ミラン、アヤックス、バレンシア、デポル

クセのあるとこばっかりだ…。

ちなみに今夜20時より、スカパーでCL抽選会の中継があります。私事ですが、今夜は忘年会なのでリアルタイムで見られません……。

雪かみぞれか

2008-12-18 07:59:29 | football

08/09 UEFA Cup Group Stage
Sant-Etienne 2-2 Valencia C.F.

サンテティエンヌの得点:イラン(29、44)
バレンシアの得点:フェルナンド・モリエンテス(32)、ニコラ・ジギッチ(70)

GK:グアイタ
DF:クロ・トーレス(63、ミゲル)、マドゥロ、マルチェナ、デルオルノ
MF:アルベルダ、マヌエルフェルナンデス、ウーゴヴィアナ、ビセンテ、ホアキン(61、ジギッチ)
FW:モリエンテス(75、シルバ)

ピッチの右半分が白かったです。雪で。左半分はちょっと緑でした。試合中、ずっと雪もしくは雪的なものが降っていました。ボールはバレンシアの選手のパンツより少しだけ濃い色をしていました。ベンチが寒そうでした。

試合全体ではバレンシアが優勢でしたが、ディフェンスラインが恐ろしかったです。ラインを高めに保つのは良いのですが、恐ろしいくらいに何度も突破を許し、裏に抜けられる。クーロのサイドのやられ方も怖かった。始めの頃はオフサイドで耐えていましたが、最初の失点は、長い縦パスをディフェンスラインの裏に通されて走り負け、ゴールを決められてしまったもの。何度も同じように突破されるシーンがあり、実にデンジャラスでした。中盤にはアルベルダとマヌエル・フェルナンデスがいたのですが、これだけ抑えられないとなると、ウナイ・エメリがトリボーテにして中盤を厚くしたがるのもわかる気がしてきた。
2失点目はサイドからかるくグラウンダーのクロスを入れられ、グアイタが体勢を低くして倒れこむようにキャッチ。したところ、なんとボールをポロリとこぼしてしまいまして……大失態でした。一応グアイタにフォローを入れると、後半は何かのスイッチが入ってしまったようで、相手のシュートを止めまくりでした。前述のように最終ラインの突破を軽々と許すものですから、何度もASSEの選手とグアイタが1対1になったり、シュートを打たれたりする。のを、すべて手に当てて外に出したり止めたりと、大活躍だったのです。でも、あのポロリがなかったらねえ……。

攻撃も、普段の先発組とは違うイレギュラーな感じではありましたが、サイドにビセンテとホアキン、トップにモリエンテス、中にヴィアナ、とを揃えると、贅沢な感じですね。モリエンテスはトップに張り付くのではなく、サイドに流れたり低い位置でボールを持ったりすることもあり、その場合にはビセンテやホアキンが中に入る。ホアキンがど真ん中トップに張っていたこともありました。ホアキンはセンターフォワード、いけます。
1得点目は、ヴィアナが右のホアキンにはたき、ホアキンが丁寧に低いクロスを折り返し、中にいたモリエンテスがそれをゴールに押し込む、という実にスタンダードな得点でした。2点目のジギッチのゴールは、なぜか真ん中より右にいたビセンテが途中から出ていたミゲルにパス、ミゲルのクロスをデルオルノが頭で落とし、それをジギッチが頭でゴール! 頭と言っても、特に高さがあったわけではなく、ボールはせいぜい腰くらいの位置だったんですが。要らない選手と言われ続け、リーガでは出番も与えられないのに、こうして使われるときっちり結果を出して文句も言わない、ジギッチは本当に偉い。


この試合、珍しくモリエンテスが熱くなっていました。後半の早い時間帯で、かなり削られてピッチに転がって痛んでいたのがあり、その後厳しく当たられた後、相手を追いかけて掴みかかってました。これでタルヘタ頂いてしまったわけですが、その後もかなりきついスライディングでボールを取りに行っていたり、2枚目が出るのではとひやひやしました。

最後はシルバも出して勝ち越しを狙っていきましたが、結局エンパテのまま終了。結果、2位通過となりました。ラウンド32の対戦相手にはCL3位クラブが来ますが、ま、仕方ないでしょう。ピッチは雪まみれ、試合中ずっと雪が降り続き、後半には試合も少々荒れてきた中で、無事に終わることができたわけですし。
ちなみに対戦相手となるCL3位のチームは、

○ジロンダン・ボルドー(フランス)
○ブレーメン(ドイツ)
○シャフタール(ウクライナ)
○マルセイユ(フランス)
○オールボー(デンマーク)
○フィオレンティーナ(イタリア)
○ディナモ・キエフ(ウクライナ)
○ゼニト・サンクト・ペテルブルク(ロシア)

あったかいとこ、ないのかい……。むしろ寒いところだらけですね。ラウンド32は、2月18日または19日(1stレグ)と2月26日(2ndレグ)です。寒いとこはやだなー。マルセイユはそんなに寒くなさそうだけど、あそこはファンが酷すぎるので避けたいなー(アトレチコは酷い目にあった)。イタリアはやだなー。……どこも嫌だな。

抽選は今週金曜日、CLの決勝トーナメント抽選と同じ日です。

そこはフランス

2008-12-17 00:05:37 | football
恒例の・・・追加
マドリーのクリスマス食事会の動画が公式に追加されていました。いつものように直接動画へのリンクの仕方がわからないので、探して頂くしかないのですが。


○ジャケット着用でわりときちんとしているスペイン人
○こぎれいなカジュアルのオランダ人
○普通のカジュアルのアルゼンチン人
○ジーンズのポケットに手を突っ込んだまま話をしているガゴ
○もしかしたら知らないのかもしれませんけど、そのお爺ちゃん、ディ・ステファノさんっていう偉い人なんですよ
○ディステファノとラウルの関係は、お爺ちゃんと自慢の孫
○デラレの姿を見て安心する


じゃあバレンシアも追加

久しぶりに見るシルバが珍しいのでつついてみるジギッチ



サンテティエンヌへ
バレンシアの選手たちは既にサンテティエンヌに到着しています。バレンシアからは1時間40分のフライト。飛行機を降りるとそこは雪だった……ぶるぶる。恒例のBBC Weatherによると、試合がある水曜日の天気予報は、曇りちょっぴり雪、最高気温=最低気温=1度。参考までにLevante-EMVによる本日のバレンシアの天気は、曇りで最高気温11度、最低気温4度。

フランス、寒いんですよね。山間部とか、北部のドイツ国境に近いところとかは特に。リーグ・アンでもときどきピッチ凍結や降雪で試合が延期になったりします。サンテティエンヌは北の方というわけではありませんが、山ですよね…。ちなみにこれは、何年か前にモナニュー用に作ったリーグ・アン地図。左の矢印は、当時のモナコの夏合宿場所(ポート・クルスティ)です。


サンテティエンヌは、略してASSE(Association Sportive de Saint-Etienne Loire)とよく言われますが、中途半端に何年かリーグ・アンの情報を追いかけてきた印象で言うと、おそらくPSG(パリサンジェルマン)、マルセイユに次ぐ人気クラブだと思います。モナコが対戦するときも、たいていルイII(モナコのホーム)が緑色に染まってるし(モナコファンが少なすぎるのが一番の原因。マルセイユやニースと対戦するとホームジャックされる)。
地域が近いリヨンとはライバル同士ですが、古豪といえばサンテティエンヌの方だなー。ただ、今シーズンは(も?)かなり苦しいことになっていまして、現在降格圏まで2ポイント差の17位。監督もルセイからアラン・ペランに代わって、これでも持ち直してきた方です。選手は…何人か知ってる選手がいるんですが(もとモナコのジグリオッティとかグラックスとかモンソロー)、誰が主力とかよくわかってません。マツイの扱いはどうなんだろう。


バレンシアは、本日19時より試合前日の公開練習。練習の前か後に公式プレスカンファレンスがあり、ウナイ・エメリと共にモリエンテスが出席することが決まっているようです。リーグ・アン経験者でもあるし、モナコ時代にヨーロッパで活躍したこともあって、今回のプレスカンファレンスで選手を代表するのにちょうど良いと思われたんでしょう。ただ、モリエンテスは、ASSEと試合してないんですよね。当時(03/04シーズン)、ASSEはリーグ・ドゥだったから……。
会見のニュース等で、何か載せられそうだったら後から追加します。さすがにフランス語はもう無理だろうなー、モリエンテス。


ところでこの試合、実は簡単に「捨て試合」とは言えない理由があります。まずはバレンシアがいるグループGの現在の順位。

1: 7 pts :サンテチエンヌ 
2: 5 pts :バレンシア
3: 3 pts :ブリュージュ
4: 2 pts :コペンハーゲン
5: 2 pts :ローゼンボリ

上位3チームが抜けます。ローゼンボリは既に4試合を終え今節は休みなので、これ以上勝ち点が増えることはなく、敗退が決まっています。サンテティエンヌとバレンシアは勝ちぬけが既に決まっています。今節、ブリュージュとコペンハーゲンが対戦するので、どちらが勝っても引き分けても、バレンシアは3位以上に残れるからです。ただ、勝ちぬけが決まっているならいいじゃない……というわけにはいかないのですね。
UEFA杯のレギュレーションでは、このグループステージを勝ち抜けた24チームとCLから落ちてきたグループ3位チーム8チームの計32チームでRound of 32の組み合わせ抽選を行い、ホーム&アウェイで試合を行います。この組み合わせが、単にごちゃまぜにして組み合わせるのではなく、

○グループ首位抜け vs グループ3位抜け
○グループ2位抜け vs CL 3位抜け
(左が第2戦をホームで戦う)

おわかりでしょうか。2位抜けは、ある意味とても危険なのです。CL3位落ちチームとやらなきゃいけないから……。もちろんトーナメントに絶対なんて存在しませんが、どちらかというなら、首位で抜けるか3位で抜けた方が良さそうな気がしませんか。
3位抜けを計算して負けましょうというわけにもいかず(ホーム&アウェイの組み方も不利になるので)、できることなら首位抜けを狙いたい、となるとサンテティエンヌには勝たねばならない。寒いしマドリー戦控えているしで大変ですが、怪我なく勝っていただきたいと思います。


後から追加

まだ公式プレスカンファレンスからそんなに時間がたっていないせいか、あるいは重要視されていないせいか、あまり詳しい内容が探せません。とりあえず公式
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バレンシアのFWフェルナンド・モリエンテスは、UEFA杯グループステージの最後の試合でバレンシアが対戦するサンテティエンヌのスタジアムでのプレスカンファレンスで、「満足している。今は好調な時で、3ポイントを獲得しグループの首位で終わるという考えがある。僕たちにとってこれは重要な試合だ。これから、この大会の重要な時期が始まるだろう」と保証した。モリエンテスにとって、この数日積もった雪による芝の深刻さは「僕たちにはハンディキャップにはならない」と述べ、同様に寒さについてもその重要さを否定した。「それほどではないよ」。
対戦相手について、過去にモナコの選手でもあったモリエンテスは、「僕たちはサンテティエンヌの危険性を知っている。彼らはいまフランス・リーグで良い時期にはいないが、UEFA杯は彼らのショーケースになっている」と断言した。
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探した中で一番詳しいと思われたのがRMC.frでした。以前、ここのラジオでモナコの試合を聞いてたなあ。
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2004年のチャンピオンズリーグにおけるモネガスク(モナコの人)の偉大な叙事詩の職人、スペインのフェルナンド・モリエンテスは、バレンシアのユニフォームを着て、UEFA杯でサンテティエンヌと対戦する。素晴らしい思い出を蘇らせる時だ。

Q:フェルナンド・モリエンテス、モナコから4年、あなたはここフランスに帰ってきました。どんなふうに感じていますか?
M:僕にとっては特別なことだ。僕のキャリアの1年をフランスで過ごした……正直に言えば、これがチャンピオンズリーグで戻ってくるのであったらもっと特別だっただろう。それは何よりも重要なイベントだからだ。でも、僕は満足している。なぜなら、僕たちは今良い状況にあって、グループの首位を狙えるところにいるからだ。首位になるために僕たちはあらゆることをするだろう。

Q:リーグ・アンに1年間レンタルされていたわけですが、サンテティエンヌのことをどう思っていますか?
M:チームの仲間たちとサンテティエンヌについて話す時、僕に特別の知識はないよ。でもフランス・リーグ・アンは、スペインに続く程のリーグだ。僕は何よりもモナコの結果を見る、もちろんね…サンテティエンヌは、リーグ戦では特に強い状況ではない。でもレ・ヴェール(緑=サンテティエンヌ)は(UEFA杯で)危険さを持っている。リーグ戦で振るわないチームにはよくあるケースだ。彼らはヨーロッパの舞台で補うことができる。これが良い解決法になるのだろう。
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せっかくなのでサンテティエンヌ公式。さすが、日本語ページもあるんですね(モナコなんて未だにフランス語だけなのに)。
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リラックスして準備ができた状態。モナコで輝いた時(2003-2004、チャンピオンズリーグのファイナリスト)から5年を経て、モリエンテスは満面の笑みでフランスに戻ってきた。試合前日のプレスカンファレンスで、フランスのことを常に理解しているバレンシアのアタッカーは、その喜びを示した。
「印象深い1シーズンを過ごした、ここフランスに戻ってこられてとても嬉しい。とても感動的なことだよ」
「UEFA杯の試合が僕たち皆にとって重要なのは明らかだ。勝利して3ポイントを得ることはどちらのチームにとっても重要なことだ」
「サンテティエンヌについて話すなら、彼らは良い状態ではない。つまり、フランスリーグの情報を負っている中で知っていることは、サンテティエンヌは現在いくつか問題を抱えているということだ。でもUEFA杯は、常にやり直すタメのチャンスになる」
「今夜(火曜日)の公開練習で、僕たちが気をつけること、ピッチの状態を参照することができるだろう。この後の寒さについては、この気候・気温に慣れることが重要になるだろう」
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何か重要なことを言っているかというと、そういうわけでもないのですが、とりあえず揃えました。この流れでは、サンテティエンヌ戦はモリエンテス先発の可能性が非常に高いわけですが、そうするとまたリーガでは出場なくなるんだろうか。マドリー戦には出て頂きたいのですが…ま、それはこの試合を終えてからの話ですね。

恒例行事

2008-12-16 07:34:54 | football
パランカ
現状のマドリーでポジティブな要素はこれだ、と言わんばかりに、クラシコでデビューしたカンテラの選手、パランカがマドリー公式でプッシュされております。試合後にインタビュー、翌日にもインタビュー、月曜日には公式プレスカンファレンス担当に、特集の記事、と。次、この先も出番があるとは思いますが、あまりプレッシャーになるようなことはしないでほしいと思いますが、シュスターがカンテラを使わなかった反動かなあ。でもパランカ自身は落ち着いているようで、ちょっと安心。クラシコの後、長年のアイドルであるラウルにユニフォームをもらったというエピソードが、マドリディスタ一筋でマドリーにやってきた選手らしくて良いです。


トレーニング
ファンデ・ラモスは、少なくとも今週の火曜日と水曜日、11時~と16時~の2部練習をすると宣言したそうです。理由は監督も選手たちも、お互いのことをよく知るため……。がんばってください。なんならしばらく続けても良いかもしれない。しばらくCLもないし、なにしろ国王杯もないし。

月曜日のトレーニングはフィジカルメニューが中心でした。一方でグティ、カンナバーロ、スナイデル、セルヒオ・ラモスは室内で調整。クラシコで負傷を再発させたかと思われていたスナイデルですが、月曜日午前の検査の結果、肉離れは見つからなかったというグッドニュースが届いております。とはいっても右脚ハムストリングの拘縮との診断で、MARCAは「バレンシア戦に間に合う可能性も」とは言っていますが、復帰しては再発を繰り返している今シーズンのスナイデルの状況を見たら、年内は休ませた方が良いのでは…とも思います。


クリスマス恒例
フットボール、バスケットボールの選手が揃う、クリスマス恒例の食事会が行われました。14時30分頃から集まり、食事が始まったのが15時15分から、というのがスペインらしい。長期離脱中のルートやディアラ、長期離脱組に入れられてしまったらしいデラレも出席。パランカのインタビューにあったように、最近緊急招集されているカンテラの選手たちは招待されていなかったようです。


まだ杖が必要なんですよね…


おまけで復習
蹴球計画さんのクラシコ解説



バレンシアもクリスマス恒例
ではバレンシア。月曜日のトレーニング終了後、バレンシアの選手たちは近辺の病院4箇所に散らばり、クリスマスを病院で過ごさなければならない子供たちを見舞いました。木曜日には、一部の選手たちがもう1箇所を訪問する予定。今回の訪問は、選手たちだけではなく、スタッフや元選手も入っていたようです。


一応モリエンテス



UEFA杯に向けて
今週のUEFA杯は水曜日開催。フエラのサンテティエンヌ戦です。1週間まるまるリーガ準備に当てられるマドリーに比べたら、フランスに行って帰ってこなければいけない(しかも寒そうだ)上に、マドリー遠征をするバレンシアはちょっと大変ですね。火曜日にはサンテティエンヌに向けて出発すると思いますが、既に召集選手が発表されています。

GK:レナン、グアイタ
DF:ミゲル、クロ・トーレス、アルビオル、マルチェナ、デルオルノ
MF:アルベルダ、マドゥロ、ウーゴヴィアナ、ホアキン、マヌエルフェルナンデス、バラハ、ビセンテ
FW:ジギッチ、マタ、シルバ、モリエンテス、ビジャ

マタとシルバをFWに数えるのかMFに数えるのか、せめてオフィシャルでは統一して欲しいと思います。いや、ウナイ・エメリの意図があるのか。モレッティは負傷です。


試合感想
08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 15
Valencia C.F. 2-1 Espanyol

バレンシアの得点:アルビオル(58)、ビセンテ(81)
ペリコの得点:ロマン(28)

アルベルダのポカから失点し、後半建て直した…だから4-4-2でモリエンテスをビジャと組ませればいいじゃないですか。次はベルナベウでマドリー戦ですから、またトリボーテにビジャ1トップとかやりそうですが。
攻撃の迫力も幅も、後半選手交代をした後のほうが格段に良かった。シルバも比較的早い時間帯から右サイドのホアキンに代わって入ったわけですが、右サイドというよりもわりと中に入ってくる感じで、ビジャ、モリエンテス、マタもしくはビセンテ、シルバが左右、前後にポジションを入れ替えながら攻撃しているのは面白かったです。ここにバラハとミゲルが後ろと横から入ってくるわけで…それでいいと思うのですが。
2点目、モリエンテスがやや下がった位置からドリブルでボールを持ち込み左のビジャにパス、ビジャがはたいたボールを角度のないところからビセンテがシュートもしくはクロス?からゴール! いい流れでした。


これでもビジャはビセンテを祝福しています ↑